技研ホールディングス(株)
Giken Holdings Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月24日
見えないところで暮らしを守る。法面・消波・放射線防護のニッチトップ企業
特殊土木技術で日本の国土と安全を守る
この会社ってなに?
台風や大雨のあと、崩れた山の斜面を補強する「法面保護工事」や、海岸の波を弱める「消波ブロック(テトラポッドのようなもの)」の型枠を貸し出す事業が主力です。また、原子力発電所や医療施設の放射線防護設備の建築も手がけています。普段は目にしにくいですが、私たちの暮らしの安全を支えるインフラ企業です。
技研ホールディングスは、河川・海岸・道路法面の災害防除工事、消波根固ブロックの型枠貸与、放射線防護設備建築を主力とする特殊土木の持株会社です。2025年3月期は売上高49億円・営業利益6.2億円と営業利益率12.7%の高収益体質。PBR 0.45倍・自己資本比率67.5%と財務基盤は極めて堅固で、実質無借金に近い経営を行っています。フリージア・マクロスグループが過半数を保有し、安定した経営基盤を持つニッチトップ企業です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区神田東松下町17番地 フリージア本社ビル6F
- 公式
- www.giken-hd.co.jp
社長プロフィール
技研ホールディングスは、法面保護工事・消波ブロック型枠貸与・放射線防護設備建築という3つの専門分野で、日本の国土と安全を守り続けてまいります。
この会社のストーリー
法面保護工事を主力とする建設会社として設立。河川・道路の災害防除工事で実績を積み上げた。
大阪証券取引所市場第一部に上場し、公共工事を軸に事業を拡大。
経営不振により会社更生手続を開始。東京・大阪証券取引所で上場廃止となる苦難の時期を経験。
佐々木ベジ氏率いるフリージア・マクロスグループの傘下に入り、経営再建を本格化。
技研興業から単独株式移転により技研ホールディングスを設立。東証スタンダード市場に上場。
売上規模は縮小しながらも利益率を大幅に改善。PBR 0.45倍の超割安株として注目が集まる。
注目ポイント
BPS 672円に対して株価303円。純資産の半分以下で買える超割安水準です。自己資本比率67.5%と財務は盤石で、東証のPBR改善要請が追い風となる可能性があります。
法面保護・消波ブロック型枠・放射線防護設備という3つのニッチ領域で確固たるポジションを持っています。特に放射線防護設備は参入が極めて難しい専門分野です。
台風・地震・豪雨が増加する中、法面保護や消波ブロックの需要は中長期的に拡大が見込まれます。政府の国土強靭化計画が事業の追い風となっています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2018/3 | 1円 | 6.4% |
| FY2019/3 | 1円 | 3.8% |
| FY2020/3 | 1円 | 2.5% |
| FY2021/3 | 1円 | 2.2% |
| FY2022/3 | 1円 | 3.5% |
| FY2023/3 | 1円 | 4.9% |
| FY2024/3 | 1円 | 3.7% |
| FY2025/3 | 1.1円 | 3.6% |
株主優待制度はありません。
1株配当はFY2021〜FY2024まで1.0円で据え置かれていましたが、FY2025/3に1.1円へ初の増配を実施しました。配当性向は2〜5%と極めて低く、BPS 672円に対して十分な内部留保があります。配当利回りは0.36%と低水準ですが、PBR 0.45倍という資産価値に対する割安さが投資妙味となっています。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2021/3の94億円をピークに縮小傾向にありますが、営業利益率はFY2025/3に12.7%まで改善し、高収益体質への転換が進んでいます。FY2026/3は売上高49億円・営業利益6億円と横ばいの見通しですが、2026年2月に通期業績予想を上方修正しており、実績はさらに上振れる可能性があります。
事業ごとの売上・利益
河川・海岸・急傾斜地・道路法面の災害防除工事が主力。国土強靭化政策の追い風を受ける公共工事セグメント。
消波ブロック・根固ブロック用の型枠をレンタルする高収益事業。初期投資後はストック型の収益構造で利益率が高い。
原子力発電所や医療施設向けの放射線防護設備の設計・建築。専門性が極めて高く参入障壁の高いニッチ領域。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0.7% | 4.6% | 1.3% |
| FY2022/3 | 0.7% | 2.9% | 1.3% |
| FY2023/3 | 1.0% | 2.1% | 1.4% |
| FY2024/3 | 10.7% | 2.6% | 1.4% |
| FY2025/3 | 1.7% | 3.0% | 1.4% |
営業利益率は7.6%〜12.8%と建設業界の中では高い収益性を維持しています。ROEは4〜8%台とやや低めですが、これは自己資本比率が67.5%と極めて高いためです。資本効率よりも財務安全性を重視した堅実な経営スタイルが特徴です。
財務は安全?
自己資本比率は57.6%から67.5%へと着実に向上しており、財務の安全性は極めて高い水準です。FY2024/3に有利子負債57億円が発生しましたが、総資産162億円に対して十分なバッファがあります。BPS 672円に対し株価303円でPBR 0.45倍と大幅な割安水準です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 16.8億円 | -26.5億円 | 17.9億円 | -9.7億円 |
| FY2022/3 | 9,900万円 | -10.6億円 | -1,300万円 | -9.6億円 |
| FY2023/3 | 6.7億円 | -23.7億円 | 9.3億円 | -17.0億円 |
| FY2024/3 | 9.3億円 | -8.4億円 | -3.3億円 | 9,100万円 |
| FY2025/3 | 3.6億円 | -2.9億円 | -5.3億円 | 7,100万円 |
営業キャッシュフローはFY2024/3に9.3億円、FY2025/3に3.6億円と黒字を維持しています。投資キャッシュフローは建設機材や設備への投資を反映していますが、FY2024〜2025にかけてFCFが黒字に転換しており、キャッシュ創出力が改善しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.1億円 | 4.6億円 | 38.1% |
| FY2022/3 | 10.3億円 | 5.7億円 | 54.8% |
| FY2023/3 | 5.2億円 | 1.9億円 | 36.4% |
| FY2024/3 | 6.4億円 | 2.0億円 | 30.6% |
| FY2025/3 | 7.7億円 | 2.8億円 | 36.1% |
税引前利益はFY2023/3の5.2億円を底にFY2025/3には7.7億円まで回復しています。FY2022/3の実効税率54.9%は一時的な税務調整の影響と考えられます。通常は30〜38%台で推移しており、FY2026/3予想の20%は保守的な見積もりです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 505万円 | 105人 | - |
従業員の平均年収は505万円で、建設業界の中ではやや低めの水準です。平均年齢54歳・平均勤続年数30年と、ベテラン社員が多く在籍する組織構成が特徴的です。従業員数は105名と小規模ですが、専門性の高い技術者集団として高い営業利益率を実現しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はフリージア・マクロス・夢みつけ隊。
筆頭株主のフリージア・マクロス(27.59%)と第2位の夢みつけ隊(22.30%)は、いずれも代表取締役社長・佐々木ベジ氏が経営する関連企業です。フリージアトレーディング(1.10%)も同グループであり、実質的に過半数をオーナーが掌握しています。事業法人の持合い比率が53.1%と極めて高く、敵対的買収リスクは低い構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 法面保護・災害防除工事 | 約25億円 | 約3億円 | 12.0% |
| 消波根固ブロック型枠貸与 | 約12億円 | 約2億円 | 16.7% |
| 放射線防護設備建築(テクノシールド) | 約12億円 | 約1.2億円 | 10.0% |
法面保護・災害防除工事が売上の約半分を占める主力セグメントです。消波ブロック型枠貸与は型枠の繰り返し利用によるストック型ビジネスで、利益率が高い点が特徴です。放射線防護設備(テクノシールド)は参入障壁が高く、ニッチ市場でのポジションが確立されています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役は全5名で女性役員はゼロです。4社の連結子会社を統括するコンパクトな経営体制。平均勤続年数30年はベテラン技術者の定着率の高さを示していますが、世代交代と多様性の確保が今後の課題です。設備投資額は3,275万円と小規模で、型枠等の既存資産を活用した資産効率の高い経営を行っています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSRは5年間で77%と元本割れの状態であり、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスです。ただし、2025年後半から株価は反転上昇しており、PBR 0.45倍の割安水準からの見直し買いが入り始めています。業績の回復傾向と東証のPBR改善要請が追い風となる可能性があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 121.1万円 | +21.1万円 | 21.1% |
| FY2022 | 81.6万円 | -18.4万円 | -18.4% |
| FY2023 | 89.5万円 | -10.5万円 | -10.5% |
| FY2024 | 88.3万円 | -11.7万円 | -11.7% |
| FY2025 | 77.0万円 | -23.0万円 | -23.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 10.2倍は建設業界平均(約12.5倍)を下回り、PBR 0.45倍は業界平均(0.85倍)の約半分と大幅に割安です。配当利回りは0.36%と低いですが、配当性向が3.6%と極端に低いため増配余地は大きいと言えます。時価総額49億円の小型株であり、流動性の低さがディスカウント要因となっています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年3月期の通期業績予想を上方修正。経常利益を7.5億円→9.4億円に引き上げ、前期比22%増益へ。
上期の経常利益が前年同期比51%増と大幅な増益で着地。利益率の改善が鮮明に。
FY2025/3期の決算を発表。売上高49億円・営業利益6.2億円で営業利益率12.7%を達成。
最新ニュース
技研ホールディングス(株) まとめ
ひとめ診断
「法面保護・消波ブロック・放射線防護のニッチ建設。フリージア系企業群が過半を保有するスタンダード上場企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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