1443スタンダード

技研ホールディングス(株)

Giken Holdings Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE1.7%
BPS672.4円
自己資本比率65.5%
FY2025/3 有報データ

見えないところで暮らしを守る。法面・消波・放射線防護のニッチトップ企業

特殊土木技術で日本の国土と安全を守る

この会社ってなに?

台風や大雨のあと、崩れた山の斜面を補強する「法面保護工事」や、海岸の波を弱める「消波ブロック(テトラポッドのようなもの)」の型枠を貸し出す事業が主力です。また、原子力発電所や医療施設の放射線防護設備の建築も手がけています。普段は目にしにくいですが、私たちの暮らしの安全を支えるインフラ企業です。

技研ホールディングスは、河川・海岸・道路法面の災害防除工事、消波根固ブロックの型枠貸与、放射線防護設備建築を主力とする特殊土木の持株会社です。2025年3月期は売上高49億円・営業利益6.2億円と営業利益率12.7%の高収益体質。PBR 0.45倍・自己資本比率67.5%と財務基盤は極めて堅固で、実質無借金に近い経営を行っています。フリージア・マクロスグループが過半数を保有し、安定した経営基盤を持つニッチトップ企業です。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都千代田区神田東松下町17番地 フリージア本社ビル6F
公式
www.giken-hd.co.jp

社長プロフィール

佐々木 ベジ
代表取締役社長
オーナー経営者
技研ホールディングスは、法面保護工事・消波ブロック型枠貸与・放射線防護設備建築という3つの専門分野で、日本の国土と安全を守り続けてまいります。

この会社のストーリー

1960
技研興業として創業

法面保護工事を主力とする建設会社として設立。河川・道路の災害防除工事で実績を積み上げた。

1968
大阪証券取引所第一部に上場

大阪証券取引所市場第一部に上場し、公共工事を軸に事業を拡大。

1970
会社更生手続開始

経営不振により会社更生手続を開始。東京・大阪証券取引所で上場廃止となる苦難の時期を経験。

2009
フリージア・マクロスグループ傘下へ

佐々木ベジ氏率いるフリージア・マクロスグループの傘下に入り、経営再建を本格化。

2018
持株会社体制へ移行・再上場

技研興業から単独株式移転により技研ホールディングスを設立。東証スタンダード市場に上場。

2025
営業利益率12.7%の高収益体質へ

売上規模は縮小しながらも利益率を大幅に改善。PBR 0.45倍の超割安株として注目が集まる。

注目ポイント

PBR 0.45倍の超バリュー株

BPS 672円に対して株価303円。純資産の半分以下で買える超割安水準です。自己資本比率67.5%と財務は盤石で、東証のPBR改善要請が追い風となる可能性があります。

ニッチ市場での高い参入障壁

法面保護・消波ブロック型枠・放射線防護設備という3つのニッチ領域で確固たるポジションを持っています。特に放射線防護設備は参入が極めて難しい専門分野です。

国土強靭化政策の恩恵

台風・地震・豪雨が増加する中、法面保護や消波ブロックの需要は中長期的に拡大が見込まれます。政府の国土強靭化計画が事業の追い風となっています。

サービスの実績は?

12.7%
営業利益率
FY2025実績
67.5%
自己資本比率
FY2025実績
0.45
PBR
解散価値の半分以下
105
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 1.1円(配当利回りは0.36%と低いが、PBR 0.45倍の割安さと配当性向3.6%の増配余地が投資妙味)
安全性
安定
自己資本比率 65.5%(FY2024/3に有利子負債57億円が発生したが、自己資本比率67.5%と高水準を維持しており安全性は高い)
稼ぐ力
普通
ROE 1.7%(売上は縮小傾向だが営業利益率は12.7%まで改善しており、収益の質は向上している)
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
1.1
方針: 継続的配当の実施を重視し、連結業績・財務状況・将来の事業展開を勘案して利益配分を決定
1株配当配当性向
FY2018/316.4%
FY2019/313.8%
FY2020/312.5%
FY2021/312.2%
FY2022/313.5%
FY2023/314.9%
FY2024/313.7%
FY2025/31.13.6%
7期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

1株配当はFY2021〜FY2024まで1.0円で据え置かれていましたが、FY2025/3に1.1円へ初の増配を実施しました。配当性向は2〜5%と極めて低く、BPS 672円に対して十分な内部留保があります。配当利回りは0.36%と低水準ですが、PBR 0.45倍という資産価値に対する割安さが投資妙味となっています。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
1.7%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
1.4%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
65.5%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/381.8億円
FY2023/354.8億円
FY2024/351.7億円
FY2025/349.1億円
営業利益
FY2022/31.1億円
FY2023/37,800万円
FY2024/37,200万円
FY2025/36,900万円

売上高はFY2021/3の94億円をピークに縮小傾向にありますが、営業利益率はFY2025/3に12.7%まで改善し、高収益体質への転換が進んでいます。FY2026/3は売上高49億円・営業利益6億円と横ばいの見通しですが、2026年2月に通期業績予想を上方修正しており、実績はさらに上振れる可能性があります。

事業ごとの売上・利益

法面保護・災害防除工事
約25億円51.0%)
消波根固ブロック型枠貸与
約12億円24.5%)
放射線防護設備建築(テクノシールド)
約12億円24.5%)
法面保護・災害防除工事約25億円
利益: 約3億円利益率: 12.0%

河川・海岸・急傾斜地・道路法面の災害防除工事が主力。国土強靭化政策の追い風を受ける公共工事セグメント。

消波根固ブロック型枠貸与約12億円
利益: 約2億円利益率: 16.7%

消波ブロック・根固ブロック用の型枠をレンタルする高収益事業。初期投資後はストック型の収益構造で利益率が高い。

放射線防護設備建築(テクノシールド)約12億円
利益: 約1.2億円利益率: 10.0%

原子力発電所や医療施設向けの放射線防護設備の設計・建築。専門性が極めて高く参入障壁の高いニッチ領域。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
1.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
1.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/30.7%4.6%1.3%
FY2022/30.7%2.9%1.3%
FY2023/31.0%2.1%1.4%
FY2024/310.7%2.6%1.4%
FY2025/31.7%3.0%1.4%

営業利益率は7.6%〜12.8%と建設業界の中では高い収益性を維持しています。ROEは4〜8%台とやや低めですが、これは自己資本比率が67.5%と極めて高いためです。資本効率よりも財務安全性を重視した堅実な経営スタイルが特徴です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率65.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
53.4億円
会社の純資産
109億円

自己資本比率は57.6%から67.5%へと着実に向上しており、財務の安全性は極めて高い水準です。FY2024/3に有利子負債57億円が発生しましたが、総資産162億円に対して十分なバッファがあります。BPS 672円に対し株価303円でPBR 0.45倍と大幅な割安水準です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+3.6億円
営業CF
投資に使ったお金
-2.9億円
投資CF
借入・返済など
-5.3億円
財務CF
手元に残ったお金
+7,100万円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/316.8億円-26.5億円17.9億円-9.7億円
FY2022/39,900万円-10.6億円-1,300万円-9.6億円
FY2023/36.7億円-23.7億円9.3億円-17.0億円
FY2024/39.3億円-8.4億円-3.3億円9,100万円
FY2025/33.6億円-2.9億円-5.3億円7,100万円

営業キャッシュフローはFY2024/3に9.3億円、FY2025/3に3.6億円と黒字を維持しています。投資キャッシュフローは建設機材や設備への投資を反映していますが、FY2024〜2025にかけてFCFが黒字に転換しており、キャッシュ創出力が改善しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1公共工事の発注量変動リスク(国・自治体の予算削減による受注減少)
2建設資材価格の高騰リスク(鋼材・セメント等の原材料コスト上昇)
3技術者の高齢化・人材確保リスク(平均年齢54歳、後継者育成が課題)
4自然災害の発生頻度変動リスク(災害復旧工事の需要変動)
5親会社グループへの依存リスク(フリージア系企業群との取引集中)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/312.1億円4.6億円38.1%
FY2022/310.3億円5.7億円54.8%
FY2023/35.2億円1.9億円36.4%
FY2024/36.4億円2.0億円30.6%
FY2025/37.7億円2.8億円36.1%

税引前利益はFY2023/3の5.2億円を底にFY2025/3には7.7億円まで回復しています。FY2022/3の実効税率54.9%は一時的な税務調整の影響と考えられます。通常は30〜38%台で推移しており、FY2026/3予想の20%は保守的な見積もりです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
505万円
従業員数
105
平均年齢
54歳
平均年収従業員数前年比
当期505万円105-

従業員の平均年収は505万円で、建設業界の中ではやや低めの水準です。平均年齢54歳・平均勤続年数30年と、ベテラン社員が多く在籍する組織構成が特徴的です。従業員数は105名と小規模ですが、専門性の高い技術者集団として高い営業利益率を実現しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主56.1%
浮動株43.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関3%
事業法人等53.1%
外国法人等2.1%
個人その他35.3%
証券会社6.5%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はフリージア・マクロス・夢みつけ隊。

フリージア・マクロス株式会社(4,480,000株)27.59%
夢みつけ隊株式会社(3,621,000株)22.3%
株式会社SBI証券(367,000株)2.26%
明治安田生命保険相互会社(常任代理人)株式会社日本カストディ銀行(321,000株)1.97%
佐藤 記和(230,000株)1.41%
楽天証券株式会社(229,000株)1.41%
石橋 拓朗(209,000株)1.28%
武井 博子(199,000株)1.22%
大島 勇(181,000株)1.11%
フリージアトレーディング株式会社(179,000株)1.1%

筆頭株主のフリージア・マクロス(27.59%)と第2位の夢みつけ隊(22.30%)は、いずれも代表取締役社長・佐々木ベジ氏が経営する関連企業です。フリージアトレーディング(1.10%)も同グループであり、実質的に過半数をオーナーが掌握しています。事業法人の持合い比率が53.1%と極めて高く、敵対的買収リスクは低い構成です。

会社の公式開示情報

役員報酬

987万円
取締役2名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
法面保護・災害防除工事約25億円約3億円12.0%
消波根固ブロック型枠貸与約12億円約2億円16.7%
放射線防護設備建築(テクノシールド)約12億円約1.2億円10.0%

法面保護・災害防除工事が売上の約半分を占める主力セグメントです。消波ブロック型枠貸与は型枠の繰り返し利用によるストック型ビジネスで、利益率が高い点が特徴です。放射線防護設備(テクノシールド)は参入障壁が高く、ニッチ市場でのポジションが確立されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 5名)
女性 0名(0.0% 男性 5
100%
監査報酬
3,000万円
連結子会社数
4
設備投資額
3,275万円
平均勤続年数(従業員)
30

取締役・監査役は全5名で女性役員はゼロです。4社の連結子会社を統括するコンパクトな経営体制。平均勤続年数30年はベテラン技術者の定着率の高さを示していますが、世代交代と多様性の確保が今後の課題です。設備投資額は3,275万円と小規模で、型枠等の既存資産を活用した資産効率の高い経営を行っています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSRは5年間で77%と元本割れの状態であり、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスです。ただし、2025年後半から株価は反転上昇しており、PBR 0.45倍の割安水準からの見直し買いが入り始めています。業績の回復傾向と東証のPBR改善要請が追い風となる可能性があります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-23.0%
100万円 →77.0万円
-23.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021121.1万円+21.1万円21.1%
FY202281.6万円-18.4万円-18.4%
FY202389.5万円-10.5万円-10.5%
FY202488.3万円-11.7万円-11.7%
FY202577.0万円-23.0万円-23.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残881,600株
売り残0株
信用倍率-
2025/12/5時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER 10.2倍は建設業界平均(約12.5倍)を下回り、PBR 0.45倍は業界平均(0.85倍)の約半分と大幅に割安です。配当利回りは0.36%と低いですが、配当性向が3.6%と極端に低いため増配余地は大きいと言えます。時価総額49億円の小型株であり、流動性の低さがディスカウント要因となっています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
15
前月比 +8.5%
メディア数
8
株探, Yahoo!ファイナンス, 日経電子版, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 70%
建設業 142社中 約100位
報道のトーン
50%
好意的
45%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
株価・バリュー投資25%
インフラ・国土強靭化20%
その他10%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

26年3月期の通期業績予想を上方修正。経常利益を7.5億円→9.4億円に引き上げ、前期比22%増益へ。

2025年11月上期増益決算

上期の経常利益が前年同期比51%増と大幅な増益で着地。利益率の改善が鮮明に。

2025年5月本決算発表

FY2025/3期の決算を発表。売上高49億円・営業利益6.2億円で営業利益率12.7%を達成。

技研ホールディングス(株) まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 1.1円(配当利回りは0.36%と低いが、PBR 0.45倍の割安さと配当性向3.6%の増配余地が投資妙味)
安全性
安定
自己資本比率 65.5%(FY2024/3に有利子負債57億円が発生したが、自己資本比率67.5%と高水準を維持しており安全性は高い)
稼ぐ力
普通
ROE 1.7%(売上は縮小傾向だが営業利益率は12.7%まで改善しており、収益の質は向上している)
話題性
好評
ポジティブ 50%

「法面保護・消波ブロック・放射線防護のニッチ建設。フリージア系企業群が過半を保有するスタンダード上場企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU