三晃金属工業(株)
SANKO METAL INDUSTRIAL CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
日本の空を守る金属屋根の匠。無借金・高配当で投資家の信頼も厚い堅実企業
金属屋根のリーディングカンパニーとして、安全・安心な建築空間を創造し、社会に貢献する
この会社ってなに?
工場やショッピングモール、物流倉庫の巨大な金属屋根、それを手がけているのが三晃金属工業です。アマゾンの物流センターや空港ターミナル、大型商業施設など、見上げれば三晃金属の屋根が広がっています。最近では屋根の上に太陽光パネルを設置するソーラー工事や、緑化屋根にも取り組んでおり、建物の省エネ・環境対応を屋根から支えています。
三晃金属工業は1949年設立の金属屋根専業メーカーで、日本製鉄グループの中核企業です。長尺金属屋根で国内首位のシェアを誇り、大規模物流倉庫・工場・公共施設の屋根工事に圧倒的な実績を持ちます。FY2025/3は売上高454億円・営業利益41億円と5期連続の増収増益を達成。無借金経営・自己資本比率65%の堅固な財務基盤に加え、2025年5月に1→5の株式分割を実施し、4期連続増配で配当利回りは5%超と高配当銘柄としても注目されています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝浦四丁目13番23号 MS芝浦ビル11F
- 公式
- www.sankometal.co.jp
社長プロフィール
三晃金属工業は、金属屋根のリーディングカンパニーとして、安全・安心な建築空間の創造に貢献してまいります。屋根は建物の「顔」であり「盾」です。品質と技術で信頼を積み重ね、お客様の期待を超える屋根づくりを追求します。
この会社のストーリー
山口県光市で金属屋根の製造・施工会社として創業。日本の戦後復興期に建設需要の高まりとともに歩み始めた。
東証二部に株式を上場。金属屋根専業メーカーとしての基盤を確立し、全国展開を加速させた。
新日本製鉄との資本関係を強化。鋼材の安定調達と技術開発の相乗効果で、長尺屋根のシェアを拡大した。
環境配慮型の屋根ソリューションを開発。太陽光パネル一体型屋根や屋上緑化システムで新たな市場を開拓した。
EC拡大に伴う大型物流倉庫の建設ラッシュで、長尺金属屋根のトップメーカーとして受注が急増。業績拡大が加速した。
1株→5株の株式分割を実施し、投資単位を引き下げ。配当性向を50%に引き上げ、高配当銘柄として個人投資家からの注目が急上昇。
注目ポイント
4期連続増配で配当利回りは5%超。配当性向を30%→50%に引き上げ、資本コスト経営への本気度が伝わります。無借金経営で減配リスクも低い安心の高配当銘柄です。
有利子負債ゼロの完全無借金経営を継続。自己資本比率65%超、手元現金146億円と、景気変動にも揺るがない鉄壁の財務基盤を誇ります。
大型物流倉庫・工場・公共施設の金属屋根で圧倒的なシェアを持つニッチトップ企業。「屋根の三晃」として業界内の信頼は絶大で、参入障壁の高いビジネスモデルです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 15円 | 28.6% |
| FY2017/3 | 130円 | 28.7% |
| FY2018/3 | 180円 | 28.9% |
| FY2019/3 | 150円 | 29.8% |
| FY2020/3 | 100円 | 31.2% |
| FY2021/3 | 130円 | 29.7% |
| FY2022/3 | 130円 | 30.4% |
| FY2023/3 | 185円 | 30.1% |
| FY2024/3 | 200円 | 29.7% |
| FY2025/3 | 380円 | 49.8% |
株主優待制度はありません。
2025年5月に1株→5株の株式分割を実施(表示は分割後基準に換算)。FY2025/3は分割前380円(分割後76円)と4期連続の増配を達成し、配当性向は約50%に引き上げられました。FY2026/3は分割前345円(分割後69円)を予想。資本コスト経営の取り組みとして株主還元を大幅に強化しており、配当利回りは5%超の高水準です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
三晃金属工業は5期連続の増収を達成し、FY2025/3には売上高454億円・営業利益41億円と過去最高益を更新しました。建設需要の回復と大型物流倉庫案件の受注増が成長を牽引しています。FY2026/3は売上高460億円と増収を見込むものの、営業利益は38億円と一時的な減益予想。完成工事総利益率の変動が影響していますが、売上成長の基調は継続しています。
事業ごとの売上・利益
長尺金属屋根の設計・施工が主力。大型物流倉庫・工場・公共施設向けに圧倒的シェア。ソーラー屋根・緑化屋根にも展開。売上構成比89%を占める最大セグメント。
プレハブ住宅向け金属成型品の製造販売。住宅メーカー向けの屋根材・外壁材を供給。売上構成比10%。
太陽光発電による電力卸売り事業。遊休地を活用した再生可能エネルギー事業を展開。売上構成比1%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.7% | 5.5% | - |
| FY2022/3 | 8.0% | 4.9% | - |
| FY2023/3 | 10.8% | 6.5% | - |
| FY2024/3 | 10.8% | 6.5% | 8.6% |
| FY2025/3 | 11.3% | 7.1% | 9.1% |
営業利益率は7.0%から9.1%へ着実に改善しており、建設業界の中でも高水準の収益性を誇ります。ROEも10%超に到達し、資本効率の高い経営を実現しています。金属屋根専業の強みを活かした高付加価値受注と原価管理の徹底が、利益率の継続的な向上につながっています。
財務は安全?
有利子負債ゼロの完全無借金経営を継続しており、自己資本比率は62〜66%と非常に高い水準を維持しています。総資産はFY2021/3の304億円からFY2025/3には414億円に拡大し、BPSも5,180円から7,030円へ着実に増加。財務健全性と成長の両立を実現した模範的なバランスシートです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 15.6億円 | -3.1億円 | -4.2億円 | 12.5億円 |
| FY2022/3 | 19.0億円 | -3.0億円 | -5.4億円 | 16.0億円 |
| FY2023/3 | 8.2億円 | -4.7億円 | -5.3億円 | 3.5億円 |
| FY2024/3 | 41.1億円 | -9.3億円 | -7.3億円 | 31.7億円 |
| FY2025/3 | 35.6億円 | -7.9億円 | -7.8億円 | 27.8億円 |
営業キャッシュフローはFY2024/3に41億円、FY2025/3に36億円と安定した現金創出力を発揮しています。無借金経営のため財務CFは配当支払いが中心です。フリーキャッシュフローは5期連続でプラスを維持しており、手元現金は146億円に達するなど、潤沢なキャッシュポジションが特徴です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 25.0億円 | 8.2億円 | 32.6% |
| FY2022/3 | 24.2億円 | 7.7億円 | 31.9% |
| FY2023/3 | 33.7億円 | 9.9億円 | 29.5% |
| FY2024/3 | 37.1億円 | 11.2億円 | 30.1% |
| FY2025/3 | 41.4億円 | 12.0億円 | 28.9% |
税引前利益はFY2021/3の25億円からFY2025/3には41億円へと着実に増加しています。実効税率は29〜33%と安定した水準で推移しており、法定実効税率に近い健全な税負担構造です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 847万円 | 502人 | - |
従業員の平均年収は847万円と、建設業界の中でも高い給与水準を維持しています。従業員数は502名と専業メーカーらしいコンパクトな組織で、一人あたりの生産性の高さがうかがえます。平均年齢43.4歳、平均勤続年数17.9年と定着率が高く、専門技術者の育成に力を入れています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は日本製鉄・日鉄物産。
筆頭株主は日本製鉄(32.3%)で、日鉄物産(6.7%)と合わせて日本製鉄グループが約39%を保有する圧倒的な安定株主構成です。事業法人の保有比率が44%と高く、経営の安定性は極めて高い水準です。光通信(1.9%)が大株主に名を連ねるなど、バリュー投資家からの注目も集まっています。外国人投資家が11.7%を保有しており、グローバルな評価も得ています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 屋根事業 | 405億円 | 38.5億円 | 9.5% |
| 建材事業 | 44億円 | 2.3億円 | 5.2% |
| その他 | 5億円 | 0.5億円 | 10.0% |
屋根事業が売上の89%を占める圧倒的な主力セグメントで、営業利益率9.5%と高い収益性を誇ります。長尺金属屋根で国内トップシェアを持ち、大型物流倉庫やデータセンターなどの成長分野で需要を取り込んでいます。建材事業は住宅向けで安定した収益基盤を提供し、太陽光発電事業も利益率が高い付帯事業として貢献しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名は全員男性で、女性役員の登用が今後の課題です。社外取締役比率は28%と一定のガバナンス体制を確保しています。平均勤続年数17.9年と業界平均を上回る定着率を誇り、金属屋根の専門技術を長期にわたって蓄積する人材育成体制が整っています。設備投資は7.2億円と堅実な水準です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 450億円 | — | 454億円 | +0.8% |
| FY2024 | 415億円 | — | 429億円 | +3.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
三晃金属工業は資本コストや株価を意識した経営の取り組みとして、ROE 10%以上・PBR 1.0倍以上を目標に掲げています。FY2025にROE 10.9%を達成し、配当性向も50%に引き上げるなど目標に対する進捗は順調です。業績予想の精度も高く、上方修正の実績もあることから、経営陣への信頼性は高いと評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
三晃金属工業のTSRは5年間で323.7%と、TOPIXの213.4%を大きく上回るアウトパフォーマンスを達成しています。特にFY2023以降の上昇が顕著で、高配当と株価上昇の両方が寄与しています。資本コスト経営への取り組みと増配方針が市場から高く評価されており、今後も高い株主リターンが期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 157.0万円 | +57.0万円 | 57.0% |
| FY2022 | 138.3万円 | +38.3万円 | 38.3% |
| FY2023 | 211.9万円 | +111.9万円 | 111.9% |
| FY2024 | 280.7万円 | +180.7万円 | 180.7% |
| FY2025 | 323.7万円 | +223.7万円 | 223.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
三晃金属工業の株価指標は、PER 9.8倍と建設業界平均(11.5倍)を下回る割安水準にあります。PBRも0.97倍と解散価値に近い水準です。配当利回り5.08%は業界平均の約1.8倍と突出しており、高配当バリュー株として個人投資家から高い人気を集めています。信用買残が53万株と多く、上昇期待が強い銘柄です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
日鉄物産の「Dommit」を活用した改修工事の調査・診断連携を強化。屋根改修市場の需要捕捉を加速。
FY2026/3 Q3累計の売上高344億円(+3.9%)。経常利益は25億円と前年比13%減。利益率の一時低下が見られるが売上は堅調。
1株→5株の株式分割を実施。投資単位の引き下げにより個人投資家のアクセスが向上。
最新ニュース
三晃金属工業(株) まとめ
ひとめ診断
「金属屋根の絶対王者。日本製鉄系の長尺屋根最大手が、高配当と堅実経営で魅せるスタンダード銘柄」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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