1980プライム

ダイダン(株)

DAI-DAN CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE18.4%
BPS2495.4円
自己資本比率44.0%
FY2025/3 有報データ

空気・水・電気の匠。120年の技術力で、データセンターから再生医療まで、見えないインフラで社会を支える企業

総合設備工事から「空間価値創造」企業へ — Stage2030

この会社ってなに?

オフィスや商業施設の快適な空調、清潔な水回り、安定した電気供給。これらの「見えないインフラ」を設計・施工しているのがダイダンです。病院の手術室のクリーンルーム、半導体工場の精密空調、そしてAI時代を支えるデータセンターの冷却設備まで。再生医療の細胞培養施設「セラボ殿町」も手がけており、最先端の医療を裏方で支えています。

ダイダンは1903年創業、120年超の歴史を持つ総合設備工事の大手企業です。空調・衛生・電気設備を一貫して手がけ、ビルや工場、病院、データセンターなどの快適空間を支えています。2025年3月期は売上高2,627億円(前年比+33.1%)、営業利益230億円と過去最高益を大幅更新。中期経営計画「磨くステージ」のもと、データセンターや再生医療施設など成長分野への展開を加速しています。TSR(株主総利回り)は5年間で281%とTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
大阪府大阪市西区江戸堀1丁目9番25号
公式
www.daidan.co.jp

社長プロフィール

山中 康宏
代表取締役社長
技術革新志向の経営者
私たちダイダンは、空気・水・電気という目に見えないインフラを通じて、人々が快適に暮らし働ける空間をつくり続けてまいりました。データセンターや再生医療施設など、新たな社会課題の解決に技術力で貢献し、「空間価値創造企業」として成長してまいります。

この会社のストーリー

1903
大阪で創業

大阪にて設備工事業として創業。明治期から空調・衛生設備の技術を磨き続けた。

1933
法人化・ダイダン株式会社設立

株式会社として法人化。戦前・戦後を通じて日本のインフラ整備を支え続けた。

1961
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に株式上場。全国展開を加速し、空調・衛生・電気の総合設備大手へ成長。

2020
再生医療分野に参入

セラボヘルスケアサービスを通じて細胞製造受託事業を開始。独自技術「エアバリアCPF」で再生医療の現場を支える。

2024
中期経営計画「磨くステージ」始動

Stage2030のフェーズ2として「磨くステージ」を策定。データセンターや産業施設への注力を加速。

2025
過去最高益を大幅更新

FY2025/3に営業利益230億円と過去最高益を大幅更新。TSR 281%でTOPIXを大幅にアウトパフォーム。

注目ポイント

データセンター需要で業績爆発

AI・DX時代の到来でデータセンター建設が急増。空調・電気設備の総合力を持つダイダンは、この巨大な成長市場の恩恵を直接受けています。FY2025/3は営業利益が前年比2倍以上に急拡大。

配当利回り5.79%の高配当株

配当性向40%以上・DOE4%以上を掲げ、FY2026/3は1株165円(予想)と3期連続増配中。配当利回り5.79%は建設セクターでもトップクラスの水準です。

再生医療という第2の柱

独自のクリーンルーム技術「エアバリアCPF」を活かし、再生医療の細胞製造受託事業に参入。製造業許可も取得済みで、医療×建設の新しい成長ストーリーを描いています。

サービスの実績は?

165
1株当たり配当金
FY2026予想
+1.2% YoY
+33.1%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+111.8%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
2,445
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 163円
安全性
普通
自己資本比率 44.0%(FY2025/3で有利子負債が1,000億円に増加しているが、大型工事の増加に伴う戦略的な資金調達であり、自己資本比率49.7%は健全な水準)
稼ぐ力
高い
ROE 18.4%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
163
方針: 配当性向40%以上、DOE(株主資本配当率)4%以上を目標
1株配当配当性向
FY2016/32021.0%
FY2017/32322.1%
FY2019/33831.0%
FY2020/34530.9%
FY2021/34530.8%
FY2022/34533.3%
FY2023/35032.3%
FY2025/316340.1%
7期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。配当による株主還元を重視しています。

配当は3期連続増配中で、FY2026/3は1株165円(予想)と過去最高の配当額を計画しています。中期経営計画で配当性向40%以上・DOE4%以上を明示しており、積極的な株主還元姿勢が鮮明です。配当利回り5.79%は建設セクターの中でもトップクラスの水準です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
18.4%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
8.8%
業界平均
6.4%
自己資本比率下回る
この会社
44.0%
業界平均
51.2%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,629億円
FY2023/31,860億円
FY2024/31,974億円
FY2025/32,627億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3109億円
FY2025/3230億円

ダイダンの業績は、データセンターや大型産業施設の旺盛な需要を背景に、FY2025/3で売上高2,627億円・営業利益230億円と過去最高を大幅更新しました。FY2022/3は資材価格高騰の影響で営業減益となりましたが、その後は受注環境の好転と利益率の改善が続いています。FY2026/3は売上高2,600億円・営業利益235億円を予想し、高水準の業績維持が見込まれています

事業ごとの売上・利益

設備工事事業(国内)
2,467億円93.9%)
設備工事事業(海外)
131億円5.0%)
その他事業
29億円1.1%)
設備工事事業(国内)2,467億円
利益: 218億円利益率: 8.8%

空調・衛生・電気設備の設計・施工・メンテナンス。オフィスビル、データセンター、病院、工場など幅広い施設に対応。売上構成比94%を占める主力セグメント。

設備工事事業(海外)131億円
利益: 8億円利益率: 6.1%

シンガポールを中心とした東南アジアでの設備工事。Presicoエンジニアリングの子会社化により事業基盤を強化中。

その他事業29億円
利益: 5億円利益率: 17.2%

再生医療関連の細胞製造受託事業(セラボヘルスケアサービス)やビル管理・メンテナンスサービスなど。高利益率の成長事業。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
18.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
8.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/38.9%4.8%-
FY2022/37.9%4.2%-
FY2023/38.7%4.5%-
FY2024/310.4%5.7%5.5%
FY2025/318.4%8.1%8.8%

営業利益率はFY2022/3の4.7%からFY2025/3には8.8%へと大幅に改善しており、建設業界の中でもトップクラスの収益性を実現しています。ROEも16.0%と高水準に達し、株主資本の効率的な活用が進んでいます。大型案件の利益率改善と工事管理の高度化が収益力向上の要因です。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率44.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,000億円
会社の純資産
1,092億円

総資産はFY2021/3の1,322億円からFY2025/3には2,153億円へと大幅に拡大しています。FY2024/3以降は株式分割や大型工事の増加に伴い有利子負債が増加していますが、自己資本比率は約50%と健全な水準を維持しています。BPSの変動は2024年の株式分割(1:2)の影響です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+124億円
営業CF
投資に使ったお金
-8.3億円
投資CF
借入・返済など
+160億円
財務CF
手元に残ったお金
+116億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3142億円-7.2億円-34.9億円135億円
FY2022/3-117億円-8.7億円-32.1億円-126億円
FY2023/3159億円-47.3億円-22.2億円112億円
FY2024/36.0億円-6.0億円-28.3億円-700万円
FY2025/3124億円-8.3億円160億円116億円

営業キャッシュフローは工事の進捗・入金タイミングにより変動が大きいものの、FY2025/3には124億円のプラスに回復しています。FY2022/3のマイナスは大型工事の先行支出が主因です。FY2025/3の財務CFプラス(160億円)は、成長投資に向けた資金調達を反映しています。設備投資は軽量なアセットライト型のビジネスモデルを維持しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設需要の変動リスク(景気・設備投資動向による受注変動)
2資材価格・労務費の高騰リスク(鋼材・銅・電線等の価格変動)
3技術者・作業員の確保・育成リスク(人手不足の深刻化)
4工事の品質・安全管理リスク(施工不良・労災事故)
5海外事業の地政学リスク(シンガポール等の事業環境変化)
6情報セキュリティリスク(サイバー攻撃・機密情報漏洩)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/392.6億円29.4億円31.8%
FY2022/381.0億円23.2億円28.6%
FY2023/392.9億円26.6億円28.7%
FY2024/3119億円28.3億円23.8%
FY2025/3235億円60.4億円25.7%

税引前利益はFY2025/3に235億円と前年比ほぼ倍増し、過去最高を記録しました。実効税率は24〜32%で推移しており、FY2024/3以降は25%前後で安定しています。業績の急拡大に伴い、納税額もFY2025/3には60億円規模に達しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,066万円
従業員数
2,445
平均年齢
42歳
平均年収従業員数前年比
当期1,066万円2,445-

従業員の平均年収は1,066万円と、建設業界全体でもトップクラスの高水準です。平均年齢42歳、平均勤続年数16.6年と定着率が高く、専門技術者の育成に注力しています。業績好調を背景に、今後も処遇改善が期待されます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主56.7%
浮動株43.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関23.1%
事業法人等19.2%
外国法人等15.7%
個人その他39.8%
証券会社2.2%

経営者・創業家が14.4%を保有するオーナー経営企業です。 安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は名古屋大元持株会氏・東京大元持株会・大阪大元持株会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,908,000株)9.04%
東京大元持株会(1,978,000株)4.57%
大阪大元持株会(1,589,000株)3.67%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,536,000株)3.55%
有楽橋ビル株式会社(1,476,000株)3.41%
ダイダン従業員持株会(1,464,000株)3.38%
名古屋大元持株会(1,219,000株)2.82%
三信株式会社(1,118,000株)2.58%
日本生命保険相互会社(872,000株)2.01%
株式会社三菱UFJ銀行(827,000株)1.91%

筆頭株主は信託銀行(9.04%)で、大元持株会(東京・大阪・名古屋の3会合計11.06%)が特徴的な安定株主です。大元持株会はOB・関係者による持株会であり、従業員持株会(3.38%)と合わせると約14.4%を占め、インサイダー的な安定株主が厚い構成です。有楽橋ビル・三信株式会社などの関連法人も上位に名を連ねています。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億9,600万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
設備工事事業(国内)2,467億円218億円8.8%
設備工事事業(海外)131億円8億円6.1%
その他事業29億円5億円17.2%

国内設備工事事業が売上の94%を占める圧倒的な主力セグメントです。データセンターや半導体工場など大型の産業施設向け工事が業績を牽引しており、営業利益率8.8%は業界でもトップクラスです。注目すべきは再生医療関連のその他事業で、高利益率(17.2%)の成長分野として期待されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
監査報酬
7,000万円
連結子会社数
5
設備投資額
9.6億円
平均勤続年数(従業員)
16.6

取締役・監査役12名中、女性が1名(8.3%)を占めています。平均勤続年数16.6年と高い定着率を誇り、技術力の蓄積とノウハウの継承が行われています。連結子会社5社のコンパクトなグループ経営で、意思決定の迅速さが強みです。設備投資は9.6億円とアセットライトな事業モデルです。

会社の計画は順調?

S
総合評価
中期経営計画の初年度にして全ての数値目標を前倒し達成。業績目標を大幅に上方修正しており、経営計画の達成力は極めて高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「磨くステージ」
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 2,600億円 前倒し達成 (2,627億円 (FY2025))
100%
営業利益: 目標 160億円→上方修正 前倒し達成 (230億円 (FY2025))
100%
ROE: 目標 10%以上 前倒し達成 (16.0% (FY2025))
100%
配当性向: 目標 40%以上 達成 (40.1% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,500億円2,627億円+5.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025150億円230億円+53.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

ダイダンは「磨くステージ」において、初年度のFY2025/3で全主要KPIを前倒し達成という驚異的な成果を収めました。当初の営業利益目標160億円に対し230億円を実現し、目標を大幅に上方修正。データセンターや産業施設の旺盛な需要が計画を大きく押し上げています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

ダイダンのTSRは5年間で281.4%と、TOPIXの189.6%を大幅にアウトパフォームしています。FY2022には一時的にTOPIXを下回りましたが、FY2024以降はデータセンター需要の拡大と業績急成長を背景に急上昇。株価上昇と高配当の両面で、投資家に優れたリターンを提供しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+181.4%
100万円 →281.4万円
181.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021105.1万円+5.1万円5.1%
FY202278.4万円-21.6万円-21.6%
FY202391.2万円-8.8万円-8.8%
FY2024186.3万円+86.3万円86.3%
FY2025281.4万円+181.4万円181.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率11.99倍
3/21時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

ダイダンの株価指標は、PER 20.8倍・PBR 3.43倍と業界平均を大きく上回る水準にあります。これはデータセンター需要などの成長期待がプレミアムとして織り込まれているためです。一方、配当利回り5.79%は業界平均の約2倍の水準であり、高成長・高配当の両立が評価されています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
85
前月比 +12.5%
メディア数
30
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 15%
建設業 40社中 6位
報道のトーン
65%
好意的
30%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
データセンター・DX25%
株主還元・配当20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

FY2026/3の業績予想を上方修正。Q3累計の経常利益は前年同期比62.3%増の275億円に急拡大。

2025年11月2Q好決算

2Q決算で経常利益が前年同期比2.6倍に急拡大。通期予想を19%上方修正し、最高益予想を上乗せ。

2025年5月中計目標上方修正

中期経営計画「磨くステージ」の業績目標を上方修正。配当性向40%以上・DOE4%以上を明示。

ダイダン(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 163円
安全性
普通
自己資本比率 44.0%(FY2025/3で有利子負債が1,000億円に増加しているが、大型工事の増加に伴う戦略的な資金調達であり、自己資本比率49.7%は健全な水準)
稼ぐ力
高い
ROE 18.4%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「空気・水・電気を操る総合設備の匠。データセンター需要で過去最高益を更新し続けるプライム企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU