新日本建設(株)
SHINNIHON CORPORATION
最終更新日: 2026年3月24日
千葉から首都圏へ。無借金経営で「建てる」と「売る」を両立するバリュー建設株
建設と開発の両輪で社会に価値ある空間を創造し、持続的な成長を実現する
この会社ってなに?
千葉県を中心にマンション「エクセレントシティ」シリーズを展開。オフィスビルやホテル、物流倉庫の建設も手がけています。マンション購入を検討される方なら、新日本建設のブランドに出会う可能性は高いでしょう。また、冨士工を子会社化するなど、非住宅分野の建設受注も拡大中です。
新日本建設は1964年設立の千葉県地盤の総合建設企業で、建設事業と分譲マンション開発事業を両輪に首都圏で展開しています。FY2025/3は売上高1,317億円・営業利益183億円と営業利益率13.9%の高収益を維持。無借金経営で自己資本比率70.7%と財務基盤は極めて堅固です。PER 8.8倍・PBR 0.94倍とバリュー株の特徴を持ち、4期連続増配中の配当利回り2.84%も魅力です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 千葉県千葉市美浜区ひび野一丁目4番3 新日本ビル
- 公式
- www.shinnihon-c.co.jp
社長プロフィール
建設と開発の両輪で、お客様に価値ある空間を提供し、社会基盤の発展に貢献してまいります。堅実な経営と技術力で、千葉から首都圏、そして未来へと成長を続けます。
この会社のストーリー
新日本建設株式会社として千葉県で設立。地域密着の建設会社として歩みを始めた。
「エクセレントシティ」ブランドで分譲マンション開発事業を本格化。建設と開発の二刀流経営が始まった。
東京証券取引所市場第一部に上場を果たし、資本市場での信頼を獲得。首都圏への事業展開を加速した。
中堅ゼネコンの冨士工を150億円で買収し子会社化。非住宅分野の建設受注力を強化した。
千葉県内でタワーマンション開発に進出。大手デベロッパーに比肩する開発力を示した。
FY2025/3に営業利益183億円を達成。無借金経営を維持しながら4期連続増配も実現した。
注目ポイント
完全無借金経営で自己資本比率70.7%。建設業界屈指の財務健全性を誇り、景気変動への耐性が極めて高い企業です。手元資金487億円と潤沢な現金を保有しています。
配当はFY2021/3の19円からFY2026/3予想の58円へと約3倍に急増。配当性向も25%台まで引き上げられ、無借金経営の余力を活かしたさらなる増配余地があります。
営業利益率13.9%は建設業界ではトップクラス。自社で建てて自社で売るビジネスモデルにより、建設と不動産開発の相乗効果で高い収益性を実現しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 14円 | 10.9% |
| FY2017/3 | 16円 | 7.4% |
| FY2018/3 | 18円 | 11.8% |
| FY2019/3 | 19円 | 11.0% |
| FY2020/3 | 19円 | 10.5% |
| FY2021/3 | 19円 | 11.5% |
| FY2022/3 | 21円 | 11.4% |
| FY2023/3 | 27円 | 13.1% |
| FY2024/3 | 53円 | 25.2% |
| FY2025/3 | 56円 | 25.6% |
株主優待制度はありません。
配当はFY2021/3の19円からFY2025/3の56円へと4期連続増配で約3倍に急増しました。配当性向もかつての11%台から25%台へ大幅に引き上げられており、FY2026/3は1株58円(予想)とさらなる増配を計画しています。無借金経営のため、今後も安定的な増配余地があります。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
新日本建設の業績は5期連続で営業利益が増加しており、FY2025/3は営業利益183億円と過去最高を更新しました。FY2024/3は売上高1,335億円と大幅増収でしたが、FY2025/3は開発事業の引渡タイミングにより微減収。一方で利益面は堅調に成長を続けており、FY2026/3は売上高1,350億円・営業利益186億円を見込んでいます。
事業ごとの売上・利益
オフィスビル・ホテル・工場・物流倉庫・マンションの設計施工。首都圏を中心に非住宅分野の受注を拡大中。子会社の冨士工も含む。FY2026/3上期は売上高560億円・営業利益71億円と増収増益。
「エクセレントシティ」ブランドの分譲マンション開発・販売。千葉県を中心に首都圏で展開。高い利益率が全社の収益を牽引する主力セグメント。タワーマンション開発にも進出。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.7% | 7.6% | - |
| FY2022/3 | 13.1% | 7.7% | - |
| FY2023/3 | 12.8% | 7.7% | - |
| FY2024/3 | 11.5% | 7.3% | 13.2% |
| FY2025/3 | 11.0% | 7.4% | 13.9% |
営業利益率は13〜15%台と建設業界ではトップクラスの高水準を維持しています。ROEも10%超を継続しており、資本効率の高い経営を実践しています。分譲マンション事業の高利益率が全体の収益性を押し上げており、建設業平均(5〜7%)を大きく上回る水準です。
財務は安全?
有利子負債ゼロの完全無借金経営が最大の特徴です。自己資本比率は64.7%から70.7%へと年々上昇し、BPSも1,401円から2,091円へと5年で約1.5倍に成長。建設業界においてこれほどの財務健全性を持つ企業は稀であり、景気変動への耐性が極めて高い点が評価されます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 70.0億円 | -4.0億円 | -11.4億円 | 66.0億円 |
| FY2022/3 | 37.7億円 | -1.2億円 | -11.3億円 | 36.4億円 |
| FY2023/3 | 106億円 | 1.2億円 | -12.8億円 | 107億円 |
| FY2024/3 | 117億円 | -2.5億円 | -18.8億円 | 115億円 |
| FY2025/3 | 26.5億円 | -344億円 | -37.4億円 | -318億円 |
FY2021〜FY2024は安定した営業キャッシュフローを創出し、FCFもプラスで推移していました。FY2025/3は投資CFが-344億円と大幅なマイナスとなりましたが、これは不動産開発用地の取得による戦略的投資によるものです。無借金経営のため、手元資金(約487億円)で十分にカバーできる水準です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 139億円 | 43.0億円 | 30.9% |
| FY2022/3 | 156億円 | 47.9億円 | 30.7% |
| FY2023/3 | 172億円 | 52.1億円 | 30.3% |
| FY2024/3 | 177億円 | 53.9億円 | 30.5% |
| FY2025/3 | 184億円 | 55.5億円 | 30.2% |
税引前利益はFY2021/3の139億円からFY2025/3の184億円へと5年間で約32%増加しています。実効税率は30%前後で安定しており、税務上の特殊要因が少なく、経営の透明性が高いことを示しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 836万円 | 660人 | - |
従業員の平均年収は836万円で、建設業界の中堅企業としては高い水準です。平均年齢37.8歳と比較的若い組織であり、従業員数も660名と5年前の588名から着実に増加しています。少数精鋭で高い一人当たり生産性を実現しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はシンニホンコム・ユニオンサイト・千葉銀行。
筆頭株主のシンニホンコム(33.68%)とユニオンサイト(11.56%)は創業者関連の資産管理会社であり、合計45.2%と圧倒的な安定株主比率を誇ります。新日育英奨学会(2.91%)も創業者系の公益財団で、千葉銀行・京葉銀行といった地元金融機関も安定的に保有しています。著名投資家の清原達郎氏が1.77%を保有している点も注目されます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 560億円 | 71億円 | 12.7% |
| 開発事業 | 757億円 | 112億円 | 14.8% |
開発事業(分譲マンション)が収益の柱で、利益率14.8%と高水準です。建設事業も12.7%の営業利益率を確保しており、両セグメントとも建設業界の平均を大きく上回ります。「建設×開発の二刀流」により、安定した受注と高い利益率の両立を実現しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役12名中、女性が1名(8.3%)を占めています。連結子会社は冨士工を含む3社とコンパクトな組織です。平均勤続年数11.9年と人材の定着率が安定しており、少数精鋭の組織運営が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,350億円 | — | 1,317億円 | -2.5% |
| FY2024 | 1,330億円 | — | 1,335億円 | +0.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新日本建設は中期経営計画を策定しない方針ですが、単年度の業績を着実に積み上げる「一歩一歩の成長」を志向しています。FY2026/3は3Q累計で売上高875億円(進捗率64.8%)・営業利益110億円(進捗率59.0%)と、例年通りの4Q偏重型で通期目標の達成は十分に可能な水準です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
新日本建設のTSRは5年間で210.8%と株価は大きく上昇しており、TOPIXの213.4%とほぼ同水準のパフォーマンスです。FY2022に一時的な下落がありましたが、FY2024以降に急回復。バリュー株としての再評価が進行中で、PER・PBRの割安さを考慮すると、さらなるリレーティングの余地があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 109.3万円 | +9.3万円 | 9.3% |
| FY2022 | 93.2万円 | -6.8万円 | -6.8% |
| FY2023 | 121.6万円 | +21.6万円 | 21.6% |
| FY2024 | 212.7万円 | +112.7万円 | 112.7% |
| FY2025 | 210.8万円 | +110.8万円 | 110.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 8.8倍は建設業界平均(10.5倍)を下回る割安水準です。PBRも0.94倍と解散価値割れの水準にあり、無借金経営・高利益率を考慮すると割安感が際立ちます。信用倍率は115倍と買い残が多いものの、配当利回り2.94%と業界平均を上回る還元力が評価されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3 第3四半期累計で経常利益14%増益。売上高も4%増と好調を維持し、通期目標の達成が見込まれる。
上期決算で経常利益17%増益を達成。通期配当を2円増額修正し、株主還元姿勢を強化。
FY2025/3通期決算で営業利益183億円と過去最高益を更新。無借金経営を維持しながら着実に成長。
最新ニュース
新日本建設(株) まとめ
ひとめ診断
「千葉発、建設と分譲マンションの二刀流で成長を続けるプライム上場の中堅ゼネコン」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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