新日本建設(株)1879
SHINNIHON CORPORATION
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
千葉県を中心にマンション「エクセレントシティ」シリーズを展開。オフィスビルやホテル、物流倉庫の建設も手がけています。マンション購入を検討される方なら、新日本建設のブランドに出会う可能性は高いでしょう。また、冨士工を子会社化するなど、非住宅分野の建設受注も拡大中です。
新日本建設は1964年設立の千葉県地盤の総合建設企業で、建設事業と分譲マンション開発事業を両輪に首都圏で展開しています。2025/03期は売上高1,317億円・営業利益183億円と営業利益率13.9%の高収益を維持。無借金経営で自己資本比率70.7%と財務基盤は極めて堅固です。PER 8.8倍・PBR 0.94倍とバリュー株の特徴を持ち、4期連続増配中の配当利回り2.84%も魅力です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 千葉県千葉市美浜区ひび野一丁目4番3 新日本ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
オフィスビル・ホテル・工場・物流倉庫・マンションの設計施工。首都圏を中心に非住宅分野の受注を拡大中。子会社の冨士工も含む。2026/03期上期は売上高560億円・営業利益71億円と増収増益。
「エクセレントシティ」ブランドの分譲マンション開発・販売。千葉県を中心に首都圏で展開。高い利益率が全社の収益を牽引する主力セグメント。タワーマンション開発にも進出。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 11.8% | 7.6% | - |
| 2022/03期 | 12.4% | 8.1% | - |
| 2023/03期 | 12.4% | 8.1% | - |
| 2024/03期 | 11.4% | 7.6% | 13.2% |
| 2025/03期 | 10.9% | 7.5% | 13.9% |
| 3Q 2026/03期 | 6.4%(累計) | 4.6%(累計) | 12.5% |
営業利益率は13〜15%台と建設業界ではトップクラスの高水準を維持しています。ROEも10%超を継続しており、資本効率の高い経営を実践しています。分譲マンション事業の高利益率が全体の収益性を押し上げており、建設業平均(5〜7%)を大きく上回る水準です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,018億円 | — | 96.3億円 | 164.7円 | — |
| 2022/03期 | 1,071億円 | 155億円 | 108億円 | 184.7円 | +5.2% |
| 2023/03期 | 1,137億円 | 172億円 | 120億円 | 205.5円 | +6.2% |
| 2024/03期 | 1,335億円 | 176億円 | 123億円 | 210.1円 | +17.4% |
| 2025/03期 | 1,317億円 | 183億円 | 128億円 | 219.1円 | -1.4% |
新日本建設の業績は5期連続で営業利益が増加しており、2025/03期は営業利益183億円と過去最高を更新しました。2024/03期は売上高1,335億円と大幅増収でしたが、2025/03期は開発事業の引渡タイミングにより微減収。一方で利益面は堅調に成長を続けており、2026/03期は売上高1,350億円・営業利益186億円を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上875億円(通期予想比65%)、営業利益110億円(同59%)、純利益79億円(同60%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 560億円 | 71億円 | 12.7% |
| 開発事業 | 757億円 | 112億円 | 14.8% |
開発事業(分譲マンション)が収益の柱で、利益率14.8%と高水準です。建設事業も12.7%の営業利益率を確保しており、両セグメントとも建設業界の平均を大きく上回ります。「建設×開発の二刀流」により、安定した受注と高い利益率の両立を実現しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,350億円 | — | 1,317億円 | -2.5% |
| 2024期 | 1,330億円 | — | 1,335億円 | +0.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新日本建設は中期経営計画を策定しない方針ですが、単年度の業績を着実に積み上げる「一歩一歩の成長」を志向しています。2026/03期は3Q累計で売上高875億円(進捗率64.8%)・営業利益110億円(進捗率59.0%)と、例年通りの4Q偏重型で通期目標の達成は十分に可能な水準です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期 第3四半期累計で経常利益14%増益。売上高も4%増と好調を維持し、通期目標の達成が見込まれる。
上期決算で経常利益17%増益を達成。通期配当を2円増額修正し、株主還元姿勢を強化。
2025/03期通期決算で営業利益183億円と過去最高益を更新。無借金経営を維持しながら着実に成長。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
有利子負債ゼロの完全無借金経営が最大の特徴です。自己資本比率は64.7%から70.7%へと年々上昇し、BPSも1,401円から2,091円へと5年で約1.5倍に成長。建設業界においてこれほどの財務健全性を持つ企業は稀であり、景気変動への耐性が極めて高い点が評価されます。 【3Q 2026/03期】総資産1723億円、純資産1269億円、自己資本比率73.2%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 70.0億円 | ▲4.0億円 | ▲11.4億円 | 66.0億円 |
| 2022/03期 | 37.7億円 | ▲1.2億円 | ▲11.3億円 | 36.4億円 |
| 2023/03期 | 106億円 | 1.2億円 | ▲12.8億円 | 107億円 |
| 2024/03期 | 117億円 | ▲2.5億円 | ▲18.8億円 | 115億円 |
| 2025/03期 | 26.5億円 | ▲344億円 | ▲37.4億円 | ▲318億円 |
2021期〜2024期は安定した営業キャッシュフローを創出し、FCFもプラスで推移していました。2025/03期は投資CFが-344億円と大幅なマイナスとなりましたが、これは不動産開発用地の取得による戦略的投資によるものです。無借金経営のため、手元資金(約487億円)で十分にカバーできる水準です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役12名中、女性が1名(8.3%)を占めています。連結子会社は冨士工を含む3社とコンパクトな組織です。平均勤続年数11.9年と人材の定着率が安定しており、少数精鋭の組織運営が特徴です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 836万円 | 660人 | - |
従業員の平均年収は836万円で、建設業界の中堅企業としては高い水準です。平均年齢37.8歳と比較的若い組織であり、従業員数も660名と5年前の588名から着実に増加しています。少数精鋭で高い一人当たり生産性を実現しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
新日本建設のTSRは5年間で210.8%と株価は大きく上昇しており、TOPIXの213.4%とほぼ同水準のパフォーマンスです。2022期に一時的な下落がありましたが、2024期以降に急回復。バリュー株としての再評価が進行中で、PER・PBRの割安さを考慮すると、さらなるリレーティングの余地があります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 14円 | 10.9% |
| 2017/03期 | 16円 | 7.4% |
| 2018/03期 | 18円 | 11.8% |
| 2019/03期 | 19円 | 11.0% |
| 2020/03期 | 19円 | 10.5% |
| 2021/03期 | 19円 | 11.5% |
| 2022/03期 | 21円 | 11.4% |
| 2023/03期 | 27円 | 13.1% |
| 2024/03期 | 53円 | 25.2% |
| 2025/03期 | 56円 | 25.6% |
株主優待制度はありません。
配当は2021/03期の19円から2025/03期の56円へと4期連続増配で約3倍に急増しました。配当性向もかつての11%台から25%台へ大幅に引き上げられており、2026/03期は1株58円(予想)とさらなる増配を計画しています。無借金経営のため、今後も安定的な増配余地があります。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 109.3万円 | 9.3万円 | 9.3% |
| 2022期 | 93.2万円 | ▲6.8万円 | -6.8% |
| 2023期 | 121.6万円 | 21.6万円 | 21.6% |
| 2024期 | 212.7万円 | 112.7万円 | 112.7% |
| 2025期 | 210.8万円 | 110.8万円 | 110.8% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 8.8倍は建設業界平均(10.5倍)を下回る割安水準です。PBRも0.94倍と解散価値割れの水準にあり、無借金経営・高利益率を考慮すると割安感が際立ちます。信用倍率は115倍と買い残が多いものの、配当利回り2.94%と業界平均を上回る還元力が評価されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 139億円 | 43.0億円 | 30.9% |
| 2022/03期 | 156億円 | 47.9億円 | 30.7% |
| 2023/03期 | 172億円 | 52.1億円 | 30.3% |
| 2024/03期 | 177億円 | 53.9億円 | 30.5% |
| 2025/03期 | 184億円 | 55.5億円 | 30.2% |
税引前利益は2021/03期の139億円から2025/03期の184億円へと5年間で約32%増加しています。実効税率は30%前後で安定しており、税務上の特殊要因が少なく、経営の透明性が高いことを示しています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
新日本建設(株) まとめ
「千葉発、建設と分譲マンションの二刀流で成長を続けるプライム上場の中堅ゼネコン」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。