北陸電気工事(株)
HOKURIKU ELECTRICAL CONSTRUCTION CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
北陸の電気を守り続けて80年。地域インフラの縁の下の力持ち
社会の発展に貢献し続ける売上高1,000億円企業へ
この会社ってなに?
家庭や職場の照明・コンセント・エアコンといった電気設備の工事を担う会社です。北陸地方の電柱・電線の工事や、太陽光発電・風力発電の設備工事、データセンターの電気設備なども手がけています。北陸新幹線の延伸に伴う関連工事や、災害時の送配電復旧作業など、地域の暮らしを電気の面から支えている企業です。
北陸電気工事は1944年設立の北陸電力グループの電気工事会社です。配電線工事・送変電工事を基盤に、一般電気工事・情報通信工事・再生可能エネルギー関連工事まで幅広く展開。FY2025/3は売上高556億円(前年比+4.1%)、営業利益43.5億円と好調な業績を記録しました。PBR 0.94倍と割安な水準にあり、4期連続増配と安定した株主還元が魅力です。北陸電力が約50%を保有する安定した株主構成も特徴的です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 富山県富山市小中269番
- 公式
- www.rikudenko.co.jp
社長プロフィール
電気設備のプロフェッショナルとして、北陸地域のインフラを守り、再生可能エネルギーの普及を通じて脱炭素社会の実現に貢献してまいります。安全を最優先に、社会の発展に貢献し続ける企業を目指します。
この会社のストーリー
北陸電力の配電部門を母体として設立。北陸地方の電気インフラ整備を担う使命を帯びて発足。
東京証券取引所第二部に上場。事業規模の拡大と信用力の向上を図る。
北陸電力向け工事に加え、民間の一般電気工事や情報通信工事に本格参入。事業領域を大幅に拡大。
太陽光発電・風力発電の設備工事に参入。脱炭素社会に向けた新たな成長分野を開拓。
東証の市場再編に伴いプライム市場へ移行。上場維持基準の適合に向けた企業価値向上策を推進。
売上高1,000億円企業を目指す新中期経営計画をスタート。再エネ・データセンター需要を成長の柱に据える。
注目ポイント
北陸電力が約50%を保有する安定した株主構成。実質無借金経営で自己資本比率72%と極めて堅固な財務基盤を持ち、景気変動に強い経営基盤です。
配当は4期連続で増配中。配当利回り2.98%は建設業界平均を上回る水準です。PBR 0.94倍とBPS以下の割安株価で、バリュー投資の観点からも注目されます。
太陽光・風力発電の設備工事やデータセンターの電気設備工事など、成長市場への展開を加速。売上高1,000億円企業を目指す意欲的な中期経営計画を推進中です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 14円 | 10.4% |
| FY2017/3 | 16円 | 11.6% |
| FY2018/3 | 18円 | 12.8% |
| FY2019/3 | 24円 | 20.1% |
| FY2020/3 | 25円 | 18.7% |
| FY2021/3 | 30円 | 22.0% |
| FY2022/3 | 30円 | 37.4% |
| FY2023/3 | 36円 | 61.9% |
| FY2024/3 | 40円 | 50.7% |
| FY2025/3 | 44円 | 38.6% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続で増配しており、FY2021/3の30円からFY2025/3には44円まで着実に引き上げられています。配当利回りは2.98%と魅力的な水準です。配当性向はFY2023/3に61.9%まで上昇しましたが、業績回復に伴いFY2025/3は38.6%と健全な水準に正常化しています。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
北陸電気工事の業績は、FY2023/3に一時的に減収減益となったものの、FY2024/3以降は北陸新幹線延伸や再生可能エネルギー関連の需要増を背景に力強い回復を見せています。FY2025/3は売上高556億円・営業利益43.5億円と好調で、FY2026/3は売上高610億円を見込み成長トレンドの継続が期待されます。
事業ごとの売上・利益
配電線工事・送変電工事・一般電気工事・情報通信工事を手がける主力セグメント。北陸電力向けの配電線工事が安定収益の基盤。売上構成比97%を占める。
不動産賃貸・保険代理業等。利益率が高く安定収益源として機能。売上構成比3%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.5% | 5.9% | - |
| FY2022/3 | 5.7% | 4.0% | - |
| FY2023/3 | 4.3% | 3.0% | - |
| FY2024/3 | 5.8% | 3.5% | 6.4% |
| FY2025/3 | 7.6% | 5.2% | 7.8% |
営業利益率はFY2023/3の5.3%を底にFY2025/3には7.8%まで回復しています。ROEも7.3%と改善傾向にあり、自己資本比率70%超の堅固な財務基盤のもとで安定した収益を確保しています。工事利益率の改善が利益率向上の主因です。
財務は安全?
自己資本比率は一貫して66〜74%と極めて高水準を維持しており、有利子負債もほぼゼロに近い状態です。実質無借金経営に近く、財務の安全性は非常に高い企業です。BPSは1,568円で株価1,475円を上回っており、PBR 0.94倍の割安水準を示しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 40.0億円 | 1,700万円 | -5.9億円 | 40.2億円 |
| FY2022/3 | 2.0億円 | -30.4億円 | -9.4億円 | -28.4億円 |
| FY2023/3 | 33.1億円 | -29.4億円 | -9.0億円 | 3.8億円 |
| FY2024/3 | 22.6億円 | -14.4億円 | -12.9億円 | 8.1億円 |
| FY2025/3 | 76.0億円 | -34.2億円 | -13.9億円 | 41.9億円 |
FY2025/3の営業キャッシュフローは76億円と大幅に改善し、フリーキャッシュフローも41.8億円のプラスを確保しました。FY2022/3は大型工事の運転資金増加でFCFがマイナスとなりましたが、その後は安定的なキャッシュ創出力を回復しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 40.8億円 | 9.0億円 | 22.1% |
| FY2022/3 | 33.3億円 | 10.8億円 | 32.5% |
| FY2023/3 | 25.3億円 | 9.0億円 | 35.7% |
| FY2024/3 | 36.5億円 | 14.4億円 | 39.4% |
| FY2025/3 | 46.1億円 | 14.2億円 | 30.9% |
税引前利益はFY2025/3に46.1億円と過去最高を記録しました。実効税率は22〜39%と年度によって幅がありますが、FY2025/3は30.9%と安定的な水準に落ち着いています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 598万円 | 1,333人 | - |
従業員の平均年収は598万円で、建設業界の中では標準的な水準です。平均年齢40.1歳、平均勤続年数17.3年と定着率が高く、技術力の蓄積に寄与しています。従業員数は1,333名で、北陸地方を中心に事業を展開しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は北陸電力・光通信・北陸電気工事従業員持株会。
筆頭株主は北陸電力(49.99%)で、同社の連結子会社に位置づけられます。光通信(7.04%)が第2位株主として存在感を示していますが、2026年3月に保有比率を4.54%へ引き下げたとの変更報告書が提出されています。従業員持株会(3.17%)や北陸銀行(1.49%)など、地元金融機関・関連企業が上位株主に名を連ねる安定した株主構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 設備工事業 | 540億円 | 41億円 | 7.6% |
| その他事業 | 16億円 | 2.5億円 | 15.6% |
設備工事業が売上の97%を占める単一セグメント型の事業構造です。北陸電力向けの配電線工事・送変電工事が安定した収益基盤を形成しつつ、一般電気工事や再生可能エネルギー関連工事の拡大で成長を図っています。その他事業は不動産賃貸等で高い利益率を誇ります。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が2名(18.2%)を占め、ダイバーシティへの取り組みが進んでいます。4社の連結子会社を持つコンパクトなグループ経営で、平均勤続年数17.3年と高い定着率が技術力の維持・向上に貢献しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 600億円 | — | 556億円 | -7.3% |
| FY2024 | 530億円 | — | 534億円 | +0.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
北陸電気工事は「Action Plan 2027」で売上高1,000億円企業を目指す成長の土台構築を掲げています。FY2025実績では営業利益率7.8%と収益力が向上しており、FY2026予想でも売上高610億円と着実な成長を見込んでいます。再生可能エネルギー関連工事やデータセンター需要の取り込みが成長ドライバーです。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
北陸電気工事のTSRは5年間で183.2%と株主に大きなリターンを提供していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスです。FY2024にはTSR 189%まで上昇しましたが、FY2025はやや調整。PBR 0.94倍の割安さを考慮すると、今後のリレーティングの余地があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 138.2万円 | +38.2万円 | 38.2% |
| FY2022 | 110.9万円 | +10.9万円 | 10.9% |
| FY2023 | 114.2万円 | +14.2万円 | 14.2% |
| FY2024 | 189.0万円 | +89.0万円 | 89.0% |
| FY2025 | 183.2万円 | +83.2万円 | 83.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.94倍と業界平均(1.1倍)を下回る割安水準にあります。配当利回りは2.98%と業界平均を上回り、安定配当が期待できます。信用倍率は36.46倍と買い長の状態で、投資家の買い意欲が強いことが示唆されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
光通信が保有比率を7.04%から4.54%へ引き下げ。変更報告書を提出。
26年3月期3Q累計の経常利益は前年同期比16.2%増の34.7億円に伸長。通期計画42億円に対し進捗率82.6%。
新中期経営計画「Action Plan 2027」を発表。売上高1,000億円企業を目指す成長戦略を打ち出す。
最新ニュース
北陸電気工事(株) まとめ
ひとめ診断
「北陸電力グループの中核。電気設備工事で地域インフラを支えるプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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