1914スタンダード

日本基礎技術(株)

JAPAN FOUNDATION ENGINEERING CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE4.2%
BPS1191.0円
自己資本比率66.6%
FY2025/3 有報データ

見えない「基礎」に確かな技術。日本のインフラを地中から支える、地盤のプロフェッショナル

人と環境の共生を目指し、建設基礎技術で豊かな社会創りに貢献する

この会社ってなに?

ダムの水漏れ防止、トンネルの地盤補強、橋の基礎工事、高速道路の法面(のりめん)保護――普段は目に見えないけれど、私たちが安全に暮らせるインフラの「基礎」を支えているのが日本基礎技術です。地震や豪雨から社会を守る防災工事にも深く関わっており、能登半島地震の復旧工事などにも貢献しています。

日本基礎技術は1953年設立の基礎工事専業大手で、地盤改良・グラウチング・法面保護など特殊土木工事を主力とする建設企業です。2025年3月期は売上高303億円(前年比+28.4%)、営業利益19億円と大幅増収増益を達成。第6次中期経営計画のもと、技術力の強化と米国子会社を含むグローバル展開を推進しています。PBR 0.60倍と解散価値を大きく下回る割安水準にあり、無借金経営から有利子負債を活用した成長投資へと経営方針を転換中です。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
大阪府大阪市北区天満一丁目9番14号 NKGビル
公式
www.jafec.co.jp

社長プロフィール

中原 巖
代表取締役社長
技術者出身の堅実経営者
人と環境の共生を目指し、建設基礎技術で豊かな社会創りに貢献する。日本基礎技術は、70年以上にわたり培ってきた地盤技術で、安全・安心な社会インフラの構築に挑み続けてまいります。

この会社のストーリー

1953
日本基礎技術として創業

大阪で設立。ダム建設に欠かせないグラウチング工事(地盤への薬液注入)の専門会社としてスタートした。

1988
東京証券取引所に上場

東証2部に株式を上場。公共インフラ工事の拡大とともに、全国規模での事業展開を本格化させた。

2000
海外事業に進出

米国に現地法人JAFEC USA, Inc.を設立。独自のグラウチング技術を北米市場へ展開し、グローバル化の第一歩を踏み出した。

2011
東日本大震災の復旧に貢献

地盤液状化対策や堤防補強など、震災復旧工事に総力を挙げて対応。防災技術の重要性を社会に示した。

2023
第6次中期経営計画を策定

技術の伝承と生産性向上、事業領域の拡大を柱とする3カ年計画をスタート。PBR 1倍達成を長期目標に掲げた。

2025
過去最高業績を達成

売上高303億円・営業利益19億円と過去最高を更新。中計目標を1年前倒しで達成し、目標を上方修正した。

注目ポイント

PBR 0.60倍の超割安株

BPS 1,191円に対して株価711円とPBR 0.60倍の大幅ディスカウント。会社自身がPBR 1倍を長期目標に掲げており、株価上昇のカタリストが明確です。

防災インフラの不可欠な存在

地震・豪雨対策の地盤補強、ダムの安全対策など、日本の防災インフラに欠かせない技術力を持ちます。国土強靱化政策の恩恵を受ける銘柄です。

4期連続増配の株主還元

配当は4期連続で増配を実施し、配当利回り3.09%。配当性向30%以上を目標に掲げており、業績成長に伴うさらなる増配が期待できます。

サービスの実績は?

24
1株当たり配当金
FY2025実績
+50.0% YoY
+28.4%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+86.9%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
379
単体従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 24円
安全性
安定
自己資本比率 66.6%(自己資本比率72%・有利子負債は成長投資目的で健全な水準)
稼ぐ力
普通
ROE 4.2%(ROE 6.3%は改善途上だが中計目標を達成。PBR改善に向けた取り組みを加速中)
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
24
方針: 安定配当を基本とし、配当性向30%以上を目標
1株配当配当性向
FY2016/3823.9%
FY2017/381.0%
FY2018/38113.6%
FY2019/38139.4%
FY2020/31052.7%
FY2021/310117.1%
FY2022/31359.2%
FY2023/31351.2%
FY2024/31634.4%
FY2025/32432.4%
9期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当はFY2021/3の10円からFY2025/3には24円へと4期連続で増配を実施。FY2026/3は22円予想とやや減額ですが、配当利回りは3.09%と魅力的な水準です。配当性向30%以上を目標に掲げており、業績成長に伴う増配基調の継続が期待されます。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.2%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
6.2%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
66.6%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3221億円
FY2023/3239億円
FY2024/3236億円
FY2025/3303億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/310.1億円
FY2025/318.9億円

FY2025/3は売上高303億円・営業利益19億円と過去最高の業績を達成しました。法面保護工事やグラウチング工事の大型案件が寄与し、前年比+28.4%の大幅増収となっています。FY2026/3は反動減で若干の減収・減益予想ですが、営業利益率は依然として高水準を維持する見通しです。

事業ごとの売上・利益

建設事業(国内)
286億円94.4%)
建設事業(海外)
17億円5.6%)
建設事業(国内)286億円
利益: 17.5億円利益率: 6.1%

ダム基礎のグラウチング工事、法面保護工事、地盤改良工事など特殊土木工事が主力。官公庁・インフラ向けの公共工事と民間建設工事の両方を手がける。売上構成比約94%を占める中核セグメント。

建設事業(海外)17億円
利益: 1.6億円利益率: 9.4%

米国子会社JAFEC USA, Inc.を通じた海外事業。地盤改良・グラウチング技術を活かした北米市場での事業展開。売上構成比約6%だが高い利益率が特徴。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/31.1%0.7%-
FY2022/32.5%1.7%-
FY2023/33.3%1.7%-
FY2024/34.6%2.8%4.3%
FY2025/34.2%4.5%6.2%

営業利益率はFY2021/3の2.5%からFY2025/3には6.2%へと大幅に改善しています。ROEも0.9%から6.3%へ上昇し、資本効率の改善が顕著です。会社は中期経営計画でROE 6%を短期目標に掲げており、FY2025/3で達成圏内に到達しました。PBR 1倍達成を長期目標に据え、さらなる収益性向上を目指しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率66.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
114億円
会社の純資産
230億円

FY2023/3まで実質無借金経営でしたが、FY2024/3から成長投資のために有利子負債を活用し始めています。自己資本比率は66〜73%台と非常に高く、BPSは1,191円と株価711円を大きく上回っており、PBR 0.60倍という割安さが際立ちます。財務基盤は極めて堅固です。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+4.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-18.6億円
投資CF
借入・返済など
-2.6億円
財務CF
手元に残ったお金
-14.2億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/313.7億円-7.8億円-3.5億円5.8億円
FY2022/311.9億円-3.3億円4,800万円8.6億円
FY2023/39.7億円-9.4億円-2.8億円2,400万円
FY2024/316.5億円-14.3億円-3.8億円2.3億円
FY2025/34.5億円-18.6億円-2.6億円-14.2億円

営業キャッシュフローはFY2024/3に16.5億円と好調でしたが、FY2025/3は大型工事の運転資金増加により4.5億円に減少しました。投資キャッシュフローは設備投資の拡大を反映して増加傾向にあり、将来の成長に向けた積極投資を進めています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1公共事業の予算削減による受注環境の悪化リスク
2技術者の高齢化・人材確保の困難化リスク
3自然災害による工事遅延・コスト増加リスク
4建設資材価格の高騰による利益率低下リスク
5海外事業(米国子会社)における為替・規制変動リスク
6労働安全衛生に関する事故発生リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/37.4億円5.3億円71.4%
FY2022/39.6億円4.7億円48.3%
FY2023/310.1億円4.8億円47.8%
FY2024/314.0億円4.7億円33.5%
FY2025/319.2億円4.8億円25.2%

税引前利益はFY2021/3の7.4億円からFY2025/3の19.2億円へと約2.6倍に拡大しました。実効税率はFY2021/3の71.4%から25.2%へ大幅に低下しており、税効果会計の適用やグループ内の利益構造最適化が寄与しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
795万円
従業員数
379
平均年齢
44歳
平均年収従業員数前年比
当期795万円379-

従業員の平均年収は795万円で、建設業界の中で比較的高い水準です。平均年齢44歳・平均勤続年数19年と、ベテラン技術者が多く在籍していることがわかります。専門性の高い基礎工事技術の蓄積が、同社の競争力の源泉となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主44.7%
浮動株55.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関11.1%
事業法人等15.6%
外国法人等2.6%
個人その他69.4%
証券会社1.3%

経営者・創業家が18%を保有するオーナー経営企業です。 安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日本基礎技術取引先持株会・日本国土開発・りそな銀行。

日本基礎技術取引先持株会(2,693,000株)13.98%
日本国土開発株式会社(1,032,000株)5.36%
株式会社りそな銀行(771,000株)4%
日本基礎技術従業員持株会(769,000株)3.99%
株式会社北陸銀行(746,000株)3.87%
東陽商事株式会社(684,000株)3.55%
日本生命保険相互会社(507,000株)2.63%
前川 貞夫(387,000株)2.01%
三菱UFJ信託銀行株式会社(346,000株)1.8%
丸全昭和運輸株式会社(346,000株)1.8%

筆頭株主は日本基礎技術取引先持株会(14.0%)で、取引先企業が長期安定保有しています。日本国土開発(5.4%)、りそな銀行(4.0%)、従業員持株会(4.0%)が続き、持株会と取引先を中心とした安定株主構成です。前川貞夫氏(2.0%)は創業家関係者として安定保有に貢献しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億2,100万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建設事業(国内)286億円17.5億円6.1%
建設事業(海外)17億円1.6億円9.4%

国内建設事業が売上の約94%を占める中核事業です。ダム・トンネル・橋梁などの大型インフラ向けグラウチング工事や法面保護工事に強みを持ちます。海外事業は米国子会社を通じて展開しており、売上構成比は約6%ですが利益率9.4%と国内を上回る収益性を示しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 0名(0.0% 男性 9
100%
監査報酬
3,000万円
連結子会社数
2
設備投資額
18.0億円
平均勤続年数(従業員)
19
臨時従業員数
53

取締役・監査役9名は全員男性で、女性役員の登用が今後の課題です。連結子会社は米国のJAFEC USA, Inc.を含む2社体制。平均勤続年数19年と定着率が非常に高く、専門技術の継承と人材育成が経営基盤を支えています。設備投資は18億円と積極的で、施工機械の更新・新技術開発に充当しています。

会社の計画は順調?

S
総合評価
中期経営計画の数値目標を1年前倒しで達成。売上高・営業利益ともに当初目標を大幅に上回り、2025年5月に目標を上方修正するに至った。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第6次中期経営計画(2023年度〜2025年度)
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 293億円 前倒し達成 (303億円 (FY2025))
100%
営業利益: 目標 14.6億円 前倒し達成 (18.9億円 (FY2025))
100%
ROE: 目標 6%以上 達成 (6.3% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025278億円303億円+9.0%
FY2024220億円236億円+7.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

日本基礎技術は第6次中期経営計画で掲げた売上高・営業利益・ROEの全目標をFY2025/3に前倒しで達成しました。2025年5月には目標数値を上方修正し、さらなる高みを目指しています。PBR 1倍達成を長期目標に掲げ、資本コスト経営への取り組みを加速させています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

日本基礎技術のTSRは5年間で199.5%とTOPIX(188.3%)を上回るパフォーマンスを実現しています。特にFY2022にはTSR 204.6%と大きくアウトパフォームしました。PBR改善の取り組みが進めば、さらなるTSR向上が見込まれます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+99.5%
100万円 →199.5万円
99.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021140.5万円+40.5万円40.5%
FY2022204.6万円+104.6万円104.6%
FY2023150.3万円+50.3万円50.3%
FY2024150.5万円+50.5万円50.5%
FY2025199.5万円+99.5万円99.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残93,800株
売り残27,500株
信用倍率3.41倍
3/13時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PBRは0.60倍と業界平均(0.95倍)を大きく下回る割安水準にあります。BPS 1,191円に対して株価711円であり、資産面からの下支えが強い銘柄です。信用倍率は3.41倍と買い長の状態ですが、配当利回り3.09%は業界平均を上回り、バリュー株として長期投資に適した水準です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
35
前月比 +8.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
建設業 150社中 55位
報道のトーン
50%
好意的
40%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
インフラ・防災30%
株主還元・PBR改善20%
その他10%

最近の出来事

2026年3月年初来高値更新

株価が779円の年初来高値を更新。防災・インフラ関連銘柄として市場の注目が集まる。

2026年2月3Q決算発表

3Q累計の経常利益が通期計画を超過。配当を5円増額修正し、株主還元を強化。

2025年5月中計上方修正

第6次中期経営計画の数値目標を上方修正。業績好調を受けて売上高・利益目標を引き上げ。

日本基礎技術(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 24円
安全性
安定
自己資本比率 66.6%(自己資本比率72%・有利子負債は成長投資目的で健全な水準)
稼ぐ力
普通
ROE 4.2%(ROE 6.3%は改善途上だが中計目標を達成。PBR改善に向けた取り組みを加速中)
話題性
好評
ポジティブ 50%

「地盤のプロフェッショナル。ダム・トンネル・橋梁の基礎工事で日本のインフラを支えるスタンダード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU