1941プライム

(株)中電工

CHUDENKO CORPORATION

最終更新日: 2026年3月24日

ROE9.2%
BPS4183.8円
自己資本比率70.4%
FY2025/3 有報データ

中国地方のインフラを守り、データセンター時代に飛躍する総合設備エンジニアリング企業

技術と人の力で社会インフラの未来を創造する総合設備エンジニアリング企業

この会社ってなに?

私たちの暮らしに欠かせない電気設備・空調設備・情報通信設備の工事を手がけています。オフィスビルや商業施設の照明・空調、病院や学校の電気設備、データセンターの電源・空調システム、さらには太陽光発電設備の施工まで、建物のライフラインを支えるのが中電工の仕事です。広島を中心に中国地方のインフラを守りながら、首都圏・関西圏にも事業を拡大しています。

中電工は1944年設立の中国電力グループの中核企業で、電気設備工事・空調管工事・情報通信工事を手がける総合設備エンジニアリング会社です。FY2025/3は売上高2,219億円(前年比+10.4%)、営業利益217億円と大幅増益を達成。中期経営計画「中期経営計画2027」では売上高2,400億円・営業利益230億円を目標に掲げています。親会社の中国電力が40.4%を保有する安定した株主構成で、無借金経営を続ける堅実な財務基盤が特徴です。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
広島県広島市中区小網町6番12号
公式
www.chudenko.co.jp

社長プロフィール

迫谷 章
代表取締役社長
堅実経営者
電気・空調・情報通信のプロフェッショナル集団として、社会インフラの構築・保全を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります。中電工グループは技術力と人材力を最大の強みとし、お客さまの多様なニーズにお応えしてまいります。

この会社のストーリー

1944
中国配電工事として設立

中国配電株式会社(現・中国電力)の工事部門が独立し、中国配電工事株式会社として設立。戦時中の電力インフラ整備を担った。

1949
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に株式を上場。戦後復興期の電力インフラ整備に貢献し、事業基盤を確立した。

1963
空調管工事に進出

電気工事に加え、空調管工事部門を新設。総合設備エンジニアリング企業への転換を開始した。

2019
昭和コーポレーションを買収

熱絶縁工事業の昭和コーポレーションをグループ化。首都圏・関西圏での事業基盤を強化し、全国展開を加速した。

2025
過去最高益を達成

FY2025/3に営業利益217億円・営業利益率9.8%と過去最高益を達成。データセンター需要と施工効率化が寄与した。

2025
中期経営計画2027始動

売上高2,400億円・営業利益230億円を目標とする3カ年中期経営計画をスタート。成長投資と株主還元の両立を目指す。

注目ポイント

無借金経営の鉄壁財務

有利子負債ゼロ・自己資本比率77%の盤石な財務基盤。親会社・中国電力の40%超の出資に支えられ、経営の安定性は業界随一です。

データセンター需要で飛躍

電気設備・空調設備・情報通信設備を一括施工できる総合力が強み。データセンター建設ラッシュの恩恵を受け、営業利益率は9.8%まで改善しています。

増配と株主還元の強化

配当性向40%以上を目標に掲げ、FY2026/3は1株130円へ増配予定。950億円の資金配分計画のもと、成長投資と株主還元の両立を推進しています。

サービスの実績は?

130
1株当たり配当金
FY2026予想
+8.3% YoY
+10.4%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+81.6%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
4,612
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2023/3の純損失は投資有価証券評価損による一時的なもの。本業の営業利益は黒字を維持)
配当
少なめ
1株 120円
安全性
安定
自己資本比率 70.4%(有利子負債ゼロの無借金経営で財務安全性は極めて高い)
稼ぐ力
普通
ROE 9.2%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
120
方針: 安定配当を基本とし、配当性向40%以上を目標
1株配当配当性向
FY2016/37238.7%
FY2017/37244.9%
FY2018/39467.3%
FY2019/310494.4%
FY2020/3104120.7%
FY2021/310471.2%
FY2022/310486.0%
FY2023/31040.7%
FY2024/310471.5%
FY2025/312032.7%
9期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当はFY2021〜2024/3まで1株104円で安定配当を維持し、FY2025/3に120円へ増配、FY2026/3は130円(予想)と2期連続の増配を計画しています。FY2025/3は大幅増益により配当性向が32.7%と低下しましたが、中期経営計画では配当性向40%以上を目標に掲げており、今後も業績連動での増配余地が十分にあります。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
9.2%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
9.8%
業界平均
6.4%
自己資本比率上回る
この会社
70.4%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,907億円
FY2023/31,890億円
FY2024/32,010億円
FY2025/32,219億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3119億円
FY2025/3217億円

中電工の業績は堅調に推移しており、FY2025/3で売上高2,219億円・営業利益217億円と過去最高益を大幅に更新しました。FY2023/3は投資有価証券の評価損により最終赤字となりましたが、本業の営業利益は黒字を維持しています。FY2026/3は売上高2,300億円・営業利益220億円を予想し、データセンター需要やインフラ更新需要を追い風に成長が続く見通しです。

事業ごとの売上・利益

屋内電気工事
828億円37.3%)
空調管工事
495億円22.3%)
情報通信工事
155億円7.0%)
配電線工事
421億円19.0%)
送変電地中線工事等
320億円14.4%)
屋内電気工事828億円
利益: 81億円利益率: 9.8%

ビル・工場・商業施設等の電気設備工事。売上構成比37%を占める最大セグメント。データセンター需要が追い風。

空調管工事495億円
利益: 53億円利益率: 10.7%

空調・給排水・衛生設備工事。売上構成比22%。省エネ・ZEB関連の需要が成長を牽引。

情報通信工事155億円
利益: 18億円利益率: 11.6%

LAN・通信設備・セキュリティシステムの施工。売上構成比7%だが高利益率セグメント。

配電線工事421億円
利益: 42億円利益率: 10.0%

電力会社向けの配電線・送電線工事。売上構成比19%。中国電力向けが中心。

送変電地中線工事等320億円
利益: 23億円利益率: 7.2%

変電所・地中送電線の建設・保守。売上構成比15%。インフラ老朽化更新需要が堅調。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.8%2.9%-
FY2022/33.1%2.4%-
FY2023/3-4.0%-2.5%-
FY2024/34.0%2.8%5.9%
FY2025/39.2%6.8%9.8%

営業利益率はFY2021/3の5.1%からFY2025/3には9.8%へと大幅に改善し、設備工事業界の中でもトップクラスの収益性を実現しています。ROEもFY2025/3に8.7%まで上昇し、中期経営計画の目標(7.0%以上)を前倒しで達成しました。FY2023/3のROEマイナスは投資有価証券評価損による一時的なものであり、本業の収益力は着実に向上しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率70.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
2,296億円

中電工は有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しており、自己資本比率は73〜78%と極めて高い水準を維持しています。総資産は約2,939億円で、BPS(1株当たり純資産)は4,183円とPBR 1.10倍の水準にあります。財務基盤の安定性は建設業界の中でも際立っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+228億円
営業CF
投資に使ったお金
-115億円
投資CF
借入・返済など
-76.4億円
財務CF
手元に残ったお金
+112億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/391.2億円63.4億円-71.8億円155億円
FY2022/379.7億円-43.3億円-85.2億円36.4億円
FY2023/361.8億円48.4億円-75.1億円110億円
FY2024/3137億円-61.0億円-73.2億円76.2億円
FY2025/3228億円-115億円-76.4億円112億円

営業キャッシュフローはFY2025/3に228億円と過去最高を記録し、本業の収益力が大幅に向上しています。投資CFのプラス計上年度は政策保有株式の売却によるもので、FY2025/3は成長投資を積極化しています。財務CFのマイナスは安定した配当還元と自社株買いを反映しており、潤沢なキャッシュフローに裏付けられた株主還元が特徴です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1中国電力グループへの依存リスク(売上の約3割が中国電力関連)
2建設業界の人手不足・資材価格高騰リスク
3投資有価証券の価格変動リスク(総資産の約4割を投資有価証券で運用)
4自然災害・気候変動による施工遅延リスク
5データセンター等の大型案件の受注変動リスク
6技術者の確保・育成に関するリスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3119億円37.8億円31.8%
FY2022/3120億円52.8億円44.1%
FY2023/3-19.1億円0円-
FY2024/3127億円48.0億円37.7%
FY2025/3234億円35.4億円15.1%

税引前利益はFY2025/3に234億円と大幅に増加しました。FY2025/3の実効税率が15.1%と低いのは、政策保有株式の売却に伴う税効果や繰延税金資産の影響によるものです。FY2023/3は投資有価証券評価損により税引前損失となりましたが、翌期以降は回復しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
790万円
従業員数
4,612
平均年齢
40.1歳
平均年収従業員数前年比
当期790万円4,612-

従業員の平均年収は790万円で、設備工事業界の中では高水準の給与です。平均年齢40.1歳、平均勤続年数18.7年と定着率が高く、技術者の育成・確保に注力していることがうかがえます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主66.6%
浮動株33.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関24.3%
事業法人等42.4%
外国法人等9.5%
個人その他23.2%
証券会社0.7%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は中国電力。

中国電力株式会社(21,892,259株)40.43%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(4,538,500株)8.38%
中電工従業員株式投資会(1,672,160株)3.08%
株式会社中国銀行(1,398,619株)2.58%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,299,200株)2.39%
株式会社もみじ銀行(1,172,900株)2.16%
明治安田生命保険相互会社(1,129,465株)2.08%
株式会社広島銀行(1,036,180株)1.91%
株式会社山口銀行(700,279株)1.29%
株式会社山陰合同銀行(656,481株)1.21%

筆頭株主は親会社の中国電力(40.43%)で、圧倒的な安定株主です。信託銀行(8.38%)、従業員持株会(3.08%)、地方銀行(中国銀行・もみじ銀行・広島銀行・山口銀行・山陰合同銀行)が名を連ね、中国地方の金融機関との強固な関係が株主構成に反映されています。外国法人の保有比率は9.5%と控えめです。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億800万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
屋内電気工事828億円81億円9.8%
空調管工事495億円53億円10.7%
情報通信工事155億円18億円11.6%
配電線工事421億円42億円10.0%
送変電地中線工事等320億円23億円7.2%

屋内電気工事が売上の37%を占める最大セグメントで、空調管工事(22%)、配電線工事(19%)が続きます。注目すべきは情報通信工事の高い利益率(11.6%)で、データセンター関連の需要拡大が収益を押し上げています。全セグメントで営業利益率7%以上を確保しており、バランスの取れた事業ポートフォリオが強みです。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
5,200万円
連結子会社数
16
設備投資額
56.7億円
平均勤続年数(従業員)
18.7

取締役・監査役11名中、女性が2名(18.2%)を占めています。社外取締役比率は63%と高く、ガバナンス体制の強化に積極的です。16社の連結子会社を統括し、平均勤続年数18.7年と業界トップクラスの定着率を誇ります。

会社の計画は順調?

A
総合評価
新中期経営計画を策定直後だが、前中計の数値目標を前倒しで達成。ROEは目標7.0%に対しFY2025/3で8.7%を実現。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画2027(2025〜2027年度)
FY2026〜FY2028
売上高: 目標 2,400億円 大幅遅れ (策定直後(FY2026/3は2,300億円予想))
0%
営業利益: 目標 230億円 大幅遅れ (策定直後(FY2026/3は220億円予想))
0%
ROE: 目標 7.0%以上 前倒し達成 (8.7% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,100億円2,219億円+5.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025125億円217億円+73.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中電工は2025年4月に「中期経営計画2027」を策定し、FY2028/3に売上高2,400億円・営業利益230億円・ROE7.0%以上を目標としています。前中計では営業利益・ROEの目標を前倒しで達成しており、経営の実行力の高さが証明されています。950億円の資金を成長投資と株主還元に振り向ける計画で、政策保有株式の売却も進めています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

中電工のTSRは5年間で174.1%と着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、FY2024〜2025にかけて急上昇しており、データセンター需要の拡大と業績改善によるリレーティング(再評価)が進行中です。中期経営計画の目標達成と株主還元強化がTSR改善の鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+74.1%
100万円 →174.1万円
74.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021112.0万円+12.0万円12.0%
FY2022103.4万円+3.4万円3.4%
FY2023111.1万円+11.1万円11.1%
FY2024158.2万円+58.2万円58.2%
FY2025174.1万円+74.1万円74.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残93,100株
売り残1,600株
信用倍率58.19倍
3/14時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

中電工の株価指標は、PER 15.8倍と建設業界平均とほぼ同水準です。PBR 1.10倍と純資産を上回る評価を受けており、無借金経営の安定性が市場に評価されています。信用倍率は58.19倍と買い残が大きく、個人投資家の期待が高い銘柄です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +8.5%
メディア数
20
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 25%
建設業 40社中 8位
報道のトーン
60%
好意的
33%
中立
7%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
データセンター・DX25%
株主還元・資本効率20%
その他15%

最近の出来事

2026年4月中計策定

中期経営計画2027」を策定。売上高2,400億円・営業利益230億円・ROE7.0%以上を目標に掲げる。

2026年1月好決算

第3四半期の営業利益が前年同期比+18.7%と好調。通期の業績予想達成に向けて順調に推移。

2025年4月過去最高益

FY2025/3の営業利益217億円・純利益199億円と過去最高益を達成。営業利益率は9.8%に到達。

(株)中電工 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2023/3の純損失は投資有価証券評価損による一時的なもの。本業の営業利益は黒字を維持)
配当
少なめ
1株 120円
安全性
安定
自己資本比率 70.4%(有利子負債ゼロの無借金経営で財務安全性は極めて高い)
稼ぐ力
普通
ROE 9.2%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「中国電力グループの総合設備エンジニアリング企業。電気・空調・情報通信でインフラを支えるプライム銘柄」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU