1979プライム

(株)大気社

Taikisha Ltd.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE8.9%
BPS2282.9円
自己資本比率46.0%
FY2025/3 有報データ

空気と塗装のグローバルエンジニア。見えないところで、快適な空間と美しいクルマを支える技術者集団

空気で答えを出す会社。環境と塗装の技術で、世界の快適と美しさを創造する

この会社ってなに?

オフィスビルや商業施設の空調設備、半導体・医薬品工場のクリーンルーム、自動車工場の塗装ライン。大気社はこれら「空気環境」のプロフェッショナルです。あなたが快適なオフィスで働いたり、ショッピングモールで買い物をしたり、きれいに塗装された車に乗る時、その裏側には大気社の技術が関わっている可能性があります。また、植物工場事業にも参入し、レタスなどの野菜生産にも取り組んでいます。

大気社は1913年に創業し、ビル空調(環境システム事業)と自動車塗装プラント(塗装システム事業)の2大セグメントで世界展開する設備工事会社です。FY2025/3は売上高2,762億円・営業利益180億円と高水準を維持。新中期経営計画(FY2026〜FY2028)では「10年プラン2035」を掲げ、売上高3,000億円超を目指しています。PER 18.5倍・PBR 1.50倍で、4期連続増配中の安定配当株です。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都新宿区西新宿八丁目17番1号 住友不動産新宿グランドタワー
公式
www.taikisha.co.jp

社長プロフィール

丸山 祐介
代表取締役社長
グローバル経営者
空調と塗装の2つの技術を軸に、世界中の建物と工場に快適な環境を提供しています。「10年プラン2035」のもと、環境負荷低減と事業成長の両立を目指し、社会インフラの進化に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1913
日本空調株式会社として創業

日本における空調設備のパイオニアとして設立。ビル空調の設計・施工を手がけ、日本のインフラ整備に貢献した。

1974
東京証券取引所に上場

東証に株式を上場し、事業拡大の基盤を確立。空調事業に加え、自動車塗装プラント事業にも本格参入した。

1990
海外展開を本格化

東南アジア・中国を中心にグローバル展開を加速。日系自動車メーカーの海外工場建設に合わせて塗装プラントを納入した。

2013
イタリアGeico社を買収

欧州の自動車塗装大手Geico S.p.A.を買収し、グローバルな塗装システム事業を大幅に強化した。

2020
インドNicomac社を子会社化

インドのクリーンルーム製造会社Nicomac社を子会社化し、成長著しいインド市場での空調・クリーンルーム事業を強化した。

2025
「10年プラン2035」始動

2035年を見据えた長期ビジョンと新中期経営計画を発表。売上高3,000億円超・ROE10%以上を目指す変革に向けた再構築の3年間がスタートした。

注目ポイント

4期連続増配・配当利回り4.2%

配当は4期連続で増配を達成し、FY2025/3は1株144円(配当利回り4.20%)。FY2026/3も150円への増配を予定しており、安定した株主還元が魅力です。

海外売上比率55%のグローバル企業

空調と自動車塗装の2本柱で世界展開。東南アジア・インド・中国・欧州に拠点を持ち、グローバル自動車メーカーの塗装プラントを手がけるニッチトップ企業です。

植物工場からEV対応まで新領域に挑戦

植物工場事業への参入やEV向け塗装設備の開発など、次世代の成長分野にも積極的に投資。空調・塗装の技術を活かした事業領域の拡大が期待されます。

サービスの実績は?

144
1株当たり配当金
FY2025実績
+9.9% YoY
6.5%
営業利益率
FY2025実績
+0.3pt YoY
55%
海外売上比率
FY2025実績(推定)
5,267
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 144円
安全性
普通
自己資本比率 46.0%(FY2025/3の営業CFマイナスは大型工事の運転資金変動によるもの。自己資本比率55%と財務基盤は健全)
稼ぐ力
普通
ROE 8.9%
話題性
好評
ポジティブ 62%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
144
方針: 安定配当を基本とし、配当性向50%以上を目標
1株配当配当性向
FY2016/36732.8%
FY2017/37038.2%
FY2018/37535.3%
FY2019/39135.1%
FY2020/310037.3%
FY2021/39037.0%
FY2022/310047.0%
FY2023/312151.6%
FY2024/313127.8%
FY2025/314485.0%
4期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は4期連続増配を達成しており、FY2025/3は1株144円(配当利回り4.20%)を実施しました。FY2026/3は1株150円(予想)とさらなる増配を計画しています。配当性向はFY2025/3に85.0%と高水準ですが、新中計では配当性向50%以上を目標に掲げており、株主還元への積極的な姿勢がうかがえます。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.9%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
6.5%
業界平均
6.5%
自己資本比率下回る
この会社
46.0%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/32,093億円
FY2023/32,148億円
FY2024/32,936億円
FY2025/32,762億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3183億円
FY2025/3180億円

大気社の業績は、FY2024/3に売上高2,936億円・営業利益183億円と大幅増収増益を達成しました。FY2025/3は売上高2,762億円と一時的な減収となりましたが、営業利益率は6.5%へ改善し収益性は向上しています。FY2026/3は売上高2,790億円・営業利益171億円を予想し、安定した収益基盤を維持する見込みです。

事業ごとの売上・利益

環境システム事業(国内)
1,015億円36.7%)
環境システム事業(海外)
675億円24.4%)
塗装システム事業(国内)
232億円8.4%)
塗装システム事業(海外)
840億円30.4%)
環境システム事業(国内)1,015億円
利益: 75億円利益率: 7.4%

ビル空調・産業空調の設計・施工。オフィスビル・商業施設・データセンター・半導体工場のクリーンルーム等を手がける。売上構成比37%。

環境システム事業(海外)675億円
利益: 36億円利益率: 5.3%

東南アジア・インドを中心とした海外空調事業。インドのNicomac社買収によりクリーンルーム事業を強化。売上構成比24%。

塗装システム事業(国内)232億円
利益: 18億円利益率: 7.8%

自動車メーカー向け塗装プラントの設計・施工。国内自動車工場の設備更新需要に対応。売上構成比8%。

塗装システム事業(海外)840億円
利益: 51億円利益率: 6.1%

グローバル自動車メーカー向け塗装プラント。中国・東南アジア・北米で展開。売上構成比31%。EV関連の塗装需要も取り込み。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.0%3.6%-
FY2022/37.5%3.2%-
FY2023/38.3%3.3%-
FY2024/312.5%5.9%6.2%
FY2025/38.9%4.1%6.5%

営業利益率はFY2022/3の4.5%からFY2025/3には6.5%へと着実に改善しています。ROEはFY2024/3に10.3%を達成した後、FY2025/3は7.0%に落ち着きましたが、これは株式分割や一時要因の影響です。建設業界の中では高水準の収益性を確保しており、国内工事の採算性改善が利益率向上に寄与しています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率46.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
350億円
会社の純資産
1,565億円

自己資本比率は53〜55%と非常に健全な財務基盤を維持しています。FY2023/3までは実質無借金経営でしたが、FY2025/3には有利子負債が350億円に増加しました。これはインドのNicomac社買収などの成長投資に伴う戦略的な借入です。純資産は着実に増加し、財務の安定性は高い水準を保っています。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-212億円
営業CF
投資に使ったお金
-49.8億円
投資CF
借入・返済など
+19.1億円
財務CF
手元に残ったお金
-262億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/39.7億円-69.1億円-14.3億円-59.4億円
FY2022/3-85.4億円-10.7億円60.0億円-96.2億円
FY2023/348.1億円-17.5億円-98.2億円30.6億円
FY2024/3207億円21.5億円-55.5億円229億円
FY2025/3-212億円-49.8億円19.1億円-262億円

営業キャッシュフローは年度により大きく変動しています。FY2024/3には207億円の営業CFを創出しましたが、FY2025/3は-212億円とマイナスに転じました。これは大型工事の進捗に伴う運転資金の変動が主因です。設備工事業は工事代金の入金タイミングにより営業CFが変動しやすい特徴があります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1国内外の設備投資動向の変動リスク(景気後退による工事受注減少)
2海外事業における為替変動リスク(売上の約50%が海外)
3原材料・資機材価格の高騰リスク
4海外拠点における地政学リスク・カントリーリスク
5人材の確保・育成に関するリスク(専門技術者の不足)
6情報セキュリティリスク(サイバー攻撃等)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3123億円40.1億円32.6%
FY2022/3108億円35.7億円33.0%
FY2023/3130億円50.8億円39.1%
FY2024/3199億円42.5億円21.4%
FY2025/3199億円89.1億円44.7%

実効税率は21〜45%と年度により幅があります。FY2024/3は海外子会社の利益構成等により21.4%と低水準でしたが、FY2025/3は44.7%と高水準となりました。グローバル展開に伴う国際税務の影響が実効税率の変動要因となっています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,181万円
従業員数
5,267
平均年齢
42.3歳
平均年収従業員数前年比
当期1,181万円5,267-

従業員の平均年収は1,181万円と、建設業界の中でもトップクラスの給与水準です。平均年齢42.3歳・平均勤続年数15.7年と人材の定着率も高く、専門性の高いエンジニアを長期的に育成する企業文化がうかがえます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主57.7%
浮動株42.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関30.3%
事業法人等20.6%
外国法人等27.7%
個人その他19.6%
証券会社1.8%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は大気社協力会社持株会氏・建材社・大気社社員持株会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注3)(4,333,000株)13.3%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(注4)(1,822,000株)5.6%
株式会社建材社(1,730,000株)5.31%
大気社社員持株会(1,244,000株)3.82%
ステート ストリート バンクアンド トラスト カンパニー505001(常任代理人株式会社みずほ銀行)(1,142,000株)3.51%
住友不動産株式会社(1,134,000株)3.48%
株式会社ルフトツヴァイ(1,000,000株)3.07%
大気社協力会社持株会(975,000株)2.99%
日本生命保険相互会社(866,000株)2.66%
株式会社みずほ銀行(659,000株)2.02%

筆頭株主は信託銀行(13.3%)で、事業法人と持株会が安定株主の中核を形成しています。建材社(5.31%)・住友不動産(3.48%)・ルフトツヴァイ(3.07%)などの事業法人に加え、大気社社員持株会(3.82%)と協力会社持株会(2.99%)が合計約7%を保有しており、従業員・取引先一体の安定的な株主構成が特徴です。外国人投資家比率は27.7%と一定の海外評価も受けています。

会社の公式開示情報

役員報酬

5億4,600万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
環境システム事業(国内)1,015億円75億円7.4%
環境システム事業(海外)675億円36億円5.3%
塗装システム事業(国内)232億円18億円7.8%
塗装システム事業(海外)840億円51億円6.1%

環境システム事業(空調)が売上の61%を占め、塗装システム事業(39%)と2本柱の構成です。国内環境システム事業は利益率7.4%と高収益で、海外塗装システム事業は売上規模が大きく成長ドライバーとなっています。海外売上比率は約55%とグローバル展開が進んでおり、特にインド・東南アジア市場の成長が期待されます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 14名)
女性 2名(14.3% 男性 12
14%
86%
監査報酬
8,600万円
連結子会社数
32
平均勤続年数(従業員)
15.7

取締役・監査役14名中、女性が2名(14.3%)を占めています。32社の連結子会社を統括するグローバル経営体制を構築しており、海外子会社のガバナンス強化にも取り組んでいます。平均勤続年数15.7年と高い定着率を維持し、技術力の蓄積に貢献しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
新中計1年目。売上高はやや未達だが、利益面では期初予想を上回る好業績。経常利益は上方修正で最高益を更新中。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期経営計画(FY2026〜FY2028)
FY2026〜FY2028
売上高: 目標 3,000億円超 順調 (2,790億円 (FY2026予想))
93%
営業利益: 目標 200億円超 順調 (171億円 (FY2026予想))
85.5%
ROE: 目標 10%以上 順調 (7.0% (FY2025))
70%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,900億円2,762億円-4.7%
経常利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025170億円199億円+17.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

大気社は2025年5月に「10年プラン2035」と新中期経営計画(FY2026〜FY2028)を発表しました。FY2028に売上高3,000億円超・営業利益200億円超を目指しています。FY2026/3は経常利益を15%上方修正し過去最高益を更新する見込みで、利益面での目標達成に向けた進捗は順調です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

大気社のTSRは5年間で164.8%と堅調ですが、TOPIX(213.4%)を下回るパフォーマンスとなっています。ただし、FY2024以降は業績上方修正・増配・自社株消却など株主還元を強化しており、今後のTSR改善が期待されます。新中計でROE 10%以上を目指す方針も、株価評価の向上につながる可能性があります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+64.8%
100万円 →164.8万円
64.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202199.8万円-0.2万円-0.2%
FY2022103.4万円+3.4万円3.4%
FY2023127.5万円+27.5万円27.5%
FY2024162.5万円+62.5万円62.5%
FY2025164.8万円+64.8万円64.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

大気社のPER 18.5倍は建設業平均(12.5倍)をやや上回りますが、これは高い配当利回り(4.20%)とグローバル展開力が評価されているためです。PBR 1.50倍は業界平均を上回り、資産価値以上の成長期待が株価に織り込まれています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +8.5%
メディア数
20
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 25%
建設業 85社中 18位
報道のトーン
62%
好意的
32%
中立
6%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
海外展開・M&A25%
株主還元・自社株買い20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

FY2026/3の経常利益予想を15%上方修正し最高益予想を上乗せ。第3四半期累計の経常利益は前年同期比45.2%増の165億円。

2026年2月自社株消却

自社株の消却を発表。発行済株式数の削減により資本効率の向上を図る。

2025年5月新中計発表

新中期経営計画(FY2026〜FY2028)と「10年プラン2035」を発表。売上高3,000億円超・ROE10%以上を目指す。

(株)大気社 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 144円
安全性
普通
自己資本比率 46.0%(FY2025/3の営業CFマイナスは大型工事の運転資金変動によるもの。自己資本比率55%と財務基盤は健全)
稼ぐ力
普通
ROE 8.9%
話題性
好評
ポジティブ 62%

「空気と塗装のグローバルエンジニア。ビル空調・産業空調・自動車塗装の3本柱で世界展開するプライム企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU