松井建設(株)
MATSUI CONSTRUCTION CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
天正14年から続く匠の技。440年の歴史が証明する、揺るがぬ信頼と建設の心
伝統と革新の融合で、人々の暮らしと文化を守り育む建設企業
この会社ってなに?
街中で見かけるマンションや学校、病院の建設現場。松井建設はこうした民間建築を中心に手がけています。歴史的な社寺仏閣の修復・復元も得意分野で、金沢城の復元工事にも携わりました。近年は環境先進マンションの建設や、工事用仮設電力への再生可能エネルギー導入など、サステナブルな建設にも取り組んでいます。
松井建設は1586年(天正14年)に加賀・金沢で創業した、日本の上場企業の中で最も長い歴史を持つ建設会社です。社寺建築に卓越した技術を有し、金沢城の菱櫓・五十間長屋の復元などを手がけてきました。民間建築(学校・病院・マンション等)を主力としながら、FY2025/3は売上高993億円・営業利益34億円と業績が回復。FY2026/3は営業利益40億円を予想し、創業440周年記念配当を含む年間75円への大幅増配を発表しています。PBR 0.93倍と割安水準にあり、資本効率の改善に積極的に取り組んでいます。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区新川一丁目17番22号 松井ビル
- 公式
- www.matsui-ken.co.jp
社長プロフィール
440年を超える歴史の中で培われた技術と信頼を礎に、社寺建築から最先端の建築技術まで、時代のニーズに応える建設企業として社会に貢献してまいります。新中期経営計画のもと、DXの推進と人材育成を通じて、さらなる企業価値の向上を目指します。
この会社のストーリー
天正14年、初代松井角平が加賀・金沢にて創業。前田利家の城下町建設に携わり、社寺建築の礎を築いた。
松井組を株式会社化。近代的な企業組織として再出発し、事業の拡大を図った。
東証第二部に株式を上場。全国展開を加速し、民間建築を中心に事業領域を拡大した。
金沢城の菱櫓・五十間長屋の復元工事を完遂。440年の歴史を持つ社寺建築技術が高く評価された。
DX推進と人材育成を柱とする新中期経営計画を策定。売上高1,000億円・ROE 8%以上を目指す。
創業440周年を迎え、記念配当を含む年間75円への大幅増配を発表。業績もV字回復を達成。
注目ポイント
1586年(天正14年)創業、440年を超える歴史は日本の上場企業で最古。社寺建築の匠の技は世代を超えて受け継がれ、金沢城復元など歴史的建造物の修復実績を持ちます。
FY2026/3は創業440周年記念配当を含む年間75円(配当利回り4.58%)への大幅増配を発表。4期連続増配中で、株主還元に積極的な姿勢が際立ちます。
自己資本比率62.6%と極めて高く、FY2021〜2023は実質無借金経営でした。建設業の景気変動にも耐えうる強固な財務基盤が、440年の歴史を支えています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 16円 | 12.7% |
| FY2017/3 | 22円 | 15.3% |
| FY2018/3 | 24円 | 20.2% |
| FY2019/3 | 25円 | 20.6% |
| FY2020/3 | 25円 | 29.8% |
| FY2021/3 | 23円 | 31.2% |
| FY2022/3 | 24円 | 40.7% |
| FY2023/3 | 25円 | 43.5% |
| FY2024/3 | 26円 | 65.2% |
| FY2025/3 | 48円 | 50.9% |
株主優待制度は現在設けていません。
配当は4期連続増配中で、FY2026/3は創業440周年記念配当を含む年間75円(前期比+27円)への大幅増配を発表しました。配当利回りは4.58%と高水準です。FY2025/3の配当性向は50.9%で、株主還元を重視した経営姿勢が鮮明です。なお、FY2026/3の75円には記念配当22円が含まれています。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2024/3は資材等価格高騰の影響で営業利益が2.6億円まで大幅に悪化しましたが、FY2025/3には34億円へとV字回復を遂げました。FY2026/3は売上高970億円・営業利益40億円を予想し、業績予想を40%上方修正するなど回復基調が鮮明です。EPSもFY2024/3の39.9円からFY2026/3予想の104.3円へと大幅に改善しています。
事業ごとの売上・利益
社寺建築・民間建築(学校・病院・マンション等)が主力。売上構成比97.8%を占める中核事業。金沢城復元など歴史的建造物の修復にも定評あり。
不動産賃貸・管理事業。松井ビル等の自社保有不動産の運用が中心。利益率22.7%と高収益セグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.0% | 3.0% | - |
| FY2022/3 | 4.2% | 2.6% | - |
| FY2023/3 | 3.7% | 2.4% | - |
| FY2024/3 | 2.5% | 1.5% | 0.3% |
| FY2025/3 | 5.7% | 3.4% | 3.4% |
FY2024/3は資材高騰の影響で営業利益率が0.3%まで低下しましたが、FY2025/3には3.4%へとV字回復しました。ROEも5.4%に改善しており、中期経営計画では資本コストを意識した経営の実現に向けてROEのさらなる向上を目指しています。
財務は安全?
自己資本比率は57〜63%と非常に高い水準で推移しており、財務基盤は極めて堅固です。FY2024/3に一時的に150億円の有利子負債が発生しましたが、FY2025/3には60億円に縮小しており、FY2021〜2023は無借金経営でした。BPSは着実に増加し、1,760円に到達しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 70.8億円 | -9.8億円 | -8.0億円 | 61.0億円 |
| FY2022/3 | -2,000万円 | -23.4億円 | -14.0億円 | -23.6億円 |
| FY2023/3 | 71.8億円 | -5.4億円 | -9.2億円 | 66.4億円 |
| FY2024/3 | -162億円 | -1,800万円 | 38.0億円 | -162億円 |
| FY2025/3 | 76.2億円 | -1.8億円 | -30.7億円 | 74.5億円 |
営業キャッシュフローは変動が大きく、FY2024/3には▲162億円と大幅なマイナスとなりましたが、これは工事の進捗に伴う運転資金の一時的な増加が主因です。FY2025/3には76億円のプラスに回復し、フリーキャッシュフローも74億円と健全な水準を取り戻しました。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 32.9億円 | 10.4億円 | 31.5% |
| FY2022/3 | 27.8億円 | 9.9億円 | 35.5% |
| FY2023/3 | 27.0億円 | 10.0億円 | 37.0% |
| FY2024/3 | 7.7億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 38.4億円 | 11.2億円 | 29.1% |
税引前利益はFY2024/3に7.7億円まで落ち込みましたが、FY2025/3には38億円に回復しました。FY2024/3の実効税率0%は、繰延税金資産の計上等による特殊要因によるものです。通常期の実効税率は29〜37%の範囲で推移しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 805万円 | 762人 | - |
従業員の平均年収は805万円で、建設業界の中堅企業としては良好な水準です。平均年齢44.6歳・平均勤続年数19.2年と、ベテラン社員が多く在籍しており、社寺建築などの専門技術が世代を超えて継承されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は光通信・みずほ銀行・北陸銀行。
筆頭株主は信託銀行(7.78%)で、2位に光通信(7.5%)が入っています。みずほ銀行・北陸銀行・大垣共立銀行など金融機関が上位に名を連ね、取引先持株会(4.31%)・従業員持株会(4.10%)も大きな割合を占めます。松井興産・松井角平記念財団など創業家関連の安定株主も存在し、安定株主比率62.8%と高い安定性を誇ります。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 970億円 | 33億円 | 3.4% |
| 不動産事業等 | 22億円 | 5億円 | 22.7% |
建設事業が売上の97.8%を占める一極集中型の事業構成です。民間建築(学校・病院・マンション・寺社仏閣)が主力で、公共工事も手がけています。不動産事業は売上規模は小さいものの、利益率22.7%と高い収益性を持つ安定的な収益源となっています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役12名中、女性が2名(16.7%)を占めています。連結子会社は2社とシンプルなグループ構成で、経営のガバナンスが効きやすい体制です。平均勤続年数19.2年と定着率が非常に高く、社寺建築などの専門技術の継承が組織的に行われています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 990億円 | — | 993億円 | +0.3% |
| FY2024 | 950億円 | — | 970億円 | +2.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
松井建設は中期経営計画〈2025-2027〉のもと、売上高1,000億円・営業利益40億円以上・ROE 8%以上を目標に掲げています。FY2025実績は売上高993億円と目標に接近しましたが、ROEは5.4%と目標の8%にはまだ距離があります。DX推進と新基幹システム導入による生産性向上が、目標達成の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
松井建設のTSRは5年間で155.8%と着実にリターンを上げていますが、TOPIX(213.4%)を大きく下回るパフォーマンスとなっています。ただし、FY2024以降は業績回復と増配に伴い株価が急上昇しており、今後の中期経営計画の進捗次第ではリレーティングの余地が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 116.1万円 | +16.1万円 | 16.1% |
| FY2022 | 106.5万円 | +6.5万円 | 6.5% |
| FY2023 | 112.5万円 | +12.5万円 | 12.5% |
| FY2024 | 152.3万円 | +52.3万円 | 52.3% |
| FY2025 | 155.8万円 | +55.8万円 | 55.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBR 0.93倍と業界平均(1.1倍)を下回る割安水準にあります。配当利回り4.58%は業界平均(2.8%)を大幅に上回り、創業440周年記念配当の効果もあって高配当銘柄としての魅力が際立っています。信用倍率は39.9倍と買い残が多く、株価上昇への期待が反映されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3の経常利益を40%上方修正し、配当も22円増額。創業440周年記念配当を含む年間75円に。
中期経営計画〈2025-2027〉を策定。新基幹システムの定着化とDX人材育成を重点目標に掲げる。
FY2025/3決算を発表。売上高993億円・営業利益34億円とV字回復を達成。
最新ニュース
松井建設(株) まとめ
ひとめ診断
「天正年間創業、440年超の歴史を持つ日本最古の上場企業。社寺建築の匠が手がける建設のプロフェッショナル」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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