松井建設(株)1810
MATSUI CONSTRUCTION CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
街中で見かけるマンションや学校、病院の建設現場。松井建設はこうした民間建築を中心に手がけています。歴史的な社寺仏閣の修復・復元も得意分野で、金沢城の復元工事にも携わりました。近年は環境先進マンションの建設や、工事用仮設電力への再生可能エネルギー導入など、サステナブルな建設にも取り組んでいます。
松井建設は1586年(天正14年)に加賀・金沢で創業した、日本の上場企業の中で最も長い歴史を持つ建設会社です。社寺建築に卓越した技術を有し、金沢城の菱櫓・五十間長屋の復元などを手がけてきました。民間建築(学校・病院・マンション等)を主力としながら、2025/03期は売上高993億円・営業利益34億円と業績が回復。2026/03期は営業利益40億円を予想し、創業440周年記念配当を含む年間75円への大幅増配を発表しています。PBR 0.93倍と割安水準にあり、資本効率の改善に積極的に取り組んでいます。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区新川一丁目17番22号 松井ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
社寺建築・民間建築(学校・病院・マンション等)が主力。売上構成比97.8%を占める中核事業。金沢城復元など歴史的建造物の修復にも定評あり。
不動産賃貸・管理事業。松井ビル等の自社保有不動産の運用が中心。利益率22.7%と高収益セグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.3% | 3.0% | - |
| 2022/03期 | 4.2% | 2.5% | - |
| 2023/03期 | 3.9% | 2.4% | - |
| 2024/03期 | 2.5% | 1.6% | 0.3% |
| 2025/03期 | 5.5% | 3.4% | 3.4% |
| 3Q 2026/03期 | 8.5%(累計) | 4.5%(累計) | 6.4% |
2024/03期は資材高騰の影響で営業利益率が0.3%まで低下しましたが、2025/03期には3.4%へとV字回復しました。ROEも5.4%に改善しており、中期経営計画では資本コストを意識した経営の実現に向けてROEのさらなる向上を目指しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 876億円 | — | 22.5億円 | 73.8円 | — |
| 2022/03期 | 825億円 | — | 17.9億円 | 58.9円 | -5.8% |
| 2023/03期 | 887億円 | — | 17.0億円 | 57.5円 | +7.5% |
| 2024/03期 | 970億円 | 2.6億円 | 11.6億円 | 39.9円 | +9.4% |
| 2025/03期 | 993億円 | 33.8億円 | 27.3億円 | 94.3円 | +2.4% |
2024/03期は資材等価格高騰の影響で営業利益が2.6億円まで大幅に悪化しましたが、2025/03期には34億円へとV字回復を遂げました。2026/03期は売上高970億円・営業利益40億円を予想し、業績予想を40%上方修正するなど回復基調が鮮明です。EPSも2024/03期の39.9円から2026/03期予想の104.3円へと大幅に改善しています。 【3Q 2026/03期実績】売上724億円(通期予想比75%)、営業利益47億円(同116%)、純利益36億円(同122%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 970億円 | 33億円 | 3.4% |
| 不動産事業等 | 22億円 | 5億円 | 22.7% |
建設事業が売上の97.8%を占める一極集中型の事業構成です。民間建築(学校・病院・マンション・寺社仏閣)が主力で、公共工事も手がけています。不動産事業は売上規模は小さいものの、利益率22.7%と高い収益性を持つ安定的な収益源となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 990億円 | — | 993億円 | +0.3% |
| 2024期 | 950億円 | — | 970億円 | +2.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
松井建設は中期経営計画〈2025-2027〉のもと、売上高1,000億円・営業利益40億円以上・ROE 8%以上を目標に掲げています。2025期実績は売上高993億円と目標に接近しましたが、ROEは5.4%と目標の8%にはまだ距離があります。DX推進と新基幹システム導入による生産性向上が、目標達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期の経常利益を40%上方修正し、配当も22円増額。創業440周年記念配当を含む年間75円に。
中期経営計画〈2025-2027〉を策定。新基幹システムの定着化とDX人材育成を重点目標に掲げる。
2025/03期決算を発表。売上高993億円・営業利益34億円とV字回復を達成。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は57〜63%と非常に高い水準で推移しており、財務基盤は極めて堅固です。2024/03期に一時的に150億円の有利子負債が発生しましたが、2025/03期には60億円に縮小しており、2021期〜2023は無借金経営でした。BPSは着実に増加し、1,760円に到達しています。 【3Q 2026/03期】総資産812億円、純資産550億円、自己資本比率54.1%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 70.8億円 | ▲9.8億円 | ▲8.0億円 | 61.0億円 |
| 2022/03期 | ▲2,000万円 | ▲23.4億円 | ▲14.0億円 | ▲23.6億円 |
| 2023/03期 | 71.8億円 | ▲5.4億円 | ▲9.2億円 | 66.4億円 |
| 2024/03期 | ▲162億円 | ▲1,800万円 | 38.0億円 | ▲162億円 |
| 2025/03期 | 76.2億円 | ▲1.8億円 | ▲30.7億円 | 74.5億円 |
営業キャッシュフローは変動が大きく、2024/03期には▲162億円と大幅なマイナスとなりましたが、これは工事の進捗に伴う運転資金の一時的な増加が主因です。2025/03期には76億円のプラスに回復し、フリーキャッシュフローも74億円と健全な水準を取り戻しました。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役12名中、女性が2名(16.7%)を占めています。連結子会社は2社とシンプルなグループ構成で、経営のガバナンスが効きやすい体制です。平均勤続年数19.2年と定着率が非常に高く、社寺建築などの専門技術の継承が組織的に行われています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 805万円 | 762人 | - |
従業員の平均年収は805万円で、建設業界の中堅企業としては良好な水準です。平均年齢44.6歳・平均勤続年数19.2年と、ベテラン社員が多く在籍しており、社寺建築などの専門技術が世代を超えて継承されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
松井建設のTSRは5年間で155.8%と着実にリターンを上げていますが、TOPIX(213.4%)を大きく下回るパフォーマンスとなっています。ただし、2024期以降は業績回復と増配に伴い株価が急上昇しており、今後の中期経営計画の進捗次第ではリレーティングの余地が期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 16円 | 12.7% |
| 2017/03期 | 22円 | 15.3% |
| 2018/03期 | 24円 | 20.2% |
| 2019/03期 | 25円 | 20.6% |
| 2020/03期 | 25円 | 29.8% |
| 2021/03期 | 23円 | 31.2% |
| 2022/03期 | 24円 | 40.7% |
| 2023/03期 | 25円 | 43.5% |
| 2024/03期 | 26円 | 65.2% |
| 2025/03期 | 48円 | 50.9% |
株主優待制度は現在設けていません。
配当は4期連続増配中で、2026/03期は創業440周年記念配当を含む年間75円(前期比+27円)への大幅増配を発表しました。配当利回りは4.58%と高水準です。2025/03期の配当性向は50.9%で、株主還元を重視した経営姿勢が鮮明です。なお、2026/03期の75円には記念配当22円が含まれています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 116.1万円 | 16.1万円 | 16.1% |
| 2022期 | 106.5万円 | 6.5万円 | 6.5% |
| 2023期 | 112.5万円 | 12.5万円 | 12.5% |
| 2024期 | 152.3万円 | 52.3万円 | 52.3% |
| 2025期 | 155.8万円 | 55.8万円 | 55.8% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBR 0.93倍と業界平均(1.1倍)を下回る割安水準にあります。配当利回り4.58%は業界平均(2.8%)を大幅に上回り、創業440周年記念配当の効果もあって高配当銘柄としての魅力が際立っています。信用倍率は39.9倍と買い残が多く、株価上昇への期待が反映されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 32.9億円 | 10.4億円 | 31.5% |
| 2022/03期 | 27.8億円 | 9.9億円 | 35.5% |
| 2023/03期 | 27.0億円 | 10.0億円 | 37.0% |
| 2024/03期 | 7.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 38.4億円 | 11.2億円 | 29.1% |
税引前利益は2024/03期に7.7億円まで落ち込みましたが、2025/03期には38億円に回復しました。2024/03期の実効税率0%は、繰延税金資産の計上等による特殊要因によるものです。通常期の実効税率は29〜37%の範囲で推移しています。
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松井建設(株) まとめ
「天正年間創業、440年超の歴史を持つ日本最古の上場企業。社寺建築の匠が手がける建設のプロフェッショナル」
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