1810スタンダード

松井建設(株)

MATSUI CONSTRUCTION CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE5.7%
BPS1760.6円
自己資本比率52.3%
FY2025/3 有報データ

天正14年から続く匠の技。440年の歴史が証明する、揺るがぬ信頼と建設の心

伝統と革新の融合で、人々の暮らしと文化を守り育む建設企業

この会社ってなに?

街中で見かけるマンションや学校、病院の建設現場。松井建設はこうした民間建築を中心に手がけています。歴史的な社寺仏閣の修復・復元も得意分野で、金沢城の復元工事にも携わりました。近年は環境先進マンションの建設や、工事用仮設電力への再生可能エネルギー導入など、サステナブルな建設にも取り組んでいます。

松井建設は1586年(天正14年)に加賀・金沢で創業した、日本の上場企業の中で最も長い歴史を持つ建設会社です。社寺建築に卓越した技術を有し、金沢城の菱櫓・五十間長屋の復元などを手がけてきました。民間建築(学校・病院・マンション等)を主力としながら、FY2025/3は売上高993億円・営業利益34億円と業績が回復。FY2026/3は営業利益40億円を予想し、創業440周年記念配当を含む年間75円への大幅増配を発表しています。PBR 0.93倍と割安水準にあり、資本効率の改善に積極的に取り組んでいます。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都中央区新川一丁目17番22号 松井ビル
公式
www.matsui-ken.co.jp

社長プロフィール

松井 隆弘
取締役社長
伝統継承型経営者
440年を超える歴史の中で培われた技術と信頼を礎に、社寺建築から最先端の建築技術まで、時代のニーズに応える建設企業として社会に貢献してまいります。新中期経営計画のもと、DXの推進と人材育成を通じて、さらなる企業価値の向上を目指します。

この会社のストーリー

1586
加賀・金沢にて創業

天正14年、初代松井角平が加賀・金沢にて創業。前田利家の城下町建設に携わり、社寺建築の礎を築いた。

1939
株式会社として設立

松井組を株式会社化。近代的な企業組織として再出発し、事業の拡大を図った。

1962
東京証券取引所に上場

東証第二部に株式を上場。全国展開を加速し、民間建築を中心に事業領域を拡大した。

2001
金沢城 菱櫓・五十間長屋を復元

金沢城の菱櫓・五十間長屋の復元工事を完遂。440年の歴史を持つ社寺建築技術が高く評価された。

2025
中期経営計画〈2025-2027〉策定

DX推進と人材育成を柱とする新中期経営計画を策定。売上高1,000億円・ROE 8%以上を目指す。

2026
創業440周年・大幅増配

創業440周年を迎え、記念配当を含む年間75円への大幅増配を発表。業績もV字回復を達成。

注目ポイント

日本最古の上場企業

1586年(天正14年)創業、440年を超える歴史は日本の上場企業で最古。社寺建築の匠の技は世代を超えて受け継がれ、金沢城復元など歴史的建造物の修復実績を持ちます。

配当利回り4.58%の高配当株

FY2026/3は創業440周年記念配当を含む年間75円(配当利回り4.58%)への大幅増配を発表。4期連続増配中で、株主還元に積極的な姿勢が際立ちます。

無借金体質の堅固な財務基盤

自己資本比率62.6%と極めて高く、FY2021〜2023は実質無借金経営でした。建設業の景気変動にも耐えうる強固な財務基盤が、440年の歴史を支えています。

サービスの実績は?

75
1株当たり配当金
FY2026予想(記念配当含む)
+56.3% YoY
+2.4%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
440
創業からの歴史
日本最古の上場企業
762
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 48円
安全性
安定
自己資本比率 52.3%(自己資本比率62.6%と極めて高く、財務健全性は業界トップクラス)
稼ぐ力
普通
ROE 5.7%(FY2024/3は資材高騰の影響で一時的に営業利益率が悪化したが、FY2025/3にV字回復)
話題性
好評
ポジティブ 58%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
48
方針: 安定配当を基本とし、業績に応じた利益還元を実施
1株配当配当性向
FY2016/31612.7%
FY2017/32215.3%
FY2018/32420.2%
FY2019/32520.6%
FY2020/32529.8%
FY2021/32331.2%
FY2022/32440.7%
FY2023/32543.5%
FY2024/32665.2%
FY2025/34850.9%
4期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は現在設けていません。

配当は4期連続増配中で、FY2026/3は創業440周年記念配当を含む年間75円(前期比+27円)への大幅増配を発表しました。配当利回りは4.58%と高水準です。FY2025/3の配当性向は50.9%で、株主還元を重視した経営姿勢が鮮明です。なお、FY2026/3の75円には記念配当22円が含まれています。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.7%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
3.4%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
52.3%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3825億円
FY2023/3887億円
FY2024/3970億円
FY2025/3993億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/32.6億円
FY2025/333.8億円

FY2024/3は資材等価格高騰の影響で営業利益が2.6億円まで大幅に悪化しましたが、FY2025/3には34億円へとV字回復を遂げました。FY2026/3は売上高970億円・営業利益40億円を予想し、業績予想を40%上方修正するなど回復基調が鮮明です。EPSもFY2024/3の39.9円からFY2026/3予想の104.3円へと大幅に改善しています。

事業ごとの売上・利益

建設事業
970億円97.8%)
不動産事業等
22億円2.2%)
建設事業970億円
利益: 33億円利益率: 3.4%

社寺建築・民間建築(学校・病院・マンション等)が主力。売上構成比97.8%を占める中核事業。金沢城復元など歴史的建造物の修復にも定評あり。

不動産事業等22億円
利益: 5億円利益率: 22.7%

不動産賃貸・管理事業。松井ビル等の自社保有不動産の運用が中心。利益率22.7%と高収益セグメント。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
3.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.0%3.0%-
FY2022/34.2%2.6%-
FY2023/33.7%2.4%-
FY2024/32.5%1.5%0.3%
FY2025/35.7%3.4%3.4%

FY2024/3は資材高騰の影響で営業利益率が0.3%まで低下しましたが、FY2025/3には3.4%へとV字回復しました。ROEも5.4%に改善しており、中期経営計画では資本コストを意識した経営の実現に向けてROEのさらなる向上を目指しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率52.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
60.0億円
会社の純資産
506億円

自己資本比率は57〜63%と非常に高い水準で推移しており、財務基盤は極めて堅固です。FY2024/3に一時的に150億円の有利子負債が発生しましたが、FY2025/3には60億円に縮小しており、FY2021〜2023は無借金経営でした。BPSは着実に増加し、1,760円に到達しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+76.2億円
営業CF
投資に使ったお金
-1.8億円
投資CF
借入・返済など
-30.7億円
財務CF
手元に残ったお金
+74.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/370.8億円-9.8億円-8.0億円61.0億円
FY2022/3-2,000万円-23.4億円-14.0億円-23.6億円
FY2023/371.8億円-5.4億円-9.2億円66.4億円
FY2024/3-162億円-1,800万円38.0億円-162億円
FY2025/376.2億円-1.8億円-30.7億円74.5億円

営業キャッシュフローは変動が大きく、FY2024/3には▲162億円と大幅なマイナスとなりましたが、これは工事の進捗に伴う運転資金の一時的な増加が主因です。FY2025/3には76億円のプラスに回復し、フリーキャッシュフローも74億円と健全な水準を取り戻しました。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設資材の価格高騰リスク(鋼材・木材・セメント等のコスト増)
2技能労働者の不足・高齢化リスク(人手不足による工期遅延・コスト増)
3受注競争の激化リスク(公共工事減少・民間投資の変動)
4気候変動・自然災害リスク(工事の遅延・損害発生)
5法規制の変更リスク(建設業法・労働基準法の改正等)
6情報セキュリティリスク(サイバー攻撃等)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/332.9億円10.4億円31.5%
FY2022/327.8億円9.9億円35.5%
FY2023/327.0億円10.0億円37.0%
FY2024/37.7億円0円0.0%
FY2025/338.4億円11.2億円29.1%

税引前利益はFY2024/3に7.7億円まで落ち込みましたが、FY2025/3には38億円に回復しました。FY2024/3の実効税率0%は、繰延税金資産の計上等による特殊要因によるものです。通常期の実効税率は29〜37%の範囲で推移しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
805万円
従業員数
762
平均年齢
44.6歳
平均年収従業員数前年比
当期805万円762-

従業員の平均年収は805万円で、建設業界の中堅企業としては良好な水準です。平均年齢44.6歳・平均勤続年数19.2年と、ベテラン社員が多く在籍しており、社寺建築などの専門技術が世代を超えて継承されています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主71.2%
浮動株28.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関31.7%
事業法人等31.1%
外国法人等2.1%
個人その他34.5%
証券会社0.7%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は光通信・みずほ銀行・北陸銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,237,000株)7.78%
光通信株式会社(2,157,000株)7.5%
株式会社みずほ銀行(1,303,000株)4.53%
株式会社北陸銀行(1,303,000株)4.53%
松井建設取引先持株会(1,238,000株)4.31%
株式会社大垣共立銀行(1,229,000株)4.27%
松井建設従業員持株会(1,179,000株)4.1%
株式会社松井興産(935,000株)3.25%
公益財団法人松井角平記念財団(850,000株)2.96%
みずほ信託銀行株式会社(764,000株)2.66%

筆頭株主は信託銀行(7.78%)で、2位に光通信(7.5%)が入っています。みずほ銀行・北陸銀行・大垣共立銀行など金融機関が上位に名を連ね、取引先持株会(4.31%)・従業員持株会(4.10%)も大きな割合を占めます。松井興産・松井角平記念財団など創業家関連の安定株主も存在し、安定株主比率62.8%と高い安定性を誇ります。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億4,200万円
取締役7名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建設事業970億円33億円3.4%
不動産事業等22億円5億円22.7%

建設事業が売上の97.8%を占める一極集中型の事業構成です。民間建築(学校・病院・マンション・寺社仏閣)が主力で、公共工事も手がけています。不動産事業は売上規模は小さいものの、利益率22.7%と高い収益性を持つ安定的な収益源となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
3,900万円
連結子会社数
2
設備投資額
7.6億円
平均勤続年数(従業員)
19.2
臨時従業員数
30

取締役・監査役12名中、女性が2名(16.7%)を占めています。連結子会社は2社とシンプルなグループ構成で、経営のガバナンスが効きやすい体制です。平均勤続年数19.2年と定着率が非常に高く、社寺建築などの専門技術の継承が組織的に行われています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
前中計(2022-2024)は売上目標を達成したものの、資材高騰の影響で利益面が未達。新中計では収益性改善とROE向上を重視。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画〈2025-2027〉
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 1,000億円 順調 (993億円 (FY2025))
99.3%
営業利益: 目標 40億円以上 順調 (34億円 (FY2025))
84.6%
ROE: 目標 8%以上 やや遅れ (5.4% (FY2025))
67.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025990億円993億円+0.3%
FY2024950億円970億円+2.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

松井建設は中期経営計画〈2025-2027〉のもと、売上高1,000億円・営業利益40億円以上・ROE 8%以上を目標に掲げています。FY2025実績は売上高993億円と目標に接近しましたが、ROEは5.4%と目標の8%にはまだ距離があります。DX推進と新基幹システム導入による生産性向上が、目標達成の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

松井建設のTSRは5年間で155.8%と着実にリターンを上げていますが、TOPIX(213.4%)を大きく下回るパフォーマンスとなっています。ただし、FY2024以降は業績回復と増配に伴い株価が急上昇しており、今後の中期経営計画の進捗次第ではリレーティングの余地が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+55.8%
100万円 →155.8万円
55.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021116.1万円+16.1万円16.1%
FY2022106.5万円+6.5万円6.5%
FY2023112.5万円+12.5万円12.5%
FY2024152.3万円+52.3万円52.3%
FY2025155.8万円+55.8万円55.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残163,600株
売り残4,100株
信用倍率39.9倍
3/14時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PBR 0.93倍と業界平均(1.1倍)を下回る割安水準にあります。配当利回り4.58%は業界平均(2.8%)を大幅に上回り、創業440周年記念配当の効果もあって高配当銘柄としての魅力が際立っています。信用倍率は39.9倍と買い残が多く、株価上昇への期待が反映されています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
42
前月比 +8.5%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
建設業 100社中 38位
報道のトーン
58%
好意的
35%
中立
7%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
配当・株主還元25%
社寺建築・歴史20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

FY2026/3の経常利益を40%上方修正し、配当も22円増額。創業440周年記念配当を含む年間75円に。

2025年5月中計策定

中期経営計画〈2025-2027〉を策定。新基幹システムの定着化とDX人材育成を重点目標に掲げる。

2025年5月決算発表

FY2025/3決算を発表。売上高993億円・営業利益34億円とV字回復を達成。

松井建設(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 48円
安全性
安定
自己資本比率 52.3%(自己資本比率62.6%と極めて高く、財務健全性は業界トップクラス)
稼ぐ力
普通
ROE 5.7%(FY2024/3は資材高騰の影響で一時的に営業利益率が悪化したが、FY2025/3にV字回復)
話題性
好評
ポジティブ 58%

「天正年間創業、440年超の歴史を持つ日本最古の上場企業。社寺建築の匠が手がける建設のプロフェッショナル」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU