(株)オーテック
OTEC CORPORATION
最終更新日: 2026年3月24日
ビルや工場の「見えない快適」を支える空調制御のプロ。堅実経営と高配当で株主に報いる技術者集団
建物の快適環境創造を通じて社会に貢献する
この会社ってなに?
オフィスビルや商業施設で快適に過ごせるのは、空調や照明が自動で最適に制御されているから。オーテックはその「見えない快適さ」を支える会社です。ビルの省エネ化やスマートビルディングの実現にも貢献しており、工場の生産環境を最適化するクリーンルームの制御なども手がけています。建物に入ったとき「ちょうどいい温度だな」と感じたら、それはオーテックのような会社の技術のおかげかもしれません。
オーテックは1948年設立の建設設備企業で、ビル・工場の空調自動制御設備の建設・施工・メンテナンスを主力に、建築設備資材や機器の販売も展開しています。アズビル製品を中心とした空調自動制御技術に強みを持ち、環境システム事業と機器販売事業の2本柱で成長を続けています。FY2025/3は売上高314億円(前年比+7.0%)、営業利益40億円(同+98.6%)と大幅増益を達成。第4次中期経営計画「V100への躍進」のもと、さらなる成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都江東区東陽2丁目4番2号
- 公式
- www.o-tec.co.jp
社長プロフィール
オーテックは建物の快適性・利便性を追求したライフラインの提供と、環境に配慮した製品・サービスの提供に取り組んでいます。第4次中期経営計画のもと、売上高1,000億円を長期目標に掲げ、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
建築設備の施工・メンテナンスを目的として設立。戦後復興期の建設需要に応える。
東京証券取引所に株式を上場。空調自動制御設備の専門企業として市場からの信頼を獲得。
電気暖房機器メーカーのインターセントラルを子会社化。環境関連事業の強化を図る。
大規模買付行為等への対応方針を導入。株主価値の保全と経営の安定性を確保。
売上高1,000億円を長期目標に掲げる第4次中期経営計画をスタート。成長軌道の確立を目指す。
注目ポイント
FY2025/3の配当利回りは7.23%と極めて高水準。4期連続増配を実施しており、業績成長に伴うさらなる増配も期待できます。配当重視の投資家にとって魅力的な銘柄です。
FY2025/3は営業利益が前年比約2倍の40億円に急拡大。大型工事案件の増加と利益率改善が同時進行しており、第4次中計でさらなる成長を目指しています。
自己資本比率64.5%と極めて健全な財務体質。現金等残高83億円を有し、成長投資と株主還元の両立が可能な強固な財務基盤を築いています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 38円 | 20.0% |
| FY2017/3 | 48円 | 23.3% |
| FY2018/3 | 50円 | 25.1% |
| FY2019/3 | 65円 | 29.3% |
| FY2020/3 | 85円 | 27.5% |
| FY2021/3 | 80円 | 31.7% |
| FY2022/3 | 85円 | 33.1% |
| FY2023/3 | 85円 | 35.6% |
| FY2024/3 | 125円 | 46.1% |
| FY2025/3 | 170円 | 91.3% |
株主優待制度は設けていません。
配当は4期連続で増配を実施。FY2025/3に株式3分割(1:3)を行い、分割調整後ベースでは27円→57円と着実に増加しています。FY2026/3は分割後75円(分割前換算225円相当)の実質増配を予想しており、配当利回りは3.19%と魅力的な水準です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2021/3の235億円からFY2025/3の314億円まで5期連続で増収を達成。特にFY2025/3は営業利益が前年比約2倍の40億円に急拡大しました。工場案件等の大型新設工事の増加と利益率の改善が寄与しています。FY2026/3は売上高310億円・営業利益33億円の予想で、高水準の利益を維持する見通しです。なおFY2025/3に株式3分割を実施しており、EPSは分割後ベースとなっています。
事業ごとの売上・利益
ビル・工場の空調自動制御設備の設計・施工・メンテナンス。アズビル製品を中心とした空調制御システムの構築が主力。新設工事・リニューアル工事の両方を手がける。売上構成比約74%の中核セグメント。
建築設備資材・機器の販売。バルブ・配管材・計装機器等の卸売を展開。売上構成比約26%。環境システム事業との相乗効果で営業力を発揮。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.7% | 5.0% | - |
| FY2022/3 | 7.7% | 5.0% | - |
| FY2023/3 | 7.6% | 4.4% | - |
| FY2024/3 | 7.1% | 4.4% | 6.9% |
| FY2025/3 | 13.8% | 8.3% | 12.8% |
FY2025/3は営業利益率が12.8%へと大幅に改善し、ROEも12.5%と過去最高水準を記録しました。高採算の大型工事案件の増加と原価管理の徹底が奏功しています。建設業界の中でも高い収益性を誇る企業として注目されています。
財務は安全?
自己資本比率は62〜65%台と非常に高い水準を維持しており、財務基盤は極めて健全です。FY2023/3までは実質無借金経営でしたが、FY2024/3から有利子負債が53億円発生。これは事業拡大に伴う戦略的な借入であり、財務の安全性に影響はありません。FY2025/3のBPSは株式3分割後のベースです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.4億円 | -22.6億円 | -4.6億円 | -10.3億円 |
| FY2022/3 | 10.7億円 | -6.4億円 | -4.1億円 | 4.3億円 |
| FY2023/3 | 7.8億円 | -9.8億円 | -8.4億円 | -2.0億円 |
| FY2024/3 | 27.8億円 | -8.4億円 | -1.9億円 | 19.4億円 |
| FY2025/3 | 35.4億円 | -9.2億円 | -5.8億円 | 26.2億円 |
営業キャッシュフローはFY2024/3以降大幅に改善し、FY2025/3には35億円と過去最高を記録。フリーキャッシュフローもFY2025/3は26億円のプラスと、キャッシュ創出力が格段に向上しています。現金等残高は83億円に達しており、将来の成長投資や株主還元の余力も十分です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 21.4億円 | 8.1億円 | 37.9% |
| FY2022/3 | 20.3億円 | 6.8億円 | 33.4% |
| FY2023/3 | 20.4億円 | 7.9億円 | 38.9% |
| FY2024/3 | 21.7億円 | 7.9億円 | 36.2% |
| FY2025/3 | 42.2億円 | 13.5億円 | 31.9% |
税引前利益はFY2025/3に42億円と過去最高を更新。実効税率は32〜39%の範囲で推移しており、FY2025/3は31.9%とやや低下しました。堅調な利益成長に伴い、納税額も着実に増加しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 909万円 | 530人 | - |
従業員の平均年収は909万円と、建設業界の中でも高水準の給与です。平均年齢41.6歳、平均勤続年数16年と定着率が高く、専門技術者を長期的に育成する企業文化がうかがえます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は光通信・UH Partners 2・オーテック従業員持株会。
筆頭株主は日本カストディ銀行(日本継手の退職給付信託口)で20.05%を保有。光通信(7.64%)やUH Partners 2(7.48%)など投資会社も上位に名を連ねています。オーテック従業員持株会(5.68%)やオーテック共栄会(5.41%)が安定株主として機能しており、主要取引先のアズビル(4.79%)も株主として名を連ねるなど、事業上の信頼関係が反映された構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 環境システム事業 | 232億円 | 29.3億円 | 12.6% |
| 機器販売事業 | 82億円 | 4.1億円 | 5.0% |
環境システム事業が売上の約74%を占める中核事業で、営業利益率12.6%と高い収益性を誇ります。機器販売事業(26%)は利益率5.0%ですが、環境システム事業と得意先が共通しており、両事業の相乗効果が競争優位性の源泉となっています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役8名中、女性が1名(12.5%)を占めています。7社の連結子会社を擁するグループ経営体制のもと、監査等委員会設置会社としてガバナンスを強化しています。平均勤続年数16年と長期雇用が特徴で、専門性の高い技術者を多数擁しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 30億円 | — | 40億円 | +34.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 285億円 | — | 294億円 | +3.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
オーテックは第4次中期経営計画「V100への躍進」で、FY2028に売上高400億円・営業利益40億円を最終目標に掲げています。FY2026/3第3四半期時点で営業利益29.3億円と好調に推移しており、業績予想の上方修正を繰り返す展開。長期目標として売上高1,000億円を視野に入れた成長戦略を推進中です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
オーテックのTSRは5年間で232%と、TOPIX(213.4%)を上回るパフォーマンスを達成しています。特にFY2024〜FY2025にかけて大幅な株価上昇があり、業績の急改善が投資家に評価されました。高配当利回りと株価上昇の双方で、株主に対する総合リターンは極めて高水準です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 121.0万円 | +21.0万円 | 21.0% |
| FY2022 | 112.1万円 | +12.1万円 | 12.1% |
| FY2023 | 113.7万円 | +13.7万円 | 13.7% |
| FY2024 | 197.9万円 | +97.9万円 | 97.9% |
| FY2025 | 232.0万円 | +132.0万円 | 132.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
オーテックのPER 16.2倍は建設業界平均(12.5倍)をやや上回る水準ですが、配当利回り7.23%は業界平均を大きく上回る高水準です。PBR 1.63倍と解散価値を上回っており、市場が同社の成長性を評価していることがうかがえます。信用買残45,300株に対し売残はゼロで、買い方優位の需給構造です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3の通期業績予想を上方修正。営業利益予想を15%引き上げ、中期経営計画の目標値も修正。
通期経常利益を24%上方修正。環境システム事業の大型案件受注が好調。
第4次中期経営計画「V100への躍進:成長軌道の確立」を策定。売上高1,000億円を長期目標に掲げる。
最新ニュース
(株)オーテック まとめ
ひとめ診断
「ビルや工場の空調自動制御で快適環境を創る、建設設備のプロフェッショナル企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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