1736スタンダード

(株)オーテック

OTEC CORPORATION

最終更新日: 2026年3月24日

ROE13.8%
BPS1444.3円
自己資本比率60.4%
FY2025/3 有報データ

ビルや工場の「見えない快適」を支える空調制御のプロ。堅実経営と高配当で株主に報いる技術者集団

建物の快適環境創造を通じて社会に貢献する

この会社ってなに?

オフィスビルや商業施設で快適に過ごせるのは、空調や照明が自動で最適に制御されているから。オーテックはその「見えない快適さ」を支える会社です。ビルの省エネ化やスマートビルディングの実現にも貢献しており、工場の生産環境を最適化するクリーンルームの制御なども手がけています。建物に入ったとき「ちょうどいい温度だな」と感じたら、それはオーテックのような会社の技術のおかげかもしれません。

オーテックは1948年設立の建設設備企業で、ビル・工場の空調自動制御設備の建設・施工・メンテナンスを主力に、建築設備資材や機器の販売も展開しています。アズビル製品を中心とした空調自動制御技術に強みを持ち、環境システム事業と機器販売事業の2本柱で成長を続けています。FY2025/3は売上高314億円(前年比+7.0%)、営業利益40億円(同+98.6%)と大幅増益を達成。第4次中期経営計画「V100への躍進」のもと、さらなる成長を目指しています。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都江東区東陽2丁目4番2号
公式
www.o-tec.co.jp

社長プロフィール

市原 敬太
代表取締役社長
成長志向の堅実経営者
オーテックは建物の快適性・利便性を追求したライフラインの提供と、環境に配慮した製品・サービスの提供に取り組んでいます。第4次中期経営計画のもと、売上高1,000億円を長期目標に掲げ、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1948
会社設立

建築設備の施工・メンテナンスを目的として設立。戦後復興期の建設需要に応える。

2000
東証上場

東京証券取引所に株式を上場。空調自動制御設備の専門企業として市場からの信頼を獲得。

2019
インターセントラル買収

電気暖房機器メーカーのインターセントラルを子会社化。環境関連事業の強化を図る。

2024
買収防衛策を導入

大規模買付行為等への対応方針を導入。株主価値の保全と経営の安定性を確保。

2025
第4次中計「V100への躍進」始動

売上高1,000億円を長期目標に掲げる第4次中期経営計画をスタート。成長軌道の確立を目指す。

注目ポイント

配当利回り7%超の高配当株

FY2025/3の配当利回りは7.23%と極めて高水準。4期連続増配を実施しており、業績成長に伴うさらなる増配も期待できます。配当重視の投資家にとって魅力的な銘柄です。

営業利益が倍増する成長力

FY2025/3は営業利益が前年比約2倍の40億円に急拡大。大型工事案件の増加と利益率改善が同時進行しており、第4次中計でさらなる成長を目指しています。

実質無借金の堅固な財務基盤

自己資本比率64.5%と極めて健全な財務体質。現金等残高83億円を有し、成長投資と株主還元の両立が可能な強固な財務基盤を築いています。

サービスの実績は?

170
1株当たり配当金
FY2025実績(分割前)
+36.0% YoY
+7.0%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+98.6%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
530
単体従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 170円
安全性
安定
自己資本比率 60.4%(自己資本比率64.5%と極めて健全。有利子負債54億円に対し現金83億円を保有する実質ネットキャッシュ企業)
稼ぐ力
高い
ROE 13.8%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
170
方針: 業績に応じた利益還元と安定配当の両立
1株配当配当性向
FY2016/33820.0%
FY2017/34823.3%
FY2018/35025.1%
FY2019/36529.3%
FY2020/38527.5%
FY2021/38031.7%
FY2022/38533.1%
FY2023/38535.6%
FY2024/312546.1%
FY2025/317091.3%
4期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は設けていません。

配当は4期連続で増配を実施。FY2025/3に株式3分割(1:3)を行い、分割調整後ベースでは27円→57円と着実に増加しています。FY2026/3は分割後75円(分割前換算225円相当)の実質増配を予想しており、配当利回りは3.19%と魅力的な水準です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
13.8%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
12.8%
業界平均
6.4%
自己資本比率上回る
この会社
60.4%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3254億円
FY2023/3261億円
FY2024/3294億円
FY2025/3314億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/320.3億円
FY2025/340.3億円

売上高はFY2021/3の235億円からFY2025/3の314億円まで5期連続で増収を達成。特にFY2025/3は営業利益が前年比約2倍の40億円に急拡大しました。工場案件等の大型新設工事の増加と利益率の改善が寄与しています。FY2026/3は売上高310億円・営業利益33億円の予想で、高水準の利益を維持する見通しです。なおFY2025/3に株式3分割を実施しており、EPSは分割後ベースとなっています。

事業ごとの売上・利益

環境システム事業
232億円73.9%)
機器販売事業
82億円26.1%)
環境システム事業232億円
利益: 29.3億円利益率: 12.6%

ビル・工場の空調自動制御設備の設計・施工・メンテナンス。アズビル製品を中心とした空調制御システムの構築が主力。新設工事・リニューアル工事の両方を手がける。売上構成比約74%の中核セグメント。

機器販売事業82億円
利益: 4.1億円利益率: 5.0%

建築設備資材・機器の販売。バルブ・配管材・計装機器等の卸売を展開。売上構成比約26%。環境システム事業との相乗効果で営業力を発揮。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
13.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
8.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
12.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/38.7%5.0%-
FY2022/37.7%5.0%-
FY2023/37.6%4.4%-
FY2024/37.1%4.4%6.9%
FY2025/313.8%8.3%12.8%

FY2025/3は営業利益率が12.8%へと大幅に改善し、ROEも12.5%と過去最高水準を記録しました。高採算の大型工事案件の増加と原価管理の徹底が奏功しています。建設業界の中でも高い収益性を誇る企業として注目されています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率60.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
53.9億円
会社の純資産
229億円

自己資本比率は62〜65%台と非常に高い水準を維持しており、財務基盤は極めて健全です。FY2023/3までは実質無借金経営でしたが、FY2024/3から有利子負債が53億円発生。これは事業拡大に伴う戦略的な借入であり、財務の安全性に影響はありません。FY2025/3のBPSは株式3分割後のベースです。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+35.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-9.2億円
投資CF
借入・返済など
-5.8億円
財務CF
手元に残ったお金
+26.2億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/312.4億円-22.6億円-4.6億円-10.3億円
FY2022/310.7億円-6.4億円-4.1億円4.3億円
FY2023/37.8億円-9.8億円-8.4億円-2.0億円
FY2024/327.8億円-8.4億円-1.9億円19.4億円
FY2025/335.4億円-9.2億円-5.8億円26.2億円

営業キャッシュフローはFY2024/3以降大幅に改善し、FY2025/3には35億円と過去最高を記録。フリーキャッシュフローもFY2025/3は26億円のプラスと、キャッシュ創出力が格段に向上しています。現金等残高は83億円に達しており、将来の成長投資や株主還元の余力も十分です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設業界の受注環境変動リスク(設備投資動向に左右される)
2主要取引先アズビルへの依存リスク(空調自動制御機器の仕入集中)
3人材確保・育成リスク(専門技術者の不足)
4工事原価の変動リスク(資材価格・人件費の上昇)
5大型工事案件の進捗リスク(工期遅延・追加コスト発生)
6買収防衛策の発動リスク(大規模買付行為への対応方針を導入済み)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/321.4億円8.1億円37.9%
FY2022/320.3億円6.8億円33.4%
FY2023/320.4億円7.9億円38.9%
FY2024/321.7億円7.9億円36.2%
FY2025/342.2億円13.5億円31.9%

税引前利益はFY2025/3に42億円と過去最高を更新。実効税率は32〜39%の範囲で推移しており、FY2025/3は31.9%とやや低下しました。堅調な利益成長に伴い、納税額も着実に増加しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
909万円
従業員数
530
平均年齢
41.6歳
平均年収従業員数前年比
当期909万円530-

従業員の平均年収は909万円と、建設業界の中でも高水準の給与です。平均年齢41.6歳、平均勤続年数16年と定着率が高く、専門技術者を長期的に育成する企業文化がうかがえます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主61.5%
浮動株38.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関24.8%
事業法人等31%
外国法人等0.2%
個人その他43.9%
証券会社0.1%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は光通信・UH Partners 2・オーテック従業員持株会。

株式会社日本カストディ銀行(りそな銀行再信託分・日本継手株式会社退職給付信託口)(1,046,000株)20.05%
光通信株式会社(398,000株)7.64%
株式会社UH Partners 2(390,000株)7.48%
オーテック従業員持株会(296,000株)5.68%
オーテック共栄会(282,000株)5.41%
アズビル株式会社(250,000株)4.79%
株式会社UH Partners 3(195,000株)3.75%
株式会社FMバルブ製作所(142,000株)2.72%
株式会社みずほ銀行 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(135,000株)2.58%
株式会社三菱UFJ銀行(120,000株)2.3%
株式会社大和バルブ(120,000株)2.3%

筆頭株主は日本カストディ銀行(日本継手の退職給付信託口)で20.05%を保有。光通信(7.64%)やUH Partners 2(7.48%)など投資会社も上位に名を連ねています。オーテック従業員持株会(5.68%)やオーテック共栄会(5.41%)が安定株主として機能しており、主要取引先のアズビル(4.79%)も株主として名を連ねるなど、事業上の信頼関係が反映された構成です。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億3,879万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
環境システム事業232億円29.3億円12.6%
機器販売事業82億円4.1億円5.0%

環境システム事業が売上の約74%を占める中核事業で、営業利益率12.6%と高い収益性を誇ります。機器販売事業(26%)は利益率5.0%ですが、環境システム事業と得意先が共通しており、両事業の相乗効果が競争優位性の源泉となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 1名(12.5% 男性 7
13%
88%
監査報酬
4,500万円
連結子会社数
7
平均勤続年数(従業員)
16

取締役・監査役8名中、女性が1名(12.5%)を占めています。7社の連結子会社を擁するグループ経営体制のもと、監査等委員会設置会社としてガバナンスを強化しています。平均勤続年数16年と長期雇用が特徴で、専門性の高い技術者を多数擁しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
FY2025は営業利益が当初予想を大幅に上回り、中期経営計画の初年度から好調なスタート。上方修正を繰り返しており、計画達成の蓋然性が高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第4次中期経営計画「V100への躍進:成長軌道の確立」
FY2026〜FY2028
売上高: 目標 400億円 やや遅れ (233億円 (FY2026 3Q))
58.3%
営業利益: 目標 40億円 順調 (29.3億円 (FY2026 3Q))
73.4%
ROE: 目標 10%以上 順調 (12.5% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202530億円40億円+34.1%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024285億円294億円+3.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

オーテックは第4次中期経営計画「V100への躍進」で、FY2028に売上高400億円・営業利益40億円を最終目標に掲げています。FY2026/3第3四半期時点で営業利益29.3億円と好調に推移しており、業績予想の上方修正を繰り返す展開。長期目標として売上高1,000億円を視野に入れた成長戦略を推進中です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

オーテックのTSRは5年間で232%と、TOPIX(213.4%)を上回るパフォーマンスを達成しています。特にFY2024〜FY2025にかけて大幅な株価上昇があり、業績の急改善が投資家に評価されました。高配当利回りと株価上昇の双方で、株主に対する総合リターンは極めて高水準です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+132.0%
100万円 →232.0万円
132.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021121.0万円+21.0万円21.0%
FY2022112.1万円+12.1万円12.1%
FY2023113.7万円+13.7万円13.7%
FY2024197.9万円+97.9万円97.9%
FY2025232.0万円+132.0万円132.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残45,300株
売り残0株
信用倍率-
2/27時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

オーテックのPER 16.2倍は建設業界平均(12.5倍)をやや上回る水準ですが、配当利回り7.23%は業界平均を大きく上回る高水準です。PBR 1.63倍と解散価値を上回っており、市場が同社の成長性を評価していることがうかがえます。信用買残45,300株に対し売残はゼロで、買い方優位の需給構造です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
35
前月比 +8.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
建設業 150社中 55位
報道のトーン
65%
好意的
30%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
中期経営計画25%
配当・株主還元20%
その他10%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

FY2026/3の通期業績予想を上方修正。営業利益予想を15%引き上げ、中期経営計画の目標値も修正。

2025年11月経常利益上方修正

通期経常利益を24%上方修正。環境システム事業の大型案件受注が好調。

2025年3月第4次中計始動

第4次中期経営計画「V100への躍進:成長軌道の確立」を策定。売上高1,000億円を長期目標に掲げる。

(株)オーテック まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 170円
安全性
安定
自己資本比率 60.4%(自己資本比率64.5%と極めて健全。有利子負債54億円に対し現金83億円を保有する実質ネットキャッシュ企業)
稼ぐ力
高い
ROE 13.8%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「ビルや工場の空調自動制御で快適環境を創る、建設設備のプロフェッショナル企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU