1959プライム

クラフティア

KRAFTIA CORPORATION

最終更新日: 2026年3月22日

ROE10.8%
BPS4384.3円
自己資本比率61.2%
FY2025/3 有報データ

九州から世界へ。電気のチカラで未来をクラフトする総合設備企業

技術と創造で、人と地球のためになるサービスを提供する

この会社ってなに?

九州のオフィスビルや商業施設の電気・空調設備はクラフティアの手によるものが少なくありません。太陽光発電所の建設からデータセンターの電源設備、さらにはドローン測量サービス「くみきGO」や再エネ電力市場への参入など、暮らしと産業の基盤を幅広く支えています。

クラフティア(旧九電工)は九州電力グループの総合設備企業です。電気設備工事を主力に、空調管工事・情報通信工事まで一体施工できる技術力が強みで、九州を地盤に首都圏・東南アジアにも展開しています。FY2025/3期は売上高4,740億円、営業利益414億円と過去最高益を更新しました。FY2026/3期も売上高4,900億円、営業利益445億円と増収増益の見通しです。2025年10月に社名をクラフティアに変更し、中期経営計画VISION2029のもとM&Aに500億円を投じる攻めの経営に転換しています。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
福岡市中央区天神一丁目11番1号 ONE FUKUOKA BLDG. 14階
公式
www.kraftia.co.jp

社長プロフィール

石橋 和幸
代表取締役社長執行役員
攻め・変革型
創立100周年の2044年に向けて、クラフティアという新たな社名のもと、電気設備工事の技術力を核にM&Aや新規事業で持続的な成長を実現し、社会インフラの発展に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1944
九州配電の工事部門として設立

戦時下の九州における電力インフラ整備を担う組織として創業。九州電気工事株式会社として歩み始める。

1968
東京証券取引所に上場

東証への上場を果たし、九電工として独立した上場企業として成長の基盤を確立。九州を代表する電気設備企業へ。

2010
太陽光発電事業への本格参入

再生可能エネルギー分野に進出し、メガソーラー建設の実績を積み上げる。総合設備企業への転換が始まる。

2025
クラフティアに社名変更

創立100周年を見据え、九電工からクラフティアへ社名を変更。M&A500億円投資やCVC設立で新たなステージへ。

2044
創立100周年の実現へ

VISION2029を通過点に、営業利益率15%・ROE14%を達成し、グローバルな総合設備企業への飛躍を目指す。

注目ポイント

九州電力グループの安定基盤と独自展開

筆頭株主の九州電力から安定受注を確保しつつ、九電向け依存度は1割強まで低下。首都圏・東南アジアへの展開で自立的成長を実現しています。

M&A500億円投資の攻めの経営

VISION2029でM&Aに500億円の投資枠を設定。CVCファンドを設立し、再エネ・ドローン・蓄電池など新領域への積極的な進出を図っています。

4年連続増配と配当性向40%目標

配当金はFY2021の100円からFY2026予想の200円へと2倍に拡大。配当性向40%以上を目標に、利益成長と連動した株主還元を強化しています。

サービスの実績は?

10,828
連結従業員数
2025年3月時点
安定
713万円
平均年収
FY2025実績
業界平均以上
200
年間配当予想
FY2026/3期予想
+60円 YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 140円
安全性
安定
自己資本比率 61.2%
稼ぐ力
高い
ROE 10.8%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
140
方針: 配当性向40%以上目標(VISION2029)
1株配当配当性向
FY2016/34516.5%
FY2017/37021.4%
FY2018/39025.2%
FY2019/310026.7%
FY2020/310027.0%
FY2021/310028.3%
FY2022/310027.0%
FY2023/311029.6%
FY2024/312030.3%
FY2025/314034.3%
9期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当金はFY2021/3期の100円からFY2025/3期の140円へと4年連続で増配しています。FY2026/3期は年間200円(予想配当利回り2.08%)へのさらなる大幅増配が見込まれています。中期経営計画VISION2029では配当性向40%以上を目標に掲げており、利益成長に連動した積極的な株主還元の強化が期待されます。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
10.8%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
8.7%
業界平均
6.4%
自己資本比率上回る
この会社
61.2%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/33,766億円
FY2023/33,958億円
FY2024/34,691億円
FY2025/34,740億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3380億円
FY2025/3414億円

クラフティアの業績は堅調な増益トレンドにあります。FY2025/3期は売上高4,740億円、営業利益414億円と過去最高益を更新。FY2024/3期の売上高+18.5%の大幅成長に続き、利益面では着実に拡大を続けています。FY2026/3期も売上高4,900億円・営業利益445億円の増収増益予想で、営業利益率は8.7%から9.1%へ改善する見通しです。

事業ごとの売上・利益

設備工事事業
約4,500億円93.8%)
環境関連事業
約300億円6.3%)
設備工事事業約4,500億円
利益: 約380億円利益率: 8.4%

九州電力グループ向け電気工事を基盤に、空調・情報通信・再エネ等の総合設備工事を展開

環境関連事業約300億円
利益: 約20億円利益率: 6.7%

太陽光発電・バイオマス・省エネ関連事業

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
10.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/311.4%6.8%-
FY2022/310.7%6.9%-
FY2023/310.5%5.9%-
FY2024/39.7%5.6%8.1%
FY2025/310.8%5.9%8.7%

ROEは11.3%から9.3%へ緩やかに低下していますが、これは自己資本の着実な積み上がりによるもので、収益力の低下ではありません。営業利益率はFY2025/3期に8.7%と回復基調にあり、電気設備工事の選別受注や原価管理の強化が奏功しています。VISION2029ではROE14%・営業利益率15%を目標に掲げています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率61.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
467億円
会社の純資産
3,122億円

自己資本比率は57〜64%で安定推移しており、建設業界の中でも極めて健全な財務体質です。FY2024/3期に有利子負債が約591億円発生しましたが、FY2025/3期には約467億円に減少。BPSは5年間で3,103円から4,384円へと約41%増加しており、1株当たりの資産価値が着実に高まっています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+86.6億円
営業CF
投資に使ったお金
-89.1億円
投資CF
借入・返済など
-246億円
財務CF
手元に残ったお金
-2.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/391.8億円-42.3億円-101億円49.5億円
FY2022/352.5億円-75.4億円-102億円-22.8億円
FY2023/3174億円-31.1億円116億円143億円
FY2024/3440億円-23.1億円-110億円417億円
FY2025/386.6億円-89.1億円-246億円-2.5億円

営業キャッシュフローは年度によりばらつきがありますが、FY2024/3期に約440億円の大幅プラスを記録しました。これは工事代金の回収タイミングが好調だったことが主因です。FY2025/3期は約87億円とやや縮小し、財務CFが-246億円と大きいのは自社株買いや配当支払いが影響しています。FCFは建設業特有の変動があるものの、中長期的にはプラス基調です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1九州電力グループからの受注動向の変化リスク
2建設技能労働者の不足・労務費高騰リスク
3建設資材価格の変動リスク
4自然災害・台風による工事中断リスク
5M&A・新規事業に伴う投資リスク
6情報セキュリティに関するリスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3359億円109億円30.3%
FY2022/3368億円106億円28.8%
FY2023/3355億円91.1億円25.7%
FY2024/3424億円143億円33.9%
FY2025/3444億円156億円35.0%

実効税率は25〜35%の範囲で推移しています。FY2023/3期の25.7%は税効果会計の影響による低下と考えられ、FY2024/3期・FY2025/3期は33〜35%と法定実効税率に近い水準に戻っています。FY2026/3期は28.1%と再び低下見込みで、税引前利益445億円に対し約125億円の法人税等を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
713万円
従業員数
10,828
平均年齢
39歳
平均年収従業員数前年比
当期713万円10,828-

平均年収は約713万円で、建設業界の平均的な水準を上回っています。従業員数は約1万800名で、平均年齢39歳と比較的若い組織構成です。電気設備工事の技術者を中心に大規模な人員体制を維持しており、平均勤続年数15.8年と安定した雇用環境が特徴です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主67%
浮動株33%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関34.2%
事業法人等30.3%
外国法人等18%
個人その他13.6%
証券会社3.9%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は九電工従業員持株会氏・九州電力・西日本シティ銀行。

九州電力株式会社(15,980,000株)22.55%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(6,400,000株)9.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(6,018,000株)8.49%
株式会社西日本シティ銀行(3,249,000株)4.58%
株式会社福岡銀行(3,133,000株)4.42%
九電工従業員持株会(1,783,000株)2.51%
JPモルガン証券株式会社(1,327,000株)1.87%
九電工労組(1,300,000株)1.83%
株式会社日本カストディ銀行(信託口4)(1,243,000株)1.75%
西日本鉄道株式会社(1,142,000株)1.61%

筆頭株主は九州電力(22.55%)であり、親会社として経営に影響力を持っています。信託口やカストディ銀行が上位に並ぶことから機関投資家の保有も一定規模あります。地場金融機関の西日本シティ銀行・福岡銀行が合計9%を保有し、従業員持株会・労組も合計4.3%を保有するなど、九州を中心とした安定株主構成が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億1,200万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
設備工事事業約4,500億円約380億円8.4%
環境関連事業約300億円約20億円6.7%

役員報酬は5名で総額約3億1,200万円です。事業リスクとしては、親会社の九州電力からの受注動向の変化が挙げられます。また、建設業界全体の課題である技能労働者不足と資材価格高騰に加え、VISION2029で掲げるM&A500億円投資に伴う投資リスクも新たな経営課題です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
7,000万円
連結子会社数
52
設備投資額
50.7億円
平均勤続年数(従業員)
15.8

取締役会は12名で構成され、うち女性は2名(16.7%)です。連結子会社52社を統括しており、グループ規模の大きさが際立ちます。監査報酬は7,000万円と大手水準です。平均勤続年数15.8年と安定した雇用環境を維持しつつ、設備投資額は年間約51億円で事業基盤の整備を推進しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
着実に増益を継続しているが、VISION2029の高い目標に対してはまだ道半ば。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画VISION2029は2025年度からの5カ年計画であり、営業利益率15%・ROE14%という意欲的な目標を掲げています。M&A投資500億円やCVC設立など変革への布石は打たれています。
中期経営計画 VISION2029
FY2026〜FY2030
営業利益: 目標 売上高は想定6,000億円程度(目標に掲げず利益重視) 大幅遅れ
20%
営業利益率: 目標 15.0%以上 やや遅れ (8.7%(FY2025/3期実績))
58%
ROE: 目標 14.0%以上 やや遅れ (9.3%(FY2025/3期実績))
66%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20255,000億円4,740億円-5.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025395億円414億円+4.8%
FY2026445億円-

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画VISION2029では、営業利益率15%以上・ROE14%以上という意欲的な目標を掲げています。FY2025/3期実績の営業利益率8.7%・ROE9.3%からの大幅な改善が必要ですが、M&Aへの500億円投資やCVCファンドの設立など、成長投資の基盤整備は着実に進んでいます。売上高については利益重視の方針から目標に掲げず、質的な成長を追求しています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

FY2021を起点としたTSR(株主総利回り)は184.1%で、TOPIXの213.4%をやや下回るパフォーマンスです。FY2024にはTOPIXを大幅にアウトパフォームしましたが、FY2025は株価調整もあり逆転されました。VISION2029の高い目標達成が進めば、再びTOPIXを上回るパフォーマンスが期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+84.1%
100万円 →184.1万円
84.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021148.1万円+48.1万円48.1%
FY2022104.9万円+4.9万円4.9%
FY2023125.7万円+25.7万円25.7%
FY2024232.6万円+132.6万円132.6%
FY2025184.1万円+84.1万円84.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残信用倍率 6.86倍
売り残-
信用倍率6.86倍
2026年3月時点時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年4月下旬
第1四半期決算発表2026年7月下旬

PER21.3倍・PBR2.20倍と、建設業の業界平均(PER14〜15倍・PBR1.0〜1.5倍)を大幅に上回るバリュエーションです。これは社名変更によるブランド刷新とVISION2029の意欲的な成長目標への市場の高い期待を反映しています。信用倍率は6.86倍でやや買い長の状態です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
82
前月比 +15.2%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 四季報オンライン ほか
業界内ランキング
上位 10%
建設業 500社中 48位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

社名変更・中計35%
業績・決算30%
M&A・新規事業25%
その他10%

最近の出来事

2026年1月3Q決算

FY2026/3期第3四半期の売上高3,193億円(前年同期比3.0%減)ながら営業利益364億円(同23.7%増)と増益を達成。利益率の改善が顕著。

2025年10月社名変更

創立100周年に向けて社名を九電工からクラフティア(KRAFTIA)に変更。CVCファンド「クラフティアイノベーション投資事業有限責任組合」も設立。

2025年4月中計策定

中期経営計画VISION2029を策定。営業利益目標を大幅に引き上げ、M&Aに500億円の投資枠を設定する攻めの経営方針を打ち出した。

2025年1月再エネ参入

再エネ電力市場への参入を発表。CVCを活用し、再エネ電源と蓄電池を組み合わせた電力取引ビジネスを視野に入れる。

クラフティア まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 140円
安全性
安定
自己資本比率 61.2%
稼ぐ力
高い
ROE 10.8%
話題性
好評
ポジティブ 65%

九電系の総合電気設備工事大手、社名をクラフティアに変え創立100周年へ飛躍を図る

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

建設業」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU