明星工業(株)
MEISEI INDUSTRIAL Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月24日
LNG断熱工事で日本一。見えないところでエネルギーの安定供給を支える、熱絶縁のプロフェッショナル
熱絶縁技術で社会インフラを支え、持続可能な未来に貢献する
この会社ってなに?
家庭に届くガスや電気を作る発電所・LNG基地の配管を保温・保冷する断熱工事、それが明星工業の主力事業です。また、病院や半導体工場のクリーンルーム建設、ビルの空調・衛生設備工事も手がけています。LNG運搬船の保冷工事では世界的に高い技術力を持ち、日本のエネルギー安全保障を裏方として支えています。
明星工業は1947年設立の断熱エンジニアリング企業で、LNG(液化天然ガス)関連施設の断熱工事やLNG運搬船の保冷工事で国内トップシェアを誇ります。2025年3月期は売上高663億円(前年比+9.8%)、営業利益106億円と過去最高益を更新。中期経営計画2024-2026のもと、DOE4%以上の株主還元と事業拡大を推進しています。PER 13.7倍・PBR 1.24倍で、4期連続増配中の高配当株です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市西区京町堀1丁目8番5号 明星ビル
- 公式
- www.meisei-kogyo.co.jp
社長プロフィール
断熱技術を核に、エネルギーインフラの安全・安定に貢献し続けます。LNG関連工事のリーディングカンパニーとして、脱炭素社会の実現に向けた技術革新と人材育成に注力し、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
戦時中に断熱工事業として大阪で創業。日本の産業インフラを支える技術者集団の原点。
法人として再出発し、戦後復興期の石油化学プラントの断熱工事を手がけて成長の礎を築いた。
日本初のLNG基地建設に参画し、LNG施設の断熱工事・LNG運搬船の保冷工事で国内首位の地位を確立した。
半導体工場や医薬品製造施設のクリーンルーム建設に参入。断熱技術を応用した環境制御技術で事業領域を拡大。
DOE4%以上の配当方針を掲げ、株主還元と事業成長の両立を目指す3カ年計画をスタート。初年度で目標を前倒し達成。
注目ポイント
LNG基地の断熱工事やLNG運搬船の保冷工事で国内トップシェア。脱炭素時代の天然ガス需要増を追い風に、高い技術力で独自のポジションを築いています。
DOE4%以上を目標に掲げ、4期連続増配を実現中。配当利回り3.36%は建設業界でも高水準で、アクティビストの提言もあり株主還元が一層強化されています。
自己資本比率77.4%・実質無借金経営に近い強固な財務基盤。景気変動に左右されにくい安定した経営が、長期投資家にとって安心材料です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | 13.5% |
| FY2017/3 | 14円 | 18.6% |
| FY2018/3 | 26円 | 30.9% |
| FY2019/3 | 30円 | 30.8% |
| FY2020/3 | 30円 | 33.0% |
| FY2021/3 | 30円 | 33.4% |
| FY2022/3 | 30円 | 40.2% |
| FY2023/3 | 36円 | 38.3% |
| FY2024/3 | 55円 | 43.6% |
| FY2025/3 | 60円 | 34.3% |
| 必要株数 | 200株以上(約36万円) |
| 金額相当 | 1,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は4期連続増配中で、FY2025/3は1株60円とFY2021/3比で2倍に増加しています。中期経営計画ではDOE4%以上を目標に掲げており、FY2026/3も同額の60円を予想。配当利回り3.36%は建設業界の中でも高水準です。株主優待としてQUOカードも贈呈されます。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
明星工業の業績はLNG関連工事の好調により、FY2025/3で売上高663億円・営業利益106億円と過去最高益を更新しました。FY2022/3はコロナ禍の影響で一時減収となりましたが、FY2023/3以降は3期連続で増収増益を達成しています。FY2026/3は大型案件の反動減により減収減益予想ですが、営業利益率は依然12%超の高水準を維持する見通しです。
事業ごとの売上・利益
LNG関連施設の断熱工事・LNG運搬船の保冷工事が主力。クリーンルーム建設、空調・衛生設備工事も展開。売上構成比91%を占める中核事業。
断熱材・保温材の製造販売。浜松工場を拠点に、自社工事向けおよび外販を行う。売上構成比9%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.2% | 6.7% | - |
| FY2022/3 | 9.3% | 5.3% | - |
| FY2023/3 | 9.3% | 6.0% | - |
| FY2024/3 | 8.9% | 7.4% | 13.4% |
| FY2025/3 | 14.1% | 9.5% | 16.0% |
営業利益率は11〜16%と建設業界の中ではトップクラスの収益性を誇ります。特にFY2025/3は16.0%と大幅に改善し、ROEも12.2%に到達しました。LNG断熱工事という高い専門性と参入障壁が、安定した高収益を支えています。
財務は安全?
自己資本比率は75〜78%と極めて堅固な財務基盤を維持しています。FY2023/3までは実質無借金経営であり、FY2024/3以降の有利子負債も事業拡大に伴う戦略的な借入に限定されています。BPSはFY2021/3の1,053円からFY2025/3には1,441円まで着実に積み上がっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 51.6億円 | -5.3億円 | -14.7億円 | 46.3億円 |
| FY2022/3 | 71.7億円 | -900万円 | -26.6億円 | 71.6億円 |
| FY2023/3 | 40.7億円 | -8.3億円 | -17.4億円 | 32.4億円 |
| FY2024/3 | 71.3億円 | -18.9億円 | -30.9億円 | 52.4億円 |
| FY2025/3 | 69.4億円 | -5.0億円 | -46.9億円 | 64.4億円 |
営業キャッシュフローは毎期40〜70億円を安定的に創出しており、フリーキャッシュフローも5期連続でプラスを維持しています。FY2025/3はFCF 64億円と高水準で、財務CFのマイナス幅拡大は自己株式取得や増配による株主還元の積極化を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 67.4億円 | 21.4億円 | 31.8% |
| FY2022/3 | 56.4億円 | 18.5億円 | 32.8% |
| FY2023/3 | 72.6億円 | 25.8億円 | 35.5% |
| FY2024/3 | 85.5億円 | 23.1億円 | 27.0% |
| FY2025/3 | 112億円 | 27.8億円 | 24.8% |
税引前利益はFY2025/3に112億円と過去最高を記録しました。実効税率は24〜36%と幅がありますが、FY2024/3以降は税効果会計の影響で低下傾向にあります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 615万円 | 756人 | - |
従業員の平均年収は615万円で、平均年齢39.3歳と比較的若い組織構成です。専門性の高い断熱エンジニアリング分野での安定した雇用を提供しており、平均勤続年数12.6年と定着率も高い水準です。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は公益財団法人富本奨学会・大同生命保険・三井住友銀行。
筆頭株主は信託銀行(9.44%)で、第2位にアクティビストファンドのNIPPON ACTIVE VALUE FUND(7.9%)が入っています。金融機関と事業法人を中心とした安定株主構成ですが、アクティビストの存在が株主還元の積極化を後押ししている側面もあります。取引先持株会が4.18%を保有しており、取引先との信頼関係の厚さがうかがえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設工事事業 | 603億円 | 96.1億円 | 15.9% |
| 機器製造販売事業 | 60億円 | 10.5億円 | 17.5% |
建設工事事業が売上の91%を占める中核事業で、LNG関連施設の断熱工事やLNG運搬船の保冷工事が主力です。機器製造販売事業は売上構成比9%ながら利益率17.5%と高収益。断熱材の内製化により、工事と製造の垂直統合で競争力を発揮しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名中、女性が1名(11.0%)を占めています。16社の連結子会社を統括するグループ経営において、アクティビストの提言も受けながらガバナンス改善に取り組んでいます。平均勤続年数12.6年と専門技術者の定着率が高い点が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 580億円 | — | 663億円 | +14.3% |
| FY2024 | 550億円 | — | 604億円 | +9.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
明星工業は中期経営計画2024-2026で掲げた売上高550億円・営業利益66億円の目標をFY2025/3に前倒しで達成しました。FY2026/3は大型案件の反動減で一時的に減収を見込むものの、DOE4%以上の株主還元目標も達成しており、計画の実行力は極めて高いと評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
明星工業のTSRは5年間で205%と株価は着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をわずかに下回る水準です。ただし、FY2024以降はTOPIXとほぼ同水準まで追い上げており、DOE4%の配当方針と自己株式取得による株主還元の強化が寄与しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 109.7万円 | +9.7万円 | 9.7% |
| FY2022 | 102.2万円 | +2.2万円 | 2.2% |
| FY2023 | 118.5万円 | +18.5万円 | 18.5% |
| FY2024 | 199.5万円 | +99.5万円 | 99.5% |
| FY2025 | 205.0万円 | +105.0万円 | 105.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
明星工業の株価指標は、PER 13.7倍・PBR 1.24倍と建設業界の平均をやや上回る水準にありますが、配当利回り3.36%は業界平均を上回る高水準です。信用倍率0.72倍と売り残が買い残を上回っており、将来の買い戻し需要が株価を下支えする可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年3月期上期の経常利益予想を10%下方修正。大型LNG案件の端境期による一時的な減収が要因。
資本コストや株価を意識した経営方針を公表。DOE4%以上の配当方針と自己株式取得の方針を明確化。
FY2025/3通期決算で売上高663億円・営業利益106億円と過去最高益を更新。LNG関連工事の好調が牽引。
最新ニュース
明星工業(株) まとめ
ひとめ診断
「LNG断熱工事で国内首位。熱絶縁技術を武器に、エネルギーインフラを支えるプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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