(株)淺沼組1852
ASANUMA CORPORATION
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたの街の病院や学校、物流倉庫、マンションのリノベーション。これらの建物の多くに淺沼組の技術が使われています。関西を中心に全国展開し、シンガポールでも建設事業を手がけるグローバルなゼネコンです。「建物を建てる」だけでなく、古い建物を新しく生まれ変わらせる「リニューアル事業」にも注力しており、持続可能な社会づくりに貢献しています。
淺沼組は1892年(明治25年)創業、1937年設立の関西地盤の中堅ゼネコンです。官公庁建築や病院・学校・物流施設に豊富な実績を持ち、リニューアル事業にも積極的に取り組んでいます。2025年3月期は売上高1,670億円(前年比+9.4%)、営業利益69億円(同+69.3%増)と大幅増益を達成。中期3ヵ年計画(2024〜2026年度)のもと、国内建築の競争力強化とシンガポール事業の拡大を推進しています。配当性向70%以上を掲げ、8期連続増配を予定する株主還元に積極的な企業です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市浪速区湊町一丁目2番3号 マルイト難波ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
官公庁建築、病院・学校・物流施設の新築およびリニューアル工事。売上構成比77%を占める主力セグメント。関西を中心に全国で展開。
道路・橋梁・トンネル等のインフラ工事。売上構成比20%。公共事業を中心に安定した受注を確保。利益率は建築事業より高い。
不動産賃貸、建設コンサルティング等。売上構成比3%。安定した収益源として機能。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.9% | 4.5% | - |
| 2022/03期 | 8.9% | 4.1% | - |
| 2023/03期 | 9.6% | 4.6% | - |
| 2024/03期 | 10.0% | 4.8% | 2.7% |
| 2025/03期 | 9.9% | 4.3% | 4.1% |
| 3Q FY2026/3 | 11.3%(累計) | 4.3%(累計) | 5.6% |
営業利益率は2024/03期に2.7%まで低下しましたが、2025/03期には4.1%へと大幅に回復しています。ROEは10%前後で安定しており、建設業界の中では効率的な資本活用を実現しています。資材価格の安定化と工事採算の改善が利益率回復の主因です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,389億円 | — | 41.4億円 | 51.4円 | — |
| 2022/03期 | 1,355億円 | — | 37.5億円 | 46.5円 | -2.5% |
| 2023/03期 | 1,444億円 | 56.9億円 | 42.0億円 | 52.1円 | +6.6% |
| 2024/03期 | 1,527億円 | 40.6億円 | 46.7億円 | 58.0円 | +5.7% |
| 2025/03期 | 1,670億円 | 68.7億円 | 46.9億円 | 58.2円 | +9.4% |
淺沼組の業績は着実に拡大しており、2025/03期は売上高1,670億円・営業利益69億円と過去最高水準を記録しました。2024/03期は資材高騰の影響で営業利益が一時的に落ち込みましたが、2025/03期には大幅に回復。2026/03期は売上高1,703億円・営業利益70億円を予想し、安定成長の継続が見込まれています。なお、2023/03期以降のEPS変動は株式分割(2022年10月に1:2、2024年10月に1:5)の影響です。 【3Q 2026/03期実績】売上1282億円(通期予想比75%)、営業利益72億円(同102%)、純利益49億円(同102%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建築事業 | 1,290億円 | 48億円 | 3.7% |
| 土木事業 | 330億円 | 18億円 | 5.5% |
| その他 | 50億円 | 3億円 | 6.0% |
建築事業が売上の77%を占める主力セグメントで、土木事業(20%)が続きます。注目すべきは土木事業の高い利益率(5.5%)で、公共インフラ工事の安定した採算性を反映しています。リニューアル事業の拡大により、建築事業の収益基盤がさらに強化されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,537億円 | — | 1,670億円 | +8.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 59億円 | — | 69億円 | +16.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
淺沼組は中期3ヵ年計画のもと、2027/03期に売上高1,800億円・営業利益80億円を最終目標に掲げています。初年度の2025期は売上高1,670億円・営業利益69億円と目標の85〜93%に到達しており、計画を上回るペースで進捗しています。配当性向70%以上の株主還元方針も着実に実行されています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
年間配当を1株45円に増額修正。8期連続増配を予定し、株主還元を一段と強化。
通期経常利益計画を8.1%上方修正。3Q累計売上高は18期ぶりに過去最高を更新。
2025/03期の営業利益は69億円(前年比+69.3%増)と大幅増益を達成。中期計画の初年度は順調にスタート。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
2023/03期までは実質無借金経営でしたが、2024/03期以降は成長投資に伴い有利子負債が増加しています。自己資本比率は2025/03期に39.7%へ低下しましたが、建設業界としては依然として健全な水準です。BPSの変動は株式分割の影響によるものです。 【3Q 2026/03期】総資産1113億円、純資産486億円、自己資本比率39.5%、有利子負債160億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲129億円 | 8.2億円 | ▲19.5億円 | ▲121億円 |
| 2022/03期 | 15.6億円 | ▲22.6億円 | ▲22.7億円 | ▲7.0億円 |
| 2023/03期 | 13.5億円 | 9.3億円 | ▲36.6億円 | 22.9億円 |
| 2024/03期 | ▲31.7億円 | 26.5億円 | 14.1億円 | ▲5.2億円 |
| 2025/03期 | 51.8億円 | ▲7.8億円 | ▲9.1億円 | 44.0億円 |
営業キャッシュフローは建設業特有の工事代金回収サイクルにより年度間で変動が大きくなっています。2025/03期には52億円の営業CFを確保し、FCFも44億円のプラスに転換しました。2021/03期の大幅マイナスは大型工事の立替金増加によるものです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役12名中、女性が2名(16.7%)を占めています。6社の連結子会社(うちシンガポール2社)を統括するグループ経営において、適切なガバナンス体制を構築しています。平均勤続年数22年と業界トップクラスの定着率を誇り、技術力の蓄積と継承が強みです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 896万円 | 1,796人 | - |
従業員の平均年収は896万円と、大阪府の上場企業の中でもトップクラスの給与水準です。平均年齢45歳、平均勤続年数22年と定着率が非常に高く、ベテラン技術者が多い安定した組織構成となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
淺沼組のTSRは5年間で233.1%と、TOPIX(213.4%)を約20ポイント上回るパフォーマンスを達成しています。特に2023期〜2024期にかけて大きくアウトパフォームしており、配当込みのリターンでは建設業の中でも上位に位置しています。高い配当性向と業績成長の両立がTSRの好調を支えています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 5円 | 5.7% |
| 2017/03期 | 10円 | 10.5% |
| 2018/03期 | 16円 | 25.7% |
| 2019/03期 | 153円 | 30.3% |
| 2020/03期 | 216円 | 40.5% |
| 2021/03期 | 257円 | 50.0% |
| 2022/03期 | 36.3円 | 78.1% |
| 2023/03期 | 191円 | 73.3% |
| 2024/03期 | 40.6円 | 70.0% |
| 2025/03期 | 41円 | 70.4% |
株主優待制度はありません。高い配当性向(70%以上)による利益還元を重視しています。
淺沼組は8期連続増配を予定しており、2026/03期は1株45円(株式分割調整後)の配当を見込んでいます。配当性向70%以上を方針に掲げ、業績連動型の積極的な株主還元を実施しています。配当利回りは4.42%と建設業の中でも高水準で、インカムゲイン志向の投資家にとって魅力的です。なお、2023/03期以前の配当額は株式分割前の数値です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 125.5万円 | 25.5万円 | 25.5% |
| 2022期 | 148.6万円 | 48.6万円 | 48.6% |
| 2023期 | 191.6万円 | 91.6万円 | 91.6% |
| 2024期 | 247.9万円 | 147.9万円 | 147.9% |
| 2025期 | 233.1万円 | 133.1万円 | 133.1% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
淺沼組の株価指標は、PER 17.2倍・PBR 1.80倍と建設業平均をやや上回る水準にあります。これは8期連続増配と高い配当性向(70%以上)に対する市場の評価を反映しています。配当利回り4.42%は業界平均を大きく上回り、インカムゲイン重視の投資家に注目されています。信用買残が多く、個人投資家の関心の高さがうかがえます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 53.6億円 | 12.3億円 | 22.9% |
| 2022/03期 | 49.0億円 | 11.6億円 | 23.6% |
| 2023/03期 | 59.2億円 | 17.2億円 | 29.0% |
| 2024/03期 | 43.1億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 65.5億円 | 18.5億円 | 28.3% |
税引前利益は堅調に推移し、2025/03期には65億円に到達しました。2024/03期の実効税率0.0%は繰延税金資産の計上や税務上の特殊要因によるものです。2026/03期は実効税率32.1%を見込んでいます。
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(株)淺沼組 まとめ
「関西地盤の老舗ゼネコン中堅。官公庁建築に強く、リニューアルと海外展開で成長を描く」
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