(株)淺沼組
ASANUMA CORPORATION
最終更新日: 2026年3月24日
明治25年創業の関西老舗ゼネコン。人と建物に寄り添い、130年を超える信頼で未来を建てる
人間にも地球にもよい循環をつくる
この会社ってなに?
あなたの街の病院や学校、物流倉庫、マンションのリノベーション。これらの建物の多くに淺沼組の技術が使われています。関西を中心に全国展開し、シンガポールでも建設事業を手がけるグローバルなゼネコンです。「建物を建てる」だけでなく、古い建物を新しく生まれ変わらせる「リニューアル事業」にも注力しており、持続可能な社会づくりに貢献しています。
淺沼組は1892年(明治25年)創業、1937年設立の関西地盤の中堅ゼネコンです。官公庁建築や病院・学校・物流施設に豊富な実績を持ち、リニューアル事業にも積極的に取り組んでいます。2025年3月期は売上高1,670億円(前年比+9.4%)、営業利益69億円(同+69.3%増)と大幅増益を達成。中期3ヵ年計画(2024〜2026年度)のもと、国内建築の競争力強化とシンガポール事業の拡大を推進しています。配当性向70%以上を掲げ、8期連続増配を予定する株主還元に積極的な企業です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市浪速区湊町一丁目2番3号 マルイト難波ビル
- 公式
- www.asanuma.co.jp
社長プロフィール
「建てる」から「つなぐ」へ。淺沼組は130年以上にわたり、建築を通じて社会の発展に貢献してまいりました。新築だけでなく、既存建物のリニューアルを通じて、持続可能な社会の実現に挑戦し続けます。
この会社のストーリー
大阪にて淺沼組として創業。関西の建築を支える礎を築いた。
株式会社淺沼組として法人化。組織体制を整え、全国展開の基盤を構築した。
東京・大阪証券取引所に株式を上場。戦後復興期の建設需要に応え、飛躍的に成長した。
SPC社を買収し、海外建設事業を本格展開。2022年にはエバーグリーン社も買収し、グローバル化を加速。
「CYCLE PROJECT」を掲げ、既存建物のリニューアル事業に注力。持続可能な建築のあり方を追求。
売上高1,800億円・営業利益80億円を目標に掲げる新中計をスタート。配当性向70%以上で株主還元も強化。
注目ポイント
配当性向70%以上を方針に掲げ、8期連続で増配を予定。配当利回りは4.42%と建設業トップクラスで、インカムゲイン投資家にとって非常に魅力的な銘柄です。
「建てる」から「つなぐ」へ。既存建物のリニューアル事業を成長ドライバーとして育成中。老朽化する社会インフラの更新需要は長期的な追い風です。
2018年・2022年の2件のM&Aでシンガポール建設市場に進出。海外事業がグループ業績に大きく貢献しており、中堅ゼネコンでは珍しいグローバル展開力が強みです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 5円 | 5.7% |
| FY2017/3 | 10円 | 10.5% |
| FY2018/3 | 16円 | 25.7% |
| FY2019/3 | 16.1円 | 30.3% |
| FY2020/3 | 21.6円 | 40.5% |
| FY2021/3 | 25.7円 | 50.0% |
| FY2022/3 | 36.3円 | 78.1% |
| FY2023/3 | 38.2円 | 73.3% |
| FY2024/3 | 40.6円 | 70.0% |
| FY2025/3 | 41円 | 70.4% |
株主優待制度はありません。高い配当性向(70%以上)による利益還元を重視しています。
淺沼組は8期連続増配を予定しており、FY2026/3は1株45円(株式分割調整後)の配当を見込んでいます。配当性向70%以上を方針に掲げ、業績連動型の積極的な株主還元を実施しています。配当利回りは4.42%と建設業の中でも高水準で、インカムゲイン志向の投資家にとって魅力的です。なお、FY2023/3以前の配当額は株式分割前の数値です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
淺沼組の業績は着実に拡大しており、FY2025/3は売上高1,670億円・営業利益69億円と過去最高水準を記録しました。FY2024/3は資材高騰の影響で営業利益が一時的に落ち込みましたが、FY2025/3には大幅に回復。FY2026/3は売上高1,703億円・営業利益70億円を予想し、安定成長の継続が見込まれています。なお、FY2023/3以降のEPS変動は株式分割(2022年10月に1:2、2024年10月に1:5)の影響です。
事業ごとの売上・利益
官公庁建築、病院・学校・物流施設の新築およびリニューアル工事。売上構成比77%を占める主力セグメント。関西を中心に全国で展開。
道路・橋梁・トンネル等のインフラ工事。売上構成比20%。公共事業を中心に安定した受注を確保。利益率は建築事業より高い。
不動産賃貸、建設コンサルティング等。売上構成比3%。安定した収益源として機能。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.3% | 4.5% | - |
| FY2022/3 | 9.4% | 4.1% | - |
| FY2023/3 | 8.5% | 4.5% | - |
| FY2024/3 | 8.3% | 4.6% | 2.7% |
| FY2025/3 | 8.9% | 4.1% | 4.1% |
営業利益率はFY2024/3に2.7%まで低下しましたが、FY2025/3には4.1%へと大幅に回復しています。ROEは10%前後で安定しており、建設業界の中では効率的な資本活用を実現しています。資材価格の安定化と工事採算の改善が利益率回復の主因です。
財務は安全?
FY2023/3までは実質無借金経営でしたが、FY2024/3以降は成長投資に伴い有利子負債が増加しています。自己資本比率はFY2025/3に39.7%へ低下しましたが、建設業界としては依然として健全な水準です。BPSの変動は株式分割の影響によるものです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -129億円 | 8.2億円 | -19.5億円 | -121億円 |
| FY2022/3 | 15.6億円 | -22.6億円 | -22.7億円 | -7.0億円 |
| FY2023/3 | 13.5億円 | 9.3億円 | -36.6億円 | 22.9億円 |
| FY2024/3 | -31.7億円 | 26.5億円 | 14.1億円 | -5.2億円 |
| FY2025/3 | 51.8億円 | -7.8億円 | -9.1億円 | 44.0億円 |
営業キャッシュフローは建設業特有の工事代金回収サイクルにより年度間で変動が大きくなっています。FY2025/3には52億円の営業CFを確保し、FCFも44億円のプラスに転換しました。FY2021/3の大幅マイナスは大型工事の立替金増加によるものです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 53.6億円 | 12.3億円 | 22.9% |
| FY2022/3 | 49.0億円 | 11.6億円 | 23.6% |
| FY2023/3 | 59.2億円 | 17.2億円 | 29.0% |
| FY2024/3 | 43.1億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 65.5億円 | 18.5億円 | 28.3% |
税引前利益は堅調に推移し、FY2025/3には65億円に到達しました。FY2024/3の実効税率0.0%は繰延税金資産の計上や税務上の特殊要因によるものです。FY2026/3は実効税率32.1%を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 896万円 | 1,796人 | - |
従業員の平均年収は896万円と、大阪府の上場企業の中でもトップクラスの給与水準です。平均年齢45歳、平均勤続年数22年と定着率が非常に高く、ベテラン技術者が多い安定した組織構成となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は浅沼氏・淺沼組弥生会持株会・平和。
筆頭株主は信託銀行(13.45%)で、弥生会持株会(5.14%)と自社株投資会(1.42%)の従業員系持株会が合計6.56%を保有しています。代表取締役社長の浅沼誠氏が1.78%を個人保有しており、創業家が経営に関与しています。平和(3.97%)や住友不動産(2.27%)など取引先企業も安定株主として名を連ね、建設業特有の取引先持合い構造が見られます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建築事業 | 1,290億円 | 48億円 | 3.7% |
| 土木事業 | 330億円 | 18億円 | 5.5% |
| その他 | 50億円 | 3億円 | 6.0% |
建築事業が売上の77%を占める主力セグメントで、土木事業(20%)が続きます。注目すべきは土木事業の高い利益率(5.5%)で、公共インフラ工事の安定した採算性を反映しています。リニューアル事業の拡大により、建築事業の収益基盤がさらに強化されています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役12名中、女性が2名(16.7%)を占めています。6社の連結子会社(うちシンガポール2社)を統括するグループ経営において、適切なガバナンス体制を構築しています。平均勤続年数22年と業界トップクラスの定着率を誇り、技術力の蓄積と継承が強みです。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,537億円 | — | 1,670億円 | +8.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 59億円 | — | 69億円 | +16.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
淺沼組は中期3ヵ年計画のもと、FY2027/3に売上高1,800億円・営業利益80億円を最終目標に掲げています。初年度のFY2025は売上高1,670億円・営業利益69億円と目標の85〜93%に到達しており、計画を上回るペースで進捗しています。配当性向70%以上の株主還元方針も着実に実行されています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
淺沼組のTSRは5年間で233.1%と、TOPIX(213.4%)を約20ポイント上回るパフォーマンスを達成しています。特にFY2023〜FY2024にかけて大きくアウトパフォームしており、配当込みのリターンでは建設業の中でも上位に位置しています。高い配当性向と業績成長の両立がTSRの好調を支えています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 125.5万円 | +25.5万円 | 25.5% |
| FY2022 | 148.6万円 | +48.6万円 | 48.6% |
| FY2023 | 191.6万円 | +91.6万円 | 91.6% |
| FY2024 | 247.9万円 | +147.9万円 | 147.9% |
| FY2025 | 233.1万円 | +133.1万円 | 133.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
淺沼組の株価指標は、PER 17.2倍・PBR 1.80倍と建設業平均をやや上回る水準にあります。これは8期連続増配と高い配当性向(70%以上)に対する市場の評価を反映しています。配当利回り4.42%は業界平均を大きく上回り、インカムゲイン重視の投資家に注目されています。信用買残が多く、個人投資家の関心の高さがうかがえます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
年間配当を1株45円に増額修正。8期連続増配を予定し、株主還元を一段と強化。
通期経常利益計画を8.1%上方修正。3Q累計売上高は18期ぶりに過去最高を更新。
FY2025/3の営業利益は69億円(前年比+69.3%増)と大幅増益を達成。中期計画の初年度は順調にスタート。
最新ニュース
(株)淺沼組 まとめ
ひとめ診断
「関西地盤の老舗ゼネコン中堅。官公庁建築に強く、リニューアルと海外展開で成長を描く」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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