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南海辰村建設(株)1850

Nankai Tatsumura Construction Co.,Ltd.

スタンダードUpdated 2026/03/24
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 6円
安全性
安定
自己資本比率 52.7%(FY2025/3の有利子負債急増は大型工事の運転資金調達によるもので、自己資本比率40%台は建設業として健全)
稼ぐ力
普通
ROE 7.1%(累計)
話題性
好評
ポジ 60%

この会社ってなに?

南海電鉄の駅舎や線路の改修工事、なんばエリアの商業ビルや分譲マンションの建設など、関西の街づくりを支えています。また、道路・橋梁・河川などの公共土木工事も手掛けており、日々利用するインフラの維持・整備に貢献。地域密着型のゼネコンとして、関西の暮らしを陰から支える存在です。

南海辰村建設は1923年創業、南海電気鉄道の連結子会社として関西圏を中心に建築・土木工事を手掛ける総合建設会社です。2025年3月期は売上高529億円(前年比+21.4%)、営業利益24億円と大幅増収増益を達成。PER 9.4倍・PBR 0.83倍と割安な水準にあり、3期連続増配を実現しています。親会社・南海電鉄の鉄道関連工事に加え、マンション・商業施設・公共インフラなど幅広い受注基盤を持つ堅実経営が特徴です。

建設業スタンダード市場

注目ポイント

PBR 0.83倍のバリュー株

PBR 0.83倍と純資産価値を下回る割安水準。PER 9.4倍も業界平均以下であり、業績改善と株主還元の強化により、見直し余地が大きい銘柄です。

南海電鉄グループの安定基盤

親会社の南海電気鉄道が57.7%を保有する連結子会社。鉄道関連工事の安定受注に加え、関西圏の再開発需要を取り込める有利なポジションにあります。

3期連続増配で還元姿勢が改善

2021/03期の無配から復配し、3円→4円→6円と3期連続増配を実現。配当性向10%と増配余地が大きく、今後の株主還元強化が期待されます。

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
大阪府大阪市浪速区難波中三丁目5番19号
公式
www.nantatsu.co.jp

サービスの実績は?

6
1株当たり配当金
2025期実績
+50.0% YoY
+21.4%
売上高成長率
2025期実績 (YoY)
+41.2%
営業利益成長率
2025期実績 (YoY)
502
従業員数
2025年3月時点
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

建築工事
479億円82.0%)
土木工事
105億円18.0%)
建築工事479億円
利益: 18.5億円利益率: 3.9%

マンション・商業施設・オフィスビル・工場等の建築工事。南海電鉄関連の駅舎改修や沿線開発案件を含む。売上構成比約81%を占める主力セグメント。

土木工事105億円
利益: 7.8億円利益率: 7.4%

道路・橋梁・河川・下水道等の公共土木工事。利益率が高く、建築工事を補完する収益の柱。売上構成比約18%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.1%(累計)
株主資本の利回り
ROA
3.2%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
5.3%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期6.1%1.9%-
2022/03期10.9%3.8%-
2023/03期14.0%5.6%-
2024/03期7.3%3.4%3.9%
2025/03期10.4%4.7%4.5%
3Q FY2026/37.1%(累計)3.2%(累計)5.3%

ROEは6〜13%の範囲で推移しており、2023/03期には13.1%の高水準を記録。営業利益率は3.8〜5.2%と建設業界の中では堅実な水準を維持しています。2025/03期はROE 9.9%と改善傾向にあり、収益力の安定が確認できます。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期448億円6.9億円24.1円-
2022/03期372億円19.3億円13.1億円45.5円-17.0%
2023/03期424億円18.4億円19.0億円65.8円+14.0%
2024/03期436億円16.9億円11.0億円38.2円+2.9%
2025/03期529億円23.8億円17.1億円59.5円+21.4%

2025/03期は売上高529億円・営業利益24億円と過去5年で最高の業績を達成しました。建設事業における大型案件の竣工が寄与し、前年比+21.4%の大幅増収となっています。2026/03期は一部案件の端境期により減収予想ですが、営業利益は22億円台を維持する堅実な見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上337億円(通期予想比69%)、営業利益18億円(同80%)、純利益12億円(同81%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.1%(累計)
業界平均
8.7%
営業利益率下回る
この会社
5.3%
業界平均
6.6%
自己資本比率上回る
この会社
52.7%
業界平均
51.4%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

8,700万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建築工事479億円18.5億円3.9%
土木工事105億円7.8億円7.4%

建築工事が売上の約81%を占める主力セグメントで、土木工事(約18%)が続きます。注目すべきは土木工事の利益率7.4%と建築工事(3.9%)を大きく上回る収益性です。南海電鉄グループの鉄道関連工事のほか、公共・民間の幅広い案件を受注しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
FY2025は売上高・営業利益率・ROEいずれも新中計の目標水準を初年度で達成。建設業界の需要回復を追い風に、計画を上回るペースで進捗。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

3カ年経営計画(2025〜2027)
2025期〜2027期
売上高: 目標 500億円以上 達成 (529億円 (FY2025))
100%
営業利益率: 目標 4.0%以上 達成 (4.5% (FY2025))
100%
ROE: 目標 8.0%以上 達成 (9.9% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期511億円529億円+3.6%
2024期468億円436億円-6.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

南海辰村建設は「3カ年経営計画(2025〜2027)」を2025年3月に策定し、初年度の2025期で主要KPIをすべて達成しました。売上高529億円は目標500億円を上回り、営業利益率4.5%・ROE 9.9%も目標を超過。計画達成に向けた良好なスタートを切っています。

どんな話題が多い?

業績・決算45%
株主還元・配当25%
中期経営計画20%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
25
前月比 +3.5%
メディア数
12
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 60%
建設業 85社中 50位
報道のトーン
60%
好意的
35%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1923
辰村組として創業

辰村利兵衛が大阪で辰村組を創業。建築・土木請負業として関西の街づくりに貢献を開始した。

1944
南海辰村建設として設立

戦時統合により南海電気鉄道の傘下に入り、南海辰村建設株式会社として設立。鉄道関連工事を中核事業に据えた。

1961
東京証券取引所に上場

東京・大阪の証券取引所に株式を上場。事業基盤の強化と信用力の向上を図った。

2000
建設不況を乗り越え経営安定化

バブル崩壊後の建設不況を経て、経営基盤の再構築を進め、財務体質の改善に成功。

2022
復配を実現・株主還元を開始

2022/03期に1株3円の配当を復活。業績回復と財務改善を背景に、株主還元の強化を本格化した。

2025
新中計で持続的成長を目指す

「3カ年経営計画(2025〜2027)」を策定し、企業価値向上と持続的成長を志向。売上高500億円以上を目標に掲げた。

出来事の年表

2026年1月3Q決算好調

4-12月期の連結経常利益は前年同期比28.9%増の17.9億円。建設事業の利益改善が寄与。

2025年9月業績上方修正

上期経常利益を39%上方修正。建設事業の工事進捗が想定を上回った。

2025年3月新中計策定

3カ年経営計画(2025〜2027)」を策定。持続的成長と企業価値向上を目指す。

社長プロフィール

浦地 紅陽
代表取締役 取締役社長
堅実経営者
南海辰村建設は、建設事業を通じた安全・安心で快適な生活環境づくりや社会インフラの整備を行うことで、地域社会への貢献を目指してまいります。南海グループの一員として、持続的な成長と企業価値の向上に取り組んでいきます。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率52.7%
0%25% (注意ライン)40% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
7.9億円
借金(有利子負債)
Net Assets
184億円
会社の純資産

純資産は2021/03期の113億円から2025/03期の173億円へ着実に増加し、BPSは約600円と株価496円を上回る状態です。2025/03期に有利子負債が163億円へ急増していますが、これは大型工事の運転資金調達によるもので、自己資本比率40%台を維持しており財務基盤は安定しています。 【3Q 2026/03期】総資産340億円、純資産184億円、自己資本比率52.7%、有利子負債7.9億円。

お金の流れは?

本業で稼げていません
Operating CF
-61.3億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-1.4億円
投資に使ったお金
Financing CF
+39.3億円
借入・返済など
Free CF
-62.7億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期22.8億円2,600万円15.1億円22.6億円
2022/03期16.0億円3,300万円5.5億円15.7億円
2023/03期18.2億円7.1億円1.3億円25.4億円
2024/03期15.2億円5.1億円25.7億円10.2億円
2025/03期61.3億円1.4億円39.3億円62.7億円

2021期〜2024は安定的に営業CFを確保していましたが、2025/03期は大型工事の立替払い増加により営業CFが一時的にマイナス61億円となりました。これは建設業特有の運転資金変動であり、工事完成に伴い回収が見込まれます。財務CFで39億円を調達し資金を確保しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
3,800万円
連結子会社数
2
平均勤続年数(従業員)
18.4

取締役・監査役11名中、女性は1名(9.0%)と女性登用はまだ途上です。連結子会社は2社とコンパクトなグループ構成で、平均勤続年数18.4年と長期勤続者が多く、技術の継承がしっかりと行われている点が強みです。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主77.6%
浮動株22.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関0.4%
事業法人等74.1%
外国法人等1%
個人その他22.2%
証券会社2.2%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は南海辰村建設東京取引先持株会氏・南海辰村建設大阪取引先持株会氏・南海電気鉄道。

南海電気鉄道株式会社(16,635,000株)57.71%
住之江興業株式会社(871,000株)3.02%
株式会社奥村組(800,000株)2.78%
前田建設工業株式会社(800,000株)2.78%
南海辰村建設大阪取引先持株会(593,000株)2.06%
株式会社大林組(552,000株)1.91%
南海ビルサービス株式会社(408,000株)1.42%
上田八木短資株式会社(383,000株)1.33%
南海辰村建設東京取引先持株会(290,000株)1.01%
高石 文夫(287,000株)1%

筆頭株主の南海電気鉄道が57.71%を保有する連結子会社です。奥村組・前田建設・大林組など同業他社も上位に名を連ね、建設業界特有の株式持合いが見られます。取引先持株会(大阪・東京)が合計3.07%を保有し、取引先との信頼関係の深さを反映しています。浮動株比率は25.5%と低く、株価の安定性に寄与しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設需要の変動リスク(公共投資・民間設備投資の景気動向に左右)
2資材価格の高騰リスク(鉄鋼・セメント・木材等の原材料価格上昇)
3人手不足・労務費上昇リスク(建設業界全体の構造的課題)
4自然災害リスク(地震・台風等による工事遅延・損害発生)
5親会社への依存リスク(南海電鉄からの受注比率が高い)
6工事瑕疵・品質問題に関する賠償リスク

社員の給料はどのくらい?

平均年収
680万円
従業員数
502
平均年齢
45歳
平均年収従業員数前年比
当期680万円502-

従業員の平均年収は680万円で、建設業界の中では標準的な水準です。平均年齢45歳・平均勤続年数18.4年と、ベテラン社員が多く在籍し技術力の蓄積が強みとなっています。従業員数は502名とコンパクトな組織で効率的な経営を行っています。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

TSRは5年間で141.2%とプラスを維持していますが、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスです。スタンダード市場の小型株という特性上、市場の注目度が低い状態が続いています。中計の進捗や増配による見直しが進めば、TSRの改善が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
6
方針: 安定配当を基本とし、業績および財務状況を勘案した利益還元
1株配当配当性向
2016/03期00.0%
2017/03期00.0%
2018/03期00.0%
2019/03期00.0%
2020/03期00.0%
2021/03期00.0%
2022/03期36.6%
2023/03期34.6%
2024/03期410.5%
2025/03期610.1%
3期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

2021/03期は無配でしたが、2022/03期に復配し3円→4円→6円と3期連続で増配を実現しています。配当性向は約10%と低水準であり、今後の増配余地は大きいと言えます。PBR 0.83倍と純資産割れの状態が続く中、株主還元の強化が今後の課題です。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 141.2万円 になりました (41.2万円)
+41.2%
年度末時点評価額損益TSR
2021期136.1万円36.1万円36.1%
2022期136.6万円36.6万円36.6%
2023期136.6万円36.6万円36.6%
2024期140.8万円40.8万円40.8%
2025期141.2万円41.2万円41.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残470,400株
売り残-
信用倍率-
3/21時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER 9.4倍は建設業界平均(11.2倍)を下回る割安水準にあります。PBR 0.83倍と純資産価値を下回る状態が続いており、バリュー投資の観点から注目されます。配当利回りは1.21%と業界平均を下回りますが、増配余地が大きい点がポイントです。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期16.9億円10.0億円59.0%
2022/03期18.7億円5.6億円29.9%
2023/03期18.2億円0円0.0%
2024/03期16.3億円5.3億円32.3%
2025/03期23.9億円6.7億円28.2%

2023/03期は繰延税金資産の計上等により実効税率が0%となりましたが、通常期は28〜32%で推移しています。2021/03期の59%は一時的な税効果の影響です。2025/03期は税引前利益24億円に対し税負担率28.2%と適正水準に落ち着いています。

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もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

南海辰村建設(株) まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 6円
安全性
安定
自己資本比率 52.7%(FY2025/3の有利子負債急増は大型工事の運転資金調達によるもので、自己資本比率40%台は建設業として健全)
稼ぐ力
普通
ROE 7.1%(累計)
話題性
好評
ポジ 60%

「南海電鉄グループの建設中核。関西を地盤に、建築・土木の両輪で堅実に成長するスタンダード企業」

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU