1975プライム

(株)朝日工業社

ASAHI KOGYOSHA CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE15.4%
BPS1631.8円
自己資本比率48.1%
FY2025/3 有報データ

空気をデザインし、清浄空間で未来を支える。創立100年を迎える設備工事のプロフェッショナル

情熱と技術で、人と社会に快適な環境を創造する

この会社ってなに?

普段意識することは少ないですが、病院の手術室、半導体工場のクリーンルーム、オフィスビルの快適な空調――こうした「見えないインフラ」を支えているのが朝日工業社です。最近では米国の植物工場スタートアップOishii Farmへの出資を通じて、空調技術を活かしたサステナブル農業にも挑戦しています。

朝日工業社は1925年創立の空調・衛生設備工事の専業大手です。半導体クリーンルームや製薬工場の環境制御など、高度な技術力を強みとしています。FY2025/3は売上高919億円(前年比+0.3%)ながら、営業利益72億円(同+58.7%)と大幅な増益を達成。第18次中期経営計画のもと、収益性改善と新規事業の開拓を推進しています。PER 14.8倍・配当利回り3.25%と、成長性と還元のバランスが取れた銘柄です。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都港区浜松町1丁目25番7号
公式
www.asahikogyosha.co.jp

社長プロフィール

髙須 康有
代表取締役社長
技術志向の堅実経営者
情熱と技術で、お客様に最適な環境を提供し続けること。それが私たちの使命です。空調・衛生技術のプロフェッショナルとして、半導体・製薬などハイテク分野の環境制御から、オフィスや病院の快適空間まで、社会のあらゆる場面で貢献してまいります。

この会社のストーリー

1925
朝日工業社の創立

空調・衛生設備工事会社として創立。日本の近代建築における環境制御の黎明期から事業を開始した。

1971
東京証券取引所に上場

東証に株式を上場。高度経済成長期の建設ラッシュを追い風に、事業基盤を拡大した。

1990
ハイテク分野への進出

半導体クリーンルームや製薬工場向けの高度な環境制御技術を確立。メーカー機能を持つ設備工事会社として独自のポジションを築いた。

2023
第18次中期経営計画始動

売上高1,000億円・営業利益率7%以上を目標とする3カ年計画を策定。収益性改革に本格着手。

2025
過去最高益を達成

営業利益72億円と過去最高を更新。ROE 14.8%を実現し、中計目標を1年前倒しで達成した。

2025
創立100周年 — 次の100年へ

2025年に創立100周年を迎える。Oishii Farmへの出資など、空調技術を活かした新領域への挑戦を開始。

注目ポイント

営業利益5年で3倍の急成長

営業利益はFY2021/3の22億円からFY2025/3の72億円へと3倍以上に拡大。営業利益率も3.2%から7.9%に急改善しており、収益体質の変革が進行中です。

ハイテク環境制御の技術力

半導体クリーンルーム・製薬工場など、ナノレベルの精密な環境制御が求められる分野で強みを発揮。自社で機器製造も行うメーカー機能が他社にない差別化要素です。

高配当利回り3.25%+増配期待

配当性向40%以上を目標に掲げ、FY2025/3は1株120円を実施。利益成長に伴う増配余地が大きく、インカムゲイン重視の投資家にとって魅力的な銘柄です。

サービスの実績は?

120
1株当たり配当金
FY2025実績
+58.7%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
7.9%
営業利益率
FY2025実績
+2.9pt YoY
1,092
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 120円
安全性
普通
自己資本比率 48.1%(有利子負債は74億円と限定的で、自己資本比率52%と財務は極めて健全)
稼ぐ力
高い
ROE 15.4%
話題性
好評
ポジティブ 62%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
120
方針: 連結配当性向40%以上を目標とし、安定的な配当を継続
1株配当配当性向
FY2016/31728.5%
FY2018/333.831.3%
FY2019/333.832.6%
FY2020/331.334.5%
FY2021/32535.1%
FY2022/36082.7%
FY2023/34041.4%
FY2024/312083.1%
FY2025/312049.6%
2期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は1株あたり80〜120円で推移しており、配当性向40%以上を目標とする方針を掲げています。FY2025/3は1株120円(配当性向49.6%)を実施し、FY2026/3は増配が期待されます。配当利回り3.25%は建設業界の中でも高水準であり、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
15.4%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
7.9%
業界平均
6.4%
自己資本比率下回る
この会社
48.1%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3688億円
FY2023/3802億円
FY2024/3917億円
FY2025/3919億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/345.7億円
FY2025/372.5億円

売上高はFY2023/3以降900億円台で安定していますが、注目すべきは営業利益がFY2021/3の22億円からFY2025/3の72億円へと3倍以上に急拡大している点です。FY2026/3は売上高1,000億円の大台突破と営業利益74億円を予想しており、収益体質の改善が加速しています。

事業ごとの売上・利益

設備工事事業
878億円95.4%)
機器製造販売事業
42億円4.6%)
設備工事事業878億円
利益: 68億円利益率: 7.7%

空調設備・衛生設備の設計・施工が主力。半導体クリーンルーム、製薬工場、オフィスビル、病院等の環境制御工事を手がける。売上構成比約95%を占めるコア事業。

機器製造販売事業42億円
利益: 4億円利益率: 9.5%

自社開発の環境制御機器・空調機器の製造販売。ハイテク分野向けクリーンルーム用機器や省エネ関連機器が中心。メーカー機能を持つ点が同業他社との差別化要素。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
15.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
7.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.7%2.5%-
FY2022/35.2%2.6%-
FY2023/37.3%3.1%-
FY2024/39.8%4.4%5.0%
FY2025/315.4%7.7%7.9%

営業利益率は3.2%から7.9%へと5年間で2倍以上に改善しており、建設業界の中でも際立つ収益性向上を見せています。ROEもFY2025/3に14.8%と資本効率が大幅に向上しており、株主価値創出に注力した経営が評価できます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率48.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
74.8億円
会社の純資産
420億円

自己資本比率はFY2025/3に52.0%と財務の健全性が非常に高い水準にあります。FY2024/3から有利子負債が発生していますが、これは成長投資に伴うものであり、自己資本比率は50%超を維持しています。BPSの変動は株式分割の影響を含んでいます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+12.8億円
営業CF
投資に使ったお金
+6.1億円
投資CF
借入・返済など
-15.3億円
財務CF
手元に残ったお金
+18.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-14.6億円-1.7億円-14.5億円-16.3億円
FY2022/346.5億円8,900万円-13.0億円47.4億円
FY2023/3-3,400万円-4.8億円-13.5億円-5.2億円
FY2024/320.1億円-3.0億円-12.9億円17.1億円
FY2025/312.8億円6.1億円-15.3億円18.9億円

建設業特有の受注サイクルにより営業キャッシュフローは年度により変動がありますが、FY2024〜2025/3は安定的なプラスを確保しています。FY2025/3の投資CFがプラスなのは有価証券の売却等によるものです。財務CFは配当や自社株買いによる株主還元を反映しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設業界の受注環境の変動リスク(設備投資の景気循環)
2資材価格・人件費の高騰による工事原価上昇リスク
3技術者・施工管理者の人材不足リスク
4大型工事の工期遅延・瑕疵リスク
5海外事業展開に伴う為替・カントリーリスク
6情報セキュリティ・サイバー攻撃リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/324.9億円6.7億円26.7%
FY2022/326.0億円7.4億円28.4%
FY2023/331.3億円6.5億円20.7%
FY2024/349.0億円11.8億円24.2%
FY2025/375.8億円13.5億円17.8%

税引前利益はFY2021/3の25億円からFY2025/3には76億円へと3倍に拡大しています。実効税率はFY2025/3に17.8%と低下しており、税効果会計の影響が反映されています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,090万円
従業員数
1,092
平均年齢
45.3歳
平均年収従業員数前年比
当期1,090万円1,092-

従業員の平均年収は1,090万円と、建設業界の中でもトップクラスの給与水準です。平均年齢45.3歳、平均勤続年数18.4年と定着率が高く、専門技術者を長期的に育成する風土がうかがえます。会社四季報の年収ランキングでも上位にランクインしています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主47.5%
浮動株52.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関25.5%
事業法人等18.7%
外国法人等2%
個人その他52.5%
証券会社1.2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はみずほ銀行・日本生命保険相互会社・朝日工業社従業員持株会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,412,000株)9.36%
朝日工業社共栄会(1,199,000株)4.65%
株式会社みずほ銀行(1,160,000株)4.5%
農林中央金庫(1,152,000株)4.47%
日本生命保険相互会社(1,003,000株)3.89%
朝日工業社西日本共栄会(957,000株)3.71%
髙須康有(815,000株)3.16%
朝日工業社従業員持株会(814,000株)3.16%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(676,000株)2.62%
小野薬品工業株式会社(360,000株)1.39%

筆頭株主は信託銀行(9.36%)で、共栄会・従業員持株会が合計11.5%を保有しており、取引先・従業員を含む安定株主基盤が厚い構成です。髙須康有氏が3.16%を保有する個人大株主として名を連ねています。みずほ銀行・農林中央金庫・日本生命など金融機関が主要株主に並び、信用力の高さがうかがえます。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億100万円
取締役8名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
設備工事事業878億円68億円7.7%
機器製造販売事業42億円4億円9.5%

設備工事事業が売上の約95%を占める専業型の事業構造です。機器製造販売事業は規模は小さいものの利益率9.5%と収益性が高く、自社製品を持つことで設計から施工・機器供給まで一貫対応できる強みを形成しています。半導体・製薬工場向けの高度な環境制御技術が成長ドライバーです。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 1名(7.7% 男性 12
8%
92%
監査報酬
4,300万円
連結子会社数
3
設備投資額
25.5億円
平均勤続年数(従業員)
18.4
臨時従業員数
101

取締役・監査役13名中、女性は1名(7.7%)とダイバーシティの面では改善の余地があります。連結子会社は3社とコンパクトなグループ経営を展開。平均勤続年数18.4年と業界でも高水準の定着率を誇り、技術者の専門性を長期的に蓄積する経営体制が特徴です。

会社の計画は順調?

S
総合評価
中計の利益目標を1年前倒しで達成。ROE 14.8%は目標10%を大幅に超過しており、収益性改革が想定以上に進展。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第18次中期経営計画
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 1,000億円 順調 (919億円 (FY2025))
91.9%
営業利益率: 目標 7.0%以上 前倒し達成 (7.9% (FY2025))
100%
ROE: 目標 10%以上 前倒し達成 (14.8% (FY2025))
100%
配当性向: 目標 40%以上 達成 (49.6% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202536億円72億円+101.3%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025925億円919億円-0.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

第18次中期経営計画では売上高1,000億円・営業利益率7%以上を最終目標に掲げていますが、利益率・ROEの目標は既にFY2025/3で前倒し達成しています。特に営業利益は当初予想の36億円に対して72億円と2倍の実績を上げており、経営計画の遂行力が極めて高いと評価できます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

朝日工業社のTSRは5年間で277.6%と、TOPIXの213.4%を大きく上回るパフォーマンスを実現しています。特にFY2024〜2025にかけての急上昇が顕著で、収益性改善と積極的な株主還元が市場から高く評価されています。今後も中計目標の達成と増配継続が、さらなるTSR向上の原動力となるでしょう。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+177.6%
100万円 →277.6万円
177.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202198.7万円-1.3万円-1.3%
FY2022107.2万円+7.2万円7.2%
FY2023148.7万円+48.7万円48.7%
FY2024229.2万円+129.2万円129.2%
FY2025277.6万円+177.6万円177.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER 14.8倍は建設業界平均(12.5倍)をやや上回りますが、営業利益率7.9%・ROE 14.8%という高収益性を考慮すると妥当な水準です。PBR 2.26倍は業界平均(1.1倍)を大幅に上回っており、市場が同社の収益改善力を高く評価していることの表れです。配当利回り3.25%も業界平均を上回ります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
42
前月比 +8.5%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 25%
建設業 98社中 22位
報道のトーン
62%
好意的
32%
中立
6%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
株主還元・配当25%
新規事業・提携15%
その他15%

最近の出来事

2026年2月好決算・上方修正

3Q累計で経常利益67億円(前年同期比+51.3%)を達成し、通期予想を34.6%上方修正。過去最高益を更新中。

2025年12月Oishii Farm出資

米国の植物工場スタートアップOishii Farmへ出資。空調技術を活かしたサステナブル農業領域への新規参入。

2025年5月過去最高益

FY2025/3の通期決算で営業利益72億円(前年比+58.7%)と過去最高益を達成。収益性改善が顕著。

(株)朝日工業社 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 120円
安全性
普通
自己資本比率 48.1%(有利子負債は74億円と限定的で、自己資本比率52%と財務は極めて健全)
稼ぐ力
高い
ROE 15.4%
話題性
好評
ポジティブ 62%

「空調・衛生工事の専業大手。ハイテク環境制御で半導体・製薬の“清浄空間”を支えるプライム企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU