(株)テノックス1905
TENOX CORPORATION
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
マンションや商業ビルの建設現場で、建物を建てる前に地盤を固める「基礎工事」を専門に手がけています。北海道新幹線の札幌延伸工事や高速道路の橋脚基礎など、日本の社会インフラを文字通り「地盤から支える」存在です。最近ではベトナムにも進出し、アジアのインフラ整備にも貢献。2025年12月にはジャパンホームシールドと資本業務提携し、戸建て住宅向けの耐震基礎工法の開発にも着手しています。
テノックスは1970年設立の基礎工事専業の建設会社です。独自開発のテノコラム工法・TN-X工法・HYSC工法を武器に、公共インフラから民間建築まで幅広い基礎工事を手がけています。2025/03期は売上高237億円(前年比+17.4%)、営業利益11.1億円と過去最高を更新。中期経営計画で2027/03期に売上高270億円・経常利益15億円を目指しています。PBR 0.79倍と割安水準にあり、DOE 2%以上の配当方針のもと4期連続増配中です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝五丁目25番11号 ヒューリック三田ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
基礎工事の設計・施工。テノコラム工法・TN-X工法・HYSC工法など独自技術を武器に、公共インフラ・民間建築の基礎工事を手がける。売上構成比94%を占める主力セグメント。
ベトナムを中心としたアジアでの基礎工事。2015年にホーチミン市に子会社を設立し、2024年にはコンクリートパイル製造工場の買収を基本合意。売上構成比6%。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.4% | 1.0% | - |
| 2022/03期 | 2.9% | 2.0% | - |
| 2023/03期 | 3.9% | 2.7% | - |
| 2024/03期 | 3.1% | 2.1% | 2.6% |
| 2025/03期 | 5.8% | 3.7% | 4.7% |
| 3Q FY2026/3 | 6.3%(累計) | 4.0%(累計) | 7.3% |
営業利益率は1.9%から4.7%へと改善傾向にあり、2025/03期には過去最高の収益性を達成しました。ROEも5.6%まで上昇しており、中計目標のROE 8%に向けて着実に進捗しています。基礎工事は専門性が高く価格競争が限定的なため、独自工法による技術力が安定した利益率の源泉となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 159億円 | — | 1.7億円 | 25.5円 | — |
| 2022/03期 | 148億円 | 4.7億円 | 3.6億円 | 53.4円 | -6.9% |
| 2023/03期 | 183億円 | 6.5億円 | 4.8億円 | 73.3円 | +23.6% |
| 2024/03期 | 202億円 | 5.2億円 | 3.9億円 | 59.3円 | +10.3% |
| 2025/03期 | 237億円 | 11.2億円 | 7.5億円 | 113.3円 | +17.4% |
テノックスの業績は、北海道新幹線関連工事や都市部の再開発案件の増加により、2025/03期で売上高237億円・営業利益11.1億円と過去最高を更新しました。2024/03期は受注の端境期で営業減益となりましたが、2025/03期に大幅回復。2026/03期は売上高235億円・営業利益9億円の予想ですが、フィスコレポートでは中計目標の経常利益15億円達成も視野に入るとの評価です。 【3Q 2026/03期実績】売上152億円(通期予想比65%)、営業利益11億円(同124%)、純利益8.1億円(同125%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 国内建設事業 | 222億円 | 10.2億円 | 4.6% |
| 海外建設事業 | 15億円 | 0.9億円 | 6.0% |
国内建設事業が売上の94%を占める主力セグメントです。独自の3工法(テノコラム・TN-X・HYSC)による高い技術力と施工実績が強みです。海外事業はベトナムを中心に拡大中で、2024年にはパイル製造工場の買収により自社一貫体制を強化しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 250億円 | — | 237億円 | -5.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 9億円 | — | 11億円 | +25.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
テノックスは長期ビジョンのもと、2027/03期に売上高270億円・経常利益15億円・ROE 8%を最終目標に掲げています。2025/03期の実績は売上高237億円・経常利益11.6億円と順調に進捗しており、フィスコレポートでは経常利益15億円の達成も視野に入ると評価されています。M&Aの積極的な推進やベトナム事業の拡大が成長ドライバーです。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期 第3四半期決算を発表。経常利益は通期計画を上回るペースで進捗。
ジャパンホームシールドとの資本・業務提携を発表。戸建て住宅向け耐震基礎工法の共同開発に着手。
2025/03期の業績予想を大幅上方修正。営業利益を30.3%上方修正し増配も発表。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は61〜67%と極めて健全な財務体質を維持しています。有利子負債はほぼゼロの実質無借金経営であり、BPSも着実に増加。2025/03期のBPSは1,949円に対して株価1,532円とPBR 0.79倍であり、資産価値に対して割安な水準にあります。 【3Q 2026/03期】総資産199億円、純資産138億円、自己資本比率66.5%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲600万円 | ▲6.4億円 | ▲2.6億円 | ▲6.4億円 |
| 2022/03期 | 17.9億円 | ▲1.1億円 | ▲5.1億円 | 16.9億円 |
| 2023/03期 | 9.6億円 | ▲6.2億円 | ▲4.0億円 | 3.3億円 |
| 2024/03期 | 1.4億円 | ▲9.5億円 | ▲3.1億円 | ▲8.0億円 |
| 2025/03期 | 30.5億円 | ▲7.9億円 | ▲3.0億円 | 22.5億円 |
2025/03期は営業CF 30億円と大幅に改善し、FCFも22億円の黒字を達成しました。建設業は工事の進捗に応じて運転資金が変動するため営業CFにばらつきがありますが、実質無借金経営のもと財務CFは配当支払い中心の安定した構造です。投資CFはくい打ち機の更新やベトナム事業への投資を反映しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役8名中、女性が1名(12.5%)を占めています。社外取締役比率は33%とガバナンスの透明性を確保。4社の連結子会社(テノックス技研・複合技術研究所・テノックス九州・TENOX ASIA)を統括し、国内外で専門性の高い基礎工事グループを形成しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 761万円 | 369人 | - |
従業員の平均年収は761万円で、建設業界の中では平均的な水準です。平均年齢44.5歳・平均勤続年数14.2年と、専門技術者が長期にわたり活躍する職場環境が整っています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
テノックスのTSRは5年間で180.5%と堅調に推移していますが、TOPIX(189.5%)をやや下回るパフォーマンスです。ただし2023期にはTOPIXを上回る局面もあり、業績の波に連動した値動きが特徴です。PBR 0.79倍の割安水準や中計目標の達成により、今後のTSR改善が期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 25円 | 13.7% |
| 2017/03期 | 29円 | 22.7% |
| 2018/03期 | 29円 | 38.5% |
| 2019/03期 | 30円 | 32.5% |
| 2020/03期 | 33円 | 29.2% |
| 2021/03期 | 25円 | 98.1% |
| 2022/03期 | 25円 | 46.8% |
| 2023/03期 | 35円 | 47.8% |
| 2024/03期 | 38円 | 64.1% |
| 2025/03期 | 50円 | 44.1% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続増配中で、2026/03期は1株52円(予想)と過去最高の配当額を計画しています。2025年からDOE(自己資本配当率)2%以上を新たな配当方針として採用し、より安定的な株主還元を目指しています。配当利回りは3.39%と建設業界の中でも魅力的な水準にあります。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 128.7万円 | 28.7万円 | 28.7% |
| 2022期 | 118.5万円 | 18.5万円 | 18.5% |
| 2023期 | 146.9万円 | 46.9万円 | 46.9% |
| 2024期 | 182.9万円 | 82.9万円 | 82.9% |
| 2025期 | 180.5万円 | 80.5万円 | 80.5% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
テノックスの株価指標は、PBR 0.79倍と業界平均(1.1倍)を下回る割安水準にあります。PERは15.7倍と業界平均(12.5倍)をやや上回りますが、これは中計最終年度に向けた成長期待を反映しています。配当利回り3.39%は業界平均を上回り、実質無借金の堅実財務と高配当が魅力です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.3億円 | 1.6億円 | 47.7% |
| 2022/03期 | 5.2億円 | 1.6億円 | 30.6% |
| 2023/03期 | 7.0億円 | 2.1億円 | 30.5% |
| 2024/03期 | 5.6億円 | 1.7億円 | 30.5% |
| 2025/03期 | 11.7億円 | 4.2億円 | 35.7% |
税引前利益は2025/03期に11.6億円と過去最高を記録しました。実効税率は2021/03期の47.7%を除けば概ね30〜36%で安定しています。2021/03期の高い実効税率は繰延税金資産の評価減などの影響によるものです。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
(株)テノックス まとめ
「基礎工事のパイオニア。独自の3工法で日本のインフラと建築を地盤から支えるスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。