(株)テノックス
TENOX CORPORATION
最終更新日: 2026年3月24日
独自の3工法で日本の地盤を支える基礎工事のパイオニア。見えない場所でインフラの安全を守る縁の下の力持ち
基礎工事のリーディングカンパニーとして社会インフラの安全・安心を支える
この会社ってなに?
マンションや商業ビルの建設現場で、建物を建てる前に地盤を固める「基礎工事」を専門に手がけています。北海道新幹線の札幌延伸工事や高速道路の橋脚基礎など、日本の社会インフラを文字通り「地盤から支える」存在です。最近ではベトナムにも進出し、アジアのインフラ整備にも貢献。2025年12月にはジャパンホームシールドと資本業務提携し、戸建て住宅向けの耐震基礎工法の開発にも着手しています。
テノックスは1970年設立の基礎工事専業の建設会社です。独自開発のテノコラム工法・TN-X工法・HYSC工法を武器に、公共インフラから民間建築まで幅広い基礎工事を手がけています。FY2025/3は売上高237億円(前年比+17.4%)、営業利益11.1億円と過去最高を更新。中期経営計画でFY2027/3に売上高270億円・経常利益15億円を目指しています。PBR 0.79倍と割安水準にあり、DOE 2%以上の配当方針のもと4期連続増配中です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝五丁目25番11号 ヒューリック三田ビル
- 公式
- www.tenox.co.jp
社長プロフィール
テノックスは「人間尊重、技術志向、積極一貫」の経営理念のもと、基礎工事のパイオニアとして50年以上にわたり日本のインフラを地盤から支えてまいりました。独自技術の深化と海外展開を推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
この会社のストーリー
基礎工事専業の建設会社として東京都に設立。独自の地盤改良技術の開発に着手した。
東証二部に株式を上場。基礎工事業界のパイオニアとして事業拡大を加速。
山本組を子会社化しテノックス技研に改称。1997年には複合技術研究所を設立し、技術開発体制を確立した。
ホーチミン市にTENOX ASIA COMPANY LIMITEDを設立。アジアのインフラ整備に貢献する海外展開をスタート。
売上高270億円・経常利益15億円を目標とする3カ年中期経営計画をスタート。電動くい打ち機の開発にも着手。
ジャパンホームシールドと資本業務提携し、戸建て住宅向け耐震基礎工法の開発に着手。新たな成長領域を開拓。
注目ポイント
有利子負債ほぼゼロ、自己資本比率61%超の実質無借金経営。PBR 0.79倍と資産価値を下回る株価水準で、財務安全性とバリュー投資の両方の魅力を兼ね備えています。
配当は4期連続増配中で、FY2026/3は1株52円(予想)。DOE 2%以上を新たな配当方針に採用し、安定的かつ成長に連動した株主還元を実現しています。配当利回り3.39%。
テノコラム工法・TN-X工法・HYSC工法の独自3工法を武器に、北海道新幹線や都市再開発など大型案件を受注。業界初の電動くい打ち機の開発にも着手しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 25円 | 13.7% |
| FY2017/3 | 29円 | 22.7% |
| FY2018/3 | 29円 | 38.5% |
| FY2019/3 | 30円 | 32.5% |
| FY2020/3 | 33円 | 29.2% |
| FY2021/3 | 25円 | 98.1% |
| FY2022/3 | 25円 | 46.8% |
| FY2023/3 | 35円 | 47.8% |
| FY2024/3 | 38円 | 64.1% |
| FY2025/3 | 50円 | 44.1% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続増配中で、FY2026/3は1株52円(予想)と過去最高の配当額を計画しています。2025年からDOE(自己資本配当率)2%以上を新たな配当方針として採用し、より安定的な株主還元を目指しています。配当利回りは3.39%と建設業界の中でも魅力的な水準にあります。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
テノックスの業績は、北海道新幹線関連工事や都市部の再開発案件の増加により、FY2025/3で売上高237億円・営業利益11.1億円と過去最高を更新しました。FY2024/3は受注の端境期で営業減益となりましたが、FY2025/3に大幅回復。FY2026/3は売上高235億円・営業利益9億円の予想ですが、フィスコレポートでは中計目標の経常利益15億円達成も視野に入るとの評価です。
事業ごとの売上・利益
基礎工事の設計・施工。テノコラム工法・TN-X工法・HYSC工法など独自技術を武器に、公共インフラ・民間建築の基礎工事を手がける。売上構成比94%を占める主力セグメント。
ベトナムを中心としたアジアでの基礎工事。2015年にホーチミン市に子会社を設立し、2024年にはコンクリートパイル製造工場の買収を基本合意。売上構成比6%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.4% | 1.0% | - |
| FY2022/3 | 3.2% | 2.0% | - |
| FY2023/3 | 3.8% | 2.6% | - |
| FY2024/3 | 3.7% | 2.0% | 2.6% |
| FY2025/3 | 6.5% | 3.6% | 4.7% |
営業利益率は1.9%から4.7%へと改善傾向にあり、FY2025/3には過去最高の収益性を達成しました。ROEも5.6%まで上昇しており、中計目標のROE 8%に向けて着実に進捗しています。基礎工事は専門性が高く価格競争が限定的なため、独自工法による技術力が安定した利益率の源泉となっています。
財務は安全?
自己資本比率は61〜67%と極めて健全な財務体質を維持しています。有利子負債はほぼゼロの実質無借金経営であり、BPSも着実に増加。FY2025/3のBPSは1,949円に対して株価1,532円とPBR 0.79倍であり、資産価値に対して割安な水準にあります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -600万円 | -6.4億円 | -2.6億円 | -6.4億円 |
| FY2022/3 | 17.9億円 | -1.1億円 | -5.1億円 | 16.9億円 |
| FY2023/3 | 9.6億円 | -6.2億円 | -4.0億円 | 3.3億円 |
| FY2024/3 | 1.4億円 | -9.5億円 | -3.1億円 | -8.0億円 |
| FY2025/3 | 30.5億円 | -7.9億円 | -3.0億円 | 22.5億円 |
FY2025/3は営業CF 30億円と大幅に改善し、FCFも22億円の黒字を達成しました。建設業は工事の進捗に応じて運転資金が変動するため営業CFにばらつきがありますが、実質無借金経営のもと財務CFは配当支払い中心の安定した構造です。投資CFはくい打ち機の更新やベトナム事業への投資を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.3億円 | 1.6億円 | 47.7% |
| FY2022/3 | 5.2億円 | 1.6億円 | 30.6% |
| FY2023/3 | 7.0億円 | 2.1億円 | 30.5% |
| FY2024/3 | 5.6億円 | 1.7億円 | 30.5% |
| FY2025/3 | 11.7億円 | 4.2億円 | 35.7% |
税引前利益はFY2025/3に11.6億円と過去最高を記録しました。実効税率はFY2021/3の47.7%を除けば概ね30〜36%で安定しています。FY2021/3の高い実効税率は繰延税金資産の評価減などの影響によるものです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 761万円 | 369人 | - |
従業員の平均年収は761万円で、建設業界の中では平均的な水準です。平均年齢44.5歳・平均勤続年数14.2年と、専門技術者が長期にわたり活躍する職場環境が整っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は光通信・住商セメント・UH Partners 2。
筆頭株主は光通信(7.5%)で、事業法人が33.4%と高い保有比率を占めています。住商セメント(6.3%)は建設資材の取引先でもあり、事業上のパートナー関係を反映しています。明治安田生命・三井住友銀行・三井住友信託銀行など金融機関も安定株主として17%を保有しており、堅固な株主基盤を形成しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 国内建設事業 | 222億円 | 10.2億円 | 4.6% |
| 海外建設事業 | 15億円 | 0.9億円 | 6.0% |
国内建設事業が売上の94%を占める主力セグメントです。独自の3工法(テノコラム・TN-X・HYSC)による高い技術力と施工実績が強みです。海外事業はベトナムを中心に拡大中で、2024年にはパイル製造工場の買収により自社一貫体制を強化しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役8名中、女性が1名(12.5%)を占めています。社外取締役比率は33%とガバナンスの透明性を確保。4社の連結子会社(テノックス技研・複合技術研究所・テノックス九州・TENOX ASIA)を統括し、国内外で専門性の高い基礎工事グループを形成しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 250億円 | — | 237億円 | -5.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 9億円 | — | 11億円 | +25.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
テノックスは長期ビジョンのもと、FY2027/3に売上高270億円・経常利益15億円・ROE 8%を最終目標に掲げています。FY2025/3の実績は売上高237億円・経常利益11.6億円と順調に進捗しており、フィスコレポートでは経常利益15億円の達成も視野に入ると評価されています。M&Aの積極的な推進やベトナム事業の拡大が成長ドライバーです。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
テノックスのTSRは5年間で180.5%と堅調に推移していますが、TOPIX(189.5%)をやや下回るパフォーマンスです。ただしFY2023にはTOPIXを上回る局面もあり、業績の波に連動した値動きが特徴です。PBR 0.79倍の割安水準や中計目標の達成により、今後のTSR改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 128.7万円 | +28.7万円 | 28.7% |
| FY2022 | 118.5万円 | +18.5万円 | 18.5% |
| FY2023 | 146.9万円 | +46.9万円 | 46.9% |
| FY2024 | 182.9万円 | +82.9万円 | 82.9% |
| FY2025 | 180.5万円 | +80.5万円 | 80.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
テノックスの株価指標は、PBR 0.79倍と業界平均(1.1倍)を下回る割安水準にあります。PERは15.7倍と業界平均(12.5倍)をやや上回りますが、これは中計最終年度に向けた成長期待を反映しています。配当利回り3.39%は業界平均を上回り、実質無借金の堅実財務と高配当が魅力です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3 第3四半期決算を発表。経常利益は通期計画を上回るペースで進捗。
ジャパンホームシールドとの資本・業務提携を発表。戸建て住宅向け耐震基礎工法の共同開発に着手。
FY2025/3の業績予想を大幅上方修正。営業利益を30.3%上方修正し増配も発表。
最新ニュース
(株)テノックス まとめ
ひとめ診断
「基礎工事のパイオニア。独自の3工法で日本のインフラと建築を地盤から支えるスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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