1905スタンダード

(株)テノックス

TENOX CORPORATION

最終更新日: 2026年3月24日

ROE6.5%
BPS1949.3円
自己資本比率60.5%
FY2025/3 有報データ

独自の3工法で日本の地盤を支える基礎工事のパイオニア。見えない場所でインフラの安全を守る縁の下の力持ち

基礎工事のリーディングカンパニーとして社会インフラの安全・安心を支える

この会社ってなに?

マンションや商業ビルの建設現場で、建物を建てる前に地盤を固める「基礎工事」を専門に手がけています。北海道新幹線の札幌延伸工事や高速道路の橋脚基礎など、日本の社会インフラを文字通り「地盤から支える」存在です。最近ではベトナムにも進出し、アジアのインフラ整備にも貢献。2025年12月にはジャパンホームシールドと資本業務提携し、戸建て住宅向けの耐震基礎工法の開発にも着手しています。

テノックスは1970年設立の基礎工事専業の建設会社です。独自開発のテノコラム工法・TN-X工法・HYSC工法を武器に、公共インフラから民間建築まで幅広い基礎工事を手がけています。FY2025/3は売上高237億円(前年比+17.4%)、営業利益11.1億円と過去最高を更新。中期経営計画でFY2027/3に売上高270億円・経常利益15億円を目指しています。PBR 0.79倍と割安水準にあり、DOE 2%以上の配当方針のもと4期連続増配中です。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都港区芝五丁目25番11号 ヒューリック三田ビル
公式
www.tenox.co.jp

社長プロフィール

若尾 直
代表取締役社長
技術志向経営者
テノックスは「人間尊重、技術志向、積極一貫」の経営理念のもと、基礎工事のパイオニアとして50年以上にわたり日本のインフラを地盤から支えてまいりました。独自技術の深化と海外展開を推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1970
株式会社テノックス設立

基礎工事専業の建設会社として東京都に設立。独自の地盤改良技術の開発に着手した。

1991
東京証券取引所に上場

東証二部に株式を上場。基礎工事業界のパイオニアとして事業拡大を加速。

1995
テノックス技研を設立、事業基盤を強化

山本組を子会社化しテノックス技研に改称。1997年には複合技術研究所を設立し、技術開発体制を確立した。

2015
ベトナムに進出、海外事業を開始

ホーチミン市にTENOX ASIA COMPANY LIMITEDを設立。アジアのインフラ整備に貢献する海外展開をスタート。

2024
新中期経営計画を策定

売上高270億円・経常利益15億円を目標とする3カ年中期経営計画をスタート。電動くい打ち機の開発にも着手。

2025
JHSとの資本業務提携

ジャパンホームシールドと資本業務提携し、戸建て住宅向け耐震基礎工法の開発に着手。新たな成長領域を開拓。

注目ポイント

実質無借金の鉄壁財務

有利子負債ほぼゼロ、自己資本比率61%超の実質無借金経営。PBR 0.79倍と資産価値を下回る株価水準で、財務安全性とバリュー投資の両方の魅力を兼ね備えています。

4期連続増配・DOE 2%以上

配当は4期連続増配中で、FY2026/3は1株52円(予想)。DOE 2%以上を新たな配当方針に採用し、安定的かつ成長に連動した株主還元を実現しています。配当利回り3.39%。

基礎工事のパイオニア技術力

テノコラム工法・TN-X工法・HYSC工法の独自3工法を武器に、北海道新幹線や都市再開発など大型案件を受注。業界初の電動くい打ち機の開発にも着手しています。

サービスの実績は?

52
1株当たり配当金
FY2026予想
+4.0% YoY
+17.4%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+114.4%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
369
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 50円
安全性
安定
自己資本比率 60.5%(実質無借金経営で自己資本比率61%超と非常に健全な財務体質)
稼ぐ力
普通
ROE 6.5%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
50
方針: DOE 2%以上を目標とした安定配当
1株配当配当性向
FY2016/32513.7%
FY2017/32922.7%
FY2018/32938.5%
FY2019/33032.5%
FY2020/33329.2%
FY2021/32598.1%
FY2022/32546.8%
FY2023/33547.8%
FY2024/33864.1%
FY2025/35044.1%
4期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は4期連続増配中で、FY2026/3は1株52円(予想)と過去最高の配当額を計画しています。2025年からDOE(自己資本配当率)2%以上を新たな配当方針として採用し、より安定的な株主還元を目指しています。配当利回りは3.39%と建設業界の中でも魅力的な水準にあります。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
6.5%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
4.7%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
60.5%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3148億円
FY2023/3183億円
FY2024/3202億円
FY2025/3237億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/35.2億円
FY2025/311.2億円

テノックスの業績は、北海道新幹線関連工事や都市部の再開発案件の増加により、FY2025/3で売上高237億円・営業利益11.1億円と過去最高を更新しました。FY2024/3は受注の端境期で営業減益となりましたが、FY2025/3に大幅回復。FY2026/3は売上高235億円・営業利益9億円の予想ですが、フィスコレポートでは中計目標の経常利益15億円達成も視野に入るとの評価です。

事業ごとの売上・利益

国内建設事業
222億円93.7%)
海外建設事業
15億円6.3%)
国内建設事業222億円
利益: 10.2億円利益率: 4.6%

基礎工事の設計・施工。テノコラム工法・TN-X工法・HYSC工法など独自技術を武器に、公共インフラ・民間建築の基礎工事を手がける。売上構成比94%を占める主力セグメント。

海外建設事業15億円
利益: 0.9億円利益率: 6.0%

ベトナムを中心としたアジアでの基礎工事。2015年にホーチミン市に子会社を設立し、2024年にはコンクリートパイル製造工場の買収を基本合意。売上構成比6%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
6.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/31.4%1.0%-
FY2022/33.2%2.0%-
FY2023/33.8%2.6%-
FY2024/33.7%2.0%2.6%
FY2025/36.5%3.6%4.7%

営業利益率は1.9%から4.7%へと改善傾向にあり、FY2025/3には過去最高の収益性を達成しました。ROEも5.6%まで上昇しており、中計目標のROE 8%に向けて着実に進捗しています。基礎工事は専門性が高く価格競争が限定的なため、独自工法による技術力が安定した利益率の源泉となっています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率60.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
133億円

自己資本比率は61〜67%と極めて健全な財務体質を維持しています。有利子負債はほぼゼロの実質無借金経営であり、BPSも着実に増加。FY2025/3のBPSは1,949円に対して株価1,532円とPBR 0.79倍であり、資産価値に対して割安な水準にあります。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+30.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-7.9億円
投資CF
借入・返済など
-3.0億円
財務CF
手元に残ったお金
+22.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-600万円-6.4億円-2.6億円-6.4億円
FY2022/317.9億円-1.1億円-5.1億円16.9億円
FY2023/39.6億円-6.2億円-4.0億円3.3億円
FY2024/31.4億円-9.5億円-3.1億円-8.0億円
FY2025/330.5億円-7.9億円-3.0億円22.5億円

FY2025/3は営業CF 30億円と大幅に改善し、FCFも22億円の黒字を達成しました。建設業は工事の進捗に応じて運転資金が変動するため営業CFにばらつきがありますが、実質無借金経営のもと財務CFは配当支払い中心の安定した構造です。投資CFはくい打ち機の更新やベトナム事業への投資を反映しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1公共投資・民間設備投資の動向による受注変動リスク
2建設資材価格・労務費の高騰リスク
3技術者・熟練工の確保・育成リスク(人手不足)
4自然災害・異常気象による工事遅延リスク
5海外事業(ベトナム)の政治・経済リスク
6工事中の事故・品質問題に関するリスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/33.3億円1.6億円47.7%
FY2022/35.2億円1.6億円30.6%
FY2023/37.0億円2.1億円30.5%
FY2024/35.6億円1.7億円30.5%
FY2025/311.7億円4.2億円35.7%

税引前利益はFY2025/3に11.6億円と過去最高を記録しました。実効税率はFY2021/3の47.7%を除けば概ね30〜36%で安定しています。FY2021/3の高い実効税率は繰延税金資産の評価減などの影響によるものです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
761万円
従業員数
369
平均年齢
44.5歳
平均年収従業員数前年比
当期761万円369-

従業員の平均年収は761万円で、建設業界の中では平均的な水準です。平均年齢44.5歳・平均勤続年数14.2年と、専門技術者が長期にわたり活躍する職場環境が整っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主50.4%
浮動株49.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関17%
事業法人等33.4%
外国法人等7.5%
個人その他40.4%
証券会社1.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は光通信・住商セメント・UH Partners 2。

光通信株式会社(514,000株)7.5%
住商セメント株式会社(432,000株)6.3%
株式会社UH Partners 2(404,000株)5.9%
MUCC商事株式会社(317,000株)4.62%
INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)(276,000株)4.02%
明治安田生命保険相互会社(253,000株)3.69%
株式会社三井住友銀行(220,000株)3.21%
三井住友信託銀行株式会社(220,000株)3.2%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)(214,000株)3.12%
樗沢 佐江子(213,000株)3.1%

筆頭株主は光通信(7.5%)で、事業法人が33.4%と高い保有比率を占めています。住商セメント(6.3%)は建設資材の取引先でもあり、事業上のパートナー関係を反映しています。明治安田生命・三井住友銀行・三井住友信託銀行など金融機関も安定株主として17%を保有しており、堅固な株主基盤を形成しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

9,239万円
取締役7名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
国内建設事業222億円10.2億円4.6%
海外建設事業15億円0.9億円6.0%

国内建設事業が売上の94%を占める主力セグメントです。独自の3工法(テノコラム・TN-X・HYSC)による高い技術力と施工実績が強みです。海外事業はベトナムを中心に拡大中で、2024年にはパイル製造工場の買収により自社一貫体制を強化しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 1名(12.5% 男性 7
13%
88%
監査報酬
3,220万円
連結子会社数
4
設備投資額
10.3億円
平均勤続年数(従業員)
14.2

取締役・監査役8名中、女性が1名(12.5%)を占めています。社外取締役比率は33%とガバナンスの透明性を確保。4社の連結子会社(テノックス技研・複合技術研究所・テノックス九州・TENOX ASIA)を統括し、国内外で専門性の高い基礎工事グループを形成しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上高は中計初年度目標にやや未達だが、営業利益は大幅に上方修正。利益面では中計最終目標の達成可能性が高まっている。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2024〜2026年度)
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 270億円 順調 (237億円 (FY2025))
87.8%
経常利益: 目標 15億円 順調 (11.6億円 (FY2025))
77.6%
ROE: 目標 8% 順調 (5.6% (FY2025))
70%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025250億円237億円-5.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20259億円11億円+25.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

テノックスは長期ビジョンのもと、FY2027/3に売上高270億円・経常利益15億円・ROE 8%を最終目標に掲げています。FY2025/3の実績は売上高237億円・経常利益11.6億円と順調に進捗しており、フィスコレポートでは経常利益15億円の達成も視野に入ると評価されています。M&Aの積極的な推進やベトナム事業の拡大が成長ドライバーです。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

テノックスのTSRは5年間で180.5%と堅調に推移していますが、TOPIX(189.5%)をやや下回るパフォーマンスです。ただしFY2023にはTOPIXを上回る局面もあり、業績の波に連動した値動きが特徴です。PBR 0.79倍の割安水準や中計目標の達成により、今後のTSR改善が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+80.5%
100万円 →180.5万円
80.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021128.7万円+28.7万円28.7%
FY2022118.5万円+18.5万円18.5%
FY2023146.9万円+46.9万円46.9%
FY2024182.9万円+82.9万円82.9%
FY2025180.5万円+80.5万円80.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残90,900株
売り残0株
信用倍率-
3/13時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

テノックスの株価指標は、PBR 0.79倍と業界平均(1.1倍)を下回る割安水準にあります。PERは15.7倍と業界平均(12.5倍)をやや上回りますが、これは中計最終年度に向けた成長期待を反映しています。配当利回り3.39%は業界平均を上回り、実質無借金の堅実財務と高配当が魅力です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
35
前月比 +8.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
建設業 120社中 48位
報道のトーン
60%
好意的
35%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
資本提携・M&A25%
中期経営計画20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月3Q決算発表

FY2026/3 第3四半期決算を発表。経常利益は通期計画を上回るペースで進捗。

2025年12月資本業務提携

ジャパンホームシールドとの資本・業務提携を発表。戸建て住宅向け耐震基礎工法の共同開発に着手。

2025年3月業績上方修正

FY2025/3の業績予想を大幅上方修正。営業利益を30.3%上方修正し増配も発表。

(株)テノックス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 50円
安全性
安定
自己資本比率 60.5%(実質無借金経営で自己資本比率61%超と非常に健全な財務体質)
稼ぐ力
普通
ROE 6.5%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「基礎工事のパイオニア。独自の3工法で日本のインフラと建築を地盤から支えるスタンダード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU