1952プライム

新日本空調(株)

Shin Nippon Air Technologies Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE15.5%
BPS1527.5円
自己資本比率49.5%
FY2025/3 有報データ

空気を制する者が未来を制す。データセンターから原子力まで、見えないインフラを支える空調のプロフェッショナル

快適環境の創造を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する

この会社ってなに?

オフィスや商業施設で快適な温度・湿度が保たれているのは、空調設備のおかげ。新日本空調はそうした空調の設計・施工を行う会社です。さらに、スマホやPCに使われる半導体を製造するクリーンルーム、AI時代に欠かせないデータセンターの冷却システム、原子力発電所の特殊空調など、社会インフラを支える「見えない技術」のプロフェッショナルです。微粒子可視化システムなど独自技術も持ち、高度な空調ニーズに応えています。

新日本空調は1969年設立の三井系空調設備工事会社で、一般空調から産業空調(データセンター・半導体工場のクリーンルーム)、原子力空調まで幅広く手がけるプライム上場企業です。FY2025/3は売上高1,377億円(前年比+7.6%)、営業利益113億円と過去最高益を更新。中期経営計画「SNK Vision 2030 Phase2」のもと、2030年に事業規模1,300〜1,500億円・営業利益率10%以上を目指しています。データセンター需要の拡大を追い風に、株価は52週安値1,451円から大幅に上昇しています。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都中央区日本橋浜町二丁目31番1号 浜町センタービル
公式
www.snk.co.jp

社長プロフィール

廣島 雅則
代表取締役社長
技術系経営者
新日本空調は「快適環境の創造」を通じて社会に貢献する企業です。データセンターや半導体工場、原子力施設など、高度な環境制御が求められる分野で培った技術力を活かし、持続可能な社会の実現に向けて挑戦を続けてまいります。

この会社のストーリー

1969
三井グループの空調会社として設立

三井グループの空調設備工事会社として設立。三井系ビルの空調を中心に事業を開始した。

1985
原子力空調事業に本格参入

原子力発電所向けの特殊空調設備の設計・施工に本格参入。高度な放射線管理技術を確立。

2000
クリーンルーム技術で半導体業界に展開

微粒子可視化システムなど独自技術を開発し、半導体工場のクリーンルーム空調で競争力を獲得。

2020
データセンター需要の急拡大

クラウド・AI需要の急拡大に伴い、データセンター向け冷却システムの受注が飛躍的に増加。

2023
中計「SNK Vision 2030 Phase2」始動

2030年に事業規模1,300〜1,500億円・営業利益率10%以上を目指す3カ年計画をスタート。

2025
株式分割と過去最高益を更新

1:2の株式分割を実施し投資しやすさを向上。売上高1,377億円・営業利益113億円の過去最高益を達成。

注目ポイント

データセンター需要の追い風

AI・クラウドの急拡大でデータセンター建設が加速中。高度な冷却技術を持つ新日本空調は、この成長市場の直接的な恩恵を受ける銘柄として注目されています。

三井グループの安定基盤

三井物産・三井不動産・三井住友銀行など三井系企業からの安定受注に加え、原子力・半導体という参入障壁の高い分野で独自のポジションを確立しています。

充実の株主還元

配当利回り3.16%に加え、300株以上でカタログギフト3,000円相当の株主優待も。株式分割で投資しやすくなり、3期連続増配の実績が安心感を提供します。

サービスの実績は?

110
1株当たり配当金
FY2026予想
+37.5% YoY
+7.6%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+22.9%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
1,717
単体従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 50円
安全性
普通
自己資本比率 49.5%(自己資本比率58.6%と高く、実質的にほぼ無借金経営。財務基盤は非常に堅固)
稼ぐ力
高い
ROE 15.5%
話題性
好評
ポジティブ 62%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
50
方針: 配当性向40%を目安に安定配当と業績連動を両立
1株配当配当性向
FY2016/31326.2%
FY2017/320.833.4%
FY2018/323.431.9%
FY2019/32638.3%
FY2020/33535.5%
FY2021/33535.1%
FY2022/337.532.3%
FY2023/34033.4%
FY2024/35032.2%
8期連続増配
株主優待
あり
カタログギフト3,000円相当
必要株数300株以上(約104万円)
金額相当3,000円相当
権利確定月3月

配当金はFY2021/3の70円からFY2024/3の100円まで3期連続で増配を実施。FY2025/3は株式分割(1:2)により1株80円(分割前換算160円で実質増配)、FY2026/3は1株110円(予想)と大幅な増配を計画しています。配当利回り3.16%と業界平均を上回り、株主優待と合わせた総合利回りも魅力的です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
15.5%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
8.2%
業界平均
6.4%
自己資本比率下回る
この会社
49.5%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,067億円
FY2023/31,122億円
FY2024/31,280億円
FY2025/31,377億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/392.3億円
FY2025/3113億円

新日本空調の業績は着実な成長を続けており、FY2025/3で売上高1,377億円・営業利益113億円と過去最高益を更新しました。データセンターや半導体工場向けの産業空調需要が拡大し、受注環境は好調です。FY2026/3は売上高1,440億円・営業利益120億円を予想しており、増収増益トレンドの継続が見込まれます。なお、FY2025/3にて1株→2株の株式分割を実施したため、EPSは分割調整後の数値です。

事業ごとの売上・利益

空調衛生設備工事
1,237億円89.8%)
機器販売・保守サービス
140億円10.2%)
空調衛生設備工事1,237億円
利益: 97億円利益率: 7.8%

一般空調・産業空調(データセンター、半導体クリーンルーム)・原子力空調の設計施工。売上構成比約90%を占める主力事業。

機器販売・保守サービス140億円
利益: 17億円利益率: 12.1%

空調設備の保全・メンテナンスサービスおよび機器販売。安定的なストック型収益を創出し、利益率が高い成長分野。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
15.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
8.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/311.0%4.7%-
FY2022/310.8%5.4%-
FY2023/310.1%5.1%-
FY2024/311.0%6.1%7.2%
FY2025/315.5%8.2%8.2%

営業利益率は6.0%から8.2%へと着実に改善しており、空調設備業界の中でも高水準の収益性を実現しています。ROEはFY2025/3に13.9%まで上昇し、資本効率の大幅な改善が見られます。中計目標のROE10%以上・営業利益率10%以上に向けて順調に推移しており、高付加価値案件の増加が利益率向上に寄与しています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率49.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
74.7億円
会社の純資産
693億円

自己資本比率は51〜59%と業界トップクラスの財務健全性を誇ります。FY2023/3まで実質無借金経営を維持しており、FY2024/3に一時的に有利子負債が増加しましたがFY2025/3には大幅に圧縮しています。BPSはFY2025/3に株式分割(1:2)の影響で数値上は低下していますが、純資産自体は着実に増加しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+142億円
営業CF
投資に使ったお金
+20.5億円
投資CF
借入・返済など
-102億円
財務CF
手元に残ったお金
+163億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/319.2億円3.1億円-25.0億円22.3億円
FY2022/370.0億円4.1億円-44.1億円74.2億円
FY2023/3128億円-11.7億円-22.7億円117億円
FY2024/3-136億円-7.8億円25.2億円-143億円
FY2025/3142億円20.5億円-102億円163億円

営業キャッシュフローはFY2024/3に一時的にマイナスとなりましたが、これは大型案件の工事進捗に伴う運転資金の変動によるものです。FY2025/3には142億円と大幅に回復し、FCFも163億円を記録しました。潤沢なキャッシュフロー創出力を持ち、自己株買いや配当増額などの株主還元に積極的に活用しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設業界における受注競争の激化リスク
2資材価格・労務費の上昇による工事原価増加リスク
3大型工事の工期遅延・採算悪化リスク
4技術者・施工管理者の人材不足リスク
5原子力関連規制の変更・原発停止長期化リスク
6データセンター投資の需要変動リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/366.8億円20.4億円30.5%
FY2022/373.7億円19.6億円26.6%
FY2023/379.1億円23.2億円29.3%
FY2024/397.3億円25.6億円26.3%
FY2025/3120億円23.2億円19.4%

税引前利益はFY2021/3の67億円からFY2025/3には120億円へと大幅に拡大しています。FY2025/3の実効税率が19.4%と低いのは、繰延税金資産の計上や税制優遇措置の活用によるものと考えられます。FY2026/3は通常水準の約27%を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
985万円
従業員数
1,717
平均年齢
43.4歳
平均年収従業員数前年比
当期985万円1,717-

従業員の平均年収は985万円と、建設・設備工事業界の中でもトップクラスの給与水準です。平均年齢43.4歳・平均勤続年数16年と定着率が高く、専門的な技術・ノウハウの蓄積が同社の競争力の源泉となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主62.5%
浮動株37.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関18.6%
事業法人等39.1%
外国法人等5.3%
個人その他36.4%
証券会社0.6%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は新日本空調従業員持株会・三井物産・三井住友銀行。

新日本空調協和会(4,213,000株)9.29%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,306,000株)7.29%
新日本空調従業員持株会(2,156,000株)4.75%
三井物産株式会社(2,000,000株)4.41%
株式会社三井住友銀行(1,613,000株)3.56%
日本電設工業株式会社(1,521,000株)3.35%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,417,000株)3.12%
株式会社東芝(1,255,000株)2.76%
三井住友信託銀行株式会社(1,200,000株)2.64%
三井不動産株式会社(1,001,000株)2.2%

筆頭株主は自社協和会(9.29%)で、三井グループ企業が上位に多数名を連ねる安定的な株主構成です。三井物産(4.41%)、三井住友銀行(3.56%)、三井住友信託銀行(2.64%)、三井不動産(2.20%)と三井系4社で約13%を保有。従業員持株会(4.75%)と合わせ、事業法人の持合い比率39%と高い安定性が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億5,700万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
空調衛生設備工事1,237億円97億円7.8%
機器販売・保守サービス140億円17億円12.1%

空調衛生設備工事が売上の約90%を占める専業型企業です。一般空調に加え、データセンター・半導体工場のクリーンルーム・原子力施設の特殊空調など高度な技術力を要する分野で強みを発揮。保守サービス事業は利益率12%超と高収益であり、ストック型ビジネスの拡大が安定収益に貢献しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
6,000万円
連結子会社数
10
設備投資額
6.1億円
平均勤続年数(従業員)
16

取締役・監査役11名中、女性が2名(18.0%)を占めています。10社の連結子会社を統括するグループ経営において、三井グループのガバナンス基盤を活かした経営体制を構築。平均勤続年数16年と定着率が高く、空調エンジニアリングの専門人材育成に注力しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中計目標の売上高とROEは前倒し達成。営業利益率10%目標は最終年度FY2026/3での達成が射程圏内。業績予想は保守的で上方修正が常態化。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「SNK Vision 2030 Phase2」
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 1,350億円 前倒し達成 (1,377億円 (FY2025))
100%
営業利益率: 目標 10%以上 順調 (8.2% (FY2025))
82%
ROE: 目標 10%以上 前倒し達成 (13.9% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,330億円1,377億円+3.5%
FY20241,230億円1,280億円+4.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新日本空調は「SNK Vision 2030 Phase2」のもと、2030年に事業規模1,300〜1,500億円・営業利益率10%以上・ROE10%以上を目指しています。FY2025/3実績で売上高は既に中計目標を達成、ROEも13.9%と大幅に超過しており、営業利益率10%の最終目標に向けて順調に進捗しています。業績予想は毎期上方修正しており、経営の堅実さが光ります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSRは5年間で183.9%と株価は大幅に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただしFY2024〜FY2025にかけて急激にキャッチアップしており、データセンター需要の拡大と業績好調を背景に、今後のアウトパフォームの可能性が高まっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+83.9%
100万円 →183.9万円
83.9万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021114.5万円+14.5万円14.5%
FY202295.9万円-4.1万円-4.1%
FY202396.6万円-3.4万円-3.4%
FY2024175.2万円+75.2万円75.2%
FY2025183.9万円+83.9万円83.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残193,500株
売り残17,700株
信用倍率10.93倍
3/21時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER 17.9倍・PBR 2.28倍と業界平均をやや上回る水準にありますが、これはデータセンター・半導体関連の成長期待が織り込まれているためです。配当利回り3.16%は業界平均を上回り、信用倍率10.93倍と買い残がやや多い状況ですが、好業績に裏付けられた需給と言えます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +8.5%
メディア数
20
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, 四季報オンライン, みんかぶ
業界内ランキング
上位 20%
建設業 120社中 22位
報道のトーン
62%
好意的
32%
中立
6%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
データセンター・半導体30%
株主還元・分割20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

FY2026/3の経常利益予想を16%上方修正し最高益を上乗せ。配当も30円増額の110円に。

2025年5月株式分割

1株→2株の株式分割を実施し投資単位を引き下げ。同時に自己株式取得も発表し株主還元を強化。

2025年5月中計目標見直し

中期経営計画「SNK Vision 2030 Phase2」の経営数値目標を上方修正。好調な受注を反映。

新日本空調(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 50円
安全性
普通
自己資本比率 49.5%(自己資本比率58.6%と高く、実質的にほぼ無借金経営。財務基盤は非常に堅固)
稼ぐ力
高い
ROE 15.5%
話題性
好評
ポジティブ 62%

「三井グループの空調エンジニアリング企業。データセンター・半導体・原子力の高度空調で独自の存在感」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU