新日本空調(株)
Shin Nippon Air Technologies Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月24日
空気を制する者が未来を制す。データセンターから原子力まで、見えないインフラを支える空調のプロフェッショナル
快適環境の創造を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する
この会社ってなに?
オフィスや商業施設で快適な温度・湿度が保たれているのは、空調設備のおかげ。新日本空調はそうした空調の設計・施工を行う会社です。さらに、スマホやPCに使われる半導体を製造するクリーンルーム、AI時代に欠かせないデータセンターの冷却システム、原子力発電所の特殊空調など、社会インフラを支える「見えない技術」のプロフェッショナルです。微粒子可視化システムなど独自技術も持ち、高度な空調ニーズに応えています。
新日本空調は1969年設立の三井系空調設備工事会社で、一般空調から産業空調(データセンター・半導体工場のクリーンルーム)、原子力空調まで幅広く手がけるプライム上場企業です。FY2025/3は売上高1,377億円(前年比+7.6%)、営業利益113億円と過去最高益を更新。中期経営計画「SNK Vision 2030 Phase2」のもと、2030年に事業規模1,300〜1,500億円・営業利益率10%以上を目指しています。データセンター需要の拡大を追い風に、株価は52週安値1,451円から大幅に上昇しています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋浜町二丁目31番1号 浜町センタービル
- 公式
- www.snk.co.jp
社長プロフィール
新日本空調は「快適環境の創造」を通じて社会に貢献する企業です。データセンターや半導体工場、原子力施設など、高度な環境制御が求められる分野で培った技術力を活かし、持続可能な社会の実現に向けて挑戦を続けてまいります。
この会社のストーリー
三井グループの空調設備工事会社として設立。三井系ビルの空調を中心に事業を開始した。
原子力発電所向けの特殊空調設備の設計・施工に本格参入。高度な放射線管理技術を確立。
微粒子可視化システムなど独自技術を開発し、半導体工場のクリーンルーム空調で競争力を獲得。
クラウド・AI需要の急拡大に伴い、データセンター向け冷却システムの受注が飛躍的に増加。
2030年に事業規模1,300〜1,500億円・営業利益率10%以上を目指す3カ年計画をスタート。
1:2の株式分割を実施し投資しやすさを向上。売上高1,377億円・営業利益113億円の過去最高益を達成。
注目ポイント
AI・クラウドの急拡大でデータセンター建設が加速中。高度な冷却技術を持つ新日本空調は、この成長市場の直接的な恩恵を受ける銘柄として注目されています。
三井物産・三井不動産・三井住友銀行など三井系企業からの安定受注に加え、原子力・半導体という参入障壁の高い分野で独自のポジションを確立しています。
配当利回り3.16%に加え、300株以上でカタログギフト3,000円相当の株主優待も。株式分割で投資しやすくなり、3期連続増配の実績が安心感を提供します。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 13円 | 26.2% |
| FY2017/3 | 20.8円 | 33.4% |
| FY2018/3 | 23.4円 | 31.9% |
| FY2019/3 | 26円 | 38.3% |
| FY2020/3 | 35円 | 35.5% |
| FY2021/3 | 35円 | 35.1% |
| FY2022/3 | 37.5円 | 32.3% |
| FY2023/3 | 40円 | 33.4% |
| FY2024/3 | 50円 | 32.2% |
| 必要株数 | 300株以上(約104万円) |
| 金額相当 | 3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当金はFY2021/3の70円からFY2024/3の100円まで3期連続で増配を実施。FY2025/3は株式分割(1:2)により1株80円(分割前換算160円で実質増配)、FY2026/3は1株110円(予想)と大幅な増配を計画しています。配当利回り3.16%と業界平均を上回り、株主優待と合わせた総合利回りも魅力的です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
新日本空調の業績は着実な成長を続けており、FY2025/3で売上高1,377億円・営業利益113億円と過去最高益を更新しました。データセンターや半導体工場向けの産業空調需要が拡大し、受注環境は好調です。FY2026/3は売上高1,440億円・営業利益120億円を予想しており、増収増益トレンドの継続が見込まれます。なお、FY2025/3にて1株→2株の株式分割を実施したため、EPSは分割調整後の数値です。
事業ごとの売上・利益
一般空調・産業空調(データセンター、半導体クリーンルーム)・原子力空調の設計施工。売上構成比約90%を占める主力事業。
空調設備の保全・メンテナンスサービスおよび機器販売。安定的なストック型収益を創出し、利益率が高い成長分野。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 11.0% | 4.7% | - |
| FY2022/3 | 10.8% | 5.4% | - |
| FY2023/3 | 10.1% | 5.1% | - |
| FY2024/3 | 11.0% | 6.1% | 7.2% |
| FY2025/3 | 15.5% | 8.2% | 8.2% |
営業利益率は6.0%から8.2%へと着実に改善しており、空調設備業界の中でも高水準の収益性を実現しています。ROEはFY2025/3に13.9%まで上昇し、資本効率の大幅な改善が見られます。中計目標のROE10%以上・営業利益率10%以上に向けて順調に推移しており、高付加価値案件の増加が利益率向上に寄与しています。
財務は安全?
自己資本比率は51〜59%と業界トップクラスの財務健全性を誇ります。FY2023/3まで実質無借金経営を維持しており、FY2024/3に一時的に有利子負債が増加しましたがFY2025/3には大幅に圧縮しています。BPSはFY2025/3に株式分割(1:2)の影響で数値上は低下していますが、純資産自体は着実に増加しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 19.2億円 | 3.1億円 | -25.0億円 | 22.3億円 |
| FY2022/3 | 70.0億円 | 4.1億円 | -44.1億円 | 74.2億円 |
| FY2023/3 | 128億円 | -11.7億円 | -22.7億円 | 117億円 |
| FY2024/3 | -136億円 | -7.8億円 | 25.2億円 | -143億円 |
| FY2025/3 | 142億円 | 20.5億円 | -102億円 | 163億円 |
営業キャッシュフローはFY2024/3に一時的にマイナスとなりましたが、これは大型案件の工事進捗に伴う運転資金の変動によるものです。FY2025/3には142億円と大幅に回復し、FCFも163億円を記録しました。潤沢なキャッシュフロー創出力を持ち、自己株買いや配当増額などの株主還元に積極的に活用しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 66.8億円 | 20.4億円 | 30.5% |
| FY2022/3 | 73.7億円 | 19.6億円 | 26.6% |
| FY2023/3 | 79.1億円 | 23.2億円 | 29.3% |
| FY2024/3 | 97.3億円 | 25.6億円 | 26.3% |
| FY2025/3 | 120億円 | 23.2億円 | 19.4% |
税引前利益はFY2021/3の67億円からFY2025/3には120億円へと大幅に拡大しています。FY2025/3の実効税率が19.4%と低いのは、繰延税金資産の計上や税制優遇措置の活用によるものと考えられます。FY2026/3は通常水準の約27%を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 985万円 | 1,717人 | - |
従業員の平均年収は985万円と、建設・設備工事業界の中でもトップクラスの給与水準です。平均年齢43.4歳・平均勤続年数16年と定着率が高く、専門的な技術・ノウハウの蓄積が同社の競争力の源泉となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は新日本空調従業員持株会・三井物産・三井住友銀行。
筆頭株主は自社協和会(9.29%)で、三井グループ企業が上位に多数名を連ねる安定的な株主構成です。三井物産(4.41%)、三井住友銀行(3.56%)、三井住友信託銀行(2.64%)、三井不動産(2.20%)と三井系4社で約13%を保有。従業員持株会(4.75%)と合わせ、事業法人の持合い比率39%と高い安定性が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 空調衛生設備工事 | 1,237億円 | 97億円 | 7.8% |
| 機器販売・保守サービス | 140億円 | 17億円 | 12.1% |
空調衛生設備工事が売上の約90%を占める専業型企業です。一般空調に加え、データセンター・半導体工場のクリーンルーム・原子力施設の特殊空調など高度な技術力を要する分野で強みを発揮。保守サービス事業は利益率12%超と高収益であり、ストック型ビジネスの拡大が安定収益に貢献しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が2名(18.0%)を占めています。10社の連結子会社を統括するグループ経営において、三井グループのガバナンス基盤を活かした経営体制を構築。平均勤続年数16年と定着率が高く、空調エンジニアリングの専門人材育成に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,330億円 | — | 1,377億円 | +3.5% |
| FY2024 | 1,230億円 | — | 1,280億円 | +4.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新日本空調は「SNK Vision 2030 Phase2」のもと、2030年に事業規模1,300〜1,500億円・営業利益率10%以上・ROE10%以上を目指しています。FY2025/3実績で売上高は既に中計目標を達成、ROEも13.9%と大幅に超過しており、営業利益率10%の最終目標に向けて順調に進捗しています。業績予想は毎期上方修正しており、経営の堅実さが光ります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSRは5年間で183.9%と株価は大幅に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただしFY2024〜FY2025にかけて急激にキャッチアップしており、データセンター需要の拡大と業績好調を背景に、今後のアウトパフォームの可能性が高まっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 114.5万円 | +14.5万円 | 14.5% |
| FY2022 | 95.9万円 | -4.1万円 | -4.1% |
| FY2023 | 96.6万円 | -3.4万円 | -3.4% |
| FY2024 | 175.2万円 | +75.2万円 | 75.2% |
| FY2025 | 183.9万円 | +83.9万円 | 83.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 17.9倍・PBR 2.28倍と業界平均をやや上回る水準にありますが、これはデータセンター・半導体関連の成長期待が織り込まれているためです。配当利回り3.16%は業界平均を上回り、信用倍率10.93倍と買い残がやや多い状況ですが、好業績に裏付けられた需給と言えます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3の経常利益予想を16%上方修正し最高益を上乗せ。配当も30円増額の110円に。
1株→2株の株式分割を実施し投資単位を引き下げ。同時に自己株式取得も発表し株主還元を強化。
中期経営計画「SNK Vision 2030 Phase2」の経営数値目標を上方修正。好調な受注を反映。
最新ニュース
新日本空調(株) まとめ
ひとめ診断
「三井グループの空調エンジニアリング企業。データセンター・半導体・原子力の高度空調で独自の存在感」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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