JUMP

新日本空調(株)1952

Shin Nippon Air Technologies Co.,Ltd.

プライムUpdated 2026/03/24
01 / 4 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 50円
安全性
安定
自己資本比率 51.9%(自己資本比率58.6%と高く、実質的にほぼ無借金経営。財務基盤は非常に堅固)
稼ぐ力
高い
ROE 11.7%(累計)
話題性
好評
ポジ 62%

この会社ってなに?

オフィスや商業施設で快適な温度・湿度が保たれているのは、空調設備のおかげ。新日本空調はそうした空調の設計・施工を行う会社です。さらに、スマホやPCに使われる半導体を製造するクリーンルーム、AI時代に欠かせないデータセンターの冷却システム、原子力発電所の特殊空調など、社会インフラを支える「見えない技術」のプロフェッショナルです。微粒子可視化システムなど独自技術も持ち、高度な空調ニーズに応えています。

新日本空調は1969年設立の三井系空調設備工事会社で、一般空調から産業空調(データセンター・半導体工場のクリーンルーム)、原子力空調まで幅広く手がけるプライム上場企業です。2025/03期は売上高1,377億円(前年比+7.6%)、営業利益113億円と過去最高益を更新。中期経営計画「SNK Vision 2030 Phase2」のもと、2030年に事業規模1,300〜1,500億円・営業利益率10%以上を目指しています。データセンター需要の拡大を追い風に、株価は52週安値1,451円から大幅に上昇しています。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都中央区日本橋浜町二丁目31番1号 浜町センタービル

サービスの実績は?

110
1株当たり配当金
2026期予想
+37.5% YoY
+7.6%
売上高成長率
2025期実績 (YoY)
+22.9%
営業利益成長率
2025期実績 (YoY)
1,717
単体従業員数
2025年3月時点
02 / 5 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

空調衛生設備工事
1,237億円89.8%)
機器販売・保守サービス
140億円10.2%)
空調衛生設備工事1,237億円
利益: 97億円利益率: 7.8%

一般空調・産業空調(データセンター、半導体クリーンルーム)・原子力空調の設計施工。売上構成比約90%を占める主力事業。

機器販売・保守サービス140億円
利益: 17億円利益率: 12.1%

空調設備の保全・メンテナンスサービスおよび機器販売。安定的なストック型収益を創出し、利益率が高い成長分野。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.7%(累計)
株主資本の利回り
ROA
5.9%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
-
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期9.1%4.7%-
2022/03期10.3%5.4%-
2023/03期10.0%5.4%-
2024/03期11.6%6.3%7.2%
2025/03期14.3%8.2%8.2%
3Q FY2026/311.7%(累計)5.9%(累計)-

営業利益率は6.0%から8.2%へと着実に改善しており、空調設備業界の中でも高水準の収益性を実現しています。ROEは2025/03期に13.9%まで上昇し、資本効率の大幅な改善が見られます。中計目標のROE10%以上・営業利益率10%以上に向けて順調に推移しており、高付加価値案件の増加が利益率向上に寄与しています。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期1,073億円46.4億円99.8円-
2022/03期1,067億円54.0億円115.9円-0.5%
2023/03期1,122億円56.0億円119.9円+5.2%
2024/03期1,280億円92.3億円71.7億円155.2円+14.0%
2025/03期1,377億円113億円96.6億円211.6円+7.6%

新日本空調の業績は着実な成長を続けており、2025/03期で売上高1,377億円・営業利益113億円と過去最高益を更新しました。データセンターや半導体工場向けの産業空調需要が拡大し、受注環境は好調です。2026/03期は売上高1,440億円・営業利益120億円を予想しており、増収増益トレンドの継続が見込まれます。なお、2025/03期にて1株→2株の株式分割を実施したため、EPSは分割調整後の数値です。 【3Q 2026/03期実績】売上0百万円(通期予想比0%)、営業利益88億円(同74%)、純利益70億円(同80%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.7%(累計)
業界平均
8.6%
営業利益率
この会社: -業界平均: 6.6%
自己資本比率上回る
この会社
51.9%
業界平均
51.4%
03 / 7 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

3億5,700万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
空調衛生設備工事1,237億円97億円7.8%
機器販売・保守サービス140億円17億円12.1%

空調衛生設備工事が売上の約90%を占める専業型企業です。一般空調に加え、データセンター・半導体工場のクリーンルーム・原子力施設の特殊空調など高度な技術力を要する分野で強みを発揮。保守サービス事業は利益率12%超と高収益であり、ストック型ビジネスの拡大が安定収益に貢献しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中計目標の売上高とROEは前倒し達成。営業利益率10%目標は最終年度FY2026/3での達成が射程圏内。業績予想は保守的で上方修正が常態化。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「SNK Vision 2030 Phase2」
2024期〜2026期
売上高: 目標 1,350億円 前倒し達成 (1,377億円 (FY2025))
100%
営業利益率: 目標 10%以上 順調 (8.2% (FY2025))
82%
ROE: 目標 10%以上 前倒し達成 (13.9% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期1,330億円1,377億円+3.5%
2024期1,230億円1,280億円+4.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新日本空調は「SNK Vision 2030 Phase2」のもと、2030年に事業規模1,300〜1,500億円・営業利益率10%以上・ROE10%以上を目指しています。2025/03期実績で売上高は既に中計目標を達成、ROEも13.9%と大幅に超過しており、営業利益率10%の最終目標に向けて順調に進捗しています。業績予想は毎期上方修正しており、経営の堅実さが光ります。

どんな話題が多い?

業績・決算35%
データセンター・半導体30%
株主還元・分割20%
その他15%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +8.5%
メディア数
20
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, 四季報オンライン, みんかぶ
業界内ランキング
上位 20%
建設業 120社中 22位
報道のトーン
62%
好意的
32%
中立
6%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2026年2月業績上方修正

2026/03期の経常利益予想を16%上方修正し最高益を上乗せ。配当も30円増額の110円に。

2025年5月株式分割

1株→2株の株式分割を実施し投資単位を引き下げ。同時に自己株式取得も発表し株主還元を強化。

2025年5月中計目標見直し

中期経営計画「SNK Vision 2030 Phase2」の経営数値目標を上方修正。好調な受注を反映。

社長プロフィール

05 / 6 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率51.9%
0%25% (注意ライン)40% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
25.3億円
借金(有利子負債)
Net Assets
764億円
会社の純資産

自己資本比率は51〜59%と業界トップクラスの財務健全性を誇ります。2023/03期まで実質無借金経営を維持しており、2024/03期に一時的に有利子負債が増加しましたが2025/03期には大幅に圧縮しています。BPSは2025/03期に株式分割(1:2)の影響で数値上は低下していますが、純資産自体は着実に増加しています。 【3Q 2026/03期】総資産1189億円、純資産764億円、自己資本比率51.9%、有利子負債25億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+142億円
本業で稼いだお金
Investing CF
+20.5億円
投資に使ったお金
Financing CF
-102億円
借入・返済など
Free CF
+163億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期19.2億円3.1億円25.0億円22.3億円
2022/03期70.0億円4.1億円44.1億円74.2億円
2023/03期128億円11.7億円22.7億円117億円
2024/03期136億円7.8億円25.2億円143億円
2025/03期142億円20.5億円102億円163億円

営業キャッシュフローは2024/03期に一時的にマイナスとなりましたが、これは大型案件の工事進捗に伴う運転資金の変動によるものです。2025/03期には142億円と大幅に回復し、FCFも163億円を記録しました。潤沢なキャッシュフロー創出力を持ち、自己株買いや配当増額などの株主還元に積極的に活用しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
6,000万円
連結子会社数
10
設備投資額
6.1億円
平均勤続年数(従業員)
16

取締役・監査役11名中、女性が2名(18.0%)を占めています。10社の連結子会社を統括するグループ経営において、三井グループのガバナンス基盤を活かした経営体制を構築。平均勤続年数16年と定着率が高く、空調エンジニアリングの専門人材育成に注力しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主62.5%
浮動株37.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関18.6%
事業法人等39.1%
外国法人等5.3%
個人その他36.4%
証券会社0.6%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は新日本空調従業員持株会・三井物産・三井住友銀行。

新日本空調協和会(4,213,000株)9.29%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,306,000株)7.29%
新日本空調従業員持株会(2,156,000株)4.75%
三井物産株式会社(2,000,000株)4.41%
株式会社三井住友銀行(1,613,000株)3.56%
日本電設工業株式会社(1,521,000株)3.35%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,417,000株)3.12%
株式会社東芝(1,255,000株)2.76%
三井住友信託銀行株式会社(1,200,000株)2.64%
三井不動産株式会社(1,001,000株)2.2%

筆頭株主は自社協和会(9.29%)で、三井グループ企業が上位に多数名を連ねる安定的な株主構成です。三井物産(4.41%)、三井住友銀行(3.56%)、三井住友信託銀行(2.64%)、三井不動産(2.20%)と三井系4社で約13%を保有。従業員持株会(4.75%)と合わせ、事業法人の持合い比率39%と高い安定性が特徴です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設業界における受注競争の激化リスク
2資材価格・労務費の上昇による工事原価増加リスク
3大型工事の工期遅延・採算悪化リスク
4技術者・施工管理者の人材不足リスク
5原子力関連規制の変更・原発停止長期化リスク
6データセンター投資の需要変動リスク

社員の給料はどのくらい?

平均年収
985万円
従業員数
1,717
平均年齢
43.4歳
平均年収従業員数前年比
当期985万円1,717-

従業員の平均年収は985万円と、建設・設備工事業界の中でもトップクラスの給与水準です。平均年齢43.4歳・平均勤続年数16年と定着率が高く、専門的な技術・ノウハウの蓄積が同社の競争力の源泉となっています。

06 / 5 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

TSRは5年間で183.9%と株価は大幅に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし2024期〜2025期にかけて急激にキャッチアップしており、データセンター需要の拡大と業績好調を背景に、今後のアウトパフォームの可能性が高まっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
50
方針: 配当性向40%を目安に安定配当と業績連動を両立
1株配当配当性向
2016/03期2526.2%
2017/03期4033.4%
2018/03期4532.0%
2019/03期5038.4%
2020/03期7035.5%
2021/03期7035.1%
2022/03期7532.3%
2023/03期8033.4%
2024/03期5032.2%
株主優待
あり
カタログギフト3,000円相当
必要株数300株以上(約104万円)
金額相当3,000円相当
権利確定月3月

配当金は2021/03期の70円から2024/03期の100円まで3期連続で増配を実施。2025/03期は株式分割(1:2)により1株80円(分割前換算160円で実質増配)、2026/03期は1株110円(予想)と大幅な増配を計画しています。配当利回り3.16%と業界平均を上回り、株主優待と合わせた総合利回りも魅力的です。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 183.9万円 になりました (83.9万円)
+83.9%
年度末時点評価額損益TSR
2021期114.5万円14.5万円14.5%
2022期95.9万円4.1万円-4.1%
2023期96.6万円3.4万円-3.4%
2024期175.2万円75.2万円75.2%
2025期183.9万円83.9万円83.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残193,500株
売り残17,700株
信用倍率10.93倍
3/21時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER 17.9倍・PBR 2.28倍と業界平均をやや上回る水準にありますが、これはデータセンター・半導体関連の成長期待が織り込まれているためです。配当利回り3.16%は業界平均を上回り、信用倍率10.93倍と買い残がやや多い状況ですが、好業績に裏付けられた需給と言えます。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期66.8億円20.4億円30.5%
2022/03期73.7億円19.6億円26.6%
2023/03期79.1億円23.2億円29.3%
2024/03期97.3億円25.6億円26.3%
2025/03期120億円23.2億円19.4%

税引前利益は2021/03期の67億円から2025/03期には120億円へと大幅に拡大しています。2025/03期の実効税率が19.4%と低いのは、繰延税金資産の計上や税制優遇措置の活用によるものと考えられます。2026/03期は通常水準の約27%を見込んでいます。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

新日本空調(株) まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 50円
安全性
安定
自己資本比率 51.9%(自己資本比率58.6%と高く、実質的にほぼ無借金経営。財務基盤は非常に堅固)
稼ぐ力
高い
ROE 11.7%(累計)
話題性
好評
ポジ 62%

「三井グループの空調エンジニアリング企業。データセンター・半導体・原子力の高度空調で独自の存在感」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU