長谷工コーポレーション1808
HASEKO Corporation
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたの住んでいるマンションや、周辺にある大型マンションは長谷工が建てたものかもしれません。日本で供給される分譲マンションの約3割を長谷工が施工しており、マンション暮らしに深く関わっている会社です。建設だけでなく、管理・修繕・リフォーム・仲介まで一貫してサービスを提供する「マンションのトータルプロデューサー」として、住まいの一生に寄り添っています。
長谷工コーポレーションは分譲マンション施工で国内首位の実績を持つ建設会社です。2025/03期は売上高1兆1,773億円(前年比+7.6%)と過去最高を更新しましたが、マンション用地の評価損計上や子会社整理費用の影響で純利益は344億円にとどまりました。中期経営計画「HASEKO Evolution Plan」では、建設請負に加えマンション管理・修繕などストック型ビジネスの拡大を進めており、安定した収益構造への転換を図っています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝二丁目32番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
マンション建設を中心とする施工事業。グループ売上の約63%を占める主力セグメント
マンション管理・修繕・リフォーム・仲介等のストック型ビジネス。安定収益源として拡大中
自社開発マンションの分譲・賃貸事業
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 12.2% | 5.1% | - |
| 2022/03期 | 13.4% | 5.4% | - |
| 2023/03期 | 13.6% | 5.2% | - |
| 2024/03期 | 11.6% | 4.4% | 7.8% |
| 2025/03期 | 6.6% | 2.5% | 7.2% |
| 3Q FY2026/3 | -(累計) | -(累計) | 7.1% |
ROEは2023/03期の13.1%をピークに2025/03期は6.5%まで低下しました。営業利益率も9.1%から7.2%へと緩やかに低下傾向にあり、マンション市場の競争激化や資材価格高騰が収益性を圧迫しています。中期経営計画ではROE10%以上を目標としており、ストック型ビジネスの利益率向上が回復のカギを握ります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8,094億円 | — | 483億円 | 168.6円 | — |
| 2022/03期 | 9,097億円 | 827億円 | 545億円 | 198.3円 | +12.4% |
| 2023/03期 | 1.0兆円 | 902億円 | 593億円 | 216.1円 | +12.9% |
| 2024/03期 | 1.1兆円 | 857億円 | 560億円 | 205.4円 | +6.5% |
| 2025/03期 | 1.2兆円 | 847億円 | 345億円 | 126.2円 | +7.6% |
売上高は2021/03期の約8,094億円から2025/03期の約1兆1,773億円まで5期連続で増収を達成しています。一方、2025/03期は営業利益847億円(前年比-1.2%)、純利益344億円(同-38.5%)と減益となりました。これはマンション用地の評価損や子会社整理に伴う特別損失が影響しています。2026/03期は売上高1兆2,300億円、営業利益920億円と回復が見込まれています。 【3Q 2026/03期実績】売上8931億円(通期予想比73%)、営業利益638億円(同69%)、純利益0百万円(同0%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設関連事業 | 7,420億円 | 560億円 | 7.5% |
| サービス関連事業 | 3,850億円 | 245億円 | 6.4% |
| 不動産関連事業 | 503億円 | 42億円 | 8.3% |
長谷工グループはマンション建設を核としつつ、管理・修繕・リフォームまでワンストップで提供するビジネスモデルを構築しています。建設関連事業が売上の約63%を占め、サービス関連事業が約33%、不動産関連事業が約4%という構成です。事業リスクとしてはマンション市場の需要動向や資材価格の変動が大きく、主要顧客であるデベロッパー各社の発注方針にも左右されやすい特性があります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1兆1,500億円 | 1兆1,770億円 | 1兆1,773億円 | +2.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 830億円 | 845億円 | 847億円 | +2.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画「HASEKO Evolution Plan」は2031年3月期を最終年度とする6か年計画で、売上高1.3兆円・営業利益1,100億円・ROE10%以上を目指しています。2025/03期の実績は売上高の進捗率が高い一方、利益面では一時費用が重荷となり目標値との差が残ります。建設請負に加えてマンション管理・リフォームなどストック型ビジネスの拡大が中計達成の鍵を握っています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計の売上高は8,931億円(前年同期比+6.7%)、営業利益は638億円(同+11.1%)と好調に推移。通期見通しの達成に向け順調な進捗を示した。
第2四半期決算にて通期経常利益予想を6%上方修正。マンション建設事業の堅調な推移が寄与した。
中大規模木造・戸建住宅分譲事業を再編し、中間持株会社「長谷工ホームHD」を設立。グループ事業の整理・効率化を推進。
中部地区で戸建て住宅を手掛けるウッドフレンズに対してTOBを実施し、事業領域の拡大と商材の多角化を推進。
室内整理片付け・リユース事業を手掛けるエコアースと資本業務提携。マンション管理の付加価値サービスを拡充。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
総資産は5期間で約9,536億円から1兆3,652億円へと43%拡大しており、事業規模の成長を反映しています。自己資本比率は37〜41%台で安定推移しており、建設業としては堅実な財務体質です。2024/03期に有利子負債が約8,950億円に増加しましたが、2025/03期には7,750億円に圧縮されており、財務レバレッジの適切なコントロールが見て取れます。 【3Q 2026/03期】総資産1.3兆円、純資産5292億円、自己資本比率37.6%、有利子負債3772億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 319億円 | ▲358億円 | 668億円 | ▲39.0億円 |
| 2022/03期 | 654億円 | ▲316億円 | 157億円 | 338億円 |
| 2023/03期 | ▲519億円 | ▲554億円 | 508億円 | ▲1,074億円 |
| 2024/03期 | 1,150億円 | ▲398億円 | ▲7.5億円 | 752億円 |
| 2025/03期 | 39.2億円 | ▲325億円 | ▲205億円 | ▲286億円 |
キャッシュフローは年度によって大きく変動しています。2023/03期はマンション用地の大規模取得により営業CF・投資CFともにマイナスとなりましたが、2024/03期には営業CFが1,150億円と大幅に回復しました。2025/03期は再び営業CFが39億円に縮小しており、大型プロジェクトの着工・完工タイミングによる変動が大きいのが特徴です。
この会社のガバナンスは?
取締役会は男性15名・女性2名の計17名で構成され、女性比率は11.8%です。連結子会社67社を擁する大規模グループであり、監査報酬は年間約2億500万円を計上しています。設備投資額209億円は主にマンション建設事業の施工設備に充てられており、平均勤続年数15.6年の安定した従業員基盤がグループの技術力を支えています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,058万円 | 8,307人 | - |
平均年収は約1,058万円と建設業界の中でも高水準です。マンション建設に特化した技術者の専門性が高く評価されており、1,000万円超の高年収企業に位置付けられます。従業員の平均年齢は40.3歳と比較的若い構成で、技術力の継承と組織の活力維持に注力しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
5年間の累積TSR(株主総利回り)は204.4%と投資元本が約2倍に成長しました。ただし、同期間のTOPIXリターン213.4%をやや下回っており、市場全体に対してはわずかにアンダーパフォームしています。マンション市場特有の需給サイクルの影響を受けつつも、配当を含めた安定的なリターンを提供している銘柄と言えます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 15円 | 8.8% |
| 2017/03期 | 30円 | 15.3% |
| 2018/03期 | 50円 | 20.7% |
| 2019/03期 | 80円 | 27.2% |
| 2020/03期 | 70円 | 34.8% |
| 2021/03期 | 70円 | 41.5% |
| 2022/03期 | 80円 | 40.3% |
| 2023/03期 | 80円 | 37.0% |
| 2024/03期 | 85円 | 41.4% |
| 2025/03期 | 85円 | 67.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約29万円) |
| 金額相当 | 利用内容により変動 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当金は2021/03期の70円から2024/03期の85円まで4期連続で増配を実現しています。2025/03期は純利益の減少により配当性向が67.4%に上昇しましたが、1株85円の配当を維持しました。中期経営計画では配当性向40%以上を目安とした累進配当方針を掲げており、株主還元への強い意志が見られます。株主優待ではグループ事業を活用した実用的な割引サービスを提供しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 139.9万円 | 39.9万円 | 39.9% |
| 2022期 | 134.6万円 | 34.6万円 | 34.6% |
| 2023期 | 152.9万円 | 52.9万円 | 52.9% |
| 2024期 | 191.1万円 | 91.1万円 | 91.1% |
| 2025期 | 204.4万円 | 104.4万円 | 104.4% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは14.6倍と建設業平均(15.4倍)とほぼ同水準であり、利益成長に対して割高感はないバリュエーションです。一方PBRは1.51倍と業界平均(1.0倍前後)を上回っており、ストック型ビジネスの成長期待が一定程度織り込まれています。信用倍率は4.94倍とやや買い方向に偏っており、需給面では注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 718億円 | 236億円 | 32.8% |
| 2022/03期 | 819億円 | 274億円 | 33.4% |
| 2023/03期 | 883億円 | 289億円 | 32.8% |
| 2024/03期 | 833億円 | 273億円 | 32.8% |
| 2025/03期 | 834億円 | 490億円 | 58.7% |
2021/03期〜2024/03期までは実効税率32〜33%台で安定していましたが、2025/03期は58.7%と急上昇しました。これはマンション用地の評価損計上に伴い税務上の損金算入が制限されたこと等が要因です。2026/03期は40.2%とやや高止まりの見込みですが、正常化に向かう過程と考えられます。
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