1911プライム

住友林業

Sumitomo Forestry Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月20日

ROE9.9%
BPS2025.8円
自己資本比率29.7%
FY2025/12 有報データ

「木」の力で脱炭素社会を切り拓く、グローバルな木造建築・林業のパイオニア

木を活かした新たな価値の創造により、国内外での持続可能な社会の実現と豊かな暮らしに貢献する。

この会社ってなに?

あなたが街を歩いているときに見かける「住友林業の家」の看板。実はこの会社、国内で家を建てるだけでなく、世界中の森を管理し、木材を流通させる巨大なネットワークを持っています。最近では、アメリカで家を買う人たちにも住友林業のビジネスが深く関わっているかもしれません。普段私たちが意識しない「木」という資源を軸に、地球規模で住宅や環境ビジネスを展開している企業です。

FY2024の売上高は2兆536億円、営業利益は1945億円と大幅な増収増益を達成しました。国内の住宅市場が縮小する中、米国の大手住宅メーカーを過去最大規模の6500億円で買収し、海外事業への依存度を急速に高めています。PER2.5倍、PBR0.33倍と株価指標は著しく割安な水準にあり、今後は巨額買収のシナジー創出と資本効率の改善が投資家の焦点となります。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
12月
本社
東京都千代田区大手町一丁目3番2号 経団連会館
公式
sfc.jp

社長プロフィール

光吉 敏郎
光吉 敏郎
代表取締役社長
ビジョナリー
長期ビジョン「Mission TREEING 2030」の達成に向け、脱炭素化への挑戦とグローバル展開を推進します。木の可能性を最大限に引き出し、持続可能な社会の実現と飛躍的な企業価値の向上を目指します。

この会社のストーリー

1691
別子銅山開発のための資材調達

住友家の別子銅山開発に必要な木材の調達をルーツとし、300年以上にわたる「木」との歩みが始まりました。

1948
住友林業株式会社の設立

林業や木材建材事業を基盤とし、戦後の復興から高度経済成長期の住宅需要に応えながら成長を遂げました。

2000年代
環境配慮型住宅と海外進出の本格化

独自の木造建築技術を磨き上げ、環境に配慮した住宅事業を展開するとともに、海外での事業基盤の構築を進めました。

2022
長期ビジョン「Mission TREEING 2030」始動

森林のCO2吸収源としての価値を訴求し、木材資源の活用による脱炭素化への挑戦と新たな事業展開を開始しました。

2025
グローバル展開の加速と売上3兆円超への道

米国大手住宅メーカーの買収などM&Aや新規投資を積極的に行い、2030年の経常利益3,500億円目標に向け飛躍的な成長を目指しています。

注目ポイント

M&Aで加速するグローバル成長

米国大手住宅メーカーを約6,500億円で買収するなど、海外事業の拡大が著しいです。国内市場の縮小を補い、世界規模での成長を牽引しています。

脱炭素化に直結するサステナブルビジネス

「木」を軸とした事業展開により、森林のCO2吸収や木造建築による炭素固定など、地球環境の保全とビジネスの成長を高い次元で両立させています。

力強い業績目標と積極的な株主還元

2030年12月期の経常利益目標を3,500億円へ上方修正するなど、収益力の高さが魅力です。増配傾向にあり、投資家への還元にも積極的です。

サービスの実績は?

6,500億円
米国住宅メーカー買収額
トライ・ポイント・ホームズ
145
1株当たり配当金
FY2024実績
5,341
従業員数
連結

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 48.3円
安全性
注意
自己資本比率 29.7%
稼ぐ力
普通
ROE 9.9%
話題性
不評
ポジティブ 35%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
48.3
1株配当配当性向
FY2016/122443.7%
FY2017/123518.0%
FY2018/124023.7%
FY2019/124024.9%
FY2020/123520.9%
FY2021/128017.5%
FY2022/1212523.0%
FY2023/1212524.7%
FY2024/1248.325.5%
株主優待
なし

なし

配当政策については、利益成長に応じた継続的な増配を基本方針としており、配当性向を25%前後で安定させています。株主優待は実施していませんが、業績の拡大に連動した配当額の引き上げにより、株主への利益還元を強化しています。現在、配当利回りは3.24%と投資家にとって一定の魅力ある水準を維持しており、長期的な視点での配当の伸びが期待できる銘柄です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
9.9%
業界平均
8.7%
営業利益率上回る
この会社
7.4%
業界平均
6.6%
自己資本比率下回る
この会社
29.7%
業界平均
51.5%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/121.7兆円
FY2023/121.7兆円
FY2024/122.1兆円
FY2025/122.3兆円
営業利益
FY2022/12データなし
FY2023/12データなし
FY2024/121,946億円
FY2025/121,687億円

住友林業の業績は、海外住宅・不動産事業の拡大を牽引役に成長が加速しており、売上高はFY2023/3の約1.7兆円からFY2025/3(予想)には約2.6兆円規模へと伸長する見通しです。営業利益も力強い伸びを見せており、FY2024/3には約1,946億円を記録するなど、グローバル展開が奏功しています。今後は住宅資材商社との連携強化などにより、さらなる利益水準の向上を目指す強固な経営体制を構築しています。 【FY2025/12実績】売上2.3兆円(前期比10.4%)、営業利益1687億円、純利益1067億円。

事業ごとの売上・利益

建築・不動産事業
1兆2,400億円60.4%)
住宅事業
5,418億円26.4%)
木材建材事業
2,315億円11.3%)
資源環境事業
256億円1.2%)
その他
153億円0.7%)
建築・不動産事業1兆2,400億円
利益: 1,475億円利益率: 11.9%

米国等の海外住宅・不動産開発が中核。利益額はグループの約76%を占める

住宅事業5,418億円
利益: 352億円利益率: 6.5%

国内の注文住宅・リフォーム事業

木材建材事業2,315億円
利益: 100億円利益率: 4.3%

木材・建材の製造販売・流通。住宅資材商社としての機能

資源環境事業256億円
利益: 2.36億円利益率: 0.9%

社有林管理・バイオマス発電等の森林資源活用事業

その他153億円
利益: 7.05億円利益率: 4.6%

CATV・介護等の生活関連サービス

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/1216.1%6.6%-
FY2022/1217.8%7.6%-
FY2023/1213.5%6.1%-
FY2024/1212.6%5.7%9.5%
FY2025/129.9%4.4%7.4%
FY2025/129.9%4.4%7.4%

同社の収益性は、安定して高い営業利益率を維持しており、FY2024/3には9.5%を達成するなど製造・流通・販売を一気通貫で手掛ける強みが発揮されています。ROE(自己資本利益率)は11%台を安定して推移しており、資本効率を重視した経営が行われていることが分かります。高付加価値な木造住宅の供給とグローバルな事業ポートフォリオにより、建設業界の中でも高水準の収益基盤を確立しています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率29.7%
0%25% (注意ライン)40% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
7,232億円
会社の純資産
1.1兆円

財務健全性については、事業拡大に伴う積極的な投資により総資産がFY2023/3の約1.8兆円からFY2024/3には約2.3兆円まで拡大していますが、40%前後の自己資本比率を維持しており財務の安全性は確保されています。有利子負債をコントロールしつつ純資産を積み上げており、1株あたり純資産(BPS)も着実に成長しています。大規模なM&Aを実行しながらもバランスシートの安定性を保つバランスの良い経営が特徴です。 【FY2025/12】総資産2.6兆円、純資産1.1兆円、自己資本比率29.7%、有利子負債7232億円。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+947億円
営業CF
投資に使ったお金
-1,447億円
投資CF
借入・返済など
+507億円
財務CF
手元に残ったお金
-501億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/12916億円-403億円-70.3億円513億円
FY2022/12553億円-524億円-330億円28.9億円
FY2023/121,253億円-1,125億円102億円128億円
FY2024/12271億円-1,351億円1,332億円-1,080億円
FY2025/12947億円-1,447億円507億円-501億円

営業キャッシュフローは本業の好調さにより黒字を維持していますが、FY2024/3は海外市場での用地取得やM&A等の積極的な投資活動により投資CFの流出が大きくなり、フリーキャッシュフローは一時的なマイナスとなりました。一方で、財務活動によるキャッシュフローがプラスに転じていることから、成長投資のための資金調達が円滑に進んでいることが伺えます。将来的な収益拡大を見据え、資本を積極的に投下する成長フェーズにあると言えます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1住宅着工戸数減少・国内需要縮小リスク
2木材・建材価格の変動リスク(ウッドショック等)
3海外住宅事業における為替変動・市況変動リスク
4住宅ローン金利上昇による需要減退リスク
5森林資源の自然災害(山火事・台風等)リスク
6建設業界の人手不足・労務費上昇リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/121,378億円506億円36.7%
FY2022/121,950億円863億円44.3%
FY2023/121,589億円568億円35.7%
FY2024/121,980億円814億円41.1%
FY2025/121,749億円682億円39.0%

法人税等の支払額は、税引前利益の増大に合わせてFY2024/3には約814億円と高水準で推移しました。実効税率が一時的に41.1%まで上昇したのは、海外事業の拡大に伴う税務上の調整や為替影響などが背景にあります。FY2025/3予想では約720億円、税率も通常の水準に回帰する見通しです。安定した納税を通じて社会貢献を果たしつつ、グローバルな税務ガバナンスの最適化を図っています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
976万円
従業員数
27,613
平均年齢
44.1歳
平均年収従業員数前年比
当期976万円27,613-

平均年収は948万円で建設業界上位の水準。単体約5,300名の従業員を擁し、連結ではグローバルに約2.6万名を超える。海外事業拡大に伴い人材投資を継続しており、毎年安定的に昇給が行われている。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主58.5%
浮動株41.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関38.5%
事業法人等18.5%
外国法人等19.8%
個人その他21%
証券会社2.2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は住友林業グループ社員持株会氏・住友金属鉱山。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(85,474,000株)13.84%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(44,896,000株)7.27%
住友金属鉱山株式会社(30,330,000株)4.91%
株式会社伊予銀行(17,548,000株)2.84%
株式会社熊谷組(15,592,000株)2.52%
住友商事株式会社(13,149,000株)2.13%
住友生命保険相互会社(12,681,000株)2.05%
株式会社百十四銀行(12,593,000株)2.04%
住友林業グループ社員持株会(9,504,000株)1.54%
野村信託銀行株式会社(投信口)(8,142,000株)1.32%

住友林業の株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行および日本カストディ銀行といった信託口が大半を占める安定株主重視の構成です。住友グループ各社との資本関係も強く、長期的な経営安定性が担保されている一方、浮動株比率には一定の制限があることが特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

5億2,200万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建築・不動産事業1兆2,400億円1,475億円11.9%
住宅事業5,418億円352億円6.5%
木材建材事業2,315億円100億円4.3%
資源環境事業256億円2.36億円0.9%
その他153億円7.05億円4.6%

EDINETの開示情報によると、同社は「木」を軸とした住宅・不動産・建材流通・海外事業と多角的な収益基盤を有しています。米国等の海外住宅事業が利益の大きな割合を占める一方、地政学リスクや為替変動、原材料価格の高騰が主要な事業リスクとして注視されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 15名)
女性 2名(13.3% 男性 13
13%
87%
監査報酬
1億5,900万円
連結子会社数
509
設備投資額
659.0億円
平均勤続年数(従業員)
16
臨時従業員数
4846

ガバナンス体制においては、女性役員比率の向上(13.3%)を推進しつつ、グローバル企業としての監視機能を強化しています。連結子会社449社という巨大な企業規模を統括するため、厳格な監査体制の整備とコンプライアンスの遵守が経営の重要課題となっています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
米国の好調な住宅需要を背景に、業績は会社想定を上回るペースで推移。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

Mission TREEING 2030 Phase 2
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 25560億円 順調 (20536.5億円)
80.3%
営業利益: 目標 1950億円 順調 (1945.88億円)
99.7%
経常利益(2030年目標): 目標 3500億円 やや遅れ (1949億円)
55.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20231兆6,500億円1兆7,000億円1兆7,332億円+5.0%
FY20241兆9,500億円2兆円2兆537億円+5.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20231,300億円1,400億円1,468億円+12.8%
FY20241,800億円1,900億円1,946億円+8.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

国内の住宅市場が成熟する中、米国での大型M&Aや事業拡大を通じて海外展開を加速させており、長期ビジョンの経常利益目標を2500億円から3500億円へと大幅に上方修正しています。脱炭素社会に向けた木材資源の活用も追い風となっています。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,748,000株
売り残77,100株
信用倍率35.64倍
2026年2月27日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年5月中旬
定時株主総会2026年3月27日

建設業界の平均的なPER15.4倍と比較して、同社のPER2.5倍・PBR0.33倍は極端な低評価に留まっています。信用倍率が35倍を超えており、個人投資家の買い残が多い点には短期的な需給面での注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
482
前月比 +12.5%
メディア数
145
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 建通新聞, ロジビズ・オンライン
業界内ランキング
上位 5%
建設業 500社中 22位
報道のトーン
35%
好意的
30%
中立
35%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・提携30%
脱炭素・ESG20%
その他10%

最近の出来事

2025年2月新中計策定

中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase 2」を公表し、2030年12月期の経常利益目標を3,500億円へ引き上げました。

2025年8月資本提携

住宅資材商社のジオリーブグループと資本業務提携を締結し、建材流通網の強化による収益基盤の拡充を図りました。

2025年8月業績修正

通期連結業績の経常利益を2,050億円から1,700億円へ下方修正し、市場成長環境の変化を背景に一転減益見通しとなりました。

最新ニュース

中立
「統合報告書2025」公開 長期ビジョン達成へ新中計を特集
6/30 · 住友林業公式サイト
ポジティブ
住友林業、中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase 2」を策定
2/13 · バフェット・コード
中立
住友林業が役員報酬制度の一部改定を発表
2/13 · 住友林業公式サイト

住友林業 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 48.3円
安全性
注意
自己資本比率 29.7%
稼ぐ力
普通
ROE 9.9%
話題性
不評
ポジティブ 35%

「祖業の木材から米国住宅事業へ、巨額買収で海外成長に賭けるグローバルビルダー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU