太平電業(株)1968
TAIHEI DENGYO KAISHA,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
私たちの暮らしに欠かせない電力。太平電業は、火力・原子力を中心とした発電所の建設やメンテナンスを手がけるプラント工事のスペシャリストです。コンセントの向こう側で安定した電力が届けられるのは、太平電業のような専門企業が発電所を日々支えているからです。最近では溶接補修メンテナンスの東栄技工を子会社化するなど、技術力の強化にも積極的に取り組んでいます。
太平電業は1947年創業の発電所・プラント工事の老舗企業です。火力・原子力発電所の建設およびメンテナンスを主力とし、日本のエネルギーの安定供給を支えています。2025/03期は売上高1,257億円、営業利益130億円と高水準の利益を維持。2026/03期は売上高1,430億円・営業利益150億円の予想で、中期経営計画の目標売上高1,500億円以上に迫ります。無借金経営から成長投資へ舵を切り、自己資本比率73%と盤石な財務基盤を持ちます。4期連続増配中で配当利回り5.79%と高配当銘柄としても注目されています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区神田神保町2-4
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
火力・原子力発電所の建設・メンテナンス工事が主力。原子力発電所の再稼働工事や火力発電所の定期修繕を中心に、安定した受注を確保。売上構成比約82%。
東南アジアを中心とした海外発電所の建設・メンテナンス。売上規模は小さいが、今後の成長分野として位置づけ。
バイオマス発電や太陽光発電関連工事、産業廃棄物処理施設の工事などを手がける。カーボンニュートラルへの流れを追い風に成長中。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.7% | 4.4% | - |
| 2022/03期 | 10.9% | 6.5% | - |
| 2023/03期 | 12.5% | 7.6% | - |
| 2024/03期 | 8.8% | 5.6% | 7.8% |
| 2025/03期 | 9.0% | 6.3% | 10.4% |
| 3Q FY2026/3 | 8.2%(累計) | 5.6%(累計) | 10.5% |
営業利益率は2023/03期に11.4%のピークを記録し、2025/03期も10.4%と建設業界の中では非常に高い収益性を維持しています。ROEは8〜12%で推移しており、自己資本の厚みがある中でも効率的な経営を実現しています。今後は原子力発電所の再稼働関連工事の増加が利益率のさらなる向上に寄与する見込みです。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,278億円 | — | 56.1億円 | 295.5円 | — |
| 2022/03期 | 1,269億円 | 105億円 | 84.1億円 | 442.5円 | -0.7% |
| 2023/03期 | 1,258億円 | 143億円 | 106億円 | 558.4円 | -0.9% |
| 2024/03期 | 1,294億円 | 100億円 | 84.0億円 | 441.0円 | +2.9% |
| 2025/03期 | 1,257億円 | 130億円 | 97.5億円 | 482.8円 | -2.9% |
太平電業の売上高は1,250〜1,300億円で安定的に推移しており、2026/03期には売上高1,430億円・営業利益150億円と過去最高を見込んでいます。売上高の変動は小さい一方、営業利益率は5.8%から10.4%へと大幅に改善しており、原価管理の徹底と高採算工事の積み上げが収益力向上に寄与しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1033億円(通期予想比72%)、営業利益108億円(同72%)、純利益90億円(同85%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 国内プラント工事 | 1,033億円 | 108億円 | 10.5% |
| 海外工事 | 約25億円 | 約2億円 | 8.0% |
| 環境・新エネルギー事業 | 約199億円 | 約20億円 | 10.1% |
国内プラント工事が売上の約82%を占める主力事業で、火力・原子力発電所の建設・メンテナンスが中核です。2026/03期の第3四半期累計では売上高1,033億円(前年同期比13.7%増)、営業利益108億円(同11.0%増)と好調に推移しています。環境・新エネルギー分野も着実に成長しており、事業ポートフォリオの多角化が進んでいます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,390億円 | — | 1,257億円 | -9.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 135億円 | — | 130億円 | -3.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
太平電業は中期経営計画で売上高1,500億円以上・営業利益率10%以上を掲げています。2025/03期の営業利益率10.4%は既に目標を達成しており、収益性の改善が顕著です。売上高は2026/03期予想の1,430億円で目標にやや届かない可能性がありますが、利益の質の向上と原子力関連工事の増加が今後の成長ドライバーとなります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
溶接補修メンテナンスの東栄技工を完全子会社化。プラントメンテナンスの技術力強化を図る。
2026/03期 第3四半期は売上高1,033億円(+13.7%)、経常利益120億円(+9.8%)と好調に推移。配当も増額修正。
2025/03期決算は営業利益130億円と高水準を維持。2026/03期は売上高1,430億円を予想。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
2023/03期までは実質無借金経営を続けていましたが、2024/03期以降は成長投資のため有利子負債を活用し始めています。それでも自己資本比率は73.3%と極めて高く、建設業界トップクラスの財務健全性を誇ります。BPSも3,786円から5,453円へ着実に増加しており、資産価値の向上が続いています。 【3Q 2026/03期】総資産1660億円、純資産1247億円、自己資本比率68.2%、有利子負債111億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 196億円 | ▲20.1億円 | ▲39.3億円 | 176億円 |
| 2022/03期 | 6.1億円 | ▲86.8億円 | ▲38.5億円 | ▲80.7億円 |
| 2023/03期 | 325億円 | ▲14.4億円 | ▲17.7億円 | 311億円 |
| 2024/03期 | ▲46.4億円 | ▲8.9億円 | ▲16.8億円 | ▲55.3億円 |
| 2025/03期 | ▲25.3億円 | 5,100万円 | 26.2億円 | ▲24.7億円 |
営業キャッシュフローは年度によって大きく変動しますが、これは工事進行基準に基づく大型プロジェクトの完工時期による影響です。2023/03期には325億円の営業CFを記録するなど、キャッシュ創出力は高い水準にあります。2024期〜2025のマイナスは一時的な運転資金の増加によるものです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役13名中、女性が3名(23.0%)を占め、建設業界としては高い女性登用比率を実現しています。8社の連結子会社を統括するグループ経営を行い、東栄技工の子会社化により溶接補修メンテナンスの技術力を強化。平均勤続年数16.1年と専門人材の定着率が高い点が特徴です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 763万円 | 1,903人 | - |
従業員の平均年収は763万円で、建設業界の中では中堅上位の給与水準です。平均年齢42.7歳、平均勤続年数16.1年と長期雇用が定着しており、専門性の高いプラント工事のノウハウが社内に蓄積されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
太平電業のTSRは5年間で232.4%と、TOPIX(213.4%)を上回るパフォーマンスを実現しています。特に2023期以降はエネルギー政策への注目を背景に大きくアウトパフォームしており、株価上昇と増配の両方がTSRの向上に寄与しています。今後も原子力発電所の再稼働進展と増配の継続がリターン向上の鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 25円 | 28.2% |
| 2017/03期 | 40円 | 34.3% |
| 2018/03期 | 60円 | 49.0% |
| 2019/03期 | 80円 | 53.6% |
| 2020/03期 | 90円 | 27.5% |
| 2021/03期 | 80円 | 27.1% |
| 2022/03期 | 100円 | 22.6% |
| 2023/03期 | 120円 | 21.5% |
| 2024/03期 | 135円 | 30.6% |
| 2025/03期 | 175円 | 36.2% |
株主優待制度はありません。
配当金は80円から200円(予想)へと4期連続で大幅増配を実施しています。配当性向も27%から39%へ段階的に引き上げており、株主還元を重視する姿勢が鮮明です。2026/03期予想の配当利回りは6.62%と高配当銘柄として市場でも注目される水準に達しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 117.5万円 | 17.5万円 | 17.5% |
| 2022期 | 121.8万円 | 21.8万円 | 21.8% |
| 2023期 | 187.8万円 | 87.8万円 | 87.8% |
| 2024期 | 217.3万円 | 117.3万円 | 117.3% |
| 2025期 | 232.4万円 | 132.4万円 | 132.4% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
太平電業のPER 18.0倍は建設業界平均(15.4倍)をやや上回る水準ですが、これは原子力関連銘柄としての成長期待が織り込まれているためです。PBR 1.68倍は業界平均を上回りますが、配当利回り5.79%は業界平均(2.5%)の2倍以上と非常に高水準であり、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 83.3億円 | 27.2億円 | 32.6% |
| 2022/03期 | 131億円 | 47.2億円 | 36.0% |
| 2023/03期 | 151億円 | 44.7億円 | 29.6% |
| 2024/03期 | 115億円 | 31.2億円 | 27.1% |
| 2025/03期 | 138億円 | 40.5億円 | 29.4% |
税引前利益は2023/03期に151億円でピークを記録し、2026/03期には150億円と再びその水準に迫る予想です。実効税率は27〜36%の範囲で推移しており、概ね法定実効税率の範囲内で安定しています。
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