(株)高田工業所1966
TAKADA CORPORATION
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
普段目にすることは少ないですが、高田工業所はあなたの生活を裏側で支えています。製鉄所で作られる鉄鋼、石油化学プラントで精製されるガソリンやプラスチック原料、発電所で生み出される電気。これらの産業インフラのプラント建設やメンテナンスを担っているのが高田工業所です。特に原子力発電所の高度な溶接技術は国内トップクラスで、エネルギー安全保障に貢献しています。
高田工業所は1940年に北九州で創業し、鉄鋼・化学・石油・電力・原子力など多岐にわたる産業プラントの設計・建設・メンテナンスを手がける総合プラントエンジニアリング企業です。ニッケル系合金やチタンなどの特殊溶接技術に定評があり、日揮グループとの資本業務提携で成長を加速しています。2025/03期は売上高581億円・営業利益29億円と過去最高を更新。PER 9.3倍・PBR 0.65倍と割安感が際立ち、配当利回り3.88%も魅力的なバリュー株です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 福岡県北九州市八幡西区築地町1番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
鉄鋼・化学・石油・ガス・電力・原子力・エレクトロニクス・環境プラントの設計・製作・据付・メンテナンス。特殊溶接技術に強みを持ち、売上の100%を占める単一セグメント企業。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.5% | 3.4% | - |
| 2022/03期 | 6.0% | 2.5% | - |
| 2023/03期 | 11.0% | 4.6% | - |
| 2024/03期 | 10.1% | 4.3% | 4.6% |
| 2025/03期 | 12.3% | 5.6% | 5.1% |
営業利益率は2.5%から5.1%へと着実に改善しており、プラント工事業界の中では高水準の収益性を確保しています。ROEは2025/03期に11.2%と二桁を達成し、第5次中期経営計画の目標である10%水準をクリア。特殊溶接技術による高付加価値案件の獲得が収益性向上に貢献しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 478億円 | — | 10.5億円 | 164.5円 | — |
| 2022/03期 | 472億円 | — | 7.9億円 | 122.4円 | -1.2% |
| 2023/03期 | 579億円 | — | 16.5億円 | 258.0円 | +22.5% |
| 2024/03期 | 523億円 | 24.0億円 | 16.7億円 | 263.6円 | -9.7% |
| 2025/03期 | 581億円 | 29.3億円 | 23.1億円 | 362.0円 | +11.1% |
高田工業所の業績は、鉄鋼・化学プラント向け工事の受注増により、2025/03期で売上高581億円・営業利益29億円と過去最高益を更新しました。2022/03期は資材価格高騰の影響で減益となりましたが、2023/03期以降は回復基調です。2026/03期は大型工事の進行時期の影響で一時的に減収減益予想ですが、受注残は豊富で中長期の成長基盤は盤石です。 【当第3四半期連結累計期間 (自 令和7年4月1日 至 令和7年12月31日)実績】売上0百万円(通期予想比0%)、営業利益3.4億円(同15%)、純利益2.4億円(同17%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| プラント事業 | 581億円 | 29.3億円 | 5.1% |
高田工業所はプラント事業の単一セグメント企業です。鉄鋼・化学・石油・電力・原子力など幅広い産業分野のプラント建設・メンテナンスを手がけており、特にニッケル系合金やチタンなどの特殊溶接技術が競争優位の源泉となっています。日揮との資本業務提携により、海外案件への展開も視野に入っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 570億円 | — | 581億円 | +1.9% |
| 2024期 | 540億円 | — | 523億円 | -3.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
高田工業所は第5次中期経営計画でROE 10%水準・配当性向30%水準を経営指標目標に掲げています。ROEは2025/03期に11.2%と目標を達成。配当性向は19.3%と目標の30%に対して余裕があり、今後の増配余地が大きいことを示唆しています。2040年の創業100周年に向けた長期ビジョンのもと、成長と株主還元の両立を目指しています。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
日揮が20%の株式を取得し、資本業務提携を締結。プラント事業のシナジー拡大と海外展開の加速が期待される。
2026/03期 第3四半期累計の経常利益が前年同期比84.5%減の2.9億円。大型工事の進行時期ずれが影響。
上期経常利益を75%下方修正。ただし通期の売上高予想は維持し、下期の回復に期待。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2025/03期末時点
総資産は2021/03期の約310億円から2025/03期には約452億円まで拡大しており、事業規模の拡大に伴い着実に成長しています。2024/03期以降に有利子負債が増加していますが、これは大型案件への設備投資や日揮との資本業務提携に伴うものです。自己資本比率は44.9%と建設業としては高水準の財務健全性を維持しています。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 20.6億円 | ▲10.8億円 | ▲10.0億円 | 9.9億円 |
| 2022/03期 | 16.7億円 | ▲10.1億円 | ▲2.5億円 | 6.6億円 |
| 2023/03期 | ▲5.1億円 | ▲5.8億円 | 18.9億円 | ▲10.8億円 |
| 2024/03期 | 17.4億円 | ▲16.5億円 | ▲5.6億円 | 9,800万円 |
| 2025/03期 | ▲6.5億円 | ▲24.6億円 | 40.2億円 | ▲31.0億円 |
営業キャッシュフローは2023/03期と2025/03期にマイナスとなっていますが、これは大型工事の前受金・未収入金の変動によるものです。2025/03期の投資CFマイナス25億円は成長に向けた設備投資の拡大を反映しています。財務CFのプラス40億円は、事業拡大に伴う資金調達で、積極的な成長投資を継続しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役14名中、女性は1名(7.1%)とダイバーシティの面では改善余地があります。7社の連結子会社を統括し、平均勤続年数16.4年と高い定着率で技術力の継承を実現しています。設備投資27.6億円は成長に向けた積極投資を示しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 558万円 | 1,694人 | - |
従業員の平均年収は558万円で、建設業界の中では標準的な水準です。平均年齢41.1歳、平均勤続年数16.4年と定着率が高く、特殊溶接技術などの専門スキルを長期的に蓄積できる環境が整っています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
高田工業所のTSRは5年間で252.4%とTOPIXの213.4%を上回るパフォーマンスを達成しています。特に2024期のTSR 312.5%は優先株処理完了と大幅増配の発表を受けた株価急騰によるものです。2025期はやや調整していますが、日揮との資本業務提携を契機に再度の上昇が期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/03期 | 10円 | 10.1% |
| 2018/03期 | 10円 | 11.2% |
| 2019/03期 | 10円 | 4.5% |
| 2020/03期 | 20円 | 9.0% |
| 2021/03期 | 10円 | 6.1% |
| 2022/03期 | 10円 | 8.2% |
| 2023/03期 | 10円 | 3.9% |
| 2024/03期 | 50円 | 19.0% |
| 2025/03期 | 70円 | 19.3% |
株主優待制度はありません。
配当は2024/03期に1株10円から50円へ5倍に大幅増配し、2025/03期にはさらに70円へ増配しています。これは2024年2月の優先株式処理完了を受け、普通株主への還元を本格化させたものです。配当性向は19.3%と、目標の30%に対してまだ余裕があり、今後の増配余地が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 138.5万円 | 38.5万円 | 38.5% |
| 2022期 | 114.4万円 | 14.4万円 | 14.4% |
| 2023期 | 206.8万円 | 106.8万円 | 106.8% |
| 2024期 | 312.5万円 | 212.5万円 | 212.5% |
| 2025期 | 252.4万円 | 152.4万円 | 152.4% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
高田工業所の株価指標は、PER 9.3倍・PBR 0.65倍と業界平均を大きく下回る割安水準にあります。配当利回り3.88%も業界平均(2.8%)を上回っており、高配当・低PBRのバリュー株として位置づけられます。信用倍率32.04倍と買い長の状況で、投資家の注目度が高まっています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 22.0億円 | 11.5億円 | 52.2% |
| 2022/03期 | 12.6億円 | 4.8億円 | 37.6% |
| 2023/03期 | 27.2億円 | 10.8億円 | 39.5% |
| 2024/03期 | 23.9億円 | 7.2億円 | 30.1% |
| 2025/03期 | 28.8億円 | 5.7億円 | 19.8% |
税引前利益は堅調に増加しており、2025/03期には29億円に到達しました。実効税率は2025/03期に19.7%と大幅に低下していますが、これは繰延税金資産の計上や税務上の調整による一時的な要因です。2026/03期予想では36.6%と通常水準に戻る見込みです。
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「1940年創業の産業プラントエンジニアリングのパイオニア。特殊溶接技術で日本の重工業を支えるスタンダード企業」
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