(株)ニッソウ
Nissou Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月24日
賃貸物件の「きれい」を支える原状回復のプロ集団。M&Aで成長を加速するグロース企業
リフォーム事業を通じて、住まいの価値を再生し、人々の暮らしに貢献する
この会社ってなに?
引っ越しの際に退去する部屋のクロス張替え、クリーニング、フローリング補修など、賃貸物件の「原状回復工事」がニッソウの主力事業です。不動産会社から一括で受注し、設計から施工まで一貫対応。中古マンションのリノベーション(再生販売)事業にも進出しており、住まいの「きれいにする」を幅広くカバーしています。
ニッソウは1988年設立、首都圏を中心に賃貸住居・事務所の原状回復工事やリノベーション工事を手掛ける建設会社です。中小不動産会社からの受注を主力とし、M&Aによるグループ拡大を積極推進。FY2025/7は売上高52.8億円(前年比+12.8%)と5期連続増収を達成しました。FY2026/7は売上高63億円を計画していますが、中間期は経常赤字となり通期予想を下方修正。PER 27.9倍・PBR 1.66倍と成長期待を織り込んだ水準にあります。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 7月
- 本社
- 東京都世田谷区経堂一丁目8番17号
- 公式
- reform-nisso.co.jp
社長プロフィール
賃貸物件の原状回復工事を通じて、不動産業界の課題解決に貢献してまいります。M&Aによるグループ拡大と人材育成を両輪に、リフォーム市場でのリーディングカンパニーを目指します。
この会社のストーリー
東京都世田谷区で原状回復工事の専門会社として設立。中小不動産会社からの受注を軸に事業を開始した。
名証セントレックスに上場(後に東証グロースへ移行)。IPO公開価格3,750円、初値2,800円でスタート。
ヤナ社やささきなど総合リフォーム会社を相次いで買収。グループでのリフォーム市場シェア拡大を推進。
中古マンション・戸建ての買取再販事業を本格化。リフォーム技術を活かした新たな収益源の構築に挑む。
FY2025/7で売上高52.8億円を達成し、5期連続増収。グループ経営の本格化が始まった。
売上高63億円を目標に掲げるが、中間期は赤字に。PMIの推進と利益体質への転換が最重要課題。
注目ポイント
売上高は5期連続で増収を達成し、28.8億円から52.8億円へと約1.8倍に成長。M&Aと有機成長の両輪で拡大を続けています。
有利子負債ゼロの健全な財務体質を維持。自己資本比率は49%とグロース企業として十分な水準を確保しています。
プレミアム優待倶楽部で年2回ポイントを贈呈。食品・家電・体験ギフト等と交換可能で、無配ながら個人投資家への還元を意識しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2020/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約26万円) |
| 金額相当 | 2,000円〜相当/年 |
| 権利確定月 | 1月・7月 |
配当は設立以来一貫して無配が続いており、成長投資を優先する方針です。一方で、株主優待として「プレミアム優待倶楽部」のポイントを年2回(1月・7月)贈呈しており、食品・家電・体験ギフト等と交換可能。優待利回りは約0.76%で、無配ながら個人投資家への還元を意識した施策を実施しています。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高は5期連続で増収を達成し、FY2025/7には52.8億円に到達。M&Aによるグループ拡大と新規顧客開拓が成長ドライバーです。一方、営業利益はFY2023/7以降に減少傾向で、人件費増加やM&A関連コストが利益を圧迫。FY2025/7の純利益2億円は特別利益(投資有価証券売却益等)による押し上げと見られます。FY2026/7は売上高63億円・営業利益1.98億円を計画していますが、中間期は経常赤字となり通期予想を下方修正しています。
事業ごとの売上・利益
賃貸住居・事務所の原状回復工事、リノベーション工事、ハウスクリーニングが主力。中小不動産会社からの受注を中心に、首都圏でシェアを拡大中。売上構成比約93%を占める中核事業。
中古マンション・戸建ての買取再販事業。リフォーム技術を活かした付加価値物件の創出を目指す。売上構成比約7%の新規事業。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2020/3 | 14.1% | 10.9% | 7.2% |
| FY2021/3 | 10.1% | 8.1% | 5.5% |
| FY2022/3 | 10.1% | 8.0% | 6.3% |
| FY2023/3 | 4.7% | 2.8% | 3.6% |
| FY2024/3 | 1.7% | 0.9% | 1.2% |
| FY2025/3 | 11.9% | 5.8% | 1.4% |
営業利益率はFY2022/7の6.3%をピークにFY2025/7は1.4%まで低下しており、売上成長に対して利益率が追いついていない状況です。FY2025/7のROE 11.9%は特別利益による一時的な押し上げであり、本業の収益力であるROAは低下傾向にあります。今後はグループ統合効果による原価低減と営業効率の改善が課題です。
財務は安全?
総資産はFY2021/7の12.6億円からFY2025/7には34.6億円へと約2.8倍に拡大しています。自己資本比率は80%台から49%へ低下していますが、有利子負債はゼロを維持しており、買掛金や前受金等の事業負債が中心です。BPSは着実に増加しており、1株あたりの資産価値は順調に向上しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2020/3 | 1.4億円 | -2,100万円 | 2.0億円 | 1.2億円 |
| FY2021/3 | 5,400万円 | -6,200万円 | -100万円 | -800万円 |
| FY2022/3 | 1.3億円 | -3,400万円 | 2.0億円 | 9,800万円 |
| FY2023/3 | 6,700万円 | -4.7億円 | 5.5億円 | -4.0億円 |
| FY2024/3 | -6,800万円 | 2,000万円 | 2.3億円 | -4,800万円 |
| FY2025/3 | -5,900万円 | 5.7億円 | 3,200万円 | 5.1億円 |
営業キャッシュフローはFY2024〜2025にマイナスとなっており、売上拡大に伴う運転資金の増加が主因です。FY2023/7の投資CF -4.7億円はM&A(ヤナ社等の買収)を反映。FY2025/7の投資CF +5.7億円は投資有価証券の売却等による回収と見られます。FY2022/7・FY2023/7の財務CFプラスは新株発行等の資金調達によるものです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2020/3 | 1.9億円 | 6,200万円 | 33.3% |
| FY2021/3 | 1.6億円 | 5,600万円 | 35.4% |
| FY2022/3 | 2.1億円 | 7,100万円 | 34.3% |
| FY2023/3 | 1.4億円 | 7,300万円 | 51.4% |
| FY2024/3 | 6,300万円 | 3,800万円 | 60.3% |
| FY2025/3 | 6,900万円 | 0円 | 0.0% |
実効税率はFY2023〜2024に50〜60%台と高水準でしたが、これはのれんの償却や繰延税金資産の取崩し等が影響しています。FY2025/7は税額ゼロとなっており、繰延税金資産の計上や特別損益の影響と考えられます。FY2026/7は約49%を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/7 | 450万円 | 120人 | - |
グロース市場の小型建設会社として、従業員数は約120名規模です。原状回復工事の施工管理を中心に、若手人材の採用・育成に注力しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
代表取締役社長・前田浩氏が29.13%を保有する筆頭株主であり、創業者一族(前田裕子氏 7.17%)と合わせて約36%を占めます。従業員持株会4.59%も安定株主としてカウント。オーナー経営企業として安定した支配構造を持っています。
筆頭株主は代表取締役社長の前田浩氏(29.13%)で、典型的なオーナー経営企業です。前田裕子氏(7.17%)と合わせた創業者一族の持分は約36%に達し、経営の安定性を担保しています。エスアールジー・タカミヤ(5.51%)は建設関連企業で業務上の提携関係が推察されます。従業員持株会(4.59%)の存在も従業員の経営参画意識の高さを示しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| リフォーム事業 | 48.9億円 | 0.5億円 | 1.0% |
| 不動産流通事業 | 3.9億円 | 0.2億円 | 5.1% |
リフォーム事業が売上の約93%を占める中核事業で、原状回復工事を軸に安定した受注基盤を持っています。不動産流通事業は売上構成比7%ながら利益率5.1%とリフォーム事業より高い収益性を示しており、今後の成長セグメントとして期待されます。M&Aによるグループ化で事業領域の拡大を進めています。
この会社のガバナンスは?
役員12名中、社外役員は5名(社外取締役比率41%)とグロース企業としては一定のガバナンス体制を整えています。連結子会社5社のグループ経営を推進しており、M&Aで取得した企業のPMI(統合プロセス)管理が重要な経営課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026中間 | 1億円 | — | -0億円 | -164% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 57億円 | — | 53億円 | -7.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ニッソウはM&Aによるグループ拡大で売上高の成長は計画通り進捗していますが、買収企業のPMIコストや人件費増加により利益面では計画を下回る状況が続いています。FY2026/7中間期は経常赤字に転落し通期予想を下方修正。グループ統合効果の早期発現が今後の評価を左右する重要な要素です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
ニッソウのTSRは5年間で93%とIPO初値を下回る水準で推移しており、TOPIXの213%を大きく下回るパフォーマンスです。無配のため配当によるリターンもなく、株価上昇のみが投資リターンの源泉となっています。今後、M&Aによる成長が利益に結びつくかがTSR改善の鍵です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2022 | 98.0万円 | -2.0万円 | -2.0% |
| FY2023 | 97.0万円 | -3.0万円 | -3.0% |
| FY2024 | 95.0万円 | -5.0万円 | -5.0% |
| FY2025 | 93.0万円 | -7.0万円 | -7.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 27.9倍は建設業の業界平均(14.6倍)を大きく上回る水準であり、成長株としてのプレミアムが乗っています。PBRも1.66倍と業界平均を上回ります。無配のため配当利回りは0%で、インカム投資には不向きです。信用買い残25,600株に対し売り残はゼロで、個人投資家の買い持ちが多い状況です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
通期業績予想を下方修正。経常損益を一転赤字に修正し、中間期は売上高26.1億円にとどまった。
FY2025/7通期は売上高52.8億円(+12.8%)と5期連続増収を達成。純利益は特別利益により2億円を計上。
総合リフォーム事業のヤナ社を買収し、グループでのリフォーム市場シェア拡大を推進。
最新ニュース
(株)ニッソウ まとめ
ひとめ診断
「賃貸物件の原状回復工事で成長。首都圏の中小不動産会社を支えるグロース企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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