三機工業(株)1961
SANKI ENGINEERING CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
オフィスビルや商業施設の空調システム、病院や工場のクリーンルーム、半導体工場の搬送設備、物流倉庫の自動化システムなど、私たちの生活を支えるインフラ設備を手がけています。また、データセンターの空調設備やオフィス移転サービスなども展開しており、快適な環境づくりのプロフェッショナル集団です。
三機工業は1925年に旧三井物産機械部を母体として創立された総合設備工事会社です。空調衛生設備・電気設備・搬送システムの3事業を柱に、建築設備からプラント設備まで幅広いエンジニアリングを展開。2025年3月期は売上高2,531億円(前年比+14.1%)、営業利益219億円と過去最高益を大幅更新しました。創立100周年を迎え、新経営ビジョン「MIRAI VISION 2035」を掲げてグローバル展開と新技術開発を加速しています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
空調・衛生・電気設備の設計施工。オフィスビル・病院・半導体工場・データセンターなどの大型案件が主力。売上構成比約80%を占める最大セグメント。
搬送システム・プラント設備の設計施工。物流倉庫の自動化システムや工場の生産設備を手がけ、高い利益率を誇る。売上構成比約14%。
上下水道施設・廃棄物処理施設などの環境プラント事業。官公庁向けの安定した受注基盤を持つ。売上構成比約6%。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.4% | 3.4% | - |
| 2022/03期 | 7.0% | 3.7% | - |
| 2023/03期 | 5.1% | 2.7% | - |
| 2024/03期 | 9.2% | 4.8% | 5.2% |
| 2025/03期 | 16.3% | 8.5% | 8.6% |
| 3Q FY2026/3 | 14.6%(累計) | 6.6%(累計) | 8.8% |
営業利益率は2.8%から8.6%へと大幅に改善しており、設備工事業界の中でもトップクラスの収益性を達成しています。特に2025/03期のROE16.2%は業界平均を大きく上回る水準です。高付加価値案件の選別受注と原価管理の徹底が収益性改善の主因です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,901億円 | 75.0億円 | 59.0億円 | 34.4 | — |
| 2022/03期 | 1,932億円 | 91.1億円 | 64.9億円 | 38.4 | +1.6% |
| 2023/03期 | 1,909億円 | 54.1億円 | 47.5億円 | 28.6 | -1.2% |
| 2024/03期 | 2,219億円 | 116億円 | 89.5億円 | 55.2 | +16.3% |
| 2025/03期 | 2,531億円 | 219億円 | 172億円 | 108.8 | +14.1% |
三機工業の業績は、半導体工場やデータセンター関連の大型案件増加により2025/03期で売上高2,531億円・営業利益219億円と過去最高益を大幅に更新しました。2023/03期は資材価格高騰の影響で一時的に減益となりましたが、2024/03期以降は力強い回復を見せています。2026/03期は売上高2,500億円・営業利益245億円を予想し、利益率の一段の改善が見込まれています。 【3Q 2026/03期実績】売上1706億円(通期予想比68%)、営業利益150億円(同61%)、純利益130億円(同67%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建築設備事業 | 2,035億円 | 171億円 | 8.4% |
| 機械システム事業 | 357億円 | 38億円 | 10.6% |
| 環境システム事業 | 139億円 | 11億円 | 7.9% |
建築設備事業が売上の約80%を占める最大セグメントで、半導体工場やデータセンター関連の大型案件が業績を牽引しています。機械システム事業は利益率10.6%と高収益であり、物流自動化需要の拡大が追い風です。環境システム事業は官公庁向けの安定受注が特徴で、3セグメント合計で安定成長と高収益の両立を実現しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,250億円 | — | 2,531億円 | +12.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 125億円 | — | 219億円 | +75.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
三機工業の中期経営計画2027は、最終年度2027期の目標を2025期の時点で全て前倒し達成する圧倒的な進捗を見せています。特に経常利益は目標120億円に対し231億円と約2倍の超過達成を実現。半導体・データセンター関連の旺盛な設備投資需要と原価管理の徹底が大幅な計画超過の主因です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
元従業員による不正行為が判明。詳細調査を進めている。
1株を3株に株式分割することを発表。投資単位の引き下げにより個人投資家の参入を促進。
4-12月期の経常利益158億円で3%増益。通期業績予想の達成に向けて順調に進捗。
マレーシアの電気・通信設備工事会社ES Matrixを持分法適用関連会社化。海外事業基盤を強化。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は50%超で安定的に推移しており、無借金経営に近い極めて健全な財務基盤を維持しています。2024/03期に有利子負債が発生しましたが、2025/03期には縮減されており、財務規律を維持しながら成長投資を行う姿勢が見て取れます。 【3Q 2026/03期】総資産1964億円、純資産1082億円、自己資本比率45.1%、有利子負債61億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲4.8億円 | ▲14.2億円 | ▲69.7億円 | ▲19.1億円 |
| 2022/03期 | 185億円 | ▲33.8億円 | ▲75.2億円 | 151億円 |
| 2023/03期 | ▲106億円 | ▲9.7億円 | ▲83.3億円 | ▲116億円 |
| 2024/03期 | 12.8億円 | 31.7億円 | ▲60.7億円 | 44.6億円 |
| 2025/03期 | 297億円 | 19.0億円 | ▲114億円 | 316億円 |
営業キャッシュフローは建設工事の進捗に応じて変動が大きいのが特徴です。2025/03期は営業CF 297億円と大幅な資金創出を実現しました。財務CFのマイナスは主に配当金支払いと自己株式取得によるもので、積極的な株主還元を反映しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役17名中、女性は1名(5.9%)と多様性の向上が課題です。8社の連結子会社を統括し、三井系のグループガバナンス体制のもと堅実な経営を行っています。平均勤続年数18.2年と定着率が高く、技術者としての専門性が蓄積される組織です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,078万円 | 2,653人 | - |
従業員の平均年収は1,078万円と、建設・設備工事業界の中でもトップクラスの高水準です。平均年齢43歳・平均勤続年数18.2年と、長期にわたり専門性を磨ける環境が整っています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
三機工業のTSRは5年間で319.2%と、TOPIXの213.4%を大幅にアウトパフォームしています。特に2024期〜2025期にかけて株価が急騰し、TSRが一気に拡大しました。業績の大幅改善と積極的な株主還元策が高いリターンの原動力です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 35.8% |
| 2017/03期 | 10円 | 40.6% |
| 2018/03期 | 11.67円 | 55.5% |
| 2019/03期 | 20円 | 40.0% |
| 2020/03期 | 31.67円 | 73.9% |
| 2021/03期 | 26.67円 | 77.6% |
| 2022/03期 | 28.33円 | 73.8% |
| 2023/03期 | 25円 | 87.4% |
| 2024/03期 | 28.33円 | 51.3% |
| 2025/03期 | 55円 | 50.6% |
株主優待制度はありません。
2025/03期の配当は1株165円と前期比で約2倍の大幅増配を実施しました。配当性向50%以上・DOE 5.0%を目標に掲げており、累進配当の方針のもと、減配しない姿勢を明確にしています。さらに自己株式取得も積極的に行っており、総還元性向は高い水準にあります。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 126.6万円 | 26.6万円 | 26.6% |
| 2022期 | 129.1万円 | 29.1万円 | 29.1% |
| 2023期 | 140.7万円 | 40.7万円 | 40.7% |
| 2024期 | 203.3万円 | 103.3万円 | 103.3% |
| 2025期 | 319.2万円 | 219.2万円 | 219.2% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
三機工業の株価指標は、PER 17.9倍・PBR 3.28倍と建設業平均を上回る水準にあり、市場からの成長期待の高さを反映しています。信用倍率3.70倍は買い残が優勢で、先高観を示唆しています。配当利回り2.45%は業界並みの水準です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 82.0億円 | 22.9億円 | 28.0% |
| 2022/03期 | 98.2億円 | 33.3億円 | 33.9% |
| 2023/03期 | 62.5億円 | 15.0億円 | 24.0% |
| 2024/03期 | 128億円 | 38.0億円 | 29.8% |
| 2025/03期 | 231億円 | 58.7億円 | 25.4% |
税引前利益は2025/03期に231億円と過去最高を記録しました。実効税率は24〜34%と年度により変動がありますが、2026/03期は税効果の改善により20%台前半を見込んでいます。
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三機工業(株) まとめ
「三井系の総合設備工事大手。空調・衛生・電気から搬送システムまで、快適環境を創造するエンジニアリング企業」
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