三機工業(株)
SANKI ENGINEERING CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
100年の技術力で、快適環境を創造する。三井系設備工事のリーディングカンパニー
MIRAI VISION 2035 — エンジニアリングで未来を創る
この会社ってなに?
オフィスビルや商業施設の空調システム、病院や工場のクリーンルーム、半導体工場の搬送設備、物流倉庫の自動化システムなど、私たちの生活を支えるインフラ設備を手がけています。また、データセンターの空調設備やオフィス移転サービスなども展開しており、快適な環境づくりのプロフェッショナル集団です。
三機工業は1925年に旧三井物産機械部を母体として創立された総合設備工事会社です。空調衛生設備・電気設備・搬送システムの3事業を柱に、建築設備からプラント設備まで幅広いエンジニアリングを展開。2025年3月期は売上高2,531億円(前年比+14.1%)、営業利益219億円と過去最高益を大幅更新しました。創立100周年を迎え、新経営ビジョン「MIRAI VISION 2035」を掲げてグローバル展開と新技術開発を加速しています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー
- 公式
- www.sanki.co.jp
社長プロフィール
エンジニアリングをつうじて快適環境を創造し、広く社会の発展に貢献する。三機工業は創立100周年を迎え、次の100年に向けて「MIRAI VISION 2035」を掲げ、持続的な成長と社会課題の解決に挑戦してまいります。
この会社のストーリー
暖房・衛生設備工事会社として三機工業株式会社を設立。三井系の技術会社として歩み始める。
戦後復興期に東京証券取引所に株式を上場。空調設備事業を中核に事業基盤を拡大。
工場の生産ラインや物流倉庫向けの搬送システム事業を開始。総合エンジニアリング企業への転換を図る。
半導体工場のクリーンルームや環境プラント事業を拡大。高度な技術力で差別化を推進。
売上高2,200億円・経常利益120億円を目標とする3カ年中計を策定。わずか1年で全目標を前倒し達成。
創立100周年を迎え、新経営ビジョン「MIRAI VISION 2035」を発表。次の100年に向けたグローバル展開を加速。
注目ポイント
中期経営計画2027の全主要KPIをわずか1年で前倒し達成。特に経常利益は目標の約2倍を実現する圧倒的な業績。株主還元も大幅強化し、配当は前期比2倍に。
半導体工場のクリーンルームやデータセンターの空調設備など、DX時代の成長市場で高い受注実績を誇ります。今後も旺盛な設備投資需要が追い風となる見込みです。
1925年創立の三井系総合設備工事会社。100年にわたり培った技術力とブランド力で、大型案件を安定的に受注。平均年収1,078万円と人材投資にも積極的です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 30円 | 35.8% |
| FY2017/3 | 30円 | 40.6% |
| FY2018/3 | 35円 | 55.5% |
| FY2019/3 | 60円 | 40.0% |
| FY2020/3 | 95円 | 73.9% |
| FY2021/3 | 80円 | 77.6% |
| FY2022/3 | 85円 | 73.8% |
| FY2023/3 | 75円 | 87.4% |
| FY2024/3 | 85円 | 51.3% |
| FY2025/3 | 165円 | 50.6% |
株主優待制度はありません。
FY2025/3の配当は1株165円と前期比で約2倍の大幅増配を実施しました。配当性向50%以上・DOE 5.0%を目標に掲げており、累進配当の方針のもと、減配しない姿勢を明確にしています。さらに自己株式取得も積極的に行っており、総還元性向は高い水準にあります。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
三機工業の業績は、半導体工場やデータセンター関連の大型案件増加によりFY2025/3で売上高2,531億円・営業利益219億円と過去最高益を大幅に更新しました。FY2023/3は資材価格高騰の影響で一時的に減益となりましたが、FY2024/3以降は力強い回復を見せています。FY2026/3は売上高2,500億円・営業利益245億円を予想し、利益率の一段の改善が見込まれています。
事業ごとの売上・利益
空調・衛生・電気設備の設計施工。オフィスビル・病院・半導体工場・データセンターなどの大型案件が主力。売上構成比約80%を占める最大セグメント。
搬送システム・プラント設備の設計施工。物流倉庫の自動化システムや工場の生産設備を手がけ、高い利益率を誇る。売上構成比約14%。
上下水道施設・廃棄物処理施設などの環境プラント事業。官公庁向けの安定した受注基盤を持つ。売上構成比約6%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.6% | 3.4% | - |
| FY2022/3 | 7.0% | 3.5% | - |
| FY2023/3 | 5.1% | 2.8% | - |
| FY2024/3 | 9.2% | 4.4% | 5.2% |
| FY2025/3 | 16.3% | 8.6% | 8.6% |
営業利益率は2.8%から8.6%へと大幅に改善しており、設備工事業界の中でもトップクラスの収益性を達成しています。特にFY2025/3のROE16.2%は業界平均を大きく上回る水準です。高付加価値案件の選別受注と原価管理の徹底が収益性改善の主因です。
財務は安全?
自己資本比率は50%超で安定的に推移しており、無借金経営に近い極めて健全な財務基盤を維持しています。FY2024/3に有利子負債が発生しましたが、FY2025/3には縮減されており、財務規律を維持しながら成長投資を行う姿勢が見て取れます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -4.8億円 | -14.2億円 | -69.7億円 | -19.1億円 |
| FY2022/3 | 185億円 | -33.8億円 | -75.2億円 | 151億円 |
| FY2023/3 | -106億円 | -9.7億円 | -83.3億円 | -116億円 |
| FY2024/3 | 12.8億円 | 31.7億円 | -60.7億円 | 44.6億円 |
| FY2025/3 | 297億円 | 19.0億円 | -114億円 | 316億円 |
営業キャッシュフローは建設工事の進捗に応じて変動が大きいのが特徴です。FY2025/3は営業CF 297億円と大幅な資金創出を実現しました。財務CFのマイナスは主に配当金支払いと自己株式取得によるもので、積極的な株主還元を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 82.0億円 | 22.9億円 | 28.0% |
| FY2022/3 | 98.2億円 | 33.3億円 | 33.9% |
| FY2023/3 | 62.5億円 | 15.0億円 | 24.0% |
| FY2024/3 | 128億円 | 38.0億円 | 29.8% |
| FY2025/3 | 231億円 | 58.7億円 | 25.4% |
税引前利益はFY2025/3に231億円と過去最高を記録しました。実効税率は24〜34%と年度により変動がありますが、FY2026/3は税効果の改善により20%台前半を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,078万円 | 2,653人 | - |
従業員の平均年収は1,078万円と、建設・設備工事業界の中でもトップクラスの高水準です。平均年齢43歳・平均勤続年数18.2年と、長期にわたり専門性を磨ける環境が整っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は三機工業従業員持株会氏・明治安田生命保険相互会社・大樹生命保険。
筆頭株主は信託銀行(12.5%)で、生命保険会社3社(明治安田・大樹・日本生命)で計19.9%を保有する安定的な株主構成です。三機共栄会(5.96%)は取引先持株会、従業員持株会(2.91%)も上位に入り、長期保有の安定株主基盤が充実しています。外国人投資家も22.3%と高い比率を占め、国際的な評価を受けています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建築設備事業 | 2,035億円 | 171億円 | 8.4% |
| 機械システム事業 | 357億円 | 38億円 | 10.6% |
| 環境システム事業 | 139億円 | 11億円 | 7.9% |
建築設備事業が売上の約80%を占める最大セグメントで、半導体工場やデータセンター関連の大型案件が業績を牽引しています。機械システム事業は利益率10.6%と高収益であり、物流自動化需要の拡大が追い風です。環境システム事業は官公庁向けの安定受注が特徴で、3セグメント合計で安定成長と高収益の両立を実現しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役17名中、女性は1名(5.9%)と多様性の向上が課題です。8社の連結子会社を統括し、三井系のグループガバナンス体制のもと堅実な経営を行っています。平均勤続年数18.2年と定着率が高く、技術者としての専門性が蓄積される組織です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2,250億円 | — | 2,531億円 | +12.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 125億円 | — | 219億円 | +75.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
三機工業の中期経営計画2027は、最終年度FY2027の目標をFY2025の時点で全て前倒し達成する圧倒的な進捗を見せています。特に経常利益は目標120億円に対し231億円と約2倍の超過達成を実現。半導体・データセンター関連の旺盛な設備投資需要と原価管理の徹底が大幅な計画超過の主因です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
三機工業のTSRは5年間で319.2%と、TOPIXの213.4%を大幅にアウトパフォームしています。特にFY2024〜FY2025にかけて株価が急騰し、TSRが一気に拡大しました。業績の大幅改善と積極的な株主還元策が高いリターンの原動力です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 126.6万円 | +26.6万円 | 26.6% |
| FY2022 | 129.1万円 | +29.1万円 | 29.1% |
| FY2023 | 140.7万円 | +40.7万円 | 40.7% |
| FY2024 | 203.3万円 | +103.3万円 | 103.3% |
| FY2025 | 319.2万円 | +219.2万円 | 219.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
三機工業の株価指標は、PER 17.9倍・PBR 3.28倍と建設業平均を上回る水準にあり、市場からの成長期待の高さを反映しています。信用倍率3.70倍は買い残が優勢で、先高観を示唆しています。配当利回り2.45%は業界並みの水準です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
元従業員による不正行為が判明。詳細調査を進めている。
1株を3株に株式分割することを発表。投資単位の引き下げにより個人投資家の参入を促進。
4-12月期の経常利益158億円で3%増益。通期業績予想の達成に向けて順調に進捗。
マレーシアの電気・通信設備工事会社ES Matrixを持分法適用関連会社化。海外事業基盤を強化。
最新ニュース
三機工業(株) まとめ
ひとめ診断
「三井系の総合設備工事大手。空調・衛生・電気から搬送システムまで、快適環境を創造するエンジニアリング企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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