ライト工業(株)
RAITO KOGYO CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
見えない地盤から、暮らしの安全を守る。特殊土木80年の技術力で国土を支えるプロフェッショナル
安全で暮らしやすい国土の形成に貢献する
この会社ってなに?
高速道路や鉄道沿いの斜面を崩れないように補強する工事、マンションや橋の地盤を固める工事、トンネル掘削時の地盤改良――これらの「見えないインフラ」を支えているのがライト工業です。近年は豪雨・地震などの災害復旧工事でも大きな役割を果たしており、私たちの安全な暮らしを足元から守っています。
ライト工業は1943年に創業し、法面(のり面)保護工事・地盤改良工事・薬液注入工事などの特殊土木を主力とする建設企業です。FY2025/3は売上高1,215億円・営業利益128億円と堅調な業績を維持。FY2026/3は業績予想を上方修正し、売上高1,350億円・営業利益150億円と4期ぶりの過去最高益を見込んでいます。PER 18.6倍・PBR 2.01倍と市場から成長性が評価されており、4期連続増配・自己株式取得など積極的な株主還元も特徴です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区九段北四丁目2番35号
- 公式
- www.raito.co.jp
社長プロフィール
当社は昭和18年の創業以来、特殊技術の開発・導入を積極的に進め、専門土木分野において国土の防災やインフラ整備を通じ、社会に大きく貢献してまいりました。これからも安全で暮らしやすい国土の形成に貢献してまいります。
この会社のストーリー
昭和18年、東北地方で創業。戦後の国土復興に向けた建設需要に応え、法面保護技術の研鑽を始めた。
ライト工業株式会社として法人設立。特殊土木工事の専門企業として本格的に事業を展開。
東京証券取引所第一部に上場。全国規模での施工体制を確立し、高速道路・鉄道の建設ラッシュを支えた。
大震災の復旧工事で地盤改良・耐震補強技術が再評価される。防災インフラ企業としての地位を確立。
東日本大震災後の復興事業で大規模な法面保護・地盤改良工事を実施。災害復旧のスペシャリストとして活躍。
DOE 6%以上の累進配当方針を掲げ、資本効率の向上と株主還元を両立する新中期経営計画をスタート。
注目ポイント
法面保護・地盤改良・薬液注入工事で国内トップクラスのシェアを持ちます。80年以上培った技術力は参入障壁が高く、安定した受注基盤の源泉です。
配当はFY2021の50円からFY2026予想の118円へ4期連続で増配。DOE 6%以上の累進配当方針に加え、70億円上限の自己株式取得も実施し、株主還元に積極的です。
豪雨・地震など自然災害の増加を背景に防災・減災関連の公共投資が拡大。国土強靱化計画の追い風を受け、構造的な需要増加が期待される成長分野です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 20円 | 17.8% |
| FY2017/3 | 25円 | 19.4% |
| FY2018/3 | 35円 | 28.1% |
| FY2019/3 | 38円 | 30.6% |
| FY2020/3 | 41円 | 30.1% |
| FY2021/3 | 50円 | 30.0% |
| FY2022/3 | 54円 | 31.0% |
| FY2023/3 | 61円 | 32.0% |
| FY2024/3 | 70円 | 41.6% |
| FY2025/3 | 100円 | 46.7% |
株主優待制度はありません。
配当はFY2021/3の50円からFY2026/3予想の118円へと4期連続増配で2倍以上に増加しています。DOE(株主資本配当率)6%以上を掲げる累進配当方針のもと、配当性向も30%→50%超へ拡大。さらに70億円上限の自己株式取得も実施しており、総還元性向の高さが際立ちます。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ライト工業の業績は安定成長を続けており、FY2026/3は上方修正後の売上高1,350億円・営業利益150億円と4期ぶりの過去最高益を予想しています。FY2024/3は一時的に営業利益が減少しましたが、FY2025/3には回復し、国内外の手持工事の順調な進捗により成長トレンドが継続しています。
事業ごとの売上・利益
法面保護工事・地盤改良工事・薬液注入工事・耐震補強工事など特殊土木が主力。売上構成比98%を占めるコア事業。国内公共工事と民間工事の両方で安定受注。
建設機械のリース事業、建設資材の販売、介護サービスなどを展開。建設事業を補完する周辺事業群。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.3% | 7.7% | - |
| FY2022/3 | 15.3% | 7.7% | - |
| FY2023/3 | 11.9% | 7.7% | - |
| FY2024/3 | 10.9% | 6.6% | 9.6% |
| FY2025/3 | 12.1% | 8.1% | 10.5% |
営業利益率は9.6〜12.1%の高水準で推移しており、建設業界の中でもトップクラスの収益性を誇ります。ROEは概ね10%超を維持し、FY2025/3には11.2%まで回復。特殊土木という参入障壁の高い領域で安定した利益率を確保できる技術力が最大の強みです。
財務は安全?
自己資本比率は67〜73%と極めて健全な財務体質を維持しています。有利子負債はFY2023/3まで実質ゼロであり、FY2024/3以降もわずか15〜16億円程度にとどまります。実質無借金経営に近い財務基盤は、景気変動に対する高い耐性を示しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 152億円 | -72.3億円 | -25.0億円 | 79.8億円 |
| FY2022/3 | 86.0億円 | -23.5億円 | -46.9億円 | 62.5億円 |
| FY2023/3 | 47.6億円 | 4.9億円 | -57.6億円 | 52.5億円 |
| FY2024/3 | 146億円 | -42.5億円 | -53.3億円 | 103億円 |
| FY2025/3 | 104億円 | -19.0億円 | -124億円 | 84.6億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、FCF(フリーキャッシュフロー)も5年連続でプラスです。FY2025/3の財務CFが-124億円と大きいのは、大規模な自己株式取得と増配によるもので、積極的な株主還元の表れです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 121億円 | 35.0億円 | 28.8% |
| FY2022/3 | 140億円 | 50.5億円 | 36.1% |
| FY2023/3 | 133億円 | 38.2億円 | 28.7% |
| FY2024/3 | 116億円 | 34.3億円 | 29.5% |
| FY2025/3 | 132億円 | 32.5億円 | 24.7% |
税引前利益は堅調に推移しており、FY2026/3は上方修正後151億円を見込んでいます。実効税率は24〜36%と年度により変動がありますが、概ね法定実効税率並みの健全な納税を行っています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 949万円 | 1,385人 | - |
従業員の平均年収は949万円と、建設業界の中でも高い給与水準です。平均年齢44.7歳・平均勤続年数17.8年と定着率が高く、特殊土木の高い専門性を持つ人材を長期的に育成・確保できている証といえます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主は太陽生命保険・日本生命保険相互会社・三井住友銀行。
筆頭株主は信託銀行(14.70%)で、生命保険会社と銀行を中心とした安定株主構成です。太陽生命保険(6.12%)・日本生命(4.56%)・三井住友銀行(4.36%)・北陸銀行(2.84%)など金融機関が上位を占め、外国人投資家比率も31.1%と高水準で、グローバルな機関投資家からも注目されている銘柄です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 1,192億円 | 125億円 | 10.5% |
| その他 | 23億円 | 3.1億円 | 13.5% |
建設事業が売上の98%を占める一本足打法ですが、その中身は法面保護・地盤改良・薬液注入・耐震補強など多岐にわたる特殊工法の集合体です。営業利益率10.5%と建設業界では極めて高い収益性を誇り、参入障壁の高い特殊土木技術が安定収益の源泉となっています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役19名中、女性が3名(15.8%)を占めています。14社の連結子会社を統括し、報酬委員会の委員長を筆頭独立社外取締役が務めるなど、ガバナンス体制を強化しています。平均勤続年数17.8年と定着率が高く、専門技術の蓄積と人材育成に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 | 137億円 | 150億円 | — | +9.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,210億円 | — | 1,215億円 | +0.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ライト工業は「Raito2027」のもと、FY2027に売上高1,350億円以上・営業利益150億円以上を最終目標に掲げていますが、FY2026/3の上方修正により中計2年目で早くも目標水準に到達する見通しです。DOE 6%以上の累進配当方針と自己株式取得を組み合わせた積極的な株主還元も、計画の重要な柱となっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
ライト工業のTSRは5年間で228%と、TOPIXの213%を上回るアウトパフォーマンスを達成しています。特にFY2025には上場来高値を更新し、配当増額と自己株式取得による株主還元の強化がTSR向上に大きく寄与しました。防災インフラ需要の構造的な追い風も相まって、中長期的な株主価値の向上が続いています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 157.3万円 | +57.3万円 | 57.3% |
| FY2022 | 167.6万円 | +67.6万円 | 67.6% |
| FY2023 | 172.5万円 | +72.5万円 | 72.5% |
| FY2024 | 185.2万円 | +85.2万円 | 85.2% |
| FY2025 | 228.0万円 | +128.0万円 | 128.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
ライト工業のPERは18.6倍、PBRは2.01倍と建設業界平均を上回るプレミアム評価を受けています。これは特殊土木の高い参入障壁と安定した収益性、積極的な株主還元策が市場に評価されているためです。信用倍率9.26倍と買い残がやや多いものの、上場来高値更新の勢いを反映しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3の業績予想を上方修正。営業利益150億円(前期比+17.1%)で4期ぶり最高益へ。配当も118円に増額。
70億円上限の自己株式取得を決議。株価上場来高値を更新し、積極的な株主還元姿勢を市場が評価。
中期経営計画「Raito2027」を策定。DOE 6%以上の累進配当方針と、ROE向上に向けた取り組みを明示。
最新ニュース
ライト工業(株) まとめ
ひとめ診断
「地盤と斜面を守る特殊土木のパイオニア。国土防災インフラを支えるプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「建設業」に分類される他の企業
PC工法の匠。橋梁・インフラを支えるプレストレストコンクリートのスペシャリスト
送電線建設工事から出発した独立系電気工事の大手。国内電力・民間・公共に加え、東南アジアを中心に海外展開
基礎工事のパイオニア。独自の3工法で日本のインフラと建築を地盤から支えるスタンダード企業
祖業の木材から米国住宅事業へ、巨額買収で海外成長に賭けるグローバルビルダー
準大手ゼネコンの名門、病院・学校建築に強みを持ち浮体式洋上風力発電で新領域を開拓中
南海電鉄グループの建設中核。関西を地盤に、建築・土木の両輪で堅実に成長するスタンダード企業
住友林業との資本提携で新時代へ。創業126年の準大手ゼネコンが木造ハイブリッド建築で未来を拓く
千葉発、建設と分譲マンションの二刀流で成長を続けるプライム上場の中堅ゼネコン