1944プライム

きんでん

KINDEN CORPORATION

最終更新日: 2026年3月22日

ROE8.0%
BPS3014.1円
自己資本比率64.4%
FY2025/3 有報データ

電設工事のトップランナー。関西電力と共に日本の電気インフラを支え続ける

豊かな暮らしをトータルサポートする総合設備エンジニアリング企業

この会社ってなに?

あなたが日常使うオフィスビルの照明や空調、駅の電気設備、さらにはスマートフォンの通信を支える基地局の工事まで、きんでんが手掛けているかもしれません。最近ではAI開発用GPUデータセンターの冷却設備や蓄電所の運営保守など、次世代インフラの構築にも取り組んでおり、私たちの未来の暮らしを支える技術を提供しています。

きんでんは関西電力グループの総合設備エンジニアリング企業で、電気設備工事において国内首位級の実績を誇ります。電力インフラ、情報通信、空調・衛生設備など幅広い領域をカバーし、全国展開しています。FY2026/3期第3四半期累計では完成工事高4,992億円(前年同期比+7.5%)、営業利益519億円(同+69.2%)と大幅増益を達成。通期業績予想を売上高7,500億円・営業利益840億円に上方修正し、中期経営計画の成長指標を2年前倒しで達成する好調ぶりです。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
大阪府大阪市北区本庄東2丁目3番41号
公式
www.kinden.co.jp

社長プロフィール

上坂 隆勇
代表取締役社長
堅実・成長志向型
1944年の創業以来、電気設備のプロフェッショナルとして社会インフラを支えてまいりました。データセンターやAI関連インフラなど新たな需要にも積極的に対応し、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。

この会社のストーリー

1944
近畿電気工事として創立

関西配電(現・関西電力)の工事部門として設立。配電工事を中心に、関西地域の電気インフラ整備を担う企業として歩み始める。

1961
東京証券取引所に上場

東証への上場を果たし、全国展開の基盤を確立。社名を「きんでん」に変更し、電気設備工事のリーディングカンパニーへ成長。

2021
中期経営計画策定、7,000億円規模へ

長期ビジョンのもと「連結7,000億円規模の経営」を掲げ、情報通信・環境関連・海外事業の拡大を推進する6年計画を策定。

2025
AIデータセンター市場へ本格参入

ハイレゾとの資本業務提携でAI用GPUデータセンター向け冷却技術を共同開発。関西電力との蓄電所新会社設立も発表。

2030
次世代インフラのリーディングカンパニーへ

再生可能エネルギー・データセンター・スマートシティの3本柱で、日本の次世代インフラを支えるトップ企業を目指す。

注目ポイント

関西電力グループの安定基盤と独立した成長力

筆頭株主の関西電力への依存度は約20%に抑え、全国展開で自立的な成長を実現。安定した受注基盤と成長性を両立しています。

中計目標を2年前倒し達成の好業績

売上高7,000億円の長期目標をFY2025/3期に前倒し達成。営業利益は840億円予想と過去最高益を大幅に更新する見通しです。

4年連続増配と資本効率向上

配当はFY2021の35円からFY2026予想の121円へ約3.5倍に拡大。ROE7%以上を目標に、株主還元と資本効率の向上を両立しています。

サービスの実績は?

14,359
連結従業員数
2025年3月時点
安定
888万円
平均年収
FY2025実績
業界高水準
121
年間配当予想
FY2026/3期予想(修正後)
+31円 YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 90円
安全性
安定
自己資本比率 64.4%
稼ぐ力
普通
ROE 8.0%
話題性
好評
ポジティブ 72%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
90
方針: 配当性向35%以上を目安
1株配当配当性向
FY2016/32422.0%
FY2017/32621.4%
FY2018/32820.6%
FY2019/33022.6%
FY2020/33221.3%
FY2021/33522.4%
FY2022/33728.8%
FY2023/34028.5%
FY2024/36338.1%
FY2025/39038.1%
9期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当金はFY2021/3期の35円からFY2025/3期の90円へと4年連続で増配し、約2.6倍に拡大しました。FY2026/3期は当初100円予想から121円に増額修正されており、さらなる増配が見込まれています。中期経営計画の資本政策でROE7%以上を目標に掲げ、株主還元の一層の充実を図る方針です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.0%
業界平均
9.2%
営業利益率上回る
この会社
8.6%
業界平均
6.4%
自己資本比率上回る
この会社
64.4%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/35,668億円
FY2023/36,091億円
FY2024/36,545億円
FY2025/37,051億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3427億円
FY2025/3610億円

きんでんの業績は5期連続の増収トレンドにあります。FY2025/3期は売上高7,050億円、営業利益609億円と過去最高を更新。FY2026/3期はさらに通期予想を2度にわたって上方修正し、売上高7,500億円・営業利益840億円を見込んでいます。電力インフラの更新需要とデータセンター関連工事の急増が業績を力強く牽引しています。

事業ごとの売上・利益

電気工事・総合設備工事
約7,500億円100.0%)
電気工事・総合設備工事約7,500億円
利益: 約840億円利益率: 11.2%

関西電力グループの配電工事を基盤に、情報通信・再エネ・データセンター等の総合設備工事を展開

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.0%4.7%-
FY2022/35.6%3.8%-
FY2023/35.8%3.9%-
FY2024/35.9%4.1%6.5%
FY2025/38.0%5.8%8.6%

収益性は着実に向上しており、FY2025/3期にはROEが7.9%に改善しました。営業利益率も6.1%から8.6%へ大幅に改善しており、工事の選別受注による採算性向上と原価管理の徹底が奏功しています。FY2026/3期はさらに営業利益率11%超への改善が見込まれ、中期経営計画のROE7%以上目標も達成しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率64.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
291億円
会社の純資産
5,997億円

自己資本比率は70〜73%と極めて高水準で推移しており、電気設備工事業界の中でもトップクラスの財務健全性を誇ります。FY2024/3期に約291億円の有利子負債が計上されましたが、BPS(1株当たり純資産)は着実に増加しており、実質無借金経営に近い強固な財務基盤を維持しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+245億円
営業CF
投資に使ったお金
+36.0億円
投資CF
借入・返済など
-250億円
財務CF
手元に残ったお金
+282億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3433億円-58.5億円-173億円375億円
FY2022/3330億円-99.8億円-82.5億円230億円
FY2023/3302億円-274億円-93.4億円27.6億円
FY2024/3385億円-222億円-160億円163億円
FY2025/3245億円36.0億円-250億円282億円

営業キャッシュフローは毎期プラスを安定的に確保しており、本業の現金創出力は堅調です。FY2025/3期は投資CFがプラスに転じましたが、これは政策保有株式の売却によるものです。FCF(フリーキャッシュフロー)は281億円と大幅に改善しており、積極的な株主還元の原資を十分に確保しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1関西電力グループからの受注動向の変化リスク
2建設技能労働者の不足・労務費高騰リスク
3建設資材価格の変動リスク
4自然災害・異常気象による工事中断リスク
5情報セキュリティに関するリスク
6海外事業における地政学リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3448億円124億円27.8%
FY2022/3400億円136億円34.0%
FY2023/3402億円115億円28.6%
FY2024/3460億円124億円27.0%
FY2025/3645億円173億円26.8%

実効税率は27〜34%の範囲で推移しており、FY2025/3期は26.8%と安定した水準を維持しています。FY2026/3期は税引前利益の大幅増加に伴い、納税額も増加する見込みですが、実効税率は25%程度と効率的な税務運営が見込まれています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
888万円
従業員数
14,359
平均年齢
41.7歳
平均年収従業員数前年比
当期888万円14,359-

平均年収は約888万円で、電気設備工事業界の中でも高水準の給与体系です。従業員数は約1万4千人と大規模な組織であり、平均年齢41.7歳と経験豊富な技術者層が厚いことが特徴です。平均勤続年数19.7年と長期雇用の文化が根付いています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主61%
浮動株39.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関16.3%
事業法人等40.1%
外国法人等26%
個人その他16.3%
証券会社1.2%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は関西電力・関電不動産開発・きんでん従業員持株会。

関西電力株式会社(58,905,579株)29.64%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(22,258,300株)11.2%
関電不動産開発株式会社(14,507,319株)7.3%
きんでん従業員持株会(9,038,726株)4.55%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(6,771,000株)3.41%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(4,721,592株)2.38%
JP MORGAN CHASE BANK 380055(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,704,080株)1.36%
GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(2,283,665株)1.15%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,150,952株)1.08%
J.P. MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A. 384513(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,101,500株)1.06%

筆頭株主は関西電力(29.64%)であり、関西電力グループとして強固な関係を維持しています。関電不動産開発(7.3%)、従業員持株会(4.55%)を含めると安定株主の比率が高く、長期的な経営の安定性が確保されています。外国法人の保有比率は約26%あり、海外機関投資家からの関心も高いことがうかがえます。

会社の公式開示情報

役員報酬

6億3,100万円
取締役11名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
電気工事・総合設備工事約7,500億円約840億円11.2%

役員報酬は11名で総額約6億3千万円です。事業リスクとしては、親会社グループである関西電力からの受注動向の変化が筆頭に挙げられます。また、建設業界全体の課題である技能労働者不足と資材価格高騰への対応も重要な経営課題です。海外事業も展開しており、地政学リスクにも注意が必要です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 20名)
女性 2名(10.0% 男性 18
10%
90%
監査報酬
5,200万円
連結子会社数
21
設備投資額
101.8億円
平均勤続年数(従業員)
19.7

取締役会は20名で構成され、うち女性は2名(10.0%)です。社外取締役比率は60%と高く、ガバナンスの充実が図られています。連結子会社21社を統括し、平均勤続年数19.7年と長期雇用の文化が根付いています。設備投資額は年間約102億円で、技術力の維持・向上に注力しています。

会社の計画は順調?

S
総合評価
中計の売上高目標を前倒しで達成し、利益目標も大幅に上方修正。資本効率の改善も着実に進行。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

電力インフラの更新需要とデータセンター関連工事の急増が想定を大きく上回り、業績を押し上げた結果です。
中期経営計画(2021〜2026年度)
FY2022〜FY2027
連結売上高: 目標 7,000億円規模 前倒し達成 (7,050億円(FY2025/3期実績))
100%
ROE: 目標 7.0%以上 達成 (7.9%(FY2025/3期実績))
100%
連結営業利益: 目標 840億円(上方修正後FY2026/3予想) 順調 (609億円(FY2025/3期実績))
73%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20256,600億円7,050億円+6.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025440億円609億円+38.4%
FY2026670億円840億円+25.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2021〜2026年度中期経営計画では、長期ビジョン「連結7,000億円規模の経営」を掲げていましたが、FY2025/3期に前倒しで達成しました。FY2026/3期は2度の上方修正を経て売上高7,500億円・営業利益840億円を見込んでおり、成長指標を2年前倒しで達成する見通しです。2026年1月には資本政策としてROE7%以上を目標に掲げ、株主還元の強化にも注力しています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

FY2021を起点とした株主総利回り(TSR)は226.6%とTOPIXの213.4%をアウトパフォームしています。特にFY2024以降の伸びが顕著で、電力インフラ投資の拡大とデータセンター関連需要の追い風を受けた業績の急拡大が株価上昇を牽引しました。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+126.6%
100万円 →226.6万円
126.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021120.4万円+20.4万円20.4%
FY2022103.4万円+3.4万円3.4%
FY2023107.0万円+7.0万円7.0%
FY2024180.0万円+80.0万円80.0%
FY2025226.6万円+126.6万円126.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残信用倍率 3.65倍
売り残-
信用倍率3.65倍
2026年3月時点時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年4月下旬
第1四半期決算発表2026年7月下旬

PER27.8倍・PBR2.43倍と、建設業界の平均を大幅に上回る高いバリュエーションで取引されています。これは電気設備工事首位級の地位と業績急拡大による市場の高い成長期待を反映しています。信用倍率は3.65倍でやや買い長の状態ですが、過度な過熱感はありません。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
105
前月比 +22%
メディア数
35
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 四季報オンライン ほか
業界内ランキング
上位 6%
建設業 500社中 28位
報道のトーン
72%
好意的
20%
中立
8%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・上方修正42%
資本政策・株主還元25%
データセンター・AI20%
その他13%

最近の出来事

2026年1月業績上方修正

FY2026/3期3Q決算で通期業績予想を上方修正。連結売上高7,500億円・営業利益840億円に引き上げ、配当予想も100円から121円に増額。中期経営計画の資本政策を発表し、ROE7%以上を目標に掲げた。

2025年12月資本業務提携

AI開発用GPUデータセンター運営のハイレゾと資本業務提携。データセンター向け冷却技術の共同開発を推進し、急成長するAIインフラ市場への参入を加速。

2025年10月上方修正

FY2026/3期2Q決算にて通期業績予想を24%上方修正。良好な市場環境と手持工事の好調を背景に、過去最高益予想をさらに上乗せした。

2025年3月資本業務提携

ミックウェアと資本業務提携を発表。エネルギーマネジメントやデータ活用分野での新規事業創出に向けた協業を開始。

きんでん まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 90円
安全性
安定
自己資本比率 64.4%
稼ぐ力
普通
ROE 8.0%
話題性
好評
ポジティブ 72%

関西電力系の電設工事首位級、3Q累計で営業利益69%増と絶好調で通期予想を大幅上方修正

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU