きんでん
KINDEN CORPORATION
最終更新日: 2026年3月22日
電設工事のトップランナー。関西電力と共に日本の電気インフラを支え続ける
豊かな暮らしをトータルサポートする総合設備エンジニアリング企業
この会社ってなに?
あなたが日常使うオフィスビルの照明や空調、駅の電気設備、さらにはスマートフォンの通信を支える基地局の工事まで、きんでんが手掛けているかもしれません。最近ではAI開発用GPUデータセンターの冷却設備や蓄電所の運営保守など、次世代インフラの構築にも取り組んでおり、私たちの未来の暮らしを支える技術を提供しています。
きんでんは関西電力グループの総合設備エンジニアリング企業で、電気設備工事において国内首位級の実績を誇ります。電力インフラ、情報通信、空調・衛生設備など幅広い領域をカバーし、全国展開しています。FY2026/3期第3四半期累計では完成工事高4,992億円(前年同期比+7.5%)、営業利益519億円(同+69.2%)と大幅増益を達成。通期業績予想を売上高7,500億円・営業利益840億円に上方修正し、中期経営計画の成長指標を2年前倒しで達成する好調ぶりです。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市北区本庄東2丁目3番41号
- 公式
- www.kinden.co.jp
社長プロフィール
1944年の創業以来、電気設備のプロフェッショナルとして社会インフラを支えてまいりました。データセンターやAI関連インフラなど新たな需要にも積極的に対応し、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。
この会社のストーリー
関西配電(現・関西電力)の工事部門として設立。配電工事を中心に、関西地域の電気インフラ整備を担う企業として歩み始める。
東証への上場を果たし、全国展開の基盤を確立。社名を「きんでん」に変更し、電気設備工事のリーディングカンパニーへ成長。
長期ビジョンのもと「連結7,000億円規模の経営」を掲げ、情報通信・環境関連・海外事業の拡大を推進する6年計画を策定。
ハイレゾとの資本業務提携でAI用GPUデータセンター向け冷却技術を共同開発。関西電力との蓄電所新会社設立も発表。
再生可能エネルギー・データセンター・スマートシティの3本柱で、日本の次世代インフラを支えるトップ企業を目指す。
注目ポイント
筆頭株主の関西電力への依存度は約20%に抑え、全国展開で自立的な成長を実現。安定した受注基盤と成長性を両立しています。
売上高7,000億円の長期目標をFY2025/3期に前倒し達成。営業利益は840億円予想と過去最高益を大幅に更新する見通しです。
配当はFY2021の35円からFY2026予想の121円へ約3.5倍に拡大。ROE7%以上を目標に、株主還元と資本効率の向上を両立しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 24円 | 22.0% |
| FY2017/3 | 26円 | 21.4% |
| FY2018/3 | 28円 | 20.6% |
| FY2019/3 | 30円 | 22.6% |
| FY2020/3 | 32円 | 21.3% |
| FY2021/3 | 35円 | 22.4% |
| FY2022/3 | 37円 | 28.8% |
| FY2023/3 | 40円 | 28.5% |
| FY2024/3 | 63円 | 38.1% |
| FY2025/3 | 90円 | 38.1% |
株主優待制度はありません。
配当金はFY2021/3期の35円からFY2025/3期の90円へと4年連続で増配し、約2.6倍に拡大しました。FY2026/3期は当初100円予想から121円に増額修正されており、さらなる増配が見込まれています。中期経営計画の資本政策でROE7%以上を目標に掲げ、株主還元の一層の充実を図る方針です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
きんでんの業績は5期連続の増収トレンドにあります。FY2025/3期は売上高7,050億円、営業利益609億円と過去最高を更新。FY2026/3期はさらに通期予想を2度にわたって上方修正し、売上高7,500億円・営業利益840億円を見込んでいます。電力インフラの更新需要とデータセンター関連工事の急増が業績を力強く牽引しています。
事業ごとの売上・利益
関西電力グループの配電工事を基盤に、情報通信・再エネ・データセンター等の総合設備工事を展開
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.0% | 4.7% | - |
| FY2022/3 | 5.6% | 3.8% | - |
| FY2023/3 | 5.8% | 3.9% | - |
| FY2024/3 | 5.9% | 4.1% | 6.5% |
| FY2025/3 | 8.0% | 5.8% | 8.6% |
収益性は着実に向上しており、FY2025/3期にはROEが7.9%に改善しました。営業利益率も6.1%から8.6%へ大幅に改善しており、工事の選別受注による採算性向上と原価管理の徹底が奏功しています。FY2026/3期はさらに営業利益率11%超への改善が見込まれ、中期経営計画のROE7%以上目標も達成しています。
財務は安全?
自己資本比率は70〜73%と極めて高水準で推移しており、電気設備工事業界の中でもトップクラスの財務健全性を誇ります。FY2024/3期に約291億円の有利子負債が計上されましたが、BPS(1株当たり純資産)は着実に増加しており、実質無借金経営に近い強固な財務基盤を維持しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 433億円 | -58.5億円 | -173億円 | 375億円 |
| FY2022/3 | 330億円 | -99.8億円 | -82.5億円 | 230億円 |
| FY2023/3 | 302億円 | -274億円 | -93.4億円 | 27.6億円 |
| FY2024/3 | 385億円 | -222億円 | -160億円 | 163億円 |
| FY2025/3 | 245億円 | 36.0億円 | -250億円 | 282億円 |
営業キャッシュフローは毎期プラスを安定的に確保しており、本業の現金創出力は堅調です。FY2025/3期は投資CFがプラスに転じましたが、これは政策保有株式の売却によるものです。FCF(フリーキャッシュフロー)は281億円と大幅に改善しており、積極的な株主還元の原資を十分に確保しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 448億円 | 124億円 | 27.8% |
| FY2022/3 | 400億円 | 136億円 | 34.0% |
| FY2023/3 | 402億円 | 115億円 | 28.6% |
| FY2024/3 | 460億円 | 124億円 | 27.0% |
| FY2025/3 | 645億円 | 173億円 | 26.8% |
実効税率は27〜34%の範囲で推移しており、FY2025/3期は26.8%と安定した水準を維持しています。FY2026/3期は税引前利益の大幅増加に伴い、納税額も増加する見込みですが、実効税率は25%程度と効率的な税務運営が見込まれています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 888万円 | 14,359人 | - |
平均年収は約888万円で、電気設備工事業界の中でも高水準の給与体系です。従業員数は約1万4千人と大規模な組織であり、平均年齢41.7歳と経験豊富な技術者層が厚いことが特徴です。平均勤続年数19.7年と長期雇用の文化が根付いています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は関西電力・関電不動産開発・きんでん従業員持株会。
筆頭株主は関西電力(29.64%)であり、関西電力グループとして強固な関係を維持しています。関電不動産開発(7.3%)、従業員持株会(4.55%)を含めると安定株主の比率が高く、長期的な経営の安定性が確保されています。外国法人の保有比率は約26%あり、海外機関投資家からの関心も高いことがうかがえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 電気工事・総合設備工事 | 約7,500億円 | 約840億円 | 11.2% |
役員報酬は11名で総額約6億3千万円です。事業リスクとしては、親会社グループである関西電力からの受注動向の変化が筆頭に挙げられます。また、建設業界全体の課題である技能労働者不足と資材価格高騰への対応も重要な経営課題です。海外事業も展開しており、地政学リスクにも注意が必要です。
この会社のガバナンスは?
取締役会は20名で構成され、うち女性は2名(10.0%)です。社外取締役比率は60%と高く、ガバナンスの充実が図られています。連結子会社21社を統括し、平均勤続年数19.7年と長期雇用の文化が根付いています。設備投資額は年間約102億円で、技術力の維持・向上に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6,600億円 | — | 7,050億円 | +6.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 440億円 | — | 609億円 | +38.4% |
| FY2026 | 670億円 | 840億円 | — | +25.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2021〜2026年度中期経営計画では、長期ビジョン「連結7,000億円規模の経営」を掲げていましたが、FY2025/3期に前倒しで達成しました。FY2026/3期は2度の上方修正を経て売上高7,500億円・営業利益840億円を見込んでおり、成長指標を2年前倒しで達成する見通しです。2026年1月には資本政策としてROE7%以上を目標に掲げ、株主還元の強化にも注力しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
FY2021を起点とした株主総利回り(TSR)は226.6%とTOPIXの213.4%をアウトパフォームしています。特にFY2024以降の伸びが顕著で、電力インフラ投資の拡大とデータセンター関連需要の追い風を受けた業績の急拡大が株価上昇を牽引しました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 120.4万円 | +20.4万円 | 20.4% |
| FY2022 | 103.4万円 | +3.4万円 | 3.4% |
| FY2023 | 107.0万円 | +7.0万円 | 7.0% |
| FY2024 | 180.0万円 | +80.0万円 | 80.0% |
| FY2025 | 226.6万円 | +126.6万円 | 126.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER27.8倍・PBR2.43倍と、建設業界の平均を大幅に上回る高いバリュエーションで取引されています。これは電気設備工事首位級の地位と業績急拡大による市場の高い成長期待を反映しています。信用倍率は3.65倍でやや買い長の状態ですが、過度な過熱感はありません。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3期3Q決算で通期業績予想を上方修正。連結売上高7,500億円・営業利益840億円に引き上げ、配当予想も100円から121円に増額。中期経営計画の資本政策を発表し、ROE7%以上を目標に掲げた。
AI開発用GPUデータセンター運営のハイレゾと資本業務提携。データセンター向け冷却技術の共同開発を推進し、急成長するAIインフラ市場への参入を加速。
FY2026/3期2Q決算にて通期業績予想を24%上方修正。良好な市場環境と手持工事の好調を背景に、過去最高益予想をさらに上乗せした。
ミックウェアと資本業務提携を発表。エネルギーマネジメントやデータ活用分野での新規事業創出に向けた協業を開始。
最新ニュース
きんでん まとめ
ひとめ診断
関西電力系の電設工事首位級、3Q累計で営業利益69%増と絶好調で通期予想を大幅上方修正
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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