1870プライム

矢作建設工業(株)

YAHAGI CONSTRUCTION CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE8.0%
BPS1599.6円
自己資本比率49.8%
FY2025/3 有報データ

東海圏のインフラを支える名鉄グループの建設のプロ。街づくりと技術革新で未来を築く

建設を通じて、人々の暮らしと社会の発展に貢献する

この会社ってなに?

名古屋駅周辺の再開発ビルやマンション、リニア中央新幹線関連の土木工事、大型物流施設の建設など、東海圏のインフラを支える存在です。また、産業用地の開発や自社ブランドのマンション分譲も手がけており、街づくりの担い手として地域の発展に貢献しています。最近ではAIを活用した安全管理や検図業務の効率化にも取り組んでいます。

矢作建設工業は1949年設立の名古屋を拠点とする総合建設会社で、名古屋鉄道の連結子会社です。マンション・オフィス・物流施設などの民間建築を中心に、土木・不動産開発まで幅広く展開。2025年3月期は売上高1,407億円(前年比+17.4%)を達成し、FY2026/3は売上高1,680億円(+19.4%)を予想。中期経営計画の売上高目標1,300億円を大幅に上回る成長を遂げています。PER 13.9倍・PBR 1.33倍、配当利回り4.23%と株主還元にも積極的です。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
愛知県名古屋市東区葵三丁目19番7号
公式
www.yahagi.co.jp

社長プロフィール

髙柳 充広
代表取締役社長
実直な経営者
矢作建設工業は、建設事業と不動産事業を両輪として、東海圏を中心に社会インフラの整備と街づくりに貢献してまいります。DXやAIの活用による生産性向上と安全管理の高度化を推進し、持続可能な成長を実現します。

この会社のストーリー

1949
矢作建設工業の設立

愛知県名古屋市に矢作建設工業株式会社を設立。東海圏の建設需要に応える総合建設会社としてスタートした。

1982
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に上場を果たし、資本市場からの調達基盤を確立。名鉄グループの中核ゼネコンとして成長を加速。

2000
不動産開発事業を本格化

産業用地の開発やマンション分譲事業を拡大し、建設と不動産の二本柱による安定経営モデルを確立した。

2021
中期経営計画の策定

売上高1,300億円・営業利益100億円を目標とする中期経営計画を策定。DX推進と事業領域の拡大を打ち出した。

2025
売上高目標を前倒し達成

中計の売上高目標1,300億円をFY2025/3に1,407億円で前倒し達成。東海圏の旺盛な建設需要を取り込んだ成果。

2026
過去最高益に挑む

FY2026/3は売上高1,680億円・営業利益100億円を予想。3Q累計で過去最高を更新し、M&AやAI活用で更なる成長へ。

注目ポイント

配当利回り4.23%の高配当株

4期連続増配で配当は34円から90円へ約2.6倍に増加。配当利回り4.23%は建設業界トップクラスの水準で、インカムゲインを重視する投資家に最適です。

中計目標を前倒し達成の成長力

中期経営計画の売上高目標1,300億円をFY2025/3に前倒し達成。FY2026/3は1,680億円と更なる成長を見込み、3Q累計で売上高・利益ともに過去最高を更新しています。

名鉄グループの安定基盤

親会社・名古屋鉄道が19%を保有する名鉄グループの中核ゼネコン。東海圏で唯一の東証プライム上場ゼネコンとして、リニア関連工事など地域インフラの成長を享受できるポジションにあります。

サービスの実績は?

90
1株当たり配当金
FY2026予想
+12.5% YoY
+17.4%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
4.23%
配当利回り
FY2026予想ベース
1,392
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 80円
安全性
普通
自己資本比率 49.8%(FY2025/3に有利子負債が1,125億円に増加したが、大型プロジェクトの運転資金によるもので自己資本比率47.7%は健全)
稼ぐ力
普通
ROE 8.0%
話題性
好評
ポジティブ 62%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
80
方針: 安定配当を基本とし、連結配当性向40%以上を目標
1株配当配当性向
FY2016/32220.5%
FY2017/32420.4%
FY2018/32425.5%
FY2019/32827.1%
FY2020/33428.6%
FY2021/33444.8%
FY2022/33833.9%
FY2023/34341.0%
FY2024/36039.9%
FY2025/38061.0%
9期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は4期連続増配中で、FY2021/3の34円からFY2026/3予想の90円へと約2.6倍に増加しています。FY2025/3には創立75周年記念配当20円を含む80円を実施。FY2026/3は普通配当90円を予想しており、配当利回り4.23%と高配当が魅力です。配当性向は40%以上を目標としており、株主還元に積極的な姿勢が見られます。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.0%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
6.2%
業界平均
6.5%
自己資本比率下回る
この会社
49.8%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3931億円
FY2023/31,111億円
FY2024/31,198億円
FY2025/31,407億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/395.1億円
FY2025/386.5億円

矢作建設工業の業績は、東海圏の旺盛な建設需要を背景に堅調な成長を続けています。FY2025/3は売上高1,407億円と過去最高を更新し、FY2026/3は売上高1,680億円(+19.4%)・営業利益100億円(+15.5%)を予想。中期経営計画の売上高目標1,300億円を大幅に上回る実績を示しており、3Q累計では売上高・利益ともに過去最高を更新しています。

事業ごとの売上・利益

建設事業
1,214億円86.3%)
不動産事業
193億円13.7%)
建設事業1,214億円
利益: 72.1億円利益率: 5.9%

マンション・オフィスビル・物流施設・工場などの建築工事と、道路・橋梁・鉄道関連の土木工事を手がける主力セグメント。売上構成比86%。名鉄グループ案件や東海圏の民間建築が中心。

不動産事業193億円
利益: 14.5億円利益率: 7.5%

産業用地の開発・分譲、自社ブランドマンションの分譲、賃貸不動産の運営を展開。売上構成比14%。建設事業とのシナジーを活かした一貫開発が強み。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/36.1%2.5%-
FY2022/39.3%4.2%-
FY2023/38.9%3.5%-
FY2024/39.7%5.1%7.9%
FY2025/38.0%3.9%6.2%

営業利益率は6〜8%台で推移しており、建設業界の中では安定した収益性を維持しています。FY2024/3にはROE 9.7%・営業利益率7.9%と高水準を達成。FY2025/3は資材費・労務費の上昇により利益率がやや低下しましたが、FY2026/3は営業利益率6.0%を見込んでおり、売上拡大による利益成長が期待されます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率49.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,125億円
会社の純資産
688億円

自己資本比率は42〜53%台で推移しており、建設業界の中では健全な財務体質を維持しています。BPSはFY2021/3の1,258.9円からFY2025/3の1,599.6円へ着実に増加。FY2024/3以降は有利子負債が増加していますが、これは大型プロジェクトの受注拡大に伴う運転資金の増加によるものです。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-172億円
営業CF
投資に使ったお金
-2.5億円
投資CF
借入・返済など
+131億円
財務CF
手元に残ったお金
-174億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-67.6億円-2.2億円154億円-69.8億円
FY2022/3158億円-15.5億円-144億円143億円
FY2023/341.5億円-30.7億円-2.5億円10.8億円
FY2024/3102億円-11.8億円-119億円90.5億円
FY2025/3-172億円-2.5億円131億円-174億円

建設業の特性として、大型プロジェクトの着工・完工タイミングにより営業CFが大きく変動します。FY2025/3は工事の進捗に伴う立替金の増加により営業CFが-172億円となりましたが、これは一時的な要因です。FY2022/3とFY2024/3にはそれぞれ158億円、102億円の営業CFを計上しており、中長期的にはキャッシュ創出力を持っています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設資材価格(鋼材・セメント等)の高騰リスク
2労務費の上昇および技能労働者の不足リスク
3大規模自然災害による工事遅延・損害リスク
4不動産市況の変動による開発事業への影響
5受注環境の変化(公共投資の削減、民間設備投資の低迷)
6情報セキュリティリスク(サイバー攻撃等)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/374.5億円41.5億円55.8%
FY2022/361.7億円13.3億円21.6%
FY2023/372.6億円27.5億円37.9%
FY2024/395.9億円31.3億円32.6%
FY2025/386.2億円29.7億円34.5%

税引前利益はFY2024/3に96億円、FY2025/3に86億円と堅調に推移しています。FY2021/3の実効税率55.8%は特別損失の計上による一時的な高水準であり、通常は32〜38%程度で安定しています。FY2026/3は税引前利益100億円を見込み、過去最高益の更新が期待されます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
809万円
従業員数
1,392
平均年齢
41.6歳
平均年収従業員数前年比
当期809万円1,392-

従業員の平均年収は809万円で、建設業界の中では良好な給与水準です。平均年齢41.6歳、平均勤続年数17.4年と長期勤続者が多く、技術力の蓄積と人材の安定確保に成功しています。従業員数も5年間で1,163名から1,392名へ増加しており、事業拡大に対応した採用を進めています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主55.2%
浮動株44.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関15%
事業法人等30.1%
外国法人等5.6%
個人その他46.5%
証券会社2.8%

経営者・創業家が10%を保有するオーナー経営企業です。 安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は名古屋鉄道・矢作建設取引先持株会・矢作建設工業社員持株会。

名古屋鉄道株式会社(8,282,000株)19.08%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,482,000株)8.02%
矢作建設取引先持株会(2,992,000株)6.89%
矢作建設工業社員持株会(1,362,000株)3.14%
日本生命保険相互会社(833,000株)1.92%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(833,000株)1.92%
株式会社百十四銀行(494,000株)1.14%
NDS株式会社(403,000株)0.93%
第一生命保険株式会社(352,000株)0.81%
上田八木短資株式会社(342,000株)0.79%

筆頭株主は親会社の名古屋鉄道(19.08%)で、名鉄グループの中核ゼネコンとしての位置づけが明確です。取引先持株会(6.89%)と社員持株会(3.14%)を合わせると約10%を占め、ステークホルダーの経営参画意識が高い構成です。信託銀行2口座の保有は機関投資家からの評価を反映しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億3,100万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建設事業1,214億円72.1億円5.9%
不動産事業193億円14.5億円7.5%

建設事業が売上の約86%を占める主力セグメントで、不動産事業(14%)が補完する構成です。建設事業は東海圏を中心に民間建築の大型案件を多数受注し、安定した収益基盤を形成。不動産事業は利益率7.5%と建設事業を上回る収益性を持ち、産業用地開発とマンション分譲で安定的な利益貢献を果たしています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 14名)
女性 2名(14.3% 男性 12
14%
86%
監査報酬
5,100万円
連結子会社数
8
設備投資額
2,200万円
平均勤続年数(従業員)
17.4
臨時従業員数
287

取締役・監査役14名中、女性が2名(14.3%)を占めています。8社の連結子会社を統括するグループ経営において、社外取締役比率33%と適切なガバナンス体制を構築。平均勤続年数17.4年と定着率が高く、建設業に不可欠な現場ノウハウの継承が行われています。2026年1月にはアクエリアスインベスコ(海昌の親会社)を買収し、土木技術の強化を図っています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中計の売上高目標1,300億円をFY2025時点で前倒し達成。FY2026/3は1,680億円と目標を大幅に上回る見込み。営業利益100億円の達成も射程圏内。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2021〜2025年度)
FY2022〜FY2026
売上高: 目標 1,300億円 前倒し達成 (1,407億円 (FY2025))
100%
営業利益: 目標 100億円 順調 (86.5億円 (FY2025))
86.5%
ROE: 目標 8%以上 達成 (8.2% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,400億円1,407億円+0.5%
FY2026 3Q1,680億円1,331億円 (3Q累計)進捗率79.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

矢作建設工業は中期経営計画において売上高目標1,300億円を前倒しで達成し、FY2026/3には1,680億円を見込む好調ぶりです。営業利益は目標の100億円に対しFY2025/3が86.5億円、FY2026/3は100億円を予想。3Q累計では売上高1,331億円(+37.1%)、営業利益120億円(+260.5%)と過去最高を更新しており、通期目標の達成確度は高いと判断されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

矢作建設工業のTSRは5年間で196.2%と株価は着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、FY2024にはTSR 221.1%とTOPIX(216.8%)をアウトパフォームした時期もあり、中計の最終年度にあたるFY2026/3の好決算が再評価のカタリストとなる可能性があります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+96.2%
100万円 →196.2万円
96.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021111.6万円+11.6万円11.6%
FY2022111.6万円+11.6万円11.6%
FY2023120.2万円+20.2万円20.2%
FY2024221.1万円+121.1万円121.1%
FY2025196.2万円+96.2万円96.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残250,600株
売り残2,500株
信用倍率100.24倍
3/14時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月12日(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

矢作建設工業のPER 13.9倍は建設業界平均(12.5倍)をやや上回る水準ですが、売上成長率+19.4%を考慮すると成長プレミアムは限定的です。配当利回り4.23%は業界平均を大幅に上回り、高配当銘柄として魅力的なポジションにあります。信用倍率100.24倍と買い残が多く、個人投資家の注目度の高さを示しています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +8.5%
メディア数
20
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 35%
建設業 160社中 56位
報道のトーン
62%
好意的
32%
中立
6%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
M&A・事業拡大20%
DX・AI活用20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

通期経常利益を15%上方修正し、最高益予想を上乗せ。3Q累計で売上高・利益ともに過去最高を更新。

2026年1月M&A実施

土木工事の海昌を傘下に持つアクエリアスインベスコを買収。スタンドドライブ工法など土木技術を強化。

2025年12月AI活用

過去15年の災害事例をAIで活用する「AIあんぜん指示ボット」を開発。建設現場の安全管理を高度化。

矢作建設工業(株) まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 80円
安全性
普通
自己資本比率 49.8%(FY2025/3に有利子負債が1,125億円に増加したが、大型プロジェクトの運転資金によるもので自己資本比率47.7%は健全)
稼ぐ力
普通
ROE 8.0%
話題性
好評
ポジティブ 62%

「名鉄グループの中核ゼネコン。東海圏で圧倒的な地盤を持ち、不動産開発にも強みを持つプライム企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU