矢作建設工業(株)1870
YAHAGI CONSTRUCTION CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
名古屋駅周辺の再開発ビルやマンション、リニア中央新幹線関連の土木工事、大型物流施設の建設など、東海圏のインフラを支える存在です。また、産業用地の開発や自社ブランドのマンション分譲も手がけており、街づくりの担い手として地域の発展に貢献しています。最近ではAIを活用した安全管理や検図業務の効率化にも取り組んでいます。
矢作建設工業は1949年設立の名古屋を拠点とする総合建設会社で、名古屋鉄道の連結子会社です。マンション・オフィス・物流施設などの民間建築を中心に、土木・不動産開発まで幅広く展開。2025年3月期は売上高1,407億円(前年比+17.4%)を達成し、2026/03期は売上高1,680億円(+19.4%)を予想。中期経営計画の売上高目標1,300億円を大幅に上回る成長を遂げています。PER 13.9倍・PBR 1.33倍、配当利回り4.23%と株主還元にも積極的です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市東区葵三丁目19番7号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
マンション・オフィスビル・物流施設・工場などの建築工事と、道路・橋梁・鉄道関連の土木工事を手がける主力セグメント。売上構成比86%。名鉄グループ案件や東海圏の民間建築が中心。
産業用地の開発・分譲、自社ブランドマンションの分譲、賃貸不動産の運営を展開。売上構成比14%。建設事業とのシナジーを活かした一貫開発が強み。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.0% | 2.5% | - |
| 2022/03期 | 8.6% | 3.9% | - |
| 2023/03期 | 7.6% | 3.7% | - |
| 2024/03期 | 10.2% | 5.0% | 7.9% |
| 2025/03期 | 8.3% | 4.2% | 6.2% |
| 3Q 2026/03期 | 9.9%(累計) | 5.2%(累計) | 9.0% |
営業利益率は6〜8%台で推移しており、建設業界の中では安定した収益性を維持しています。2024/03期にはROE 9.7%・営業利益率7.9%と高水準を達成。2025/03期は資材費・労務費の上昇により利益率がやや低下しましたが、2026/03期は営業利益率6.0%を見込んでおり、売上拡大による利益成長が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,066億円 | 73.6億円 | 32.9億円 | 75.9円 | — |
| 2022/03期 | 931億円 | 61.7億円 | 48.4億円 | 112.2円 | -12.7% |
| 2023/03期 | 1,111億円 | 72.1億円 | 45.1億円 | 104.8円 | +19.4% |
| 2024/03期 | 1,198億円 | 95.1億円 | 64.6億円 | 150.2円 | +7.8% |
| 2025/03期 | 1,407億円 | 86.5億円 | 56.4億円 | 131.2円 | +17.4% |
矢作建設工業の業績は、東海圏の旺盛な建設需要を背景に堅調な成長を続けています。2025/03期は売上高1,407億円と過去最高を更新し、2026/03期は売上高1,680億円(+19.4%)・営業利益100億円(+15.5%)を予想。中期経営計画の売上高目標1,300億円を大幅に上回る実績を示しており、3Q累計では売上高・利益ともに過去最高を更新しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1331億円(通期予想比79%)、営業利益120億円(同120%)、純利益73億円(同111%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 1,214億円 | 72.1億円 | 5.9% |
| 不動産事業 | 193億円 | 14.5億円 | 7.5% |
建設事業が売上の約86%を占める主力セグメントで、不動産事業(14%)が補完する構成です。建設事業は東海圏を中心に民間建築の大型案件を多数受注し、安定した収益基盤を形成。不動産事業は利益率7.5%と建設事業を上回る収益性を持ち、産業用地開発とマンション分譲で安定的な利益貢献を果たしています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,400億円 | — | 1,407億円 | +0.5% |
| FY2026 3Q | 1,680億円 | — | 1,331億円 (3Q累計) | 進捗率79.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
矢作建設工業は中期経営計画において売上高目標1,300億円を前倒しで達成し、2026/03期には1,680億円を見込む好調ぶりです。営業利益は目標の100億円に対し2025/03期が86.5億円、2026/03期は100億円を予想。3Q累計では売上高1,331億円(+37.1%)、営業利益120億円(+260.5%)と過去最高を更新しており、通期目標の達成確度は高いと判断されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
通期経常利益を15%上方修正し、最高益予想を上乗せ。3Q累計で売上高・利益ともに過去最高を更新。
土木工事の海昌を傘下に持つアクエリアスインベスコを買収。スタンドドライブ工法など土木技術を強化。
過去15年の災害事例をAIで活用する「AIあんぜん指示ボット」を開発。建設現場の安全管理を高度化。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は42〜53%台で推移しており、建設業界の中では健全な財務体質を維持しています。BPSは2021/03期の1,258.9円から2025/03期の1,599.6円へ着実に増加。2024/03期以降は有利子負債が増加していますが、これは大型プロジェクトの受注拡大に伴う運転資金の増加によるものです。 【3Q 2026/03期】総資産1393億円、純資産731億円、自己資本比率54.1%、有利子負債290億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲67.6億円 | ▲2.2億円 | 154億円 | ▲69.8億円 |
| 2022/03期 | 158億円 | ▲15.5億円 | ▲144億円 | 143億円 |
| 2023/03期 | 41.5億円 | ▲30.7億円 | ▲2.5億円 | 10.8億円 |
| 2024/03期 | 102億円 | ▲11.8億円 | ▲119億円 | 90.5億円 |
| 2025/03期 | ▲172億円 | ▲2.5億円 | 131億円 | ▲174億円 |
建設業の特性として、大型プロジェクトの着工・完工タイミングにより営業CFが大きく変動します。2025/03期は工事の進捗に伴う立替金の増加により営業CFが-172億円となりましたが、これは一時的な要因です。2022/03期と2024/03期にはそれぞれ158億円、102億円の営業CFを計上しており、中長期的にはキャッシュ創出力を持っています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役14名中、女性が2名(14.3%)を占めています。8社の連結子会社を統括するグループ経営において、社外取締役比率33%と適切なガバナンス体制を構築。平均勤続年数17.4年と定着率が高く、建設業に不可欠な現場ノウハウの継承が行われています。2026年1月にはアクエリアスインベスコ(海昌の親会社)を買収し、土木技術の強化を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 809万円 | 1,392人 | - |
従業員の平均年収は809万円で、建設業界の中では良好な給与水準です。平均年齢41.6歳、平均勤続年数17.4年と長期勤続者が多く、技術力の蓄積と人材の安定確保に成功しています。従業員数も5年間で1,163名から1,392名へ増加しており、事業拡大に対応した採用を進めています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
矢作建設工業のTSRは5年間で196.2%と株価は着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、2024期にはTSR 221.1%とTOPIX(216.8%)をアウトパフォームした時期もあり、中計の最終年度にあたる2026/03期の好決算が再評価のカタリストとなる可能性があります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 22円 | 20.5% |
| 2017/03期 | 24円 | 20.4% |
| 2018/03期 | 24円 | 25.5% |
| 2019/03期 | 28円 | 27.1% |
| 2020/03期 | 34円 | 28.6% |
| 2021/03期 | 34円 | 44.8% |
| 2022/03期 | 38円 | 33.9% |
| 2023/03期 | 43円 | 41.0% |
| 2024/03期 | 60円 | 39.9% |
| 2025/03期 | 80円 | 61.0% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続増配中で、2021/03期の34円から2026/03期予想の90円へと約2.6倍に増加しています。2025/03期には創立75周年記念配当20円を含む80円を実施。2026/03期は普通配当90円を予想しており、配当利回り4.23%と高配当が魅力です。配当性向は40%以上を目標としており、株主還元に積極的な姿勢が見られます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 111.6万円 | 11.6万円 | 11.6% |
| 2022期 | 111.6万円 | 11.6万円 | 11.6% |
| 2023期 | 120.2万円 | 20.2万円 | 20.2% |
| 2024期 | 221.1万円 | 121.1万円 | 121.1% |
| 2025期 | 196.2万円 | 96.2万円 | 96.2% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
矢作建設工業のPER 13.9倍は建設業界平均(12.5倍)をやや上回る水準ですが、売上成長率+19.4%を考慮すると成長プレミアムは限定的です。配当利回り4.23%は業界平均を大幅に上回り、高配当銘柄として魅力的なポジションにあります。信用倍率100.24倍と買い残が多く、個人投資家の注目度の高さを示しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 74.5億円 | 41.5億円 | 55.8% |
| 2022/03期 | 61.7億円 | 13.3億円 | 21.6% |
| 2023/03期 | 72.6億円 | 27.5億円 | 37.9% |
| 2024/03期 | 95.9億円 | 31.3億円 | 32.6% |
| 2025/03期 | 86.2億円 | 29.7億円 | 34.5% |
税引前利益は2024/03期に96億円、2025/03期に86億円と堅調に推移しています。2021/03期の実効税率55.8%は特別損失の計上による一時的な高水準であり、通常は32〜38%程度で安定しています。2026/03期は税引前利益100億円を見込み、過去最高益の更新が期待されます。
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