1960スタンダード

(株)サンテック

Sanyo Engineering & Construction Inc.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE2.7%
BPS1984.2円
自己資本比率47.5%
FY2025/3 有報データ

送電線建設から出発し、世界のデータセンター・半導体工場を支える独立系電気工事のプロフェッショナル

電気設備工事を通じて社会インフラの発展に貢献し、国内外で信頼される企業であり続ける

この会社ってなに?

オフィスビルやショッピングモールの照明・空調設備、発電所や変電所の電力設備、そしてデータセンターの電気工事など、私たちの日常生活を支えるインフラの裏側にサンテックの技術があります。東南アジアでは半導体工場やデータセンターの建設に携わり、デジタル社会の基盤づくりに貢献しています。

サンテックは1948年に設立された独立系の電気設備工事大手です。電力工事、内線工事、空調給排水工事を主力とし、高低圧受配電盤の設計・製作も手がけています。FY2025/3は売上高679億円(前年比+33.8%)、営業利益21億円と4期ぶりの営業黒字に転換。東南アジアを中心としたデータセンター・半導体関連の海外工事が急拡大し、海外売上比率は約49%に達しています。PBR 0.70倍とバリュー株の特徴を持ちます。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都中央区八丁堀3丁目1番9号 京橋北見ビル西館7階
公式
www.santech.co.jp

社長プロフィール

八幡 信孝
代表取締役社長
オーナー経営者
電気設備工事のプロフェッショナルとして、国内外の社会インフラ整備に貢献してまいります。東南アジアを中心とした海外事業の拡大と、デジタル社会を支えるデータセンター・半導体関連工事を通じて、持続的な成長を実現します。

この会社のストーリー

1948
サンテック設立

電気設備工事会社として設立。送電線建設工事を起点に、電力インフラの整備に貢献を開始した。

1973
東京証券取引所に上場

東証2部に株式を上場。事業規模の拡大とともに、公共工事や民間工事にも進出。

1990年代
東南アジアへの海外展開

台湾・タイ・ベトナムなど東南アジアを中心に海外工事を本格化。独立系電気工事会社として独自のポジションを確立。

2024
業績V字回復

4期連続の営業赤字から脱却し、FY2025/3に売上高679億円・営業利益21億円とV字回復を達成。海外DC・半導体案件が牽引。

2025
武蔵野工業を子会社化

武蔵野工業の第三者割当増資を引き受け子会社化。電気通信工事分野の事業拡大を図る。

2026
次期中計への期待

第13次中計を大幅に超過達成。次期中期経営計画では海外比率のさらなる拡大と収益力強化が期待される。

注目ポイント

海外DC・半導体特需を取り込む成長力

東南アジアのデータセンター・半導体工場の電気設備工事が急拡大。海外売上比率は約49%に達し、グローバルなデジタルインフラ需要を成長の原動力としています。

4期連続赤字からのV字回復

FY2021〜2024の4期連続営業赤字から、FY2025/3に営業利益21億円と劇的なV字回復。中計目標も大幅に前倒し達成し、経営改革の成果が数字に表れています。

PBR 0.70倍の割安バリュー株

PBR 0.70倍・PER 13.3倍と業界平均を下回る割安水準。無借金体質から有利子負債が増加していますが自己資本比率51.6%と健全で、業績回復に伴うリレーティングの余地があります。

サービスの実績は?

40
1株当たり配当金
FY2025実績
+33.3% YoY
+33.8%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
49%
海外売上比率
FY2025実績
1,475
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2021〜2024の4期連続営業赤字からFY2025/3にV字回復)
配当
少なめ
1株 40円
安全性
普通
自己資本比率 47.5%(自己資本比率51.6%と健全だが、海外案件拡大に伴い有利子負債が増加傾向)
稼ぐ力
普通
ROE 2.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
40
方針: 業績に応じた利益還元を基本としつつ、安定配当を維持
1株配当配当性向
FY2016/32440.1%
FY2017/32550.7%
FY2018/32735.6%
FY2019/32461.3%
FY2020/32440.2%
FY2021/31894.1%
FY2022/3101.1%
FY2023/330112.0%
FY2024/3301.1%
FY2025/34035.1%
3期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

FY2022/3に一時的に10円へ減配しましたが、その後は30円→40円と3期連続で増配しています。FY2025/3の配当性向は35.1%と適正水準に回復しました。業績のV字回復に伴い、今後も増配の余地があると見られます。配当利回りは2.88%で、建設業セクターの中では標準的な水準です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
2.7%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
3.1%
業界平均
6.5%
自己資本比率下回る
この会社
47.5%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3400億円
FY2023/3389億円
FY2024/3507億円
FY2025/3679億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3-12.8億円
FY2025/321.2億円

サンテックはFY2021〜2024の4期連続で営業赤字が続いていましたが、FY2025/3に売上高679億円・営業利益21億円と劇的なV字回復を達成しました。海外データセンター・半導体関連工事の急拡大が主因です。FY2026/3は売上高600億円・営業利益16億円と減収減益予想ですが、これは大型案件の端境期によるもので、受注環境は引き続き堅調です。

事業ごとの売上・利益

設備工事業
672億円99.0%)
機器製作業
6.8億円1.0%)
設備工事業672億円
利益: 26.7億円利益率: 4.0%

電力工事、内線工事、空調給排水工事を展開。売上構成比99%を占める主力セグメント。国内の電力インフラ工事に加え、東南アジアのデータセンター・半導体工場の電気設備工事が急成長。

機器製作業6.8億円
利益: -0.6億円利益率: -9.0%

高低圧受配電盤の設計・製作。設備工事と一体で受注する場合が多い。小規模ながら技術的な差別化要素。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
2.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
3.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/31.0%0.6%-
FY2022/3-1.8%-0.3%-
FY2023/3-0.8%1.0%-
FY2024/3-4.9%-1.6%-2.5%
FY2025/32.7%3.0%3.1%

FY2021〜2024は営業利益率がマイナス圏で推移していましたが、FY2025/3に営業利益率3.1%・ROE 5.7%と大幅改善しました。海外大型案件の利益率改善と国内工事の採算管理強化が奏功しています。建設業界の中では改善途上にあり、今後の利益率向上が期待されます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率47.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
63.3億円
会社の純資産
306億円

自己資本比率はFY2021/3の68.4%からFY2025/3には51.6%へ低下していますが、これは海外大型案件の拡大に伴う運転資金増加によるものです。FY2024/3から有利子負債が発生していますが、BPS(1株当たり純資産)は1,984円と着実に回復しており、PBR 0.70倍は解散価値を大幅に下回る割安水準です。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-15.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-5.9億円
投資CF
借入・返済など
+10.1億円
財務CF
手元に残ったお金
-21.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-13.2億円12.9億円-3.7億円-2,800万円
FY2022/328.7億円-3.5億円-4.2億円25.2億円
FY2023/315.1億円6.7億円-5.4億円21.8億円
FY2024/3-6.6億円-9.4億円6,500万円-16.0億円
FY2025/3-15.5億円-5.9億円10.1億円-21.4億円

営業キャッシュフローはFY2025/3にマイナス15億円となっていますが、これは海外大型案件の売上債権増加による一時的な運転資金の膨張が主因です。FY2022〜2023には安定的なプラスを計上しており、大型案件の回収が進むことでキャッシュフローの改善が見込まれます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1海外工事における為替変動リスク(海外売上比率約49%)
2建設資材・人件費の高騰による工事原価の上昇リスク
3大型案件の工期遅延・不採算工事の発生リスク
4海外事業におけるカントリーリスク(東南アジア中心)
5技術者・熟練工の確保難による施工能力の制約リスク
6受注環境の変動リスク(電力・半導体・DC投資の変動)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/34.2億円1.5億円36.3%
FY2022/33.6億円4.8億円134.6%
FY2023/3-3.2億円0円-
FY2024/3-8.0億円0円-
FY2025/326.4億円8.9億円33.8%

FY2023〜2024は税引前損失のため法人税が発生しませんでした。FY2025/3は税引前利益26億円に対し実効税率33.8%と正常化しています。FY2022/3の実効税率106.4%は、繰延税金資産の取崩しなど一時的な税務処理の影響によるものです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
661万円
従業員数
1,475
平均年齢
43.4歳
平均年収従業員数前年比
当期661万円1,475-

従業員の平均年収は661万円で、建設業界の平均的な水準です。平均年齢43.4歳・平均勤続年数14.9年と安定した雇用環境を維持しています。FY2025/3の業績回復に伴い、今後の処遇改善が期待されます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主48.4%
浮動株51.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関6.6%
事業法人等32.8%
外国法人等1.7%
個人その他57.5%
証券会社1.5%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は八幡氏・八幡氏・公益財団法人八幡記念育英奨学会。

公益財団法人八幡記念育英奨学会(2,301,000株)14.99%
神戸 道雄(1,520,000株)9.9%
双栄興業株式会社(1,181,000株)7.7%
八幡 信孝(803,000株)5.23%
八幡 欣也(572,000株)3.73%
株式会社太平フィナンシャルサービス(483,000株)3.15%
サンテック従業員投資会(482,000株)3.14%
内藤 征吾(479,000株)3.12%
上田八木短資株式会社(318,000株)2.07%
浜田 淑生(310,000株)2.02%

筆頭株主は公益財団法人八幡記念育英奨学会(14.99%)で、創業家の八幡家が財団法人・個人名義・関連会社を通じて大きな影響力を持っています。代表取締役社長の八幡信孝氏が5.23%、八幡欣也氏が3.73%を保有。サンテック従業員投資会(3.14%)も安定株主に含まれ、オーナー企業としての経営の一貫性が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

7,600万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
設備工事業672億円26.7億円4.0%
機器製作業6.8億円-0.6億円-9.0%

設備工事業が売上の99%を占める一本柱の事業構造です。FY2025/3は海外のデータセンター・半導体関連工事の急拡大により大幅増収増益を達成しました。機器製作業は小規模ながら赤字が続いており、収益改善が課題です。海外売上比率が約49%と高く、東南アジアのインフラ需要を取り込む成長モデルとなっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 0名(0.0% 男性 11
100%
監査報酬
4,400万円
連結子会社数
9
設備投資額
8.3億円
平均勤続年数(従業員)
14.9

取締役・監査役11名は全員男性で、女性役員の登用が課題となっています。9社の連結子会社を統括し、国内外の電気設備工事を展開しています。平均勤続年数14.9年と技術者の定着率が高く、専門性を活かした施工体制を構築しています。

会社の計画は順調?

S
総合評価
第13次中計の目標を大幅に上回って前倒し達成。海外DC・半導体案件の急拡大が想定を大きく超過した。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第13次中期経営計画
FY2023〜FY2026
売上高: 目標 540億円 前倒し達成 (679億円 (FY2025))
100%
営業利益: 目標 9億円 前倒し達成 (21億円 (FY2025))
100%
海外売上比率: 目標 40%以上 前倒し達成 (約49% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025540億円679億円+25.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20259億円21億円+135.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

第13次中期経営計画(FY2023〜FY2026)の目標である売上高540億円・営業利益9億円に対し、FY2025/3に売上高679億円・営業利益21億円と大幅に前倒し達成しました。特に海外売上比率は目標の40%を超え約49%に到達。次期中期経営計画への期待が高まっています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

サンテックのTSRは5年間で170.2%と株価は上昇していますが、TOPIX(213.4%)を下回るパフォーマンスとなっています。ただし、FY2025/3の業績V字回復と海外事業の急拡大を踏まえると、今後の株価パフォーマンス改善が期待されます。PBR 0.70倍からのリレーティングが進めばTSRの大幅改善も視野に入ります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+70.2%
100万円 →170.2万円
70.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021131.9万円+31.9万円31.9%
FY2022126.7万円+26.7万円26.7%
FY2023121.5万円+21.5万円21.5%
FY2024163.7万円+63.7万円63.7%
FY2025170.2万円+70.2万円70.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

サンテックの株価指標は、PER 13.3倍と建設業界平均(15.4倍)を下回る割安水準にあります。PBRも0.70倍と業界平均(1.1倍)を大幅に下回っており、バリュー投資の観点から注目されます。配当利回りは2.88%と業界平均を上回り、業績回復に伴うリレーティングの余地が大きい銘柄です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好転
報道件数(30日)
35
前月比 +12.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 50%
建設業 約150社中 73位
報道のトーン
60%
好意的
30%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
海外事業・DC・半導体30%
ガバナンス・役員15%
その他10%

最近の出来事

2026年2月上方修正・増配

通期の経常利益を40%上方修正し、配当も30円→40円に増額。海外DC案件の好調が寄与。

2025年10月上期上方修正

上期経常利益を6億円→15.3億円に2.6倍上方修正。東南アジアの大型案件が想定以上に進捗。

2025年5月V字回復決算

FY2025/3通期で4期ぶりの営業黒字転換を発表。売上高679億円は過去最高。

(株)サンテック まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2021〜2024の4期連続営業赤字からFY2025/3にV字回復)
配当
少なめ
1株 40円
安全性
普通
自己資本比率 47.5%(自己資本比率51.6%と健全だが、海外案件拡大に伴い有利子負債が増加傾向)
稼ぐ力
普通
ROE 2.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「送電線建設工事から出発した独立系電気工事の大手。国内電力・民間・公共に加え、東南アジアを中心に海外展開」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU