1853スタンダード

(株)森組

Mori-Gumi Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE6.3%
BPS455.0円
自己資本比率58.1%
FY2025/3 有報データ

大阪発・100年超の歴史を持つ中堅ゼネコン。旭化成グループの信頼を背に、街づくりを支え続ける堅実企業

誠実と信頼を基盤に、社会基盤の整備と都市の発展に貢献する建設企業

この会社ってなに?

街なかのマンションや公共施設の建設を手がけるゼネコンです。大阪を中心に、あなたが住むマンションや通勤で使う道路・橋が森組の仕事かもしれません。北大阪急行線の延伸工事にも参画するなど、都市インフラの整備にも貢献しています。旭化成グループとの協力で、マンションの大規模修繕やリノベーション事業も展開しています。

森組は1916年創業の中堅ゼネコンで、大阪を地盤にマンション建築・土木工事を主力としています。2016年に旭化成ホームズと資本業務提携し、同社が30%超を保有する筆頭株主に。FY2025/3は売上高295億円・営業利益10.8億円と堅調に推移。PBR 0.74倍と割安水準にあり、配当利回り4.15%の高配当銘柄です。実質無借金に近い健全な財務体質と、19年超の平均勤続年数が示す安定した組織基盤が特徴です。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
大阪府大阪市中央区道修町四丁目5番17号
公式
www.morigumi.co.jp

社長プロフィール

吉田 裕司
代表取締役社長
堅実経営者
森組は創業以来、誠実な施工と信頼の積み重ねにより、お客様と地域社会の発展に貢献してまいりました。今後も安全・品質を最優先とした事業活動を通じて、持続的な成長を目指します。

この会社のストーリー

1916
森組として創業

大阪で土木建設業として創業。以来100年以上にわたり、関西を中心とした建設事業を展開してきた。

1963
東京証券取引所に上場

東証二部に株式を上場。安定した経営基盤のもと、事業領域を拡大していった。

2007
マンション建築主体へ転換

土木工事中心から、マンション建築を主力事業とする経営転換を推進。都市部の住宅需要を取り込んだ。

2016
旭化成ホームズと資本業務提携

旭化成ホームズが30%の株式を取得し筆頭株主に。マンション建設・リノベーション事業での協業を開始した。

2024
北大阪急行線延伸工事に参画

北大阪急行線の延伸事業の土木工事を共同で施工。日建連表彰「土木賞」を受賞した。

2025
PBR改善・資本効率向上を宣言

資本コストや株価を意識した経営を公表。ROE 6%以上を目標とし、将来的には8%を目指す方針を打ち出した。

注目ポイント

配当利回り4.15%の高配当株

1株14円の安定配当を5期連続で維持。業績が落ち込んだFY2023/3でも減配せず、配当性向87.6%まで耐えた安定配当の実績が信頼感を生んでいます。

実質無借金の堅牢な財務基盤

自己資本比率58.9%、有利子負債わずか8億円という健全な財務体質。建設業界の中でも際立つ財務安全性で、景気変動にも強い経営基盤を持っています。

旭化成グループの協力体制

筆頭株主・旭化成ホームズとの資本業務提携により、マンション建設・リノベーション事業でのシナジーを創出。大手グループの信頼を背景にした安定受注が強みです。

サービスの実績は?

4.15%
配当利回り
FY2025実績
0.74
PBR
2026年3月時点
+49.0%
受注高伸び率
FY2026 Q3累計 (YoY)
328
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2025/3は増収増益だが、FY2026/3は若干の減収減益予想。受注高の大幅増が来期以降に寄与する見込み)
配当
少なめ
1株 14円
安全性
安定
自己資本比率 58.1%(自己資本比率58.9%・有利子負債わずか8億円と実質無借金に近い非常に健全な財務体質)
稼ぐ力
普通
ROE 6.3%
話題性
普通
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
14
方針: 安定配当を基本方針とし、配当性向35%以上を基準
1株配当配当性向
FY2016/337.4%
FY2017/338.4%
FY2018/3711.0%
FY2019/31624.0%
FY2020/31449.2%
FY2021/31434.8%
FY2022/31436.5%
FY2023/31487.6%
FY2024/31466.9%
FY2025/31449.8%
5期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

1株14円の安定配当を5期連続で維持しており、配当利回りは4.15%と高水準です。FY2023/3は業績悪化で配当性向が87.6%まで上昇しましたが、減配せず安定配当を貫きました。配当性向35%以上を基準としており、業績回復に伴い増配の余地もあります。株主優待はありませんが、高配当利回りが十分な株主還元となっています。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
6.3%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
3.7%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
58.1%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3313億円
FY2023/3246億円
FY2024/3276億円
FY2025/3295億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/310.7億円
FY2025/310.8億円

森組の業績はFY2023/3に工事の端境期で一時減収となりましたが、FY2025/3には売上高295億円・純利益9.2億円まで回復しました。FY2026/3は売上高288億円・営業利益10.2億円と若干の減収を見込んでいますが、Q3累計で受注高が前年同期比49%増と大幅に伸びており、来期以降の業績回復が期待されます。

事業ごとの売上・利益

建設事業
268億円90.8%)
不動産事業
22億円7.5%)
砕石事業
5億円1.7%)
建設事業268億円
利益: 9.5億円利益率: 3.5%

マンション建築・土木工事が主力。旭化成ホームズとの協業や北大阪急行線延伸工事など、都市インフラ・住宅建築を幅広く手がける。売上構成比91%を占める中核事業。

不動産事業22億円
利益: 3.8億円利益率: 17.3%

不動産の売買・賃貸事業。高い利益率を誇り、建設事業の収益を補完する安定収益源。売上構成比7%。

砕石事業5億円
利益: 0.5億円利益率: 10.0%

生瀬砕石所での砕石・砕砂の製造販売。南海砂利への事業譲渡が発表されており、今後は建設・不動産事業に経営資源を集中する方針。売上構成比2%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
6.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
3.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/310.4%5.6%-
FY2022/39.3%4.9%-
FY2023/33.7%2.2%-
FY2024/34.8%2.5%3.9%
FY2025/36.3%3.6%3.7%

ROEは6%以上を目標としており、FY2025/3には6.2%と目標を達成。営業利益率は3.4〜6.9%で推移しており、建設業界の中では標準的な水準です。FY2023/3の利益率低下は工事の端境期による一時的なもので、FY2025/3にはROE・ROAともに回復基調にあります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率58.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
8.0億円
会社の純資産
149億円

自己資本比率は52〜59%と非常に高い水準を維持しており、建設業界の中でも財務健全性が際立ちます。FY2023/3までは実質無借金経営でしたが、FY2024/3に8億円の有利子負債を計上。それでも自己資本比率58.9%は極めて安定的で、BPS 455円に対し株価337円とPBR 0.74倍の割安水準にあります。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-42.3億円
営業CF
投資に使ったお金
-4.1億円
投資CF
借入・返済など
-4.7億円
財務CF
手元に残ったお金
-46.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-2.3億円-7,400万円-4.7億円-3.0億円
FY2022/321.0億円-7,800万円-5.7億円20.3億円
FY2023/38.0億円-8,000万円-4.7億円7.2億円
FY2024/36.8億円-7,000万円-4.7億円6.1億円
FY2025/3-42.3億円-4.1億円-4.7億円-46.4億円

FY2025/3の営業CFが-42億円と大幅なマイナスとなりましたが、これは工事未収入金の増加など運転資金の変動によるものです。建設業では工事の進捗と入金のタイミングにズレが生じやすく、一時的な変動は珍しくありません。投資CFは少額で、設備投資負担が軽いアセットライトな事業構造が特徴です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設資材価格の高騰リスク(鉄鋼・セメント等の原材料費上昇)
2人手不足・労務費上昇リスク(建設技能者の確保が困難化)
3受注競争の激化リスク(公共工事の減少・民間工事の競争激化)
4大規模自然災害による工事遅延・損害リスク
5不動産市況の変動リスク(マンション需要の減退)
6法規制の変更リスク(建設業法改正・労働時間規制強化)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/319.4億円6.3億円32.3%
FY2022/318.6億円6.0億円32.3%
FY2023/38.0億円2.7億円34.2%
FY2024/310.3億円3.5億円33.7%
FY2025/310.5億円1.3億円12.0%

実効税率はおおむね32〜34%で安定していますが、FY2025/3は12.0%と大幅に低下しました。これは税効果会計上の一時的な要因によるもので、FY2026/3には33.3%の通常水準に戻る見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
723万円
従業員数
328
平均年齢
44.5歳
平均年収従業員数前年比
当期723万円328-

平均年収723万円は建設業界の中堅ゼネコンとして標準的な水準です。従業員328名と少数精鋭の組織で、平均年齢44.5歳・平均勤続年数19.1年と高い定着率を誇ります。長期勤続者が多く、技術ノウハウの蓄積と世代間の引き継ぎが円滑に行われている組織と言えます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主60.3%
浮動株39.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関9.8%
事業法人等41.5%
外国法人等0.9%
個人その他45.7%
証券会社2.2%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は森組従業員持株会氏・森組取引先持株会・(株)三井住友銀行。

旭化成ホームズ㈱(9,911,000株)30.26%
㈱長谷工コーポレーション(2,624,000株)8.01%
森組取引先持株会(2,392,300株)7.3%
㈱三井住友銀行(1,290,000株)3.94%
㈱りそな銀行(1,190,000株)3.63%
森組従業員持株会(565,250株)1.73%
森 一成(443,500株)1.35%
大阪商工信用金庫(300,000株)0.92%
日本生命保険(相) (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)(296,000株)0.9%
加藤 丈博(223,500株)0.68%

旭化成ホームズが30.26%を保有する筆頭株主で、2016年の資本業務提携により経営基盤は盤石です。長谷工コーポレーション(8.01%)との協力関係も継続しており、事業法人が41.5%を占める安定した株主構成です。取引先持株会(7.30%)・従業員持株会(1.73%)も安定株主に含まれ、森一成氏(創業家関係者)も1.35%を保有しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億5,600万円
取締役8名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建設事業268億円9.5億円3.5%
不動産事業22億円3.8億円17.3%
砕石事業5億円0.5億円10.0%

建設事業が売上の91%を占める中核事業で、マンション建築と土木工事が主力です。不動産事業は売上構成比7%ながら利益率17.3%と高収益で、安定的な収益基盤を提供しています。砕石事業は南海砂利への譲渡が予定されており、今後は建設・不動産の2本柱に集約される見通しです。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
監査報酬
非開示
連結子会社数
0
設備投資額
4億円
平均勤続年数(従業員)
19.1
臨時従業員数
0

取締役・監査役12名中、女性は1名(8.3%)で、女性登用の拡大が今後の課題です。非連結企業のため連結子会社はなく、シンプルな経営体制です。平均勤続年数19.1年は業界でも高水準で、技術者の定着率の高さが森組の強みです。

会社の計画は順調?

B
総合評価
ROE・自己資本比率・配当性向の主要KPIはいずれも目標を達成。一方で売上高は予想をやや下回る傾向があり、受注環境の変動に注意が必要。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期経営計画「MGBP-The Stability-」
FY2024〜FY2026
ROE: 目標 6%以上 達成 (6.2% (FY2025))
100%
自己資本比率: 目標 50%以上維持 達成 (58.9% (FY2025))
100%
配当性向: 目標 35%以上 達成 (49.8% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025300億円295億円-1.8%
FY2024295億円276億円-6.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

森組は新中期経営計画「MGBP-The Stability-」のもと、ROE 6%以上・自己資本比率50%以上の維持を目標に掲げています。FY2025/3にはROE 6.2%を達成し、将来的には8%以上を目指す方針。資本コストや株価を意識した経営への取り組みを公表しており、PBR改善に向けた姿勢が評価されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

森組のTSRは5年間で155.9%とプラスリターンを確保していますが、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るアンダーパフォームとなっています。スタンダード市場の中小型株としては注目度が低く、流動性も限定的です。ただし、PBR改善策の公表や受注好調を背景に、今後のリレーティングが期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+55.9%
100万円 →155.9万円
55.9万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021144.5万円+44.5万円44.5%
FY2022139.5万円+39.5万円39.5%
FY2023139.9万円+39.9万円39.9%
FY2024169.7万円+69.7万円69.7%
FY2025155.9万円+55.9万円55.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残515,100株
売り残-
信用倍率-
3/14時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PERは16.2倍と建設業界平均(15.4倍)とほぼ同水準ですが、PBR 0.74倍は業界平均(1.0倍)を大きく下回る割安水準です。配当利回り4.15%は業界平均(2.8%)を大幅に上回り、高配当バリュー株としての位置づけが明確です。信用銘柄のため貸借データは限定的です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
28
前月比 +2.1%
メディア数
12
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 60%
建設業 110社中 65位
報道のトーン
30%
好意的
50%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
資本政策・PBR改善25%
建設・インフラ20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月Q3決算発表

第3四半期累計で売上高212億円(前年同期比5.6%減)。受注高は前年同期比49%増と大幅に伸長。

2025年6月PBR改善策公表

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を公表。ROE 6%以上を目標に設定。

2025年5月通期決算発表

FY2025/3通期は売上高295億円・純利益9.2億円と増収増益。配当14円を維持。

(株)森組 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2025/3は増収増益だが、FY2026/3は若干の減収減益予想。受注高の大幅増が来期以降に寄与する見込み)
配当
少なめ
1株 14円
安全性
安定
自己資本比率 58.1%(自己資本比率58.9%・有利子負債わずか8億円と実質無借金に近い非常に健全な財務体質)
稼ぐ力
普通
ROE 6.3%
話題性
普通
ポジティブ 30%

「旭化成ホームズを筆頭株主に持つ中堅ゼネコン。土木からマンション建築主体へ転換し、安定配当4%超を継続」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU