(株)高松コンストラクショングループ
TAKAMATSU CONSTRUCTION GROUP CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
創業家が守り育てる準大手ゼネコン。街づくりとM&Aで成長し、累進配当で株主に報いる
つながりで響きあい ― グループトータルの企業価値増大を目指す
この会社ってなに?
街で見かける賃貸マンションやアパートの建設、道路やトンネルの土木工事、さらにはビルや商業施設の建築まで。高松グループは暮らしのインフラを支える「縁の下の力持ち」です。特に都市部の賃貸マンション建築では業界トップクラスの実績があり、オーナー向けの土地活用提案から設計・施工・管理まで一貫対応しています。
高松コンストラクショングループは、賃貸マンション建築の高松建設と土木の青木あすなろ建設を中核とする総合建設企業グループです。FY2025/3は売上高3,467億円(前年比+10.9%)と過去最高を更新。新・中期経営計画(FY2026〜FY2028)では累進配当を基本方針に掲げ、配当下限を年間90円に設定しました。PBR 0.89倍とバリュー株の特徴を持ちつつ、積極的なM&Aによるグループ拡大が成長ドライバーとなっています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市淀川区新北野1丁目2番3号
- 公式
- www.takamatsu-cg.co.jp
社長プロフィール
つながりで響きあい、社会と共に成長する。髙松グループは建築・土木・不動産の3事業を通じて、人々の暮らしと街の未来を創造してまいります。グループパーパスのもと、一体となって価値創造を推進します。
この会社のストーリー
髙松家が大阪で建設業を開始。賃貸マンション建築を得意分野として地歩を固めた。
高松コンストラクショングループとして東京証券取引所に上場。グループ経営の基盤を構築した。
土木分野の強化を目的に青木あすなろ建設を傘下に収め、建築・土木の二本柱体制を確立した。
ミブコーポレーション買収など、不動産事業を含む多角化を推進。買収巧者としての評価を確立した。
3代目の髙松浩孝氏が代表取締役社長に就任。グループ内部再編と効率化を推進した。
新・中期経営計画(FY2026〜FY2028)を策定。累進配当と配当下限90円を明確に打ち出し、株主還元を大幅に強化。
注目ポイント
髙松家が約47%を保有する安定したオーナー経営。短期的な利益に流されず、長期視点での経営判断が可能。100年超の歴史に裏打ちされた経営基盤が魅力です。
新中計で累進配当を基本方針に。配当下限90円・配当性向40%目標を明確化し、株主還元を重視する姿勢が鮮明です。PBR 0.89倍の割安さも合わせて注目。
100株以上を1年以上保有で新潟県南魚沼産コシヒカリ新米5kgが届きます。500株5年以上で10kgにグレードアップ。配当と合わせた総合利回りが魅力的です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 34円 | 21.1% |
| FY2017/3 | 43円 | 23.5% |
| FY2018/3 | 56円 | 25.1% |
| FY2019/3 | 60円 | 29.7% |
| FY2020/3 | 63円 | 25.2% |
| FY2021/3 | 63円 | 29.4% |
| FY2022/3 | 63円 | 32.6% |
| FY2023/3 | 70円 | 32.4% |
| FY2024/3 | 82円 | 31.1% |
| FY2025/3 | 82円 | 44.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約35万円) |
| 金額相当 | 約2,200円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期特典 | 500株以上5年以上保有で10kgにグレードアップ |
新・中期経営計画で累進配当と配当下限90円を明確に打ち出しており、株主還元への姿勢が強化されました。FY2026/3は90円配当(前年比+8円)を予想し、配当性向40%目標との両立を図っています。加えて、株主優待の南魚沼産コシヒカリも人気が高く、長期保有特典付きで個人投資家に魅力的です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2021/3の2,831億円からFY2025/3には3,467億円へと5年間で22%成長し、過去最高を更新しました。FY2025/3は売上成長に対して営業利益が横ばいとなりましたが、FY2026/3は営業利益150億円(前年比+31%)と大幅な増益を見込んでいます。3Q累計の経常利益が前年同期比86%増と好調で、通期計画の達成確度は高いと見られます。
事業ごとの売上・利益
賃貸マンション・ビル・商業施設等の建築工事。高松建設を中核に、都市部の賃貸マンション建築でトップクラスのシェアを誇る。売上構成比約66%の最大セグメント。
道路・橋梁・トンネル等の土木工事。青木あすなろ建設・みらい建設工業が中核。公共インフラの維持更新需要を取り込み安定成長。売上構成比約24%。
不動産の開発・売買・賃貸管理。建築事業とのシナジーを活かした土地活用提案が強み。売上構成比約10%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.6% | 3.4% | - |
| FY2022/3 | 10.6% | 2.8% | - |
| FY2023/3 | 3.9% | 3.2% | - |
| FY2024/3 | 9.9% | 3.7% | 3.7% |
| FY2025/3 | 9.3% | 2.4% | 3.3% |
営業利益率は4.3%前後で安定していましたが、FY2025/3は資材高や労務費上昇の影響で3.3%に低下しました。ROEも4.7%と一時的に低下していますが、FY2026/3は営業利益率4.1%への回復が見込まれます。建設業界平均と比較すると堅実な水準を維持しています。
財務は安全?
自己資本比率は50%超を維持しており、建設業界の中でも高い財務健全性を誇ります。FY2024/3から有利子負債が発生していますが、M&Aや事業拡大に伴う戦略的な借入であり、自己資本比率は引き続き50%台を確保しています。BPSは3,955円と株価3,520円を上回り、PBR 0.89倍の割安さを裏付けています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -41.2億円 | -73.0億円 | 123億円 | -114億円 |
| FY2022/3 | 25.1億円 | -65.5億円 | -11.8億円 | -40.3億円 |
| FY2023/3 | -62.8億円 | -53.5億円 | -196億円 | -116億円 |
| FY2024/3 | -105億円 | -20.7億円 | 32.4億円 | -125億円 |
| FY2025/3 | 51.3億円 | -17.0億円 | 54.6億円 | 34.3億円 |
建設業は工事の進捗により営業CFが大きく変動する特性があります。FY2021〜2024は工事未収入金の増加等で営業CFがマイナスとなりましたが、FY2025/3には51億円のプラスに回復しました。FCFもFY2025/3に34億円と黒字転換し、キャッシュフローの改善傾向が見られます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 121億円 | 46.5億円 | 38.4% |
| FY2022/3 | 115億円 | 47.6億円 | 41.5% |
| FY2023/3 | 118億円 | 42.3億円 | 36.0% |
| FY2024/3 | 113億円 | 21.4億円 | 19.0% |
| FY2025/3 | 106億円 | 41.7億円 | 39.2% |
税引前利益は100〜120億円台で安定推移しています。FY2024/3は実効税率19.0%と大幅に低下しましたが、これは繰延税金資産の計上や子会社関連の税務処理によるものです。FY2025/3は39.2%と通常水準に回帰しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 890万円 | 4,981人 | - |
従業員の平均年収は890万円と、建設業界の中でも高水準の給与を実現しています。平均年齢47.7歳、平均勤続年数11.1年とベテラン社員が多く、専門性の高い人材が揃っています。連結従業員数は約5,000名でM&Aによるグループ拡大に伴い増加傾向です。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が17.3%を保有するオーナー経営企業です。 金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は髙松氏・髙松氏・三孝社。
筆頭株主の三孝社(13.8%)は創業家の資産管理会社であり、髙松孝之氏(取締役名誉会長)が個人でも11.3%を保有しています。孝英社・孝兄社・㈱孝も髙松家関連法人で、創業家グループ合計で約47%を占めるオーナー企業です。機関投資家(信託銀行8.4%)や取引先銀行(りそな・みずほ)も安定株主として名を連ねています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建築事業 | 2,278億円 | 65.3億円 | 2.9% |
| 土木事業 | 849億円 | 41.2億円 | 4.9% |
| 不動産事業 | 340億円 | 8.0億円 | 2.4% |
建築事業が売上の約66%を占める最大セグメントで、特に賃貸マンション建築が主力です。注目すべきは土木事業の利益率(4.9%)の高さで、公共投資の恩恵を受けやすい収益構造です。不動産事業は建築との相乗効果を発揮し、3事業のバランスの取れたポートフォリオが安定経営を支えています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役15名中、女性は1名(6.7%)にとどまっており、ダイバーシティの面ではまだ改善余地があります。一方で24社の連結子会社を統括するグループ経営のガバナンス体制は整備されています。2025年には「えるぼし」最高位を取得し、女性活躍推進にも注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 3,500億円 | — | 3,467億円 | -0.9% |
| FY2024 | 3,400億円 | — | 3,127億円 | -8.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新・中期経営計画ではFY2028に売上高4,000億円・営業利益180億円を目標に掲げています。FY2026/3の3Q累計経常利益は前年同期比86%増と好調なスタートを切りました。累進配当と配当性向40%目標も明確化され、株主還元と成長投資の両立を図る方針です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間のTSRは134.7%と株主にプラスのリターンをもたらしていますが、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスです。FY2024以降に株価が上昇トレンドに転じましたが、市場全体の上昇に追いついていません。ただし、累進配当の導入とPBR改善の取り組みにより、今後のTSR改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 95.6万円 | -4.4万円 | -4.4% |
| FY2022 | 94.2万円 | -5.8万円 | -5.8% |
| FY2023 | 95.9万円 | -4.1万円 | -4.1% |
| FY2024 | 134.3万円 | +34.3万円 | 34.3% |
| FY2025 | 134.7万円 | +34.7万円 | 34.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBR 0.89倍と解散価値を下回る水準で、建設業界平均(1.1倍)と比較しても割安です。PER 15.7倍はセクター平均よりやや高めですが、FY2026/3の利益回復を織り込めば実質的なバリュエーションは改善余地があります。信用倍率は2.89倍と売り圧力は限定的です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
3Q累計の経常利益が前年同期比86%増と大幅増益。営業利益も75%増と好調で通期計画の達成確度が高まる。
新・中期経営計画(FY2026〜FY2028)を策定。累進配当と配当下限90円を明確に打ち出し、株主還元を強化。
グループパーパス「つながりで響きあい」を制定。グループ一体の価値創造を推進。
最新ニュース
(株)高松コンストラクショングループ まとめ
ひとめ診断
「創業家が率いる準大手ゼネコン。賃貸マンション建築と土木を二本柱にM&Aで成長するプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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