(株)高松コンストラクショングループ1762
TAKAMATSU CONSTRUCTION GROUP CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
街で見かける賃貸マンションやアパートの建設、道路やトンネルの土木工事、さらにはビルや商業施設の建築まで。高松グループは暮らしのインフラを支える「縁の下の力持ち」です。特に都市部の賃貸マンション建築では業界トップクラスの実績があり、オーナー向けの土地活用提案から設計・施工・管理まで一貫対応しています。
高松コンストラクショングループは、賃貸マンション建築の高松建設と土木の青木あすなろ建設を中核とする総合建設企業グループです。2025/03期は売上高3,467億円(前年比+10.9%)と過去最高を更新。新・中期経営計画(2026期〜2028期)では累進配当を基本方針に掲げ、配当下限を年間90円に設定しました。PBR 0.89倍とバリュー株の特徴を持ちつつ、積極的なM&Aによるグループ拡大が成長ドライバーとなっています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市淀川区新北野1丁目2番3号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
賃貸マンション・ビル・商業施設等の建築工事。高松建設を中核に、都市部の賃貸マンション建築でトップクラスのシェアを誇る。売上構成比約66%の最大セグメント。
道路・橋梁・トンネル等の土木工事。青木あすなろ建設・みらい建設工業が中核。公共インフラの維持更新需要を取り込み安定成長。売上構成比約24%。
不動産の開発・売買・賃貸管理。建築事業とのシナジーを活かした土地活用提案が強み。売上構成比約10%。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.5% | 3.4% | - |
| 2022/03期 | 5.7% | 2.9% | - |
| 2023/03期 | 6.0% | 3.2% | - |
| 2024/03期 | 7.0% | 3.8% | 3.7% |
| 2025/03期 | 4.7% | 2.5% | 3.3% |
| 3Q 2026/03期 | 5.1%(累計) | 2.6%(累計) | 4.6% |
営業利益率は4.3%前後で安定していましたが、2025/03期は資材高や労務費上昇の影響で3.3%に低下しました。ROEも4.7%と一時的に低下していますが、2026/03期は営業利益率4.1%への回復が見込まれます。建設業界平均と比較すると堅実な水準を維持しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,831億円 | — | 74.7億円 | 214.5円 | — |
| 2022/03期 | 2,639億円 | 112億円 | 67.3億円 | 193.2円 | -6.8% |
| 2023/03期 | 2,825億円 | 120億円 | 75.3億円 | 216.4円 | +7.0% |
| 2024/03期 | 3,127億円 | 117億円 | 91.7億円 | 263.3円 | +10.7% |
| 2025/03期 | 3,467億円 | 115億円 | 64.5億円 | 185.3円 | +10.9% |
売上高は2021/03期の2,831億円から2025/03期には3,467億円へと5年間で22%成長し、過去最高を更新しました。2025/03期は売上成長に対して営業利益が横ばいとなりましたが、2026/03期は営業利益150億円(前年比+31%)と大幅な増益を見込んでいます。3Q累計の経常利益が前年同期比86%増と好調で、通期計画の達成確度は高いと見られます。 【3Q 2026/03期実績】売上2623億円(通期予想比71%)、営業利益120億円(同80%)、純利益71億円(同91%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建築事業 | 2,278億円 | 65.3億円 | 2.9% |
| 土木事業 | 849億円 | 41.2億円 | 4.9% |
| 不動産事業 | 340億円 | 8.0億円 | 2.4% |
建築事業が売上の約66%を占める最大セグメントで、特に賃貸マンション建築が主力です。注目すべきは土木事業の利益率(4.9%)の高さで、公共投資の恩恵を受けやすい収益構造です。不動産事業は建築との相乗効果を発揮し、3事業のバランスの取れたポートフォリオが安定経営を支えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3,500億円 | — | 3,467億円 | -0.9% |
| 2024期 | 3,400億円 | — | 3,127億円 | -8.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新・中期経営計画では2028期に売上高4,000億円・営業利益180億円を目標に掲げています。2026/03期の3Q累計経常利益は前年同期比86%増と好調なスタートを切りました。累進配当と配当性向40%目標も明確化され、株主還元と成長投資の両立を図る方針です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
3Q累計の経常利益が前年同期比86%増と大幅増益。営業利益も75%増と好調で通期計画の達成確度が高まる。
新・中期経営計画(2026期〜2028期)を策定。累進配当と配当下限90円を明確に打ち出し、株主還元を強化。
グループパーパス「つながりで響きあい」を制定。グループ一体の価値創造を推進。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は50%超を維持しており、建設業界の中でも高い財務健全性を誇ります。2024/03期から有利子負債が発生していますが、M&Aや事業拡大に伴う戦略的な借入であり、自己資本比率は引き続き50%台を確保しています。BPSは3,955円と株価3,520円を上回り、PBR 0.89倍の割安さを裏付けています。 【3Q 2026/03期】総資産2857億円、純資産1413億円、自己資本比率49.3%、有利子負債448億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲41.2億円 | ▲73.0億円 | 123億円 | ▲114億円 |
| 2022/03期 | 25.1億円 | ▲65.5億円 | ▲11.8億円 | ▲40.3億円 |
| 2023/03期 | ▲62.8億円 | ▲53.5億円 | ▲196億円 | ▲116億円 |
| 2024/03期 | ▲105億円 | ▲20.7億円 | 32.4億円 | ▲125億円 |
| 2025/03期 | 51.3億円 | ▲17.0億円 | 54.6億円 | 34.3億円 |
建設業は工事の進捗により営業CFが大きく変動する特性があります。2021期〜2024は工事未収入金の増加等で営業CFがマイナスとなりましたが、2025/03期には51億円のプラスに回復しました。FCFも2025/03期に34億円と黒字転換し、キャッシュフローの改善傾向が見られます。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役15名中、女性は1名(6.7%)にとどまっており、ダイバーシティの面ではまだ改善余地があります。一方で24社の連結子会社を統括するグループ経営のガバナンス体制は整備されています。2025年には「えるぼし」最高位を取得し、女性活躍推進にも注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 890万円 | 4,981人 | - |
従業員の平均年収は890万円と、建設業界の中でも高水準の給与を実現しています。平均年齢47.7歳、平均勤続年数11.1年とベテラン社員が多く、専門性の高い人材が揃っています。連結従業員数は約5,000名でM&Aによるグループ拡大に伴い増加傾向です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
5年間のTSRは134.7%と株主にプラスのリターンをもたらしていますが、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスです。2024期以降に株価が上昇トレンドに転じましたが、市場全体の上昇に追いついていません。ただし、累進配当の導入とPBR改善の取り組みにより、今後のTSR改善が期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 34円 | 21.1% |
| 2017/03期 | 43円 | 23.5% |
| 2018/03期 | 56円 | 25.1% |
| 2019/03期 | 60円 | 29.7% |
| 2020/03期 | 63円 | 25.2% |
| 2021/03期 | 63円 | 29.4% |
| 2022/03期 | 63円 | 32.6% |
| 2023/03期 | 70円 | 32.4% |
| 2024/03期 | 82円 | 31.1% |
| 2025/03期 | 82円 | 44.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約35万円) |
| 金額相当 | 約2,200円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期特典 | 500株以上5年以上保有で10kgにグレードアップ |
新・中期経営計画で累進配当と配当下限90円を明確に打ち出しており、株主還元への姿勢が強化されました。2026/03期は90円配当(前年比+8円)を予想し、配当性向40%目標との両立を図っています。加えて、株主優待の南魚沼産コシヒカリも人気が高く、長期保有特典付きで個人投資家に魅力的です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 95.6万円 | ▲4.4万円 | -4.4% |
| 2022期 | 94.2万円 | ▲5.8万円 | -5.8% |
| 2023期 | 95.9万円 | ▲4.1万円 | -4.1% |
| 2024期 | 134.3万円 | 34.3万円 | 34.3% |
| 2025期 | 134.7万円 | 34.7万円 | 34.7% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBR 0.89倍と解散価値を下回る水準で、建設業界平均(1.1倍)と比較しても割安です。PER 15.7倍はセクター平均よりやや高めですが、2026/03期の利益回復を織り込めば実質的なバリュエーションは改善余地があります。信用倍率は2.89倍と売り圧力は限定的です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 121億円 | 46.5億円 | 38.4% |
| 2022/03期 | 115億円 | 47.6億円 | 41.5% |
| 2023/03期 | 118億円 | 42.3億円 | 36.0% |
| 2024/03期 | 113億円 | 21.4億円 | 19.0% |
| 2025/03期 | 106億円 | 41.7億円 | 39.2% |
税引前利益は100〜120億円台で安定推移しています。2024/03期は実効税率19.0%と大幅に低下しましたが、これは繰延税金資産の計上や子会社関連の税務処理によるものです。2025/03期は39.2%と通常水準に回帰しています。
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