1801プライム

大成建設

TAISEI CORPORATION

最終更新日: 2026年3月20日

ROE14.2%(累計)
BPS5289.8円
自己資本比率27.2%
3Q FY2026/3 決算短信

地図に残る仕事。® 社会インフラを支えるスーパーゼネコン

進化し続ける環境創造企業として、次世代に誇れる豊かな社会を構築する

この会社ってなに?

あなたが普段利用している巨大なオフィスビル、地下鉄のトンネル、スポーツスタジアム、そして高速道路など、日本のインフラの多くに大成建設の技術が関わっています。「地図に残る仕事。」というキャッチコピーの通り、都市のランドマークとなるような大規模プロジェクトを数多く手掛けています。普段何気なく歩いている街の景色も、実はこの会社が形作ったものかもしれません。

大成建設は国内トップクラスの総合建設会社です。直近のFY2025は建築事業の利益率改善により、売上高2兆1,542.2億円、営業利益1,201.60億円と好業績を記録しました。近年は東洋建設の完全子会社化(約1,600億円)による海洋土木の強化や、レンドリース・ジャパンからのテレコム・インフラ事業買収など、M&Aによる多角化を強力に推進しています。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 新宿センタービル
公式
www.taisei.co.jp

社長プロフィール

相川 善郎
相川 善郎
代表取締役社長
ビジョナリー
私たちは「地図に残る仕事。」を通じて、豊かで持続可能な社会の実現に貢献します。建設業の枠を超えたイノベーションを推進し、新たな価値を創造してまいります。

この会社のストーリー

1873
大倉組商会として創業

大倉喜八郎により創立され、日本の近代化とともに数々の歴史的建造物の建設に携わる。

1957
東京証券取引所へ上場

東証への上場を果たし、スーパーゼネコンとしての地位を確固たるものにしながら成長を続ける。

2024
M&A戦略の加速と事業拡大

東洋建設の完全子会社化に向けた動きを進め、海洋土木分野での競争力を大幅に強化。

2025
通信インフラサービスへの参入

外部企業から事業を買収し、インフラシェアリング事業という新たな領域への挑戦を開始。

2030
TAISEI VISION 2030の実現へ

中期経営計画を推進し、建設業の枠を超えた「環境創造企業」として社会課題の解決を目指す。

注目ポイント

圧倒的なブランド力「地図に残る仕事。」

国家的なプロジェクトや大規模インフラ整備を多数手掛けており、社会を根底から支える意義深い事業を展開しています。

M&Aによる多角化と成長戦略

東洋建設の買収による海洋土木への展開や、通信インフラサービスへの参入など、既存の枠にとらわれない成長を続けています。

堅調な業績とユニークな株主優待

高収益体質を維持しつつ、軽井沢高原ゴルフ倶楽部の割引クーポンなど、独自の株主優待制度も投資家から人気を集めています。

サービスの実績は?

8,994
連結従業員数
2025年3月時点
安定
1,600億円
大型M&A投資額
東洋建設の買収額目安
積極的
210
1株当たり配当金
FY2025実績
+80円 YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 210円
安全性
注意
自己資本比率 27.2%
稼ぐ力
高い
ROE 14.2%(累計)
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
210
1株配当配当性向
FY2016/31624.3%
FY2017/32025.5%
FY2019/313025.4%
FY2020/313022.7%
FY2021/313029.4%
FY2022/313037.0%
FY2023/313053.9%
FY2024/313060.3%
FY2025/321030.8%
8期連続増配
株主優待
あり

軽井沢高原ゴルフ倶楽部で利用可能な割引クーポン券(A券・B券各2,000円分~)の提供。

配当方針として業績連動を重視しており、FY2025/3期には配当金を1株あたり210円へ大幅に増額しました。利益成長に伴い配当性向を約30.8%へ適正化しつつ、株主への積極的な利益還元を継続する姿勢を鮮明にしています。今後も強固な財務基盤を活かし、安定かつ持続的な配当が期待できる銘柄と言えます。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
14.2%(累計)
業界平均
8.6%
営業利益率上回る
この会社
8.6%
業界平均
6.6%
自己資本比率下回る
この会社
27.2%
業界平均
51.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31.5兆円
FY2023/31.6兆円
FY2024/31.8兆円
FY2025/32.2兆円
営業利益
FY2022/3データなし
FY2023/3データなし
FY2024/3265億円
FY2025/31,202億円

大成建設のFY2025/3期の売上高は約2兆1,542億円と大幅に増収し、営業利益も1,202億円に急拡大するなど、建築事業を中心とした収益構造の改善が顕著です。翌FY2026/3期は、東洋建設の完全子会社化といった構造改革の影響もあり売上高は約1兆9,600億円に落ち着く見込みです。強固な受注基盤を背景に、高水準の利益体質を維持できるかが今後の注目点となります。 【3Q FY2026/3実績】売上1.4兆円(通期予想比73%)、営業利益1224億円(同121%)、純利益1026億円(同128%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。

事業ごとの売上・利益

建築事業
1兆3,700億円63.7%)
土木事業
6,306億円29.3%)
開発事業
1,376億円6.4%)
その他
134億円0.6%)
建築事業1兆3,700億円
利益: 113億円利益率: 0.8%

国内外の建築工事。売上構成の最大セグメントだが利益率は低水準

土木事業6,306億円
利益: 876億円利益率: 13.9%

国内外の土木工事。利益額・利益率ともにグループ最大の収益柱

開発事業1,376億円
利益: 235億円利益率: 17.1%

不動産開発・賃貸・都市再開発事業。高い利益率を維持

その他134億円
利益: 23.3億円利益率: 17.4%

エンジニアリング・コンサルティング等の周辺事業

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
14.2%(累計)
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.1%(累計)
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/311.0%4.9%-
FY2022/38.3%3.7%-
FY2023/35.5%2.4%-
FY2024/34.5%1.8%1.5%
FY2025/313.3%4.9%5.6%
3Q FY2026/314.2%(累計)4.1%(累計)8.6%

FY2025/3期において、ROE(自己資本利益率)は前年の4.2%から13.7%へと大幅に向上しました。これは大規模プロジェクトの採算性向上や効率的な経営が実現した結果であり、売上高に対する営業利益率も5.6%まで改善しています。今後も資材価格の高騰を克服し、工事効率を維持することで収益性の高さを維持できるかが鍵です。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率27.2%
0%25% (注意ライン)40% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
4,640億円
会社の純資産
9,023億円

総資産規模は約2兆4,288億円を維持しており、有利子負債は約2,930億円です。自己資本比率も約35.7%と安定しており、建設業界特有の景気変動リスクに対する十分な耐性を備えています。今後も潤沢な手元資金を活かし、積極的な事業再編や成長投資を推進していくことが期待されます。 【3Q FY2026/3】総資産2.6兆円、純資産9023億円、自己資本比率27.2%、有利子負債4640億円。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-138億円
営業CF
投資に使ったお金
+105億円
投資CF
借入・返済など
-1,338億円
財務CF
手元に残ったお金
-33.1億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3675億円-187億円-373億円488億円
FY2022/3805億円-377億円-419億円428億円
FY2023/3301億円-141億円-987億円160億円
FY2024/3406億円-1,387億円1,094億円-981億円
FY2025/3-138億円105億円-1,338億円-33.1億円

FY2024/3期は将来の事業成長に向けた投資が先行したことでフリー・キャッシュフローがマイナスとなりました。FY2025/3期は営業CFが一時的にマイナスとなったものの、財務CFでの大規模なキャッシュ流出は株主還元や企業買収といった資本政策の実行を反映しています。今後は安定的な工事代金の回収を通じ、営業CFのプラス化とFCFの黒字転換が重要な経営目標となります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設資材価格・労務費の高騰リスク
2建設技能労働者の不足リスク
3国内建設投資の減少リスク
4大型プロジェクトの工期遅延・採算悪化リスク
5海外事業におけるカントリーリスク
6自然災害・パンデミック等による工事中断リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/31,359億円434億円31.9%
FY2022/31,032億円318億円30.8%
FY2023/3631億円160億円25.3%
FY2024/3389億円0円0.0%
FY2025/31,345億円107億円7.9%

FY2024/3期は税引前利益約389億円に対して法人税等の支払いがゼロですが、これは過去の繰越欠損金の解消や税効果会計による調整が寄与したものと考えられます。FY2025/3期も利益急増に伴い納税額が約107億円と増加しましたが、実効税率は依然として低水準です。FY2026/3期には税引前利益約1,010億円に対して210億円程度の納付を見込んでおり、税負担率は平準化へ向かう見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,058万円
従業員数
16,382
平均年齢
42.4歳
平均年収従業員数前年比
当期1,058万円16,382-

平均年収は4年間で約95万円上昇し、年率+3%前後の安定的な昇給傾向。スーパーゼネコン5社の中では中位水準ですが、1,000万円を超える高年収企業です。従業員数も毎年増加し、特にFY2025は274名の大幅増員で技術者確保を強化しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主35.2%
浮動株64.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関27.7%
事業法人等7.4%
外国法人等34.5%
個人その他27.8%
証券会社2.6%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主は大成建設取引先持株会・大成建設社員持株会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(30,600,000株)17.8%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(9,968,000株)5.8%
大成建設取引先持株会(6,244,000株)3.63%
ステート ストリート バンクアンド トラスト カンパニー505223(常任代理人 株式会社みずほ 銀行)(4,830,000株)2.81%
ステート ストリート バンクアンド トラスト カンパニー505001(常任代理人 株式会社みずほ 銀行)(4,371,000株)2.54%
大成建設社員持株会(3,505,000株)2.04%
ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー 505234(常任代理人 株式会社みずほ 銀行)(3,380,000株)1.97%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタ ンレーMUFG証券株式会社)(3,184,000株)1.85%
明治安田生命保険相互会社(2,847,000株)1.66%
三菱地所株式会社(2,426,000株)1.41%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占めており、機関投資家による保有割合が非常に高い構成です。また、取引先持株会や社員持株会も上位に名を連ねており、安定株主の確保を図りつつ、特定の創業家や支配的な親会社が存在しないため、経営の独立性が比較的保たれているのが特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

5億3,200万円
取締役10名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建築事業1兆3,700億円113億円0.8%
土木事業6,306億円876億円13.9%
開発事業1,376億円235億円17.1%
その他134億円23.3億円17.4%

国内建築および土木事業を核としつつ、近年では東洋建設の完全子会社化など海洋土木領域でのM&Aを積極的に推進しています。事業リスクとしては、資材価格の変動や労働力不足が挙げられますが、デジタルツインや生成AIの活用による業務効率化で収益性の改善を図る方針です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 18名)
女性 3名(16.7% 男性 15
17%
83%
監査報酬
2億300万円
連結子会社数
61
設備投資額
7,700万円
平均勤続年数(従業員)
17.2
臨時従業員数
3951

女性役員比率は17.0%であり、取締役会における多様性の確保が進行中です。監査報酬として年間約2億円規模を計上し、連結子会社61社を統括する強固な監査体制を構築しています。持続的な企業価値向上に向け、政策保有株式の縮減やROE8.5%以上を目指す中期経営計画を掲げ、ガバナンスの透明性を高めています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
建築事業の利益率改善が著しく、利益目標を大きく超過達成。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧・中期経営計画(2021-2023)
FY2022〜FY2024
グループ売上高: 目標 20000億円 未達 (17650億円)
88.2%
ROE: 目標 10.0% 未達 (5.0%程度)
50%
配当性向: 目標 25.0% 達成 (30%超)
100%
TAISEI VISION 2030 中期経営計画(2024-2026)
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 19600億円 順調 (21542.2億円)
109.9%
営業利益: 目標 1010億円 前倒し達成 (1201.60億円)
118.9%
純利益: 目標 800億円 前倒し達成 (1238.24億円)
154.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20241兆7,000億円1兆7,500億円1兆7,650億円+3.8%
FY20251兆9,900億円2兆1,000億円2兆1,542億円+8.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024250億円260億円265億円+5.9%
FY2025870億円1,150億円1,202億円+38.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

TAISEI VISION 2030の中期経営計画では、建築事業の採算改善と大型M&Aによる成長領域への投資を掲げています。FY2025は資材高騰をこなしつつ建築分野を中心に利益率が急改善し、営業利益は1,201億円と当初予想(870億円)を大幅に上回りました。今後は東洋建設を通じた海洋土木事業への展開が注視されます。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残218,300株
売り残78,300株
信用倍率2.79倍
2024年12月13日時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬
第1四半期決算発表2026年8月上旬

PERが34.7倍と建設業平均(15.4倍)に比べて高く、市場からの将来の成長期待(M&Aによる事業領域拡大など)が織り込まれている状態です。信用倍率は2倍台で推移しており、需給バランスは比較的良好と言えます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +15.4%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 東洋経済オンライン ほか
業界内ランキング
上位 5%
建設業 500社中 12位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・上方修正40%
M&A・事業戦略35%
インフラ関連15%
その他10%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

第3四半期決算にて通期経常利益を上方修正し、配当の100円増額を発表した。

2026年2月事業譲受

レンドリース・ジャパンのテレコム・インフラ事業を譲受し、通信インフラシェアリング市場への参入を決定。

2025年12月子会社化

マリコン大手の東洋建設を完全子会社化し、海洋土木分野での競争力を強化。

最新ニュース

中立
大成建設と東洋建設の完全子会社化による経営統合の進捗
1/20 · 東洋経済オンライン
ポジティブ
大成建設が東洋建設を買収へ 業界2位に迫る規模に
1/08 · 西日本新聞

大成建設 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 210円
安全性
注意
自己資本比率 27.2%
稼ぐ力
高い
ROE 14.2%(累計)
話題性
好評
ポジティブ 65%

「スーパーゼネコンの一角、大型M&Aで海洋土木や通信インフラなど事業領域を急拡大中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU