エクシオグループ
EXEO Group,Inc.
最終更新日: 2026年3月22日
通信インフラの総合力。デジタル社会の土台を築くプロフェッショナル集団
しなやかで、たくましい企業グループとして、グローバル社会から必要とされる存在であり続ける
この会社ってなに?
スマートフォンの通話やインターネット接続を支える通信インフラの多くは、エクシオグループが建設・保守しています。NTTの光ファイバー網の敷設から、5G基地局の設置、オフィスビルのネットワーク工事、さらにはデータセンターの電源・空調設備まで、デジタル社会の土台を担っています。最近ではAI向けデータセンターの建設需要が急増しており、見えないところで私たちのデジタル生活を支えています。
エクシオグループはNTTグループを主要顧客とする通信設備工事の大手企業です。通信キャリア向け工事に加え、都市インフラ・システムソリューション・海外事業と多角化を推進しています。FY2025/3期は売上高6,708億円(前年比+9.2%)、営業利益425億円(同+24.4%)と過去最高益を更新しました。FY2026/3期も売上高7,100億円、営業利益470億円と増収増益を見込んでおり、データセンター関連工事の急増と海外M&Aの効果が業績を牽引しています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区渋谷3丁目29番20号
- 公式
- www.exeo.co.jp
社長プロフィール
通信建設で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、データセンターやDX支援など新領域への挑戦を加速させます。しなやかで、たくましい企業グループとして次なる成長ステージを目指してまいります。
この会社のストーリー
電電公社(現NTT)の電気通信設備工事を担う企業として設立。日本の通信インフラ整備の一翼を担い始める。
光ファイバー網の全国展開に貢献。通信建設からITソリューションへと事業領域を拡大し、総合的な通信インフラ企業へ進化。
協和エクシオから現社名に変更し、グループ経営の強化と非通信分野への多角化を加速。海外展開にも本格着手。
シンガポールのProcurriやvCargo Cloudを子会社化。ITAD事業やデジタル物流など新たな成長領域をグローバルに展開。
データセンター、5G/6G、スマートシティなど次世代インフラの構築を通じ、グローバルに必要とされる企業グループを目指す。
注目ポイント
NTTの通信設備工事を長年にわたり担当してきた信頼関係を持ち、5G・光ファイバーなど最先端インフラの構築に携わっています。
AI・クラウド需要の急増に伴うデータセンター建設ラッシュの恩恵を受け、高採算案件が増加。今後の成長ドライバーとして期待されています。
シンガポールを拠点とした海外M&Aや、医療AI・DXソリューションなど非通信分野への積極展開で新たな収益の柱を構築中です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 21.5円 | 30.2% |
| FY2017/3 | 26円 | 31.7% |
| FY2018/3 | 28.2円 | 26.4% |
| FY2019/3 | 39.5円 | 17.9% |
| FY2020/3 | 45.2円 | 57.3% |
| FY2021/3 | 46.3円 | 37.7% |
| FY2022/3 | 53.8円 | 38.3% |
| FY2023/3 | 53.7円 | 49.8% |
| FY2024/3 | 120円 | 126.6% |
| FY2025/3 | 63円 | 48.8% |
2025年3月権利分をもって株主優待制度(QUOカード)を廃止しました。
FY2021/3期からFY2024/3期まで増配を続けてきましたが、2023年10月の株式分割(1:2)により1株当たり配当が見かけ上減少しています。分割調整後ベースではFY2025/3期63円、FY2026/3期予想66円と実質的な増配基調を維持。FY2024/3期は特殊要因により配当性向が126.6%と高くなりましたが、株主還元を重視する姿勢の表れです。配当方針は配当性向40%以上を掲げています。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
エクシオグループの業績は堅調な成長トレンドにあります。FY2025/3期は売上高6,708億円、営業利益425億円と過去最高益を更新。FY2023/3期・FY2024/3期に一時的に利益が減少しましたが、これは大型M&Aに伴うのれん償却や統合費用が影響したものです。FY2026/3期は売上高7,100億円・営業利益470億円とさらなる増収増益を見込んでおり、データセンター関連工事と海外事業の拡大が牽引しています。
事業ごとの売上・利益
NTTグループ向け通信設備工事が主力
電力・交通・上下水道等の社会インフラ工事
ICT・データセンター関連のソリューション
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.3% | 4.9% | - |
| FY2022/3 | 9.6% | 5.2% | - |
| FY2023/3 | 12.5% | 3.9% | - |
| FY2024/3 | 10.4% | 3.4% | 5.6% |
| FY2025/3 | 7.9% | 4.2% | 6.3% |
FY2022/3期にROE9.0%・営業利益率7.1%のピークを記録した後、FY2023/3期・FY2024/3期はM&A関連費用の影響で一時的に低下しました。FY2025/3期にはROE8.2%・営業利益率6.3%まで回復しており、中計目標のROE9.0%以上に向けて改善が進んでいます。データセンター関連の高採算案件の増加が利益率向上に寄与しています。
財務は安全?
総資産は5年間で約1.5倍に拡大し、積極的なM&A投資を反映しています。自己資本比率はFY2021/3期の58.1%からFY2025/3期の50.0%へ低下していますが、これはFY2024/3期以降に有利子負債が発生したためです。株式分割(2023年10月に1:2)の影響でBPSが減少していますが、純資産自体は着実に増加しています。財務健全性は引き続き良好な水準を維持しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 63.0億円 | -92.5億円 | -17.5億円 | -29.5億円 |
| FY2022/3 | 264億円 | -204億円 | 50.2億円 | 60.2億円 |
| FY2023/3 | 54.8億円 | -133億円 | 33.0億円 | -78.5億円 |
| FY2024/3 | 419億円 | -136億円 | -306億円 | 283億円 |
| FY2025/3 | 68.4億円 | -184億円 | 28.9億円 | -116億円 |
キャッシュフローは投資CFの変動が大きいのが特徴です。海外M&A(Procurri、vCargo Cloud等)やデータセンター関連投資が投資CFを押し上げています。FY2024/3期は営業CF419億円と突出して高く、FY2025/3期は68億円と変動があります。建設業特有の工事代金回収タイミングの影響もありますが、長期的には安定した現金創出力を持っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 382億円 | 140億円 | 36.6% |
| FY2022/3 | 452億円 | 175億円 | 38.6% |
| FY2023/3 | 338億円 | 114億円 | 33.7% |
| FY2024/3 | 369億円 | 169億円 | 45.7% |
| FY2025/3 | 435億円 | 167億円 | 38.3% |
実効税率はFY2024/3期に45.7%と一時的に上昇しましたが、これは海外子会社関連の税効果や繰延税金資産の取り崩しが影響したものです。FY2025/3期は38.3%に正常化し、FY2026/3期は36.2%を見込んでいます。税引前利益は安定的に成長しており、納税額も増加傾向にあります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 776万円 | 17,260人 | - |
平均年収は約776万円で、通信建設業界の中では標準的な水準です。連結従業員数は約17,260名と大規模な組織であり、平均年齢44.7歳とベテラン層が厚い構成です。139社のグループ会社を統括する総合設備企業として、多様な人材を擁しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はエクシオグループ従業員持株会。
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(16.19%)で、機関投資家が幅広く保有する典型的な大型株の構成です。従業員持株会が4.76%を保有し、住友生命・住友不動産など住友グループ企業も一定の持分を有しています。外国人投資家比率は27.3%と高く、グローバルな投資家からの注目度が窺えます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 通信キャリア事業 | 約2,800億円 | 約210億円 | 7.5% |
| 都市インフラ事業 | 約2,200億円 | 約160億円 | 7.3% |
| システムソリューション事業 | 約800億円 | 約80億円 | 10.0% |
役員報酬は9名で総額約3億円です。事業リスクとしては、売上の相当部分を占めるNTTグループからの受注動向が最大の不確定要因です。また、海外M&Aの拡大に伴う統合リスクや為替リスクも重要性が増しています。通信建設業界はコムシスHD・ミライト・ワンとの3社寡占構造ですが、非通信分野での競争が今後の課題となります。
この会社のガバナンスは?
取締役会は18名で構成され、うち女性は4名(22.2%)と建設業界では高い女性比率を実現しています。連結子会社139社を統括する大規模グループであり、監査報酬として1億7,200万円を計上。平均勤続年数18.7年と長期雇用の文化が根付いており、設備投資額は年間約213億円と積極的な事業基盤への投資を継続しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6,300億円 | — | 6,708億円 | +6.5% |
| FY2026 | 7,100億円 | — | — | 進行中 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 360億円 | — | 425億円 | +17.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画(2021-2025)では、売上高6,300億円・営業利益470億円・ROE9.0%以上を最終年度目標に掲げています。売上高は1年前倒しで目標を達成し、FY2025/3期に6,708億円を記録。営業利益率も6.3%まで改善しており、最終年度での全目標達成に向けて順調に推移しています。次期中計ではさらなる利益成長とROE向上が焦点となる見込みです。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
FY2021を起点とした株主総利回り(TSR)は161.5%で、TOPIXの197.8%を下回っています。FY2022〜FY2023期にM&A関連費用の影響で株価が低迷した時期がありましたが、FY2024以降は回復傾向にあります。データセンター需要の本格化と中計目標の達成により、今後のTSR改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 124.9万円 | +24.9万円 | 24.9% |
| FY2022 | 101.4万円 | +1.4万円 | 1.4% |
| FY2023 | 111.3万円 | +11.3万円 | 11.3% |
| FY2024 | 151.2万円 | +51.2万円 | 51.2% |
| FY2025 | 161.5万円 | +61.5万円 | 61.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER18.3倍は通信建設業界の平均的な水準ですが、PBR1.73倍は業界平均をやや上回っています。これは海外M&Aによる成長期待とデータセンター関連の需要増加を市場が織り込んでいるためです。信用倍率6.88倍とやや買い長の状態であり、個人投資家の買い意欲が高いことが窺えます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3期第3四半期決算にて経常利益を13%上方修正。累計経常利益は前年同期比40.5%増の293億円に達し、過去最高益ペースを維持。
シンガポールのProcurriを完全子会社化し、ITAD(IT資産処分)事業を強化。グローバルなサーキュラーエコノミー展開を加速。
FY2025/3期決算を発表。売上高6,708億円、営業利益425億円と過去最高益を更新。中計の売上目標6,300億円を1年前倒しで達成。
大和電設工業、セカンドサイトアナリティカと共同で、医療・介護現場向け「摂食量自動判定AI」の特許を取得。
最新ニュース
エクシオグループ まとめ
ひとめ診断
NTT系通信設備工事大手、データセンター・海外M&Aで成長加速中
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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