1898プライム

世紀東急工業(株)

SEIKITOKYU KOGYO CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE9.7%
BPS1138.9円
自己資本比率48.9%
FY2025/3 有報データ

足元から日本を支える道路舗装のプロフェッショナル。東急グループの技術力で、安全で快適な道をつくる

挑戦・発想・実行で社会から選ばれ続ける企業に

この会社ってなに?

普段何気なく歩いている道路や駐車場の舗装、公園の遊歩道やスポーツ施設のカラー舗装など、生活の足元を支えているのが世紀東急工業です。ヒートアイランド対策の遮熱性舗装や、雨水を地面に浸透させる透水性舗装、災害時の道路復旧工事なども手がけています。普段は目立ちませんが、私たちの生活インフラを陰で支える企業です。

世紀東急工業は1950年設立の東急建設系道路舗装大手で、関東を中心に東日本を地盤としています。2025年3月期は売上高994億円(前年比+12.9%)、営業利益58億円と業績回復基調にあります。道路舗装のほか環境対応舗装や景観舗装など技術力に定評があり、舗装材の外販事業も展開。配当利回り4.5%前後と高配当銘柄として個人投資家から注目されています。親会社の東急建設が約24%を保有する安定した株主構成も特徴です。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都港区芝公園2丁目9番3号
公式
www.seikitokyu.co.jp

社長プロフィール

平 喜一
代表取締役社長
実直経営者
道路は社会インフラの基盤であり、人々の生活と経済活動を支える重要な存在です。世紀東急工業は、環境に配慮した舗装技術と長年培った施工力で、安全・安心・快適な道路環境の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1950
世紀東急工業として設立

東急建設の道路工事部門が独立し、世紀東急工業株式会社として設立。戦後の道路整備需要に応えて成長を開始した。

1973
東京証券取引所に上場

東証に株式を上場し、資金調達基盤を強化。高速道路網の整備拡大とともに事業規模を拡大した。

2000
環境対応舗装技術の展開

ヒートアイランド対策の遮熱性舗装や透水性舗装など、環境に配慮した舗装技術を積極的に展開。技術力で差別化を図る。

2023
資材価格高騰の試練

アスファルト・石油製品の価格高騰で営業利益が大幅に悪化。利益率の改善が経営課題となった。

2024
株主還元の大幅強化

配当を1株90円に大幅増配し、配当性向50%以上の方針を掲げる。中期経営計画(2024-2026年度)をスタート。

2026
売上高1,000億円の大台へ

中計最終年度として売上高1,005億円を目指す。インフラ老朽化対策需要の取り込みと技術革新で持続的成長を追求。

注目ポイント

配当利回り4.5%の高配当株

FY2026/3は1株70円(予想)で配当利回り4.5%。配当性向50%以上の方針を掲げ、安定した株主還元を実施しています。高配当銘柄として個人投資家から根強い人気があります。

インフラ老朽化が追い風

日本の道路インフラは高度経済成長期に建設されたものが多く、大規模な更新需要が今後数十年にわたって継続します。道路舗装大手として安定した受注基盤を持っています。

東急グループの安定基盤

筆頭株主の東急建設(24.4%)を含め、東急グループが約29%を保有。グループ内のシナジーと安定した経営基盤が強みです。自己資本比率50%超の堅実な財務も魅力。

サービスの実績は?

70
1株当たり配当金
FY2026予想
-22.2% YoY
+12.9%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+42.8%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
1,152
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 90円(FY2026/3は減配(90円→70円)予想だが、配当利回り4.5%は依然として高水準)
安全性
普通
自己資本比率 48.9%(FY2024/3から有利子負債が約165億円計上されているが、自己資本比率50%超を維持しており財務は健全)
稼ぐ力
普通
ROE 9.7%
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
90
方針: 配当性向50%以上を目標とし、安定的かつ継続的な配当を実施
1株配当配当性向
FY2016/31712.1%
FY2017/31712.2%
FY2018/31017.7%
FY2019/32731.3%
FY2020/34728.9%
FY2021/34333.5%
FY2022/33035.4%
FY2023/33097.6%
FY2024/390119.7%
FY2025/39084.5%
3期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

FY2024/3に1株90円へ大幅増配(前期比+60円)し、配当性向119.7%と利益を上回る積極的な株主還元を実施しました。FY2026/3は1株70円(予想)に減配となりますが、配当利回りは依然として4.5%と高水準を維持しています。中期経営計画では配当性向50%以上を方針としています。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
9.7%
業界平均
9.1%
営業利益率下回る
この会社
5.9%
業界平均
6.5%
自己資本比率下回る
この会社
48.9%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3851億円
FY2023/3924億円
FY2024/3880億円
FY2025/3994億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/340.9億円
FY2025/358.4億円

世紀東急工業の業績は、FY2023/3に資材価格高騰の影響で営業利益が27億円まで落ち込みましたが、その後はFY2025/3に売上高994億円・営業利益58億円と力強く回復しています。FY2026/3は売上高1,005億円・営業利益59億円を予想し、初の売上高1,000億円超えが見込まれています。

事業ごとの売上・利益

建設事業
945億円95.1%)
製造・販売事業
49億円4.9%)
建設事業945億円
利益: 52億円利益率: 5.5%

道路舗装工事を中心とした建設事業。一般道路・高速道路の新設・補修、環境対応舗装(遮熱・透水性)、景観舗装、スポーツ施設舗装など多彩な技術を展開。売上構成比約95%を占める主力事業。

製造・販売事業49億円
利益: 6億円利益率: 12.2%

アスファルト合材等の舗装材料の製造・外販事業。自社の合材工場で製造した舗装材を外部にも販売。利益率が高い収益基盤。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/313.0%6.5%-
FY2022/38.2%4.2%-
FY2023/32.8%1.4%-
FY2024/35.8%3.6%4.6%
FY2025/39.7%4.7%5.9%

FY2021/3には営業利益率9.4%・ROE12.7%と高い水準でしたが、資材価格高騰でFY2023/3に大きく低下しました。その後は着実に回復基調にあり、FY2025/3にはROE9.3%・営業利益率5.9%まで改善。中期経営計画ではROE9.5%以上を目標に掲げています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率48.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
165億円
会社の純資産
417億円

自己資本比率は50%前後と非常に高い水準を維持しており、財務基盤は堅実です。FY2024/3から有利子負債が約165億円計上されていますが、これは自己株式取得などの株主還元策に伴うものと見られます。BPSは1,139円とPBR1.37倍の水準です。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-9.7億円
営業CF
投資に使ったお金
-13.4億円
投資CF
借入・返済など
-33.8億円
財務CF
手元に残ったお金
-23.1億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/311.4億円-36.2億円23.4億円-24.8億円
FY2022/346.5億円-36.7億円-22.3億円9.8億円
FY2023/323.8億円-50.3億円-20.2億円-26.5億円
FY2024/3109億円-28.7億円-28.2億円80.8億円
FY2025/3-9.7億円-13.4億円-33.8億円-23.1億円

FY2024/3には営業CFが109億円と大幅に改善しましたが、FY2025/3は運転資金の変動により営業CFが一時的にマイナスとなりました。建設業は期末に向けた工事進行と入金タイミングのずれが大きく、年度ごとの変動は構造的な特徴です。投資CFは設備更新を中心に安定的に推移しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1公共投資の動向に左右されるリスク(道路関連予算の縮小)
2原材料価格(アスファルト・石油製品)の変動リスク
3気候変動・自然災害による工事進捗への影響リスク
4技術者・熟練工の確保が困難になるリスク
5親会社・東急グループとの関係変動リスク
6アクティビスト株主による経営への影響リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/384.0億円32.1億円38.3%
FY2022/343.6億円10.5億円24.2%
FY2023/326.5億円15.2億円57.4%
FY2024/340.8億円13.4億円32.8%
FY2025/357.9億円19.0億円32.8%

税引前利益はFY2025/3に58億円まで回復しました。FY2023/3の実効税率57.4%は繰延税金資産の取り崩し等の一時的要因によるもので、通常は30〜35%程度で推移しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
768万円
従業員数
1,152
平均年齢
40.5歳
平均年収従業員数前年比
当期768万円1,152-

従業員の平均年収は768万円で、建設業界の中では標準的な水準です。平均年齢40.5歳と比較的若い組織構成で、従業員数は1,152名。別途293名の臨時従業員を含め、道路舗装事業を支える技術者集団を形成しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46.1%
浮動株54%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関10%
事業法人等32.7%
外国法人等3.3%
個人その他53.1%
証券会社0.9%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は世紀東急工業取引先持株会氏・世紀東急工業従業員持株会氏・東急建設。

東急建設株式会社(8,931,000株)24.4%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,033,000株)8.29%
東急株式会社(1,533,000株)4.19%
世紀東急工業従業員持株会(918,000株)2.51%
斉丸 千代(465,000株)1.27%
株式会社五十畑(307,000株)0.84%
世紀東急工業取引先持株会(307,000株)0.84%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(295,000株)0.81%
MORGAN STANLEY & CO. LLC (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)(209,000株)0.57%
JP MORGAN CHASE BANK 385794 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(184,000株)0.5%

筆頭株主は東急建設(24.4%)で、東急グループの一員としての安定した株主構成が特徴です。東急本体も4.19%を保有し、グループ合計で約29%を占めます。従業員持株会(2.51%)・取引先持株会(0.84%)も安定株主として機能しており、個人投資家の保有比率53.1%は高配当銘柄としての人気を反映しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億1,700万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建設事業945億円52億円5.5%
製造・販売事業49億円6億円12.2%

建設事業が売上の約95%を占める道路舗装特化型の事業構成です。製造・販売事業は売上規模こそ小さいものの、利益率12.2%と建設事業を上回る高い収益性を持ち、安定的な利益貢献をしています。公共工事と民間工事のバランスを取りながら、環境対応舗装など高付加価値分野の拡大を目指しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
6,300万円
連結子会社数
11
設備投資額
2.7億円
平均勤続年数(従業員)
14.7
臨時従業員数
293

取締役・監査役11名中、女性が2名(18.2%)を占めています。11社の連結子会社を統括し、東急グループのガバナンス体制のもとで経営されています。平均勤続年数14.7年と定着率が高く、道路舗装の専門技術を継承する組織基盤を維持しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中計最終年度の目標に向けて順調に進捗。FY2025実績は営業利益・ROEともに目標に接近しており、FY2026の達成可能性が高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2024-2026年度)
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 1,005億円 順調 (994億円 (FY2025))
98.9%
営業利益: 目標 59億円 順調 (58億円 (FY2025))
98.9%
ROE: 目標 9.5%以上 順調 (9.3% (FY2025))
97.9%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025969億円994億円+2.6%
FY2024933億円880億円-5.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

世紀東急工業は中期経営計画(2024-2026年度)のもと、FY2026に売上高1,005億円・営業利益59億円・ROE9.5%を最終目標に掲げています。FY2025実績は売上高994億円・営業利益58億円と目標の約99%に到達しており、最終年度での達成がほぼ確実な状況です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

世紀東急工業のTSRは5年間で220.1%と、TOPIX(213.4%)を上回るパフォーマンスを達成しています。特にFY2024には大幅増配の発表を受けてTSRが259.9%まで急騰しました。FY2025は株価調整により220.1%に低下しましたが、依然としてTOPIXを上回る水準を維持しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+120.1%
100万円 →220.1万円
120.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021119.4万円+19.4万円19.4%
FY2022100.4万円+0.4万円0.4%
FY2023112.0万円+12.0万円12.0%
FY2024259.9万円+159.9万円159.9%
FY2025220.1万円+120.1万円120.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残207,400株
売り残15,600株
信用倍率13.29倍
3/13時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER14.6倍は建設業平均(12.5倍)をやや上回り、PBR1.37倍も業界平均を上回っています。これは高配当利回り4.5%による投資家人気を反映したプレミアムと考えられます。信用倍率13.29倍と買い残が多く、個人投資家の関心の高さがうかがえます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
45
前月比 +3.8%
メディア数
20
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
建設業 90社中 35位
報道のトーン
50%
好意的
40%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
株主還元・配当30%
インフラ・道路整備20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月3Q決算発表

第3四半期累計で経常利益7%増益。通期予想は据え置きで堅調な進捗。

2025年11月業績上方修正

通期の経常利益予想を一転11%増益に上方修正。工事採算の改善が寄与。

2025年5月本決算発表

FY2025/3は売上高994億円・営業利益58億円と増収増益を達成。

世紀東急工業(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 90円(FY2026/3は減配(90円→70円)予想だが、配当利回り4.5%は依然として高水準)
安全性
普通
自己資本比率 48.9%(FY2024/3から有利子負債が約165億円計上されているが、自己資本比率50%超を維持しており財務は健全)
稼ぐ力
普通
ROE 9.7%
話題性
好評
ポジティブ 50%

「東急グループの道路舗装大手。環境対応・景観技術で日本のインフラを支えるプライム企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU