佐田建設(株)
Sata Construction Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月24日
群馬の大地に根を張り100年。地域インフラを支える堅実な建設会社
地域社会の発展と人々の暮らしに貢献する建設企業
この会社ってなに?
道路や橋、学校、病院、マンションなど、群馬県や埼玉県で日常的に目にする建物やインフラの建設を担っています。近年は前橋市のサッカー場建設にも参画するなど、地域のスポーツ・文化施設づくりにも貢献。群馬県の暮らしを支える建設会社です。
佐田建設は1920年創業、群馬県を本拠地とする中堅建設会社です。建築工事を主力に土木工事、アスファルト合材販売を手がけています。FY2025/3は売上高323億円(前年比+23.7%)と大幅増収を達成。FY2026/3は売上高387億円を計画し、さらなる成長を目指しています。PER 23.2倍・PBR 1.19倍と建設業の中では成長期待を織り込んだ水準にあり、配当利回り4.99%の高配当銘柄として注目されています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 群馬県前橋市元総社町1-1-7
- 公式
- www.sata.co.jp
社長プロフィール
佐田建設は1920年の創業以来、群馬県を中心に社会インフラの整備に貢献してまいりました。今後も地域に根ざした建設会社として、安全・安心なまちづくりを通じて社会の発展に貢献してまいります。
この会社のストーリー
群馬県前橋市で佐田組として創業。地域の道路・橋梁建設を手がけ、群馬の近代化に貢献した。
株式会社化により経営基盤を強化。戦後復興のインフラ需要に応え、事業規模を拡大した。
東証2部に株式を上場。資本市場からの資金調達により、さらなる事業拡大を実現した。
建設不況の影響で株価が上場来安値20円を記録。厳しい経営環境の中、構造改革に取り組んだ。
UGSアセットマネジメント系ファンドが大量保有。株主還元の強化と経営改革への期待が高まった。
ガバナンス改革と成長投資を柱とする3カ年計画をスタート。売上高400億円・ROE 8%以上を目指す。
注目ポイント
FY2025/3に1株60円と大幅増配を実施。配当利回り4.99%は建設業界トップクラスの水準で、インカムゲイン重視の投資家に魅力的な銘柄です。
自己資本比率56.5%、現金保有約140億円と財務基盤は盤石。FY2023/3まで実質無借金経営を実現しており、不況への耐性が高い企業です。
5年間のTSR(株主総利回り)は378.8%で、TOPIX(213.4%)を大幅にアウトパフォーム。アクティビスト参入と株主還元強化が株価上昇を牽引しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 13円 | 15.5% |
| FY2017/3 | 13円 | 15.9% |
| FY2018/3 | 14円 | 20.3% |
| FY2019/3 | 13円 | 43.5% |
| FY2020/3 | 18円 | 24.9% |
| FY2021/3 | 13円 | 30.9% |
| FY2022/3 | 13円 | 56.7% |
| FY2023/3 | 26円 | 30.3% |
| FY2024/3 | 26円 | 530.6% |
| FY2025/3 | 60円 | 150.5% |
株主優待制度はありません。
配当はFY2021/3の13円からFY2025/3には60円へと4年連続で増配を実現しています。FY2024/3は利益水準が低下したにもかかわらず26円を維持し、FY2025/3には大幅増配で60円としました。配当利回り4.99%は建設業の中でも高水準です。ただし配当性向は150%超と利益を上回る配当を実施しており、持続性には注意が必要です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
佐田建設の業績は年度による振れが大きく、FY2024/3は営業利益2億円と大幅減益となりましたが、FY2025/3は売上高323億円・営業利益9.6億円と回復基調に転じました。FY2026/3は売上高387億円・営業利益10.9億円を計画しており、2期連続の増収増益が見込まれています。建設業界全体の受注環境改善が追い風となっています。
事業ごとの売上・利益
マンション・商業施設・公共建築物の建設が主力。売上構成比約57%を占める最大セグメント。前橋市サッカー場の建設にも参画。
道路・橋梁・河川・ダムなどのインフラ整備を手がける。群馬県内の公共土木工事に強みを持つ。売上構成比約34%。
アスファルト合材の製造販売、不動産事業など。売上構成比約9%。安定的な収益源として機能。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.4% | 2.6% | - |
| FY2022/3 | 1.6% | 1.4% | - |
| FY2023/3 | 9.4% | 4.9% | - |
| FY2024/3 | -0.7% | 0.3% | 0.8% |
| FY2025/3 | 2.9% | 2.2% | 3.0% |
営業利益率はFY2023/3の6.1%をピークに変動が大きく、FY2024/3は0.8%まで低下しましたが、FY2025/3には3.0%まで回復しました。ROEも0.5%から3.9%へ改善しており、収益性の回復途上にあります。建設業は案件の進捗や工事採算により年度間のブレが大きい業種特性があります。
財務は安全?
自己資本比率は56〜58%台で安定しており、建設業の中では高い財務健全性を維持しています。FY2023/3まで実質無借金経営でしたが、FY2024/3以降は有利子負債が増加しています。BPS(1株当たり純資産)は約1,008円で、PBR 1.19倍は純資産を若干上回る水準です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.9億円 | -1.1億円 | -3.6億円 | 8,500万円 |
| FY2022/3 | 13.2億円 | -5.8億円 | -2.3億円 | 7.3億円 |
| FY2023/3 | 29.1億円 | -2,100万円 | -6.0億円 | 28.9億円 |
| FY2024/3 | 20.1億円 | -9,700万円 | -3.7億円 | 19.1億円 |
| FY2025/3 | 9.0億円 | -3.6億円 | -3.7億円 | 5.4億円 |
営業キャッシュフローはFY2023/3に29億円のピークを記録し、その後も安定してプラスを維持しています。投資キャッシュフローは小規模にとどまっており、フリーキャッシュフローは5年連続でプラスを確保。現金及び現金同等物は約140億円と潤沢な手元資金を保有しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.1億円 | 3.6億円 | 35.7% |
| FY2022/3 | 7.4億円 | 3.8億円 | 52.0% |
| FY2023/3 | 18.3億円 | 5.1億円 | 27.7% |
| FY2024/3 | 2.1億円 | 1.4億円 | 64.3% |
| FY2025/3 | 9.7億円 | 3.6億円 | 36.9% |
税引前利益はFY2023/3の18.3億円をピークに変動しています。実効税率は27〜64%と年度による振れが大きく、FY2024/3は利益水準が低かったため実効税率が64.3%と高水準になりました。FY2026/3予想では実効税率26.4%と正常化が見込まれています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 600万円 | 454人 | - |
従業員の平均年収は600万円で、建設業界の中堅クラスとしては標準的な水準です。平均年齢46.2歳・平均勤続年数21.9年と、長期勤続の従業員が多く、定着率の高さが特徴です。従業員数454名でコンパクトな組織運営を行っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が11%を保有するオーナー経営企業です。 外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主は佐田建設従業員持株会・立花証券・佐田建設伸佐会持株会。
筆頭株主は従業員持株会(6.16%)で、伸佐会持株会(4.84%)と合わせた持株会の保有比率は約11%です。注目すべきはUGSアセットマネジメントが運営するサンシャインファンド群が合計約14%を保有している点で、アクティビスト投資家による株主提案も行われています。群馬銀行が主要取引銀行として4.14%を保有し、地域密着の株主構成が特徴的です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建築事業 | 184億円 | 5.4億円 | 2.9% |
| 土木事業 | 109億円 | 3.8億円 | 3.5% |
| その他事業 | 30億円 | 0.8億円 | 2.7% |
建築事業が売上の約57%を占める主力セグメントで、土木事業(約34%)が続きます。建築事業は民間のマンション・商業施設に加え公共建築も手がけ、土木事業は群馬県内の道路・橋梁整備を主力としています。利益率は土木事業(3.5%)が建築事業(2.9%)を上回っており、公共工事の安定受注が収益基盤を支えています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役13名中、女性は1名(7.7%)にとどまっており、女性登用は今後の課題です。中期経営計画(2025-2028)では取締役会構成の見直しと女性取締役の招聘を方針に掲げています。連結子会社4社のコンパクトなグループ経営で、平均勤続年数21.9年と従業員の定着率は非常に高い水準です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 333億円 | — | 323億円 | -3.1% |
| FY2024 | 324億円 | — | 261億円 | -19.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年2月に策定された新中期経営計画では、FY2028/3に売上高400億円以上・営業利益15億円以上・ROE 8%以上を目標に掲げています。ガバナンス改革(女性取締役招聘・業績連動報酬導入)や成長投資の強化も方針に含まれており、アクティビスト株主の要求も意識した経営改革が進められています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
佐田建設のTSRは5年間で378.8%と、TOPIXの213.4%を大幅に上回る優れたパフォーマンスを記録しています。特にFY2024以降の上昇が顕著で、アクティビスト投資家の参入による株主還元強化期待や、業績回復への評価が株価を押し上げました。建設セクターの中でもトップクラスのリターンを実現しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 141.4万円 | +41.4万円 | 41.4% |
| FY2022 | 149.7万円 | +49.7万円 | 49.7% |
| FY2023 | 166.3万円 | +66.3万円 | 66.3% |
| FY2024 | 268.7万円 | +168.7万円 | 168.7% |
| FY2025 | 378.8万円 | +278.8万円 | 278.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
佐田建設のPERは23.2倍と建設業界平均(15.4倍)を上回る水準にあり、株主還元強化やアクティビスト期待によるプレミアムが乗っています。PBRは1.19倍で業界平均(1.0倍)をやや上回ります。配当利回り4.99%は業界平均の約2倍と高水準で、信用買残10.1万株・信用倍率5.40倍と買い方優位の需給です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
群馬銀行と共同でGunma Green Growthファンドを設立。建設・土木業の後継者支援に取り組む。
第3四半期累計で経常利益36%増益を達成。新中期経営計画(2025-2028)も発表。
上期経常利益が75%増益で着地。自己株式の消却も実施し、株主還元を強化。
最新ニュース
佐田建設(株) まとめ
ひとめ診断
「群馬・埼玉が地盤の中堅建設会社。建築を軸に土木工事・合材販売を展開するスタンダード上場企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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