(株)トーエネック1946
TOENEC CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
オフィスビルや工場の電気設備、街路灯、太陽光パネルの設置工事など、日常生活で当たり前に使っている電気インフラの裏側にトーエネックの技術があります。中部地方を中心に、病院・学校・商業施設などの空調や照明設備も手がけており、快適な空間づくりを支えています。再生可能エネルギーの普及やデータセンター建設需要の増加により、今後ますます存在感が高まる分野です。
トーエネックは中部電力グループの総合設備企業で、電気設備工事を中心に空調・給排水・情報通信工事まで幅広く手がけています。2025年3月期は売上高2,710億円(前年比+7.2%)、営業利益160億円と堅調な成長を継続。中部電力向け配電工事に加え、一般企業向けの太陽光発電・省エネ設備工事を強化しています。2024年10月には中部電力が保有株式の一部を売出し、親会社から持分法適用会社に異動。独立性を高めつつ、中部電力グループとの協業関係を維持しています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市中区栄一丁目31番23号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
電気設備・空調給排水・情報通信設備の設計・施工。売上構成比93%を占める主力セグメント。中部電力向け配電工事と一般企業向け電気工事が二本柱。
太陽光発電・蓄電池システムなどのエネルギーソリューション。売上構成比5%ながら利益率23%と高収益セグメント。
不動産賃貸・保険代理業など。売上構成比2%。安定的な収益を計上。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.4% | 2.9% | - |
| 2022/03期 | 6.7% | 2.7% | - |
| 2023/03期 | 4.6% | 1.8% | - |
| 2024/03期 | 7.5% | 3.1% | 6.3% |
| 2025/03期 | 8.0% | 3.5% | 5.9% |
| 3Q FY2026/3 | 8.7%(累計) | 3.6%(累計) | 6.7% |
営業利益率は4〜7%台で推移しており、建設業界の中では安定した収益性を確保しています。2023/03期のROE悪化は特別損失による一時的なもので、2024/03期以降は7%台に回復。2026/03期は営業利益200億円への上方修正により、利益率のさらなる改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,157億円 | — | 88.3億円 | 94.5円 | - |
| 2022/03期 | 2,196億円 | 141億円 | 82.8億円 | 88.7円 | +1.8% |
| 2023/03期 | 2,321億円 | 103億円 | 55.5億円 | -59.4円 | +5.7% |
| 2024/03期 | 2,529億円 | 159億円 | 93.5億円 | 100.0円 | +9.0% |
| 2025/03期 | 2,710億円 | 160億円 | 108億円 | 115.7円 | +7.2% |
トーエネックの業績は安定成長を続けており、2025/03期で売上高2,710億円・営業利益160億円と堅調に推移しています。2023/03期には一時的な特別損失により純損失となりましたが、翌期には速やかに回復。2026/03期は上方修正後の予想で営業利益200億円・純利益150億円と過去最高益を見込んでおり、電力インフラ需要の拡大を背景に成長トレンドが加速しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1921億円(通期予想比69%)、営業利益129億円(同72%)、純利益109億円(同91%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 設備工事事業 | 2,520億円 | 201億円 | 8.0% |
| エネルギー事業 | 135億円 | 31億円 | 23.0% |
| その他事業 | 55億円 | 3.3億円 | 6.0% |
設備工事事業が売上の93%を占める圧倒的な主力セグメントです。エネルギー事業は売上構成比5%ながら利益率23%と高収益で、再生可能エネルギー需要の拡大に伴い今後の成長ドライバーとして期待されます。中部電力グループの安定した受注基盤と一般企業向け工事の拡大により、バランスの取れた事業構成を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 180億円 | — | 200億円(修正後) | +11.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,630億円 | — | 2,710億円 | +3.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
トーエネックは中期経営計画で2028期に売上高3,000億円・営業利益200億円以上を掲げています。営業利益は初年度の2026期予想で早くも200億円に到達する見込みで、計画を上回るペースで進捗しています。電力インフラの更新需要やデータセンター建設需要の拡大が追い風となり、持続的な成長が期待されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
4-12月期累計の経常利益が38%増益で着地。高収益案件の増加と配電工事の採算改善が寄与。
通期の営業利益を180億円から200億円に上方修正。中部電力向け・一般企業向けともに好調。
中部電力が保有株式の一部を売出し、出資比率が50%超から44.6%に低下。独立性が向上。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は38〜44%で推移しており、建設業としては健全な財務体質を維持しています。2024/03期から有利子負債が計上されていますが、総資産3,100億円に対して約945億円と適正水準です。2021期〜2023は実質無借金経営を行っており、財務基盤は極めて堅固です。 【3Q 2026/03期】総資産2973億円、純資産1423億円、自己資本比率43.3%、有利子負債439億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 241億円 | 37.2億円 | 99.3億円 | 204億円 |
| 2022/03期 | 59.4億円 | 29.7億円 | 275億円 | 89.1億円 |
| 2023/03期 | 126億円 | 21.2億円 | 83.6億円 | 105億円 |
| 2024/03期 | 191億円 | 20.6億円 | 99.0億円 | 171億円 |
| 2025/03期 | 190億円 | 30.8億円 | 137億円 | 159億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを確保しており、2025/03期には190億円を計上しました。フリーキャッシュフローも5年間を通じて安定的にプラスで推移しており、設備投資と株主還元の原資を十分に生み出せるキャッシュ創出力を持っています。2022/03期の財務CFのマイナスは大規模な自己株取得によるものです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役13名中、女性が1名(7.7%)を占めています。社外取締役比率は61%と高い外部監視機能を確保。8社の連結子会社を統括し、平均勤続年数19.5年と業界トップクラスの定着率を誇ります。中部電力グループのガバナンス基準に準拠した経営体制を敷いています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 753万円 | 6,416人 | - |
従業員の平均年収は753万円で、電気設備工事業界では標準的な水準です。平均年齢41.7歳、平均勤続年数19.5年と定着率が高く、技術力の蓄積と継承がなされています。6,416名の従業員を擁し、中部地方最大規模の電気設備企業としての組織力を有しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
トーエネックのTSRは5年間で178%と着実に上昇していますが、TOPIX(213%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、2024期以降は株式売出しと業績上方修正をきっかけに株価が急上昇しており、直近1年では市場平均を大きく上回るリターンを実現しています。今後の業績拡大と配当増加により、TSRの改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 14円 | 29.5% |
| 2017/03期 | 17円 | 30.8% |
| 2019/03期 | 105円 | 29.4% |
| 2020/03期 | 150円 | 30.1% |
| 2021/03期 | 140円 | 29.6% |
| 2022/03期 | 135円 | 30.5% |
| 2023/03期 | 95円 | - |
| 2024/03期 | 40円 | 40.0% |
株主優待制度はありません。
2024年10月の株式5分割後の基準で、2026/03期は1株65円(予想)と2期連続の増配を計画しています。配当性向は40%以上を目安としており、2024/03期の大幅増配以降は株主還元を積極化。予想配当利回り3.24%は建設業セクターの中でも高水準で、安定したキャッシュフローに裏付けられた持続的な配当が期待できます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 127.5万円 | 27.5万円 | 27.5% |
| 2022期 | 111.9万円 | 11.9万円 | 11.9% |
| 2023期 | 118.9万円 | 18.9万円 | 18.9% |
| 2024期 | 198.7万円 | 98.7万円 | 98.7% |
| 2025期 | 178.0万円 | 78.0万円 | 78.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
トーエネックの株価指標は、PER 15.5倍・PBR 1.36倍と建設業セクター平均をやや上回る水準にあります。これは業績上方修正と中部電力の資本政策変更による株価上昇を反映したものです。配当利回り3.24%はセクター平均を上回り、成長性と配当の両方を兼ね備えた銘柄として評価されています。信用倍率は1.35倍と売り買いが拮抗しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 137億円 | 48.9億円 | 35.7% |
| 2022/03期 | 134億円 | 51.1億円 | 38.2% |
| 2023/03期 | 89.8億円 | 145億円 | 161.8% |
| 2024/03期 | 127億円 | 33.3億円 | 26.3% |
| 2025/03期 | 154億円 | 46.0億円 | 29.9% |
実効税率は通常26〜38%で推移しています。2023/03期は税金等調整額が145億円と異常値となりましたが、これは繰延税金資産の取り崩しなど一時的な要因によるものです。2024/03期以降は正常化しており、2025/03期の税引前利益は154億円と過去最高水準に達しています。
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(株)トーエネック まとめ
「中部電力グループの総合設備企業。電気工事の技術力で社会インフラを支えるプライム銘柄」
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