(株)藤田エンジニアリング
FUJITA ENGINEERING CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
群馬から全国へ。ビル設備のプロ集団が、快適な暮らしと産業を支える縁の下の力持ち
設備のトータルエンジニアリングで、快適で安全な社会づくりに貢献する
この会社ってなに?
オフィスビルや商業施設、工場で快適に過ごせるのは、空調や電気などの設備がしっかり整備されているからです。藤田エンジニアリングはこうしたビル設備の設計・施工・メンテナンスを手がけています。また、半導体工場のクリーンルームや食品工場の衛生設備など、産業を支える重要なインフラも提供。2025年には建築工事の群工を買収し、総合力をさらに強化しています。
藤田エンジニアリングは1964年創業、群馬県高崎市に本社を置くビル設備・産業設備のトータルエンジニアリング企業です。空調・電気設備の施工管理からメンテナンスまでワンストップで提供し、FY2025/3は売上高326億円・営業利益29.5億円と過去最高の営業利益率9.0%を達成しました。PER 9.4倍・PBR 0.79倍と割安水準にあり、配当利回り3.67%の高配当銘柄です。創業者の藤田実氏が代表取締役社長を務め、株式の25%を保有するオーナー経営企業です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 群馬県高崎市飯塚町1174番地5
- 公式
- www.fujita-eng.co.jp
社長プロフィール
お客様の信頼に応え、社会インフラの構築を通じて地域と産業の発展に貢献してまいります。技術力と誠実さを武器に、藤田エンジニアリンググループ一丸となって持続的な成長を目指します。
この会社のストーリー
群馬県高崎市で空調設備工事会社として創業。地域のビル設備ニーズに応える事業をスタート。
ジャスダック証券取引所に株式を上場。資本市場を通じた成長戦略を本格化。
事業領域の拡大と営業力強化により、連結売上高が200億円を突破。関東圏での地位を確立。
東証市場区分の再編に伴い、スタンダード市場に移行。安定成長路線を継続。
FY2025/3で営業利益29.5億円・営業利益率9.0%を達成。収益力が大きく向上。
建築工事の群工を子会社化し事業領域を拡大。新中期経営計画(2025〜2027年度)を策定。
注目ポイント
PER 9.4倍・PBR 0.79倍と割安感が際立ちます。配当利回り3.67%と高配当で、実質無借金の堅実経営。バリュー投資家に注目されるオーナー企業です。
自己資本比率62.7%と建設業界トップクラスの財務健全性を誇ります。実質無借金経営に近く、景気変動に対する耐性が高い安定基盤です。
建設工事だけでなく、ビル設備のメンテナンス事業で安定的なストック収益を確保。利益率11%超の高収益セグメントが業績の下支えとなっています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 16円 | 22.5% |
| FY2017/3 | 23円 | 20.7% |
| FY2018/3 | 25円 | 17.1% |
| FY2019/3 | 30円 | 18.5% |
| FY2020/3 | 30円 | 24.2% |
| FY2021/3 | 30円 | 23.2% |
| FY2022/3 | 32円 | 21.3% |
| FY2023/3 | 40円 | 28.7% |
| FY2024/3 | 60円 | 34.5% |
| FY2025/3 | 60円 | 30.8% |
株主優待制度はありません。
配当はFY2021/3の30円からFY2024/3に60円へと4期連続で増配し、倍増を達成しました。FY2025/3・FY2026/3も60円を維持し、配当利回りは3.67%と高水準です。中期経営計画では総還元性向30%以上を掲げており、安定的な株主還元が期待できます。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3は売上高326億円(前年比+1.2%)ながら、営業利益29.5億円と前年比+35.2%の大幅増益を達成しました。営業利益率は9.0%と過去5年で最高水準です。FY2026/3は売上高310億円・営業利益22億円と保守的な予想ですが、工事の受注時期や進捗によるものであり、収益力の低下を意味するものではありません。
事業ごとの売上・利益
ビル空調・電気設備の設計・施工を中心とする主力事業。オフィスビル・商業施設・工場等の新設・改修工事を手がける。売上構成比約82%を占める最大セグメント。
空調・衛生・電気設備機器の販売および情報システムの構築・運用。機器販売とITソリューションを複合的に提供。
ビル設備の保守・点検・修繕サービス。ストック型ビジネスとして安定収益を確保。利益率が高い成長分野。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.3% | 4.5% | - |
| FY2022/3 | 8.2% | 5.0% | - |
| FY2023/3 | 7.7% | 4.4% | - |
| FY2024/3 | 9.7% | 4.8% | 6.8% |
| FY2025/3 | 12.8% | 5.9% | 9.0% |
営業利益率はFY2023/3の6.4%からFY2025/3には9.0%へと大幅に改善しました。ROEも9.4%に上昇し、中期経営計画の目標(8%以上)を上回っています。設備工事業界の中では高い収益性を誇り、施工効率の向上とメンテナンス事業のストック収益が利益率改善に寄与しています。
財務は安全?
自己資本比率は62.7%と非常に高水準で、FY2023/3以前は実質無借金経営でした。FY2024/3に一時的に有利子負債22億円が発生しましたが、FY2025/3には14億円まで圧縮しており、財務基盤は極めて健全です。BPS(1株純資産)は2,069円と着実に積み上がっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 15.8億円 | -7.4億円 | -2.0億円 | 8.4億円 |
| FY2022/3 | 9.7億円 | -11.0億円 | -2.6億円 | -1.3億円 |
| FY2023/3 | 13.2億円 | -8.0億円 | -4.5億円 | 5.2億円 |
| FY2024/3 | 19.8億円 | -10.9億円 | -4.9億円 | 8.8億円 |
| FY2025/3 | 11.3億円 | -8.4億円 | -11.1億円 | 2.9億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定的にプラスを維持しており、本業の現金創出力は堅実です。FY2025/3の財務CFが-11億円と大きいのは、自社株買いや配当支払いの増加によるものです。FCFはFY2024/3の8.8億円からFY2025/3は2.9億円に縮小しましたが、投資活動と株主還元を両立させた結果です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 18.6億円 | 6.8億円 | 36.6% |
| FY2022/3 | 20.5億円 | 6.8億円 | 33.0% |
| FY2023/3 | 19.0億円 | 6.2億円 | 32.8% |
| FY2024/3 | 23.5億円 | 7.6億円 | 32.2% |
| FY2025/3 | 31.2億円 | 13.4億円 | 42.8% |
税引前利益はFY2025/3に31億円と過去最高を記録しました。実効税率は32〜37%で推移していますが、FY2025/3は42.8%と一時的に上昇しており、税務上の特殊要因が影響しています。FY2026/3は27.3%と正常化が見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 621万円 | 610人 | - |
従業員の平均年収は621万円で、建設・設備工事業界の中堅企業としては標準的な水準です。平均年齢42.9歳、平均勤続年数15.6年と定着率が高く、技術力の蓄積と安定した人材確保が強みです。従業員数は610名で、5期前の566名から着実に増加しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が41.9%を保有するオーナー経営企業です。 金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主は藤田氏・藤田エンジ取引先持株会・日東興産。
筆頭株主は代表取締役社長の藤田実氏(25.15%)で、オーナー経営の色彩が強い企業です。取引先持株会(11.51%)、日東興産(7.63%)、社員持株会(5.28%)、群馬銀行(4.36%)が続き、地場の安定株主が経営基盤をしっかりと支えています。光通信(2.59%)の保有は、バリュー株としての注目度の高さを示しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 268億円 | 24.0億円 | 9.0% |
| 機器販売及び情報システム事業 | 32億円 | 2.5億円 | 7.8% |
| メンテナンス事業 | 27億円 | 3.0億円 | 11.1% |
建設事業が売上の約82%を占める主力セグメントで、営業利益率9.0%と高い収益性を誇ります。メンテナンス事業は利益率11.1%と全セグメント中最高で、ストック型の安定収益源として重要な役割を担っています。機器販売・情報システム事業も堅調に推移しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名全員が男性で、女性役員の登用が今後の課題です。連結子会社は5社で、2025年3月には群工を買収しグループを拡大しました。平均勤続年数15.6年と高い定着率を誇り、技術ノウハウの蓄積と継承が強みです。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 300億円 | — | 326億円 | +8.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 20億円 | — | 22億円 | +9.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
藤田エンジニアリングは中期経営計画でROE 8%以上・総還元性向30%以上を掲げています。FY2025実績ではROE 9.4%、総還元性向30.8%と、いずれも目標を上回っています。業績予想は保守的に設定される傾向があり、過去の実績では上振れして着地するケースが多く見られます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
藤田エンジニアリングの5年間TSRは267.9%と、TOPIX(213.4%)を大幅にアウトパフォームしています。特にFY2024以降の上昇が顕著で、バリュー株の再評価とオーナー経営への信頼感が株価を押し上げています。配当利回り3.67%も総合リターンに貢献しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 159.0万円 | +59.0万円 | 59.0% |
| FY2022 | 147.7万円 | +47.7万円 | 47.7% |
| FY2023 | 156.3万円 | +56.3万円 | 56.3% |
| FY2024 | 261.3万円 | +161.3万円 | 161.3% |
| FY2025 | 267.9万円 | +167.9万円 | 167.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
藤田エンジニアリングの株価指標は、PER 9.4倍・PBR 0.79倍と建設業界平均を大きく下回る割安水準にあります。配当利回りは3.67%と業界平均を上回り、高配当・低PBRのバリュー株として注目されます。信用買残が39.7万株あり、一定の投資家関心がうかがえます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
建築工事の群工を子会社化。グループの総合力強化と事業領域の拡大を図る。
4-12月期の経常利益は前年比26%減で着地。工事進捗の時期ズレが主因で、通期予想は据え置き。
株価が上場来高値の2,000円を記録。バリュー株の再評価が進行。
最新ニュース
(株)藤田エンジニアリング まとめ
ひとめ診断
「群馬発、ビル設備のトータルソリューション企業。空調・電気・産業設備で社会インフラを支えるスタンダード銘柄」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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