1945プライム

(株)東京エネシス

TOKYO ENERGY & SYSTEMS INC.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE4.1%
BPS2054.3円
自己資本比率60.8%
FY2025/3 有報データ

電力インフラを守り続けて77年。日本のエネルギーの未来を支える総合エンジニアリング企業

電力の安定供給とカーボンニュートラルの両立を実現する総合エンジニアリング企業

この会社ってなに?

毎日使う電気を届けるために欠かせない発電所のメンテナンスや設備工事を担う会社です。火力・原子力発電所の定期検査や設備更新はもちろん、太陽光発電所やバイオマス発電所の建設にも携わっています。近年は再生可能エネルギー分野を積極的に拡大しており、電力の安定供給とカーボンニュートラルの両立に貢献しています。

東京エネシスは1947年設立の東京電力グループの総合エンジニアリング企業です。火力・原子力発電所のメンテナンスや建設工事を主力に、太陽光・バイオマス発電などクリーンエネルギー事業も展開しています。FY2025/3は売上高677億円・営業利益27億円と減収ながら純利益は堅調を維持。FY2026/3は売上高820億円・営業利益39億円への回復を見込んでいます。PBR 0.87倍と割安水準にあり、4期連続増配中の安定配当銘柄です。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都中央区日本橋茅場町一丁目3番1号
公式
www.qtes.co.jp

社長プロフィール

眞島 俊昭
代表取締役社長
技術志向の堅実経営者
『人』を真ん中にした強くてしなやかなQ'dグループの実現を目指します。電力の安定供給とカーボンニュートラルの両立に向け、技術力と人材力で社会に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1947
東京電力系の電気工事会社として設立

戦後復興期に電力インフラの建設・整備を担う企業として設立。日本の電力供給体制の構築に貢献した。

1961
東京証券取引所に上場

東証に株式を上場。電力設備工事の専門企業として着実に成長を遂げた。

2011
東日本大震災と事業転換

福島第一原発事故を経験し、再生可能エネルギー事業への本格参入を決断。太陽光発電所の建設を開始した。

2021
日立プラントコンストラクション事業を承継

日立プラントコンストラクションの事業の一部を吸収分割で承継。技術力と人材を強化し、事業領域を拡大した。

2024
中期経営計画(2024〜2026年度)始動

『人』を真ん中にした強くてしなやかなQ'dグループの実現を目指す3カ年計画をスタート。DOE 2.5%の株主還元目標を設定。

注目ポイント

電力インフラの守護者

火力・原子力発電所のメンテナンスから再エネ設備の建設まで、日本の電力供給を77年にわたり支えてきた実績。東京電力グループの中核企業として安定した受注基盤を持ちます。

4期連続増配と高配当利回り

配当利回り3.19%は建設業界でもトップクラス。累進配当方針のもと4期連続増配中で、DOE 2.5%・総還元性向50%以上を目標に掲げています。

クリーンエネルギーで成長加速

太陽光発電やバイオマス発電など再生可能エネルギー事業を積極展開。原発再稼働関連工事と合わせ、エネルギー転換の両面で成長が見込まれます。

サービスの実績は?

57
1株当たり配当金
FY2026予想
+9.6% YoY
+21.1%
売上高成長率
FY2026予想 (YoY)
3.19%
配当利回り
FY2026予想
1,628
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2025/3の減収は大型工事の端境期によるもので、FY2026/3には大幅回復を見込む)
配当
少なめ
1株 52円
安全性
安定
自己資本比率 60.8%(FY2024/3以降の有利子負債増加は事業拡大に伴う戦略的借入であり、自己資本比率63%と財務は健全)
稼ぐ力
普通
ROE 4.1%
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
52
方針: 累進配当・DOE 2.5%を目標、総還元性向50%以上
1株配当配当性向
FY2016/32319.4%
FY2017/32520.7%
FY2018/32529.0%
FY2019/32524.1%
FY2020/32738.6%
FY2021/328.535.4%
FY2022/33083.7%
FY2023/34064.6%
FY2024/34551.9%
FY2025/35260.0%
9期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は4期連続増配中で、FY2026/3には1株57円(予想)と増配を継続しています。中期経営計画ではDOE 2.5%・総還元性向50%以上を目標に掲げており、累進配当方針のもと安定的な株主還元を実施しています。配当利回り3.19%は建設業界でも高い水準です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.1%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
3.9%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
60.8%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3726億円
FY2023/3791億円
FY2024/3885億円
FY2025/3677億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/339.6億円
FY2025/326.6億円

東京エネシスの業績は、電力インフラ工事の受注動向に連動する特徴があります。FY2024/3には売上高885億円と過去最高を記録しましたが、FY2025/3は大型工事の端境期により677億円へ一時的に減収となりました。ただし純利益は29億円と前年並みを確保しています。FY2026/3は売上高820億円・営業利益39億円と大幅回復を見込んでおり、原発再稼働関連工事や再エネ案件の増加が寄与する見通しです。

事業ごとの売上・利益

電力設備工事
約450億円66.5%)
一般電気設備工事
約130億円19.2%)
クリーンエネルギー事業
約80億円11.8%)
不動産・その他
約17億円2.5%)
電力設備工事約450億円
利益: 約18億円利益率: 4.0%

火力・原子力発電所のメンテナンス、設備更新工事が中心。東京電力グループからの受注が主力。売上構成比の約66%を占める最大セグメント。

一般電気設備工事約130億円
利益: 約5億円利益率: 3.8%

ビル・工場等の電気設備工事、受変電設備の施工。民間企業からの受注拡大を推進中。

クリーンエネルギー事業約80億円
利益: 約3億円利益率: 3.8%

太陽光発電所・バイオマス発電所の建設・運営。再生可能エネルギーの普及に貢献する成長分野。

不動産・その他約17億円
利益: 約1億円利益率: 5.9%

不動産賃貸・管理、リース・レンタル事業。安定収益を確保するストック型ビジネス。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
3.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/34.6%3.1%-
FY2022/32.1%1.2%-
FY2023/34.4%2.0%-
FY2024/34.3%2.8%4.5%
FY2025/34.1%2.7%3.9%

営業利益率はFY2021/3の6.9%から低下傾向にあり、FY2025/3は3.9%となっています。ROEは4%前後で推移しており、建設業界としては標準的な収益水準です。今後は原発再稼働関連の高収益案件の増加や、クリーンエネルギー事業の拡大により、利益率の改善が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率60.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
598億円
会社の純資産
684億円

自己資本比率は63%前後と非常に高い財務健全性を維持しています。FY2024/3以降に有利子負債が増加していますが、これは事業拡大に伴う戦略的な借入です。BPSは2,054円とPBR 0.87倍の割安な水準にあり、純資産の積み上げが着実に進んでいます

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-152億円
営業CF
投資に使ったお金
-9,000万円
投資CF
借入・返済など
+107億円
財務CF
手元に残ったお金
-153億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3108億円-162億円4.7億円-54.1億円
FY2022/3-57.3億円-3.9億円57.8億円-61.2億円
FY2023/381.4億円-31.2億円-6.6億円50.2億円
FY2024/385.0億円-51.3億円-44.5億円33.8億円
FY2025/3-152億円-9,000万円107億円-153億円

営業キャッシュフローは年度によって大きく変動しています。FY2025/3は大型工事の前払い等により営業CFが一時的にマイナス152億円となりましたが、これは建設業特有の運転資金変動によるものです。FY2023/3〜FY2024/3には安定した営業CFを創出しており、中長期的には健全なキャッシュフロー体質を維持しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1親会社・東京電力グループへの依存リスク(受注の偏り)
2電力業界の規制変更・エネルギー政策転換リスク
3原子力発電所の安全規制強化・再稼働遅延リスク
4大型工事の工期遅延・コスト超過リスク
5技術者・熟練工の人材確保・育成リスク
6資材価格・労務費の高騰リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/339.2億円11.7億円29.9%
FY2022/332.6億円20.3億円62.4%
FY2023/327.7億円6.5億円23.5%
FY2024/352.1億円22.5億円43.2%
FY2025/333.4億円4.4億円13.2%

実効税率は年度によって大きく変動しています。FY2022/3の62.4%は特殊要因によるもので、FY2025/3は13.2%と低い水準にとどまっています。税引前利益はFY2024/3に52億円と過去最高を記録し、FY2026/3も39億円と堅調な推移を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
804万円
従業員数
1,628
平均年齢
46.9歳
平均年収従業員数前年比
当期804万円1,628-

従業員の平均年収は804万円と、建設業界の中では高水準の給与です。平均年齢46.9歳・平均勤続年数19.3年と、長期勤続の社員が多く、専門的な技術力を持つベテラン人材が経営を支えています

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主65.4%
浮動株34.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関12.2%
事業法人等49%
外国法人等7.1%
個人その他31%
証券会社0.6%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は東京電力ホールディングス・光通信・東京エネシス社員持株会。

東京電力ホールディングス株式会社(9,064,000株)27.21%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,602,000株)7.81%
光通信株式会社(2,560,000株)7.69%
東京エネシス社員持株会(1,398,000株)4.2%
株式会社UH Partners 2(1,383,000株)4.15%
株式会社エスアイエル(824,000株)2.47%
太平電業株式会社(822,000株)2.47%
東京産業株式会社(794,000株)2.38%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE IEDP AIF CLIENTS NON TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)(668,000株)2.01%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(602,000株)1.81%

筆頭株主は東京電力ホールディングス(27.21%)で、親会社として経営に大きな影響力を持っています。光通信(7.69%)やUH Partners 2(4.15%)など投資ファンド系の株主も上位に名を連ねています。社員持株会が4.2%を保有しており、事業法人比率49%と安定株主が過半数を占める堅固な株主構成です。

会社の公式開示情報

役員報酬

8,700万円
取締役2名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
電力設備工事約450億円約18億円4.0%
一般電気設備工事約130億円約5億円3.8%
クリーンエネルギー事業約80億円約3億円3.8%
不動産・その他約17億円約1億円5.9%

電力設備工事が売上の約66%を占める最大セグメントで、東京電力グループからの受注がメインです。一般電気設備工事やクリーンエネルギー事業の拡大により、東電依存度の低減を図っています。不動産・その他は利益率5.9%と高い収益性を持つ安定事業です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
4,500万円
連結子会社数
10
設備投資額
7.9億円
平均勤続年数(従業員)
19.3

取締役・監査役10名中、女性が1名(10.0%)を占めています。10社の連結子会社を統括し、電力インフラに特化したグループ経営を展開しています。平均勤続年数19.3年と定着率が高く、技術の継承と人材育成に注力しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
FY2025は大型工事の端境期により売上高が大幅に予想を下回ったが、純利益は堅調を維持。FY2026の回復見込みと株主還元目標の達成状況は良好。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2024〜2026年度)
FY2024〜FY2026
DOE: 目標 2.5% 順調 (累進配当を継続中)
85%
総還元性向: 目標 50%以上 順調 (60.0% (FY2025))
100%
売上高: 目標 820億円 順調 (677億円 (FY2025))
83%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025900億円677億円-24.8%
FY2024800億円885億円+10.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

東京エネシスは中期経営計画のもと、DOE 2.5%・総還元性向50%以上を株主還元目標に掲げています。FY2025/3は売上高が当初予想を大きく下回りましたが、総還元性向60%と株主還元の目標は達成しています。FY2026/3の業績回復が中計達成の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

東京エネシスのTSRは5年間で156.4%と株価は上昇していますが、TOPIX(189.5%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし直近1年では原発再稼働期待により大きく上昇しており、今後の業績回復に伴うリレーティングの余地があります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+56.4%
100万円 →156.4万円
56.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021114.9万円+14.9万円14.9%
FY2022125.5万円+25.5万円25.5%
FY2023120.5万円+20.5万円20.5%
FY2024169.5万円+69.5万円69.5%
FY2025156.4万円+56.4万円56.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率4.93倍
3/24時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PERは17.5倍と業界平均をやや上回っていますが、PBR 0.87倍は業界平均(1.1倍)を下回る割安水準です。配当利回り3.19%は業界平均を上回り、高配当・低PBRのバリュー株として位置づけられます。原発再稼働やエネルギー転換テーマへの注目度も高い銘柄です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
42
前月比 +8.5%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
建設業 150社中 60位
報道のトーン
50%
好意的
42%
中立
8%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
原発・エネルギー30%
株主・投資20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月3Q決算発表

FY2026/3 第3四半期決算短信を発表。3Q累計売上高は21%増収、経常利益は365%増益と大幅改善。

2026年3月光通信報告

光通信が変更報告書を提出。東京エネシス株の保有比率に注目が集まる。

2025年6月バイオガス発電

熊本県合志市でメタン発酵バイオガス発電事業に着手。クリーンエネルギー事業の拡大を加速。

(株)東京エネシス まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2025/3の減収は大型工事の端境期によるもので、FY2026/3には大幅回復を見込む)
配当
少なめ
1株 52円
安全性
安定
自己資本比率 60.8%(FY2024/3以降の有利子負債増加は事業拡大に伴う戦略的借入であり、自己資本比率63%と財務は健全)
稼ぐ力
普通
ROE 4.1%
話題性
好評
ポジティブ 50%

「電力インフラを支える東電系エンジニアリング企業。再エネ・原発再稼働で成長加速」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU