(株)マサル
MASARU CORPORATION
最終更新日: 2026年3月24日
ビルの目に見えない部分を守る、シーリング防水工事のパイオニア。無借金経営で堅実に成長
建物の安全・安心を守り、持続可能な社会づくりに貢献する
この会社ってなに?
マンションやオフィスビルの外壁にある目地(つなぎ目)のシーリング材。雨漏りを防ぎ、建物の寿命を延ばすこの防水工事を手がけているのがマサルです。新築時の防水工事はもちろん、築10〜15年で必要になる大規模修繕工事のシーリング打替えでも活躍。あなたが住んでいるマンションや通勤先のビルにも、マサルの技術が使われているかもしれません。
マサルは1957年設立のシーリング(外壁防水)工事の専門企業で、ビル・マンションなどの外壁防水工事で業界首位を誇ります。2025年9月期は売上高106億円(前年比+19.0%)、営業利益6.4億円と大幅増収増益を達成。近年はリニューアル(補修・改修)工事や工場メンテナンスにも注力し、子会社マサルファシリティーズを通じた設備工事事業の拡大も進めています。PBR 0.76倍と解散価値を下回る割安水準にあり、無借金経営の堅実な財務体質が特徴です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 9月
- 本社
- 東京都江東区佐賀1丁目9番14号
- 公式
- www.masaru-co.jp
社長プロフィール
シーリング防水工事のパイオニアとして、建物の安全と快適を守り続けてまいります。技術力と信頼を武器に、新築防水からリニューアルまで一貫して対応し、社会インフラの長寿命化に貢献していきます。
この会社のストーリー
株式会社マサルとして設立。シーリング(外壁防水)工事の専門企業としてスタートした。
JASDAQ市場に株式を上場。防水工事専門企業として資本市場での信頼を獲得した。
築年数の経過した建物の大規模修繕需要の増加に対応し、リニューアル(補修・改修)工事を本格化。
積木製作と共同でVR安全教育プログラムを開発。先端技術を活用した安全管理の高度化に取り組む。
マサルファシリティーズを完全子会社化し、空調・給排水設備工事に進出。事業ポートフォリオの多角化を推進。
FY2025/9で売上高106億円・営業利益6.4億円と過去最高を更新。防水工事需要の拡大とリニューアル事業の成長が貢献。
注目ポイント
有利子負債ゼロ、自己資本比率59.9%の堅実経営。PBR 0.76倍と純資産を大きく下回る株価は、まさに「隠れた資産株」。不況にも強い財務基盤が魅力です。
ビル・マンションの外壁防水工事で業界首位。新築から大規模修繕まで一貫対応できる技術力と実績が強み。築古マンション増加による大規模修繕需要の拡大が追い風です。
200株以上で年2回(3月・9月)宝くじがもらえるユニークな株主優待。配当利回り2.4%と合わせ、夢と実利を両立する株主還元が個人投資家に人気です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 22円 | 26.2% |
| FY2017/3 | 16円 | 33.2% |
| FY2018/3 | 100円 | 33.4% |
| FY2019/3 | 145円 | 34.2% |
| FY2020/3 | 160円 | 33.2% |
| FY2021/3 | 125円 | 33.9% |
| FY2022/3 | 80円 | 36.6% |
| FY2023/3 | 140円 | 35.7% |
| FY2024/3 | 125円 | 39.9% |
| FY2025/3 | 160円 | 35.1% |
| 必要株数 | 200株以上(約90万円) |
| 金額相当 | 3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
FY2025/9は1株160円と過去最高の配当額を実施しました。FY2026/9の予想は110円と減配予想ですが、これは利益予想の保守性を反映したものです。配当性向は35%前後で安定しており、株主優待として年2回の宝くじがもらえるユニークな制度も特徴的です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
マサルの業績は、建設需要の回復とリニューアル工事の拡大により、FY2025/9で売上高106億円・営業利益6.4億円と過去最高を更新しました。FY2022/9はコロナ禍の影響で一時的に減収となりましたが、その後は回復基調が続いています。FY2026/9の会社予想は売上高107億円・営業利益4.5億円と、売上高は過去最高水準を維持する見通しですが、利益面では保守的な予想となっています。
事業ごとの売上・利益
ビル・マンション等の外壁シーリング工事が主力。新築・改修の両方に対応し、売上構成比約61%を占める最大セグメント。業界トップの施工実績。
築年数の経過した建物の外壁補修・防水改修工事。大規模修繕需要の増加に伴い成長が見込まれるセグメント。売上構成比約24%。
マサルファシリティーズを通じた空調・給排水設備工事、工場メンテナンス等。M&Aによる事業拡大で成長中。売上構成比約15%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 11.1% | 5.1% | 6.1% |
| FY2017/3 | 6.1% | 2.7% | 4.9% |
| FY2018/3 | 7.2% | 3.3% | 3.9% |
| FY2019/3 | 9.5% | 4.2% | 5.5% |
| FY2020/3 | 10.0% | 5.5% | 6.4% |
| FY2021/3 | 7.3% | 4.3% | 5.2% |
| FY2022/3 | 4.3% | 2.9% | 2.8% |
| FY2023/3 | 7.2% | 4.6% | 5.8% |
| FY2024/3 | 5.6% | 3.3% | 4.5% |
| FY2025/3 | 7.7% | 4.6% | 6.0% |
営業利益率はFY2025/9で6.0%と、建設業としては安定した水準を維持しています。ROEは7.7%と改善傾向にあり、無借金経営ながらも着実に株主資本を活用しています。FY2022/9の落ち込みからV字回復を遂げ、収益性は上昇トレンドにあります。
財務は安全?
マサルの最大の特徴は有利子負債ゼロの完全無借金経営です。自己資本比率は59〜68%と極めて高く、BPSは5,932円と株価4,500円を大きく上回っています。PBR 0.76倍は純資産に対して株価が割安であることを示しており、財務の安全性は非常に高い水準です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 4.7億円 | 2,100万円 | -3.1億円 | 4.9億円 |
| FY2017/3 | 5,700万円 | 9,200万円 | 9,500万円 | 1.5億円 |
| FY2018/3 | 2.5億円 | -3.7億円 | -5.7億円 | -1.3億円 |
| FY2019/3 | 11.1億円 | -2.2億円 | -1,100万円 | 8.9億円 |
| FY2020/3 | 12.1億円 | -1.1億円 | -2.5億円 | 11.0億円 |
| FY2021/3 | 2,200万円 | 700万円 | -2.0億円 | 2,900万円 |
| FY2022/3 | -2.7億円 | 2.1億円 | -3.5億円 | -6,100万円 |
| FY2023/3 | 2.3億円 | -9,500万円 | -6,800万円 | 1.4億円 |
| FY2024/3 | 4.2億円 | -5.0億円 | 4.9億円 | -8,000万円 |
| FY2025/3 | 12.4億円 | 900万円 | -2.3億円 | 12.5億円 |
FY2025/9の営業キャッシュフローは12.4億円と大幅に改善し、フリーキャッシュフローも12.5億円のプラスに転じました。FY2024/9の投資CFマイナスはマサルファシリティーズの子会社化などの戦略的投資によるもので、FY2025/9には投資が一巡しキャッシュ創出力が回復しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 5.8億円 | 2.0億円 | 34.9% |
| FY2017/3 | 4.6億円 | 2.4億円 | 52.9% |
| FY2018/3 | 3.3億円 | 7,000万円 | 21.3% |
| FY2019/3 | 5.1億円 | 1.5億円 | 28.8% |
| FY2020/3 | 6.4億円 | 2.3億円 | 35.1% |
| FY2021/3 | 4.2億円 | 9,700万円 | 23.2% |
| FY2022/3 | 2.3億円 | 4,100万円 | 17.7% |
| FY2023/3 | 5.2億円 | 1.8億円 | 34.1% |
| FY2024/3 | 4.2億円 | 1.4億円 | 34.2% |
| FY2025/3 | 6.6億円 | 2.5億円 | 38.4% |
税引前利益はFY2025/9に6.6億円と過去最高を記録しました。実効税率は17〜38%と幅がありますが、FY2022/9の低税率は繰延税金資産の影響によるもので、直近は34〜38%の標準的な水準に落ち着いています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/9 | 650万円 | 350人 | - |
従業員数は約350名の中堅規模で、シーリング防水工事の専門技術者を多数擁しています。建設業界の人材不足が課題となるなか、協力企業持株会を通じた協力会社との連携が人材確保の強みとなっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
筆頭株主の(株)操上が16.3%を保有し、協力企業持株会・従業員持株会と合わせて安定株主比率が高い。小型株ながら安定した株主構成。
筆頭株主は(株)操上(16.3%)で、創業家関連企業が経営の安定基盤を支えています。マサル協力企業持株会(5.15%)とマサル従業員持株会(2.99%)が上位に名を連ね、事業パートナーと従業員の強い参画意識がうかがえます。化研マテリアル(4.84%)は取引先としての関係も深く、事業法人中心の安定した株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| シーリング防水工事 | 65億円 | 4.0億円 | 6.2% |
| リニューアル・改修工事 | 25億円 | 1.5億円 | 6.0% |
| 設備工事・その他 | 16億円 | 0.9億円 | 5.6% |
シーリング防水工事が売上の約61%を占める中核事業で、リニューアル・改修工事(約24%)が成長分野として注目されます。築30年超のマンションが急増する中、大規模修繕需要の拡大がマサルの追い風となっています。設備工事部門はマサルファシリティーズの子会社化により拡充され、事業ポートフォリオの多角化が進んでいます。
この会社のガバナンスは?
取締役7名で構成される経営体制で、代表取締役社長の勝又健氏がリーダーシップを発揮しています。連結子会社3社を統括し、シーリング防水工事のパイオニアとして専門性の高い経営を実践しています。報酬委員会を設置し、ガバナンス強化にも取り組んでいます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 95億円 | — | 106億円 | +12.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 4億円 | — | 7億円 | +56.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
マサルは建物のシーリング防水工事を中核に、リニューアル工事の拡大と設備工事事業の多角化を成長戦略として掲げています。FY2025/9は売上高・利益ともに当初予想を大幅に上回って着地し、期中に上方修正を行いました。大規模修繕需要の増加が中長期的な追い風となっており、目標達成の確度は高いと評価されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
マサルのTSRは5年間で132%と緩やかな上昇にとどまり、TOPIX(213%)を下回るパフォーマンスとなっています。これは小型株特有の流動性の低さや、知名度の低さが要因と考えられます。ただし、PBR 0.76倍の割安さと無借金経営の安全性を考慮すると、今後のリレーティングの余地は大きいと言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2022 | 103.0万円 | +3.0万円 | 3.0% |
| FY2023 | 110.0万円 | +10.0万円 | 10.0% |
| FY2024 | 115.0万円 | +15.0万円 | 15.0% |
| FY2025 | 132.0万円 | +32.0万円 | 32.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
マサルのPBRは0.76倍と業界平均(1.0倍)を大きく下回る割安水準にあります。PERは14.3倍と業界平均(12.5倍)をやや上回りますが、無借金経営の安全性を考慮すると妥当な水準です。信用取引の残高はほぼなく、流動性は低いものの需給の歪みが少ない状態です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/9 第1四半期決算を発表。季節要因で経常損失99百万円も、通期予想に変更なし。
FY2025/9通期決算を発表。売上高106億円、経常利益56.4%増益と大幅な業績拡大。配当も15円増額の160円に。
マサルファシリティーズを完全子会社化。設備工事事業の拡大と事業ポートフォリオの多角化を推進。
最新ニュース
(株)マサル まとめ
ひとめ診断
「シーリング防水工事のパイオニア。ビル・マンションの外壁を守るスタンダード上場の専門企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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