シンクレイヤ(株)
SYNCLAYER INC.
最終更新日: 2026年3月24日
ケーブルテレビの裏方から、地域の暮らしを情報でつなぐ。60年以上の技術力で日本のインフラを支える企業
未来のコミュニケーションをもっと自由にする
この会社ってなに?
ご自宅のケーブルテレビやインターネット回線、集合住宅のテレビ共聴設備――これらを実際に設計・構築しているのがシンクレイヤです。テレビを見る、ネットにつなぐといった日常のインフラを陰で支える「縁の下の力持ち」。最近では50Gbps超高速インターネット基盤の構築や、Wi-Fi電波で高齢者の安否を確認する「でんぱでみてるくん」など、地域社会に貢献する新サービスも展開しています。
シンクレイヤは1962年創業のCATV(ケーブルテレビ)向けシステムインテグレーターです。放送・通信機器の製造・販売から設計・施工・保守までワンストップで提供し、全国のCATV事業者を支えています。2025年12月期は売上高105億円・営業利益3.5億円と前期比減収減益でしたが、2026年12月期は売上高111億円・営業利益5億円への回復を見込んでいます。PER 8.9倍・PBR 0.52倍と割安感が際立つバリュー株であり、配当利回りは約4%と高水準です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 愛知県名古屋市中区千代田二丁目21番18号
- 公式
- www.synclayer.co.jp
社長プロフィール
シンクレイヤは「未来のコミュニケーションをもっと自由にする」をビジョンに掲げ、放送・通信インフラの進化に貢献してまいります。CATVネットワークの光化、IoTサービスの展開を通じて、地域の皆様の暮らしをより豊かにしてまいります。
この会社のストーリー
テレビ共同受信設備の施工会社として名古屋市で創立。地域のテレビインフラ整備を開始した。
ジャスダック市場に株式を上場。CATV事業者向けシステムインテグレーターとしての地位を確立した。
CATVインターネットの高速化に対応し、光ネットワーク機器の開発・製造を本格化。放送から通信への事業転換を進めた。
約6.5億円を投じた新事業拠点「SYNC Labo」が稼働開始。研究開発と人材育成の拠点として活用。
国内初の50Gbps超高速インターネット基盤を構築。Wi-Fi電波活用の安否確認サービス「でんぱでみてるくん」も発表。
山口倫正氏が代表取締役に就任し経営体制を刷新。PLAN2026のもと、FTTH化需要の取り込みと新サービス展開を加速。
注目ポイント
PBR 0.52倍は解散価値の約半分。PER 8.9倍・配当利回り4.26%と割安指標が揃っており、東証のPBR改善要請もあいまって再評価の余地が大きい銘柄です。
自己資本比率63.2%と極めて高い財務健全性を誇ります。BPS 1,361円に対し株価705円と、資産面からも大きな安全余裕度があります。
最大手JCOMをはじめとするCATV事業者のFTTH(光ファイバー化)投資が今後本格化する見通し。独立系ソリューションプロバイダとして恩恵を受けるポジションにあります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2017/3 | 6円 | 9.1% |
| FY2018/3 | 8円 | 8.8% |
| FY2019/3 | 10円 | 4.4% |
| FY2020/3 | 10円 | 6.9% |
| FY2021/3 | 17円 | 7.6% |
| FY2022/3 | 17円 | 26.7% |
| FY2023/3 | 25円 | 26.8% |
| FY2024/3 | 28円 | 23.8% |
| FY2025/3 | 28円 | 53.8% |
株主優待制度はありません。
配当はFY2021/12の17円からFY2026/12(予)の30円へと着実に増配を継続しています。FY2025/12は減益にもかかわらず28円を維持し、配当利回りは約4.3%と高水準。減益局面でも減配せず、株主還元に対する姿勢が明確です。FY2026/12は2円増配の30円を予想しています。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2021/12に売上高131億円・営業利益12億円の高水準を記録しましたが、案件スケジュールの変動や調達遅延の影響でFY2022/12以降は売上が一時的に落ち込みました。FY2024/12に117億円まで回復したものの、FY2025/12は再び減収。FY2026/12は売上高111億円・営業利益5億円への回復を計画しており、CATV事業者のFTTH化需要が追い風となる見通しです。
事業ごとの売上・利益
CATV事業者向けの放送・通信システムの設計・施工・機器販売。FTTH化やネットワーク高度化の需要を取り込む主力セグメント。売上構成比約77%。
自治体・企業向けのICTインフラ構築、IoTサービス、Wi-Fiソリューションなど。「でんぱでみてるくん」等の新サービスも展開。売上構成比約23%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 22.9% | 8.4% | - |
| FY2022/3 | 7.1% | 2.6% | - |
| FY2023/3 | 7.5% | 4.1% | - |
| FY2024/3 | 7.2% | 4.8% | 5.6% |
| FY2025/3 | 2.9% | 2.5% | 3.3% |
FY2021/12はROE 17.3%・営業利益率9.2%と非常に高い水準を記録しましたが、案件規模の変動により収益性は年度ごとにばらつきがあります。FY2025/12はROE 3.9%に低下したものの、FY2026/12は営業利益の回復が見込まれており、収益性の改善が期待されます。
財務は安全?
自己資本比率はFY2021/12の48.8%からFY2025/12には63.2%まで上昇しており、財務基盤は非常に健全です。BPSも1,092円から1,361円へ着実に積み上がっています。FY2024/12以降に有利子負債が増加していますが、新拠点「SYNC Labo」への投資など成長に向けた戦略的な資金調達です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.6億円 | -1.9億円 | 1.2億円 | 4.7億円 |
| FY2022/3 | -17.0億円 | -3.4億円 | 20.2億円 | -20.4億円 |
| FY2023/3 | 21.6億円 | -2.7億円 | -23.0億円 | 18.9億円 |
| FY2024/3 | -13.2億円 | -6.4億円 | 17.3億円 | -19.6億円 |
| FY2025/3 | 15.4億円 | -2.3億円 | -13.5億円 | 13.1億円 |
営業キャッシュフローは案件の進捗タイミングにより年度ごとに大きく変動する傾向があります。プロジェクト型ビジネスのため、工事の前払いや売掛金の回収タイミングが影響しています。FY2025/12は営業CF 15.4億円と健全な水準を回復しました。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.2億円 | 4.5億円 | 34.0% |
| FY2022/3 | 4.4億円 | 1.4億円 | 32.9% |
| FY2023/3 | 5.9億円 | 1.6億円 | 26.4% |
| FY2024/3 | 7.4億円 | 1.9億円 | 26.2% |
| FY2025/3 | 3.8億円 | 1.4億円 | 35.8% |
税引前利益は業績変動に連動しており、FY2021/12の13.2億円をピークに、FY2025/12は3.8億円に縮小しました。実効税率は26〜36%と幅がありますが、中小企業向けの税制優遇が適用される年度もあり、標準的な水準で推移しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 591万円 | 259人 | - |
従業員の平均年収は583万円で、建設・通信インフラ業界としては標準的な水準です。平均年齢44.8歳、平均勤続年数19年と定着率が非常に高く、専門技術者が長期にわたり活躍している企業です。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はシンクレイヤ社員持株会氏・山口氏・山口氏。
筆頭株主はMASBuddy(18.76%)で、創業家関連の資産管理会社と見られます。山口嘉孝氏(2.71%)、山口愛子氏(1.73%)など創業家一族や関係者が上位に名を連ね、社員持株会も2.56%を保有。創業家を中心とした安定的な株主構成です。個人投資家比率が69%と高く、高配当利回りが個人投資家から注目されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 通信ネットワーク事業 | 81億円 | 2.5億円 | 3.1% |
| ICTソリューション事業 | 24億円 | 1.0億円 | 4.2% |
通信ネットワーク事業が売上の約77%を占める主力セグメントで、CATV事業者向けのシステムインテグレーションが中心です。ICTソリューション事業は利益率が相対的に高く、自治体向けDXやIoTサービスなど成長分野への展開を加速しています。今後はCATV事業者のFTTH(光ファイバー化)需要が業績の牽引役となる見込みです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査等委員7名中、女性が1名(14.2%)を占めています。3社の連結子会社を擁し、平均勤続年数19年と非常に高い定着率が特徴です。2026年2月には山口倫正氏が新たに代表取締役に就任し、世代交代による経営体制の刷新が進んでいます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 125億円 | — | 105億円 | -16.1% |
| FY2024 | 130億円 | — | 117億円 | -9.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
当初計画では売上高133億円・営業利益8.7億円を目指していましたが、案件スケジュールの変更と調達遅延の影響でFY2026/2月に数値目標を下方修正しました。修正後は売上高111億円・営業利益5億円が目標です。CATV事業者のFTTH化投資の本格化を待つ段階であり、中長期的な成長ストーリーは維持されています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
シンクレイヤのTSRは5年間で50.3%と、TOPIX(182.5%)を大きく下回るパフォーマンスとなっています。PBR 0.52倍という極端な割安水準は、市場からの再評価余地を示唆しています。中計目標の達成と安定的な増配継続が、TSR改善の重要なカタリストとなるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 154.1万円 | +54.1万円 | 54.1% |
| FY2022 | 173.6万円 | +73.6万円 | 73.6% |
| FY2023 | 143.4万円 | +43.4万円 | 43.4% |
| FY2024 | 149.1万円 | +49.1万円 | 49.1% |
| FY2025 | 150.3万円 | +50.3万円 | 50.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
シンクレイヤの株価指標は、PER 8.9倍・PBR 0.52倍といずれも業界平均を大きく下回る超割安水準です。特にPBR 0.52倍は解散価値の約半分であり、東証のPBR1倍割れ是正要請の対象銘柄です。配当利回り4.26%は業界平均の約1.5倍で、高配当バリュー株として魅力的です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/12決算を発表。減収減益もFY2026/12は35%経常増益・2円増配を計画。
中期経営計画PLAN2026の数値目標を下方修正。売上目標を133億→111億円に引き下げ。
Wi-Fi電波で在室状況を把握する安否確認サービス「でんぱでみてるくん」を発表。
最新ニュース
シンクレイヤ(株) まとめ
ひとめ診断
「ケーブルテレビの裏方から、地域の情報インフラを支えるスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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