シンクレイヤ(株)1724
SYNCLAYER INC.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
ご自宅のケーブルテレビやインターネット回線、集合住宅のテレビ共聴設備――これらを実際に設計・構築しているのがシンクレイヤです。テレビを見る、ネットにつなぐといった日常のインフラを陰で支える「縁の下の力持ち」。最近では50Gbps超高速インターネット基盤の構築や、Wi-Fi電波で高齢者の安否を確認する「でんぱでみてるくん」など、地域社会に貢献する新サービスも展開しています。
シンクレイヤは1962年創業のCATV(ケーブルテレビ)向けシステムインテグレーターです。放送・通信機器の製造・販売から設計・施工・保守までワンストップで提供し、全国のCATV事業者を支えています。2025年12月期は売上高105億円・営業利益3.5億円と前期比減収減益でしたが、2026年12月期は売上高111億円・営業利益5億円への回復を見込んでいます。PER 8.9倍・PBR 0.52倍と割安感が際立つバリュー株であり、配当利回りは約4%と高水準です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 愛知県名古屋市中区千代田二丁目21番18号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
CATV事業者向けの放送・通信システムの設計・施工・機器販売。FTTH化やネットワーク高度化の需要を取り込む主力セグメント。売上構成比約77%。
自治体・企業向けのICTインフラ構築、IoTサービス、Wi-Fiソリューションなど。「でんぱでみてるくん」等の新サービスも展開。売上構成比約23%。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/12実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 17.3% | 8.4% | - |
| 2022/12期 | 5.7% | 2.7% | - |
| 2023/12期 | 7.9% | 3.9% | - |
| 2024/12期 | 9.2% | 5.0% | 5.6% |
| 2025/12期 | 3.9% | 2.3% | 3.3% |
| 2025/12期 | 3.9% | 2.3% | 3.3% |
2021/12期はROE 17.3%・営業利益率9.2%と非常に高い水準を記録しましたが、案件規模の変動により収益性は年度ごとにばらつきがあります。2025/12期はROE 3.9%に低下したものの、2026/12期は営業利益の回復が見込まれており、収益性の改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 131億円 | — | 8.7億円 | 225.0円 | — |
| 2022/12期 | 99.7億円 | — | 2.9億円 | 63.7円 | -23.7% |
| 2023/12期 | 104億円 | — | 4.3億円 | 93.4円 | +4.8% |
| 2024/12期 | 117億円 | 6.5億円 | 5.5億円 | 117.7円 | +12.1% |
| 2025/12期 | 105億円 | 3.5億円 | 2.4億円 | 52.1円 | -10.4% |
2021/12期に売上高131億円・営業利益12億円の高水準を記録しましたが、案件スケジュールの変動や調達遅延の影響で2022/12期以降は売上が一時的に落ち込みました。2024/12期に117億円まで回復したものの、2025/12期は再び減収。2026/12期は売上高111億円・営業利益5億円への回復を計画しており、CATV事業者のFTTH化需要が追い風となる見通しです。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 通信ネットワーク事業 | 81億円 | 2.5億円 | 3.1% |
| ICTソリューション事業 | 24億円 | 1.0億円 | 4.2% |
通信ネットワーク事業が売上の約77%を占める主力セグメントで、CATV事業者向けのシステムインテグレーションが中心です。ICTソリューション事業は利益率が相対的に高く、自治体向けDXやIoTサービスなど成長分野への展開を加速しています。今後はCATV事業者のFTTH(光ファイバー化)需要が業績の牽引役となる見込みです。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 125億円 | — | 105億円 | -16.1% |
| 2024期 | 130億円 | — | 117億円 | -9.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
当初計画では売上高133億円・営業利益8.7億円を目指していましたが、案件スケジュールの変更と調達遅延の影響で2026/02期月に数値目標を下方修正しました。修正後は売上高111億円・営業利益5億円が目標です。CATV事業者のFTTH化投資の本格化を待つ段階であり、中長期的な成長ストーリーは維持されています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025/12期決算を発表。減収減益も2026/12期は35%経常増益・2円増配を計画。
中期経営計画PLAN2026の数値目標を下方修正。売上目標を133億→111億円に引き下げ。
Wi-Fi電波で在室状況を把握する安否確認サービス「でんぱでみてるくん」を発表。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2025/12末時点
自己資本比率は2021/12期の48.8%から2025/12期には63.2%まで上昇しており、財務基盤は非常に健全です。BPSも1,092円から1,361円へ着実に積み上がっています。2024/12期以降に有利子負債が増加していますが、新拠点「SYNC Labo」への投資など成長に向けた戦略的な資金調達です。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 6.6億円 | ▲1.9億円 | 1.2億円 | 4.7億円 |
| 2022/12期 | ▲17.0億円 | ▲3.4億円 | 20.2億円 | ▲20.4億円 |
| 2023/12期 | 21.6億円 | ▲2.7億円 | ▲23.0億円 | 18.9億円 |
| 2024/12期 | ▲13.2億円 | ▲6.4億円 | 17.3億円 | ▲19.6億円 |
| 2025/12期 | 15.4億円 | ▲2.3億円 | ▲13.5億円 | 13.1億円 |
営業キャッシュフローは案件の進捗タイミングにより年度ごとに大きく変動する傾向があります。プロジェクト型ビジネスのため、工事の前払いや売掛金の回収タイミングが影響しています。2025/12期は営業CF 15.4億円と健全な水準を回復しました。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査等委員7名中、女性が1名(14.2%)を占めています。3社の連結子会社を擁し、平均勤続年数19年と非常に高い定着率が特徴です。2026年2月には山口倫正氏が新たに代表取締役に就任し、世代交代による経営体制の刷新が進んでいます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 591万円 | 259人 | - |
従業員の平均年収は583万円で、建設・通信インフラ業界としては標準的な水準です。平均年齢44.8歳、平均勤続年数19年と定着率が非常に高く、専門技術者が長期にわたり活躍している企業です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
シンクレイヤのTSRは5年間で50.3%と、TOPIX(182.5%)を大きく下回るパフォーマンスとなっています。PBR 0.52倍という極端な割安水準は、市場からの再評価余地を示唆しています。中計目標の達成と安定的な増配継続が、TSR改善の重要なカタリストとなるでしょう。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/12期 | 6円 | 9.1% |
| 2018/12期 | 8円 | 8.8% |
| 2019/12期 | 10円 | 4.4% |
| 2020/12期 | 10円 | 6.9% |
| 2021/12期 | 17円 | 7.6% |
| 2022/12期 | 17円 | 26.7% |
| 2023/12期 | 25円 | 26.8% |
| 2024/12期 | 28円 | 23.8% |
| 2025/12期 | 28円 | 53.8% |
株主優待制度はありません。
配当は2021/12期の17円から2026/12期(予)の30円へと着実に増配を継続しています。2025/12期は減益にもかかわらず28円を維持し、配当利回りは約4.3%と高水準。減益局面でも減配せず、株主還元に対する姿勢が明確です。2026/12期は2円増配の30円を予想しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 54.1万円 | ▲45.9万円 | -45.9% |
| 2022期 | 73.6万円 | ▲26.4万円 | -26.4% |
| 2023期 | 43.4万円 | ▲56.6万円 | -56.6% |
| 2024期 | 49.1万円 | ▲50.9万円 | -50.9% |
| 2025期 | 50.3万円 | ▲49.7万円 | -49.7% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
シンクレイヤの株価指標は、PER 8.9倍・PBR 0.52倍といずれも業界平均を大きく下回る超割安水準です。特にPBR 0.52倍は解散価値の約半分であり、東証のPBR1倍割れ是正要請の対象銘柄です。配当利回り4.26%は業界平均の約1.5倍で、高配当バリュー株として魅力的です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 13.2億円 | 4.5億円 | 34.0% |
| 2022/12期 | 4.4億円 | 1.4億円 | 32.9% |
| 2023/12期 | 5.9億円 | 1.6億円 | 26.4% |
| 2024/12期 | 7.4億円 | 1.9億円 | 26.2% |
| 2025/12期 | 3.8億円 | 1.4億円 | 35.8% |
税引前利益は業績変動に連動しており、2021/12期の13.2億円をピークに、2025/12期は3.8億円に縮小しました。実効税率は26〜36%と幅がありますが、中小企業向けの税制優遇が適用される年度もあり、標準的な水準で推移しています。
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シンクレイヤ(株) まとめ
「ケーブルテレビの裏方から、地域の情報インフラを支えるスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。