(株)ヤマウラ1780
YAMAURA CORPORATION
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
長野県で住宅を建てるとき、工場の自動制御設備を導入するとき、マンションを購入するとき――これらにヤマウラが関わっている可能性があります。フィアスホームブランドの注文住宅、産業用自動制御装置の設計・製造、首都圏のマンション開発も手がけています。また、次世代型データセンターの建設・運用にも参入し、私たちのデジタルライフを支えるインフラづくりにも貢献しています。
ヤマウラは1920年に長野県駒ヶ根市で創業し、建設事業を軸にエンジニアリング・不動産開発・再生エネルギーまで展開する地方ゼネコンです。2025/03期は売上高356億円、営業利益39億円と営業利益率10.9%の高収益体質を実現。無借金経営で自己資本比率75.5%と財務基盤は盤石です。2026年3月にはTOSYSと次世代型データセンター事業で業務提携し、AI・半導体インフラ関連としても注目を集めています。PER 9.8倍・配当4期連続増配と、成長性と株主還元の両立が魅力です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 長野県駒ヶ根市北町22番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
建築工事・土木工事が主力。長野県内の民間工事比率が高く、工場・倉庫・公共施設の建設に強み。売上構成比約70%を占める最大セグメント。
産業用自動制御装置の設計・製造・販売。食品工場や半導体工場向けの精密設備を手がけ、高い利益率が特徴。AI・半導体関連のインフラ需要で成長期待。
首都圏を中心としたマンション開発・分譲事業。不動産賃貸・再生エネルギー事業も展開。安定的な収益源として貢献。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.7% | 2.5% | - |
| 2022/03期 | 4.8% | 3.3% | - |
| 2023/03期 | 4.4% | 3.0% | - |
| 2024/03期 | 15.8% | 10.3% | 11.5% |
| 2025/03期 | 13.7% | 9.6% | 10.9% |
| 3Q FY2026/3 | 11.1%(累計) | 8.1%(累計) | 11.5% |
営業利益率は2021/03期の5.6%から2024/03期には11.5%へと飛躍的に改善し、建設業界の中では突出した高収益性を実現しています。ROEも12.9%と中期経営計画の目標14%に迫る水準です。「建設業というより高付加価値メーカーに近い利益構造」と評される所以です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 248億円 | — | 5.8億円 | 30.8円 | — |
| 2022/03期 | 279億円 | — | 7.8億円 | 41.0円 | +12.6% |
| 2023/03期 | 314億円 | — | 7.5億円 | 39.4円 | +12.3% |
| 2024/03期 | 375億円 | 43.3億円 | 29.8億円 | 157.2円 | +19.6% |
| 2025/03期 | 356億円 | 38.9億円 | 30.0億円 | 158.6円 | -5.1% |
ヤマウラの業績は、建設事業の好調と高付加価値のエンジニアリング事業により、2024/03期で売上高375億円・営業利益43億円と過去最高を記録しました。2025/03期は一部大型案件の反動で減収となりましたが、営業利益率は10.9%と高水準を維持。2026/03期は売上高387億円・営業利益42億円を予想し、再び成長軌道への回帰が見込まれています。 【3Q 2026/03期実績】売上300億円(通期予想比78%)、営業利益34億円(同82%)、純利益26億円(同82%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 248億円 | 27.5億円 | 11.1% |
| エンジニアリング事業 | 65億円 | 8.2億円 | 12.6% |
| 開発事業 | 43億円 | 4.1億円 | 9.5% |
建設事業が売上の約70%を占める主力セグメントで、営業利益率11.1%と建設業としては非常に高い収益性を実現しています。エンジニアリング事業は利益率12.6%と最も高収益で、AI・半導体関連の設備需要により今後の成長が期待されます。開発事業は首都圏マンション分譲を中心に安定収益を稼いでいます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 375億円 | — | 356億円 | -5.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 41億円 | — | 38.9億円 | -5.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ヤマウラは新中期経営計画でPBR 1.6倍以上・ROE 14%・PER 12倍を目標に掲げています。現在のPBR 1.33倍・ROE 12.9%は目標に接近しており、データセンター事業やM&A・官民連携の推進により、さらなる企業価値向上が期待されます。特にTOSYSとのDC業務提携は成長戦略の具体的な第一歩として注目されています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
TOSYSと次世代型データセンター事業で業務提携。地方分散「NAGANOモデル」を展開し、AI・半導体インフラ関連としての成長を加速。
2026/03期の業績予想と配当予想を上方修正。建設事業の好調が牽引し、経常利益・1株配当ともに増額。
新中期経営計画を策定。PBR 1.6倍以上・ROE 14%を目標に、M&A・官民連携等で成長戦略を推進。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
最大の特徴は有利子負債ゼロの完全無借金経営です。自己資本比率は64〜75%台で推移し、建設業界の中では極めて高い財務健全性を誇ります。BPS(1株当たり純資産)も2021/03期の868円から2025/03期には1,229円へと着実に増加しており、企業価値の蓄積が進んでいます。 【3Q 2026/03期】総資産327億円、純資産256億円、自己資本比率74.3%、有利子負債2.0億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲500万円 | ▲2.2億円 | 1.0億円 | ▲2.2億円 |
| 2022/03期 | 29.7億円 | ▲2.0億円 | ▲17.9億円 | 27.8億円 |
| 2023/03期 | 62.3億円 | ▲2.4億円 | ▲9,500万円 | 59.9億円 |
| 2024/03期 | 48.9億円 | ▲6.4億円 | ▲9,500万円 | 42.5億円 |
| 2025/03期 | 8,000万円 | ▲6.1億円 | ▲2.8億円 | ▲5.3億円 |
営業キャッシュフローは2022期〜2024に大幅なプラスを計上し、2023/03期には62億円のフリーキャッシュフローを創出しました。2025/03期は建設工事の運転資金変動により一時的に低下していますが、無借金経営を維持しながら手元資金は約122億円と潤沢です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性は1名(9.1%)で、ダイバーシティの推進が今後の課題です。連結子会社は1社とシンプルなグループ構成で、意思決定のスピードが速い経営体制となっています。平均勤続年数12年と技術者の定着率が高く、建設業に必要な専門性の蓄積が図られています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 800万円 | 449人 | - |
従業員の平均年収は800万円と、地方ゼネコンとしては良好な給与水準です。平均年齢42.9歳、平均勤続年数12年と定着率も高く、技術者の長期育成に注力していることがうかがえます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
ヤマウラのTSRは5年間で154.5%と株価は着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)を下回るパフォーマンスとなっています。ただし、直近では高い営業利益率とデータセンター事業参入が評価され、株価は上昇基調にあります。新中計の目標達成とともに、TSRの改善が期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 5円 | 11.0% |
| 2017/03期 | 5円 | 7.1% |
| 2018/03期 | 2.5円 | 5.7% |
| 2019/03期 | 5円 | 7.5% |
| 2020/03期 | 5円 | 9.7% |
| 2021/03期 | 5円 | 8.2% |
| 2022/03期 | 5円 | 6.3% |
| 2023/03期 | 5円 | 5.3% |
| 2024/03期 | 10円 | 6.4% |
| 2025/03期 | 24円 | 15.1% |
| 必要株数 | 100株以上(約16万円) |
| 金額相当 | 3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は4期連続で増配しており、2026/03期には1株30円(予想)と2021/03期の6倍に急増しています。配当性向は18%前後と余裕があり、今後もさらなる増配余地があります。加えて、株主優待として長野県の地場商品(3,000円相当)がもらえるため、配当+優待の総合利回りは約3.7%と魅力的です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 105.7万円 | 5.7万円 | 5.7% |
| 2022期 | 109.2万円 | 9.2万円 | 9.2% |
| 2023期 | 125.9万円 | 25.9万円 | 25.9% |
| 2024期 | 164.3万円 | 64.3万円 | 64.3% |
| 2025期 | 154.5万円 | 54.5万円 | 54.5% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
ヤマウラの株価指標は、PER 9.8倍と建設業界平均(12.5倍)を下回る割安水準にあります。一方でPBR 1.33倍は業界平均(0.9倍)を上回り、市場が高い収益性と成長性を評価していることがわかります。信用倍率0.11倍と売り残が大幅に多く、踏み上げ相場の可能性も秘めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.8億円 | 4.0億円 | 41.1% |
| 2022/03期 | 16.2億円 | 8.5億円 | 52.3% |
| 2023/03期 | 19.6億円 | 12.2億円 | 62.1% |
| 2024/03期 | 41.5億円 | 11.8億円 | 28.3% |
| 2025/03期 | 39.7億円 | 9.7億円 | 24.3% |
税引前利益は2021/03期の15億円から2025/03期には40億円へと約2.6倍に成長しています。実効税率は24〜39%と幅がありますが、直近2期は24%台に低下しており、税務面での効率化が進んでいます。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
(株)ヤマウラ まとめ
「信州発、建設×エンジニアリングの複合企業。AI・データセンター時代の地方インフラを支えるプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。