(株)ビーアールホールディングス
Br.Holdings Corporation
最終更新日: 2026年3月24日
橋で日本をつなぐ。PC技術で社会インフラの未来を支える建設グループ
社会インフラの整備・維持を通じて、安全・安心な社会の実現に貢献する
この会社ってなに?
日常生活で何気なく渡っている橋や高架道路。その多くにPC(プレストレスト・コンクリート)技術が使われています。ビーアールグループは、高速道路の橋桁や鉄道の高架橋、河川に架かる橋など、社会インフラの建設・補修を手がけています。老朽化した橋の補修工事も主力事業の一つで、日本全国の「安全な通行」を陰で支えている企業です。
ビーアールホールディングスは、PC(プレストレスト・コンクリート)橋梁の設計・施工を主力とする建設グループの持株会社です。中核子会社の極東興和を中心に、中国・関西地盤から全国展開を進めています。2025年3月期は売上高408億円、営業利益20億円。2026年2月には横河ブリッジホールディングスがTOB(1株530円)による完全子会社化を発表し、株価はTOB価格に収斂しつつあります。中期経営計画(2024-2027)では営業利益30億円・ROE10%以上を掲げています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 広島県広島市東区光町二丁目6番31号
- 公式
- www.brhd.co.jp
社長プロフィール
当社グループは、PC橋梁の設計・施工から補修・補強まで、社会インフラのライフサイクル全体をカバーする技術力を強みとしています。老朽化するインフラの維持・更新という社会的使命を果たしながら、持続的な成長を目指してまいります。
この会社のストーリー
PC橋梁の専門建設会社として極東興和株式会社が設立。日本の高度経済成長期のインフラ整備に貢献した。
株式会社ビーアールホールディングスを設立し、グループ経営体制を構築。事業の効率化と成長戦略の推進を開始した。
東京証券取引所市場第一部に上場。全国展開の加速と経営基盤の強化を実現した。
東日本コンクリートの子会社化など、M&Aによる関東・東北エリアへの進出を推進。地盤の全国化を実現した。
営業利益30億円・ROE10%以上を掲げる第1次中期経営計画を発表。補修・補強事業の拡大を成長戦略の柱に。
鋼製橋梁大手の横河ブリッジHDが1株530円でTOBを実施。PC橋梁と鋼製橋梁の統合による業界再編の新局面へ。
注目ポイント
PC(プレストレスト・コンクリート)橋梁の設計・施工で業界トップクラス。高速道路や鉄道の高架橋など、日本のインフラを支える技術力が最大の強みです。
日本全国の橋梁の約40%が建設後50年を超えており、補修・補強の需要は拡大の一途。フロー型の新設に加え、ストック型の維持管理事業が安定収益源となっています。
鋼製橋梁のトップ企業・横河ブリッジHDとの統合により、PC橋梁×鋼製橋梁の総合力でインフラ市場での競争力が大幅に強化される見通しです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 1.5円 | 13.9% |
| FY2018/3 | 5.5円 | 20.9% |
| FY2019/3 | 7円 | 37.0% |
| FY2020/3 | 9円 | 26.1% |
| FY2021/3 | 11円 | 22.1% |
| FY2022/3 | 12円 | 35.5% |
| FY2023/3 | 12円 | 53.0% |
| FY2024/3 | 14円 | 47.0% |
| FY2025/3 | 15円 | 53.0% |
2023年9月権利分をもって株主優待制度は廃止されました。現在は配当による利益還元に注力しています。
配当はFY2021/3の11円からFY2026/3予想の16円まで4期連続の増配を続けています。配当性向は22〜55%で推移しており、利益水準に応じた還元を実施しています。株主優待は2023年に廃止されましたが、配当による株主還元を強化する方針です。TOB成立後は上場廃止となるため、現在の配当方針は過渡的なものとなります。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2022/3に一時的に減収となったものの、FY2024/3以降は400億円台を安定的に維持しています。営業利益はFY2021/3の30億円をピークに一時低下しましたが、FY2024/3から回復傾向にあります。FY2026/3は売上高410億円・営業利益20億円を予想しており、横河ブリッジHDとのシナジーによる今後の成長が期待されます。
事業ごとの売上・利益
PC橋梁の設計・施工、橋梁の補修・補強工事が主力。極東興和・東日本コンクリートなどの子会社が担当。売上構成比93%を占める最大セグメント。
コンクリート二次製品(PC杭・PC板・側溝等)の製造・販売。建設事業との相乗効果を発揮する事業セグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.9% | 6.0% | 2.8% |
| FY2022/3 | 7.3% | 4.5% | 3.1% |
| FY2023/3 | 7.3% | 2.5% | 3.1% |
| FY2024/3 | 10.0% | 3.2% | 3.5% |
| FY2025/3 | 11.0% | 3.0% | 3.5% |
営業利益率はFY2021/3の7.8%から低下傾向にあり、FY2025/3は4.8%にとどまっています。ROEもFY2021/3の16.0%から8.4%に低下しており、収益性の回復が中期経営計画の重要課題です。ただし建設業界の中では標準的な水準であり、インフラ老朽化対策の需要増を背景に今後の改善が見込まれます。
財務は安全?
総資産はFY2021/3の約326億円からFY2025/3には約419億円へ拡大しています。自己資本比率は33〜39%台で推移しており、建設業としては安定的な財務基盤を維持しています。FY2024/3以降に有利子負債が計上されていますが、大型工事の受注に伴う運転資金の調達と考えられます。BPSは着実に増加しており、株主価値の蓄積が進んでいます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -32.2億円 | -1.9億円 | 36.7億円 | -34.2億円 |
| FY2022/3 | 2,000万円 | -5.2億円 | -6.4億円 | -5.0億円 |
| FY2023/3 | -57.0億円 | -7,500万円 | 61.7億円 | -57.8億円 |
| FY2024/3 | 2.3億円 | -4.2億円 | 1.9億円 | -1.9億円 |
| FY2025/3 | 4,800万円 | -14.5億円 | 12.6億円 | -14.0億円 |
営業キャッシュフローは年度によって変動が大きく、建設業特有の工事進行・完成に伴う運転資金の変動が影響しています。FY2023/3には大型工事の立替金増加により57億円のマイナスとなりましたが、借入で資金を確保しています。投資キャッシュフローはFY2025/3に14億円の支出となり、設備投資を積極化しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 29.5億円 | 10.1億円 | 34.1% |
| FY2022/3 | 23.0億円 | 7.7億円 | 33.5% |
| FY2023/3 | 16.2億円 | 6.0億円 | 36.9% |
| FY2024/3 | 20.4億円 | 6.8億円 | 33.5% |
| FY2025/3 | 18.8億円 | 6.1億円 | 32.6% |
実効税率は32〜37%で推移しており、法定実効税率に近い水準で安定しています。税引前利益はFY2021/3の30億円から一時低下しましたが、FY2026/3には20億円の回復を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 755万円 | 637人 | - |
従業員の平均年収は755万円で、建設業界の中では標準的な水準です。平均年齢53.5歳と高めですが、これは持株会社としての管理部門人員が中心であることが影響しています。グループ全体では連結子会社5社を含めた体制で事業を運営しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はビーアールグループ取引先持株会大阪支部氏・ビーアールグループ取引先持株会広島支部氏・ビーアールグループ社員持株会氏。
筆頭株主は信託銀行(11.69%)で、トウショウアセットマネジメント(8.99%)が実質的な主要株主です。創業家の藤田公康氏が3.52%を保有し、社員持株会(2.18%)と取引先持株会(広島・大阪合計3.71%)も安定株主として存在しています。個人投資家比率が63%と高いのが特徴で、横河ブリッジHDのTOB(530円)成立後は株主構成が大きく変わる見通しです。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 379億円 | 17.8億円 | 4.7% |
| 製品事業 | 29億円 | 1.7億円 | 5.9% |
建設事業が売上の93%を占める圧倒的な主力で、PC橋梁の新設・補修を中心に全国展開しています。製品事業(7%)はコンクリート二次製品を製造し、建設事業を補完する役割を担っています。今後は橋梁の老朽化対策(補修・補強)の需要増が成長ドライバーとなる見通しです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査等委員9名中、女性が1名(11.0%)を占めています。連結子会社5社を傘下に持つグループ経営を行い、監査等委員会設置会社としてガバナンス体制を整備しています。平均勤続年数9.6年は持株会社としての特性を反映したものです。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 420億円 | — | 408億円 | -2.9% |
| FY2024 | 370億円 | — | 403億円 | +8.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
第1次中期経営計画(2024-2027)では、営業利益30億円・ROE10%以上・PBR1.0倍以上を最終目標に掲げています。PBRは1.57倍で既に目標を達成していますが、営業利益とROEは道半ばです。ただし、横河ブリッジHDによるTOBが成立すれば上場廃止となるため、中計の位置づけは変わる可能性があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
ビーアールHDのTSRは5年間で79%と、TOPIX(213%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。FY2022には67.9%まで落ち込み、その後も回復が遅れました。ただし、TOBが成立すれば530円での売却が保証されるため、現在の株主にとってはTOBプレミアムが実質的なリターンとなります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 119.2万円 | +19.2万円 | 19.2% |
| FY2022 | 67.9万円 | -32.1万円 | -32.1% |
| FY2023 | 77.2万円 | -22.8万円 | -22.8% |
| FY2024 | 84.4万円 | -15.6万円 | -15.6% |
| FY2025 | 79.0万円 | -21.0万円 | -21.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 18.1倍は建設業セクター平均(12.5倍)を上回っていますが、これはTOB価格530円に株価が収斂していることの影響です。PBR 1.57倍も業界平均を上回っており、TOBプレミアムが反映された水準です。配当利回り3.05%は業界平均並みで、TOB成否が今後の投資判断の最重要ファクターです。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
横河ブリッジHDによるTOB(1株530円)が進行中。買付期間中で株価はTOB価格近辺で推移。
横河ブリッジHDがビーアールHDの完全子会社化に向けたTOBを発表。買付価格は1株530円。
第1次中期経営計画2024-2027を策定。営業利益30億円・ROE10%以上・PBR1.0倍以上を目標。
最新ニュース
(株)ビーアールホールディングス まとめ
ひとめ診断
「橋梁のPC技術で日本のインフラを支える。横河ブリッジHDによるTOBで注目の建設持株会社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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