日特建設(株)1929
NITTOC CONSTRUCTION CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
日特建設の仕事は普段の生活では見えにくいですが、実はあなたの足元や周囲を守っています。高速道路や鉄道の斜面を崩れないようにする法面保護工事、マンションやビルの基礎を支える地盤改良工事、豪雨災害後の復旧工事など、インフラの安全を根底から支える縁の下の力持ちです。能登半島地震や近年の豪雨災害でも復旧に貢献しています。
日特建設は1947年設立の特殊土木専業大手で、基礎工事・地盤改良・のり面(法面)工事・環境・防災分野に強みを持ちます。麻生グループ傘下のエーエヌホールディングスが57.85%を保有する安定した経営基盤を有し、2025年3月期は売上高672億円、営業利益37億円を計上。2026/03期は売上高760億円・営業利益50億円への回復を見込んでいます。無借金経営に近い健全な財務体質と、4期連続増配の株主還元姿勢が特徴です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区東日本橋3-10-6 Daiwa東日本橋ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
場所打ち杭工事、地盤改良工事、アンカー工事など。ビル・マンション・インフラの基礎を支える主力セグメント。
道路・鉄道沿線の斜面保護工事、落石防護工事、緑化工事。国土強靱化の最前線を担う高収益セグメント。
土壌汚染対策、災害復旧工事、耐震補強工事。近年の災害多発で需要が拡大している成長分野。
建設資材の販売、子会社事業(緑興産、麻生フオームクリート等)。グループシナジーによる収益貢献。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 12.2% | 6.7% | - |
| 2022/03期 | 11.2% | 6.4% | - |
| 2023/03期 | 11.2% | 6.7% | - |
| 2024/03期 | 9.3% | 5.7% | 6.1% |
| 2025/03期 | 7.0% | 4.3% | 5.5% |
| 3Q 2026/03期 | 9.0%(累計) | 5.2%(累計) | 7.2% |
営業利益率は5.5〜7.9%で推移しており、特殊土木の高い技術力を背景に安定した収益性を維持しています。2025/03期はROE 7.0%に低下しましたが、2026/03期は営業利益率6.6%への回復が見込まれます。ROEは過去5年平均で約10%と資本効率も良好です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 680億円 | — | 35.0億円 | 83.9円 | — |
| 2022/03期 | 661億円 | — | 33.3億円 | 79.8円 | -2.8% |
| 2023/03期 | 729億円 | — | 35.3億円 | 84.6円 | +10.4% |
| 2024/03期 | 719億円 | 43.6億円 | 30.7億円 | 73.5円 | -1.4% |
| 2025/03期 | 672億円 | 36.8億円 | 24.1億円 | 57.7円 | -6.5% |
2025/03期は売上高672億円・営業利益37億円と、前期比で減収減益となりましたが、これは大型工事の端境期による一時的な影響です。2026/03期は3Q累計で売上高・経常利益ともに前年同期比大幅増となっており、通期予想の売上高760億円・営業利益50億円の達成に向けて順調に進捗しています。 【3Q 2026/03期実績】売上612億円(通期予想比81%)、営業利益44億円(同88%)、純利益30億円(同91%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 基礎工事 | 181億円 | 12.3億円 | 6.8% |
| 法面工事 | 215億円 | 15.5億円 | 7.2% |
| 環境・防災工事 | 165億円 | 9.8億円 | 5.9% |
| その他(材料販売等) | 111億円 | 3.1億円 | 2.8% |
法面工事が売上の約32%・利益の約38%を占める最大の収益源です。基礎工事(27%)、環境・防災工事(25%)と3本柱でバランスよく構成されています。法面工事は国土強靱化政策の恩恵を受けやすく、環境・防災工事は気候変動に伴う災害増加で中長期的な成長が期待される分野です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 730億円 | — | 672億円 | -7.9% |
| 2024期 | 750億円 | — | 719億円 | -4.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画2023の最終年度(2025/03期)は、大型工事の端境期により売上高672億円と目標の730億円を下回りました。一方で配当性向は83.2%と目標の40%以上を大幅に達成し、株主還元への強いコミットメントを示しました。2026/03期は3Q累計で大幅増収増益と回復が鮮明で、次期中計への期待が膨らんでいます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期 第3四半期決算を発表。3Q累計で売上高・経常利益ともに前年同期比大幅増と好調な進捗。
上直人氏が新社長CEOに就任予定(4月1日付)。和田康夫社長は会長に。新体制での成長加速に期待。
同じ麻生グループの麻生フオームクリート(1730)のTOBが成立。子会社化によりグループシナジーを追求。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は55〜62%で推移し、2024/03期まで実質無借金経営を維持してきました。2025/03期に有利子負債7億円が計上されましたが、麻生フオームクリートのTOBに伴うもので財務健全性に影響はありません。BPSも着実に積み上がり、堅固な財務基盤が特徴です。 【3Q 2026/03期】総資産597億円、純資産364億円、自己資本比率57.6%、有利子負債5.6億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 14.3億円 | ▲7.0億円 | ▲17.8億円 | 7.2億円 |
| 2022/03期 | 47.5億円 | ▲2,300万円 | ▲17.9億円 | 47.3億円 |
| 2023/03期 | 26.6億円 | ▲17.9億円 | ▲21.7億円 | 8.7億円 |
| 2024/03期 | 44.2億円 | ▲22.9億円 | ▲19.6億円 | 21.3億円 |
| 2025/03期 | 45.1億円 | ▲40.0億円 | ▲19.6億円 | 5.1億円 |
営業キャッシュフローは毎期14〜47億円のプラスを安定的に確保しており、堅実なキャッシュ創出力を示しています。2025/03期は投資CFが-40億円と大きくなりましたが、これは麻生フオームクリートのTOB(公開買付け)に伴う投資によるものです。フリーキャッシュフローも黒字を維持しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役13名中、女性が2名(15.3%)を占めています。平均勤続年数18.2年と業界トップクラスの定着率を誇り、特殊土木の高い技術力を長期にわたり蓄積しています。連結子会社7社(麻生フオームクリート含む)を統括し、グループ経営を推進しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 800万円 | 1,196人 | - |
従業員の平均年収は800万円で、建設業界の中でも高水準の給与を維持しています。平均年齢45.5歳とベテラン技術者が多く、専門性の高い特殊土木分野における技術の蓄積を反映しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
日特建設のTSRは5年間で168.8%と株主価値を着実に創出していますが、TOPIXの213.4%には及ばないアンダーパフォームとなっています。2023期〜2024期にかけて大きく上昇した後、2025期は業績低迷で伸び悩みました。2026/03期の業績回復と増配継続が、TSR改善の鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 20.2% |
| 2017/03期 | 17円 | 30.9% |
| 2018/03期 | 24円 | 37.4% |
| 2019/03期 | 30円 | 46.0% |
| 2020/03期 | 38円 | 48.6% |
| 2021/03期 | 36円 | 42.9% |
| 2022/03期 | 40円 | 50.1% |
| 2023/03期 | 45円 | 53.2% |
| 2024/03期 | 47円 | 64.0% |
| 2025/03期 | 48円 | 83.2% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続増配を実施しており、2026/03期は1株49円(予想)と過去最高を更新する見通しです。配当性向は40%以上を目標としており、2025/03期は83.2%と減益の中でも減配せずに増配を継続した点は株主還元への強い姿勢の表れです。配当利回りは約3.9%と魅力的な水準です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 117.3万円 | 17.3万円 | 17.3% |
| 2022期 | 105.6万円 | 5.6万円 | 5.6% |
| 2023期 | 148.1万円 | 48.1万円 | 48.1% |
| 2024期 | 181.8万円 | 81.8万円 | 81.8% |
| 2025期 | 168.8万円 | 68.8万円 | 68.8% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 15.5倍は建設業界平均(12.8倍)をやや上回りますが、特殊土木専業という高い参入障壁を考慮すると妥当な水準です。配当利回り3.93%は業界平均を上回り、高配当銘柄として個人投資家から注目されています。信用倍率4.10倍と買い長の状態で、株価上昇への期待が反映されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 54.2億円 | 19.2億円 | 35.4% |
| 2022/03期 | 46.3億円 | 13.0億円 | 28.0% |
| 2023/03期 | 54.6億円 | 19.4億円 | 35.4% |
| 2024/03期 | 44.0億円 | 13.3億円 | 30.3% |
| 2025/03期 | 37.6億円 | 13.6億円 | 36.0% |
税引前利益は38〜55億円の水準で推移しており、実効税率は28〜36%とやや幅がありますが、法人税負担は安定的です。2026/03期は税引前利益50億円への回復を見込んでおり、社会インフラを支える企業としての納税面での貢献も大きいです。
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