日特建設(株)
NITTOC CONSTRUCTION CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
見えないところにこそ、誠実に。日本の地盤と斜面を守り続ける特殊土木のプロフェッショナル集団
特殊施工法分野のリーディングカンパニーとして、社会インフラの安全を守り続ける
この会社ってなに?
日特建設の仕事は普段の生活では見えにくいですが、実はあなたの足元や周囲を守っています。高速道路や鉄道の斜面を崩れないようにする法面保護工事、マンションやビルの基礎を支える地盤改良工事、豪雨災害後の復旧工事など、インフラの安全を根底から支える縁の下の力持ちです。能登半島地震や近年の豪雨災害でも復旧に貢献しています。
日特建設は1947年設立の特殊土木専業大手で、基礎工事・地盤改良・のり面(法面)工事・環境・防災分野に強みを持ちます。麻生グループ傘下のエーエヌホールディングスが57.85%を保有する安定した経営基盤を有し、2025年3月期は売上高672億円、営業利益37億円を計上。FY2026/3は売上高760億円・営業利益50億円への回復を見込んでいます。無借金経営に近い健全な財務体質と、4期連続増配の株主還元姿勢が特徴です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区東日本橋3-10-6 Daiwa東日本橋ビル
- 公式
- www.nittoc.co.jp
社長プロフィール
私たちは、見えないところにこそ、誠実に技術を提供して、社会から必要とされる企業であり続けます。国土強靱化と防災・減災を通じて、安全で安心な社会づくりに貢献してまいります。
この会社のストーリー
戦後復興期に特殊土木工事の専業会社として設立。日本のインフラ整備の基盤づくりに着手した。
東証に株式を上場し、社会的信用力を高めるとともに事業基盤を拡充。全国展開を加速させた。
エーエヌホールディングス(麻生グループ)の子会社となり、安定した経営基盤のもとで成長戦略を推進。
大規模な法面崩壊や地盤沈下の復旧工事に全社を挙げて取り組み、特殊土木企業としての存在意義を発揮した。
「Next Challenge Stage III」として配当性向40%以上・DX推進・人的資本強化を掲げ、次のステージへ。
TOBにより同じ麻生グループの麻生フオームクリートを完全子会社化。グループシナジーで事業領域を拡大。
注目ポイント
法面保護・地盤改良・防災工事の特殊土木大手。頻発する自然災害に対応する技術力は国家的にも重要で、安定的な需要が見込める防衛的な事業ポートフォリオです。
配当性向40%以上を目標に掲げ、減益局面でも増配を継続する株主還元姿勢が光ります。FY2026/3は1株49円(予想)で過去最高の配当額。高配当銘柄として魅力的です。
自己資本比率60%超、FY2024/3まで無借金経営を維持してきた堅固な財務体質。建設業としては異例の高い財務健全性が経営の安定性と株価の下値支えとなっています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | 20.2% |
| FY2017/3 | 17円 | 30.9% |
| FY2018/3 | 24円 | 37.4% |
| FY2019/3 | 30円 | 46.0% |
| FY2020/3 | 38円 | 48.6% |
| FY2021/3 | 36円 | 42.9% |
| FY2022/3 | 40円 | 50.1% |
| FY2023/3 | 45円 | 53.2% |
| FY2024/3 | 47円 | 64.0% |
| FY2025/3 | 48円 | 83.2% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続増配を実施しており、FY2026/3は1株49円(予想)と過去最高を更新する見通しです。配当性向は40%以上を目標としており、FY2025/3は83.2%と減益の中でも減配せずに増配を継続した点は株主還元への強い姿勢の表れです。配当利回りは約3.9%と魅力的な水準です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3は売上高672億円・営業利益37億円と、前期比で減収減益となりましたが、これは大型工事の端境期による一時的な影響です。FY2026/3は3Q累計で売上高・経常利益ともに前年同期比大幅増となっており、通期予想の売上高760億円・営業利益50億円の達成に向けて順調に進捗しています。
事業ごとの売上・利益
場所打ち杭工事、地盤改良工事、アンカー工事など。ビル・マンション・インフラの基礎を支える主力セグメント。
道路・鉄道沿線の斜面保護工事、落石防護工事、緑化工事。国土強靱化の最前線を担う高収益セグメント。
土壌汚染対策、災害復旧工事、耐震補強工事。近年の災害多発で需要が拡大している成長分野。
建設資材の販売、子会社事業(緑興産、麻生フオームクリート等)。グループシナジーによる収益貢献。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.5% | 6.7% | - |
| FY2022/3 | 11.5% | 6.4% | - |
| FY2023/3 | 10.3% | 6.7% | - |
| FY2024/3 | 10.4% | 5.6% | 6.1% |
| FY2025/3 | 7.4% | 4.2% | 5.5% |
営業利益率は5.5〜7.9%で推移しており、特殊土木の高い技術力を背景に安定した収益性を維持しています。FY2025/3はROE 7.0%に低下しましたが、FY2026/3は営業利益率6.6%への回復が見込まれます。ROEは過去5年平均で約10%と資本効率も良好です。
財務は安全?
自己資本比率は55〜62%で推移し、FY2024/3まで実質無借金経営を維持してきました。FY2025/3に有利子負債7億円が計上されましたが、麻生フオームクリートのTOBに伴うもので財務健全性に影響はありません。BPSも着実に積み上がり、堅固な財務基盤が特徴です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 14.3億円 | -7.0億円 | -17.8億円 | 7.2億円 |
| FY2022/3 | 47.5億円 | -2,300万円 | -17.9億円 | 47.3億円 |
| FY2023/3 | 26.6億円 | -17.9億円 | -21.7億円 | 8.7億円 |
| FY2024/3 | 44.2億円 | -22.9億円 | -19.6億円 | 21.3億円 |
| FY2025/3 | 45.1億円 | -40.0億円 | -19.6億円 | 5.1億円 |
営業キャッシュフローは毎期14〜47億円のプラスを安定的に確保しており、堅実なキャッシュ創出力を示しています。FY2025/3は投資CFが-40億円と大きくなりましたが、これは麻生フオームクリートのTOB(公開買付け)に伴う投資によるものです。フリーキャッシュフローも黒字を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 54.2億円 | 19.2億円 | 35.4% |
| FY2022/3 | 46.3億円 | 13.0億円 | 28.0% |
| FY2023/3 | 54.6億円 | 19.4億円 | 35.4% |
| FY2024/3 | 44.0億円 | 13.3億円 | 30.3% |
| FY2025/3 | 37.6億円 | 13.6億円 | 36.0% |
税引前利益は38〜55億円の水準で推移しており、実効税率は28〜36%とやや幅がありますが、法人税負担は安定的です。FY2026/3は税引前利益50億円への回復を見込んでおり、社会インフラを支える企業としての納税面での貢献も大きいです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 800万円 | 1,196人 | - |
従業員の平均年収は800万円で、建設業界の中でも高水準の給与を維持しています。平均年齢45.5歳とベテラン技術者が多く、専門性の高い特殊土木分野における技術の蓄積を反映しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はエーエヌホールディングス・日特建設社員持株会。
筆頭株主のエーエヌホールディングス(麻生グループ)が57.85%と過半数を保有しており、経営の安定性は極めて高いです。社員持株会(3.23%)と持株協力会(1.19%)を合わせると従業員の保有比率も4.4%に達し、従業員の経営参画意識の高さがうかがえます。浮動株比率は31%と相対的に低く、株価のボラティリティは限定的です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 基礎工事 | 181億円 | 12.3億円 | 6.8% |
| 法面工事 | 215億円 | 15.5億円 | 7.2% |
| 環境・防災工事 | 165億円 | 9.8億円 | 5.9% |
| その他(材料販売等) | 111億円 | 3.1億円 | 2.8% |
法面工事が売上の約32%・利益の約38%を占める最大の収益源です。基礎工事(27%)、環境・防災工事(25%)と3本柱でバランスよく構成されています。法面工事は国土強靱化政策の恩恵を受けやすく、環境・防災工事は気候変動に伴う災害増加で中長期的な成長が期待される分野です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役13名中、女性が2名(15.3%)を占めています。平均勤続年数18.2年と業界トップクラスの定着率を誇り、特殊土木の高い技術力を長期にわたり蓄積しています。連結子会社7社(麻生フオームクリート含む)を統括し、グループ経営を推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 730億円 | — | 672億円 | -7.9% |
| FY2024 | 750億円 | — | 719億円 | -4.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画2023の最終年度(FY2025/3)は、大型工事の端境期により売上高672億円と目標の730億円を下回りました。一方で配当性向は83.2%と目標の40%以上を大幅に達成し、株主還元への強いコミットメントを示しました。FY2026/3は3Q累計で大幅増収増益と回復が鮮明で、次期中計への期待が膨らんでいます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
日特建設のTSRは5年間で168.8%と株主価値を着実に創出していますが、TOPIXの213.4%には及ばないアンダーパフォームとなっています。FY2023〜FY2024にかけて大きく上昇した後、FY2025は業績低迷で伸び悩みました。FY2026/3の業績回復と増配継続が、TSR改善の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 117.3万円 | +17.3万円 | 17.3% |
| FY2022 | 105.6万円 | +5.6万円 | 5.6% |
| FY2023 | 148.1万円 | +48.1万円 | 48.1% |
| FY2024 | 181.8万円 | +81.8万円 | 81.8% |
| FY2025 | 168.8万円 | +68.8万円 | 68.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 15.5倍は建設業界平均(12.8倍)をやや上回りますが、特殊土木専業という高い参入障壁を考慮すると妥当な水準です。配当利回り3.93%は業界平均を上回り、高配当銘柄として個人投資家から注目されています。信用倍率4.10倍と買い長の状態で、株価上昇への期待が反映されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3 第3四半期決算を発表。3Q累計で売上高・経常利益ともに前年同期比大幅増と好調な進捗。
上直人氏が新社長CEOに就任予定(4月1日付)。和田康夫社長は会長に。新体制での成長加速に期待。
同じ麻生グループの麻生フオームクリート(1730)のTOBが成立。子会社化によりグループシナジーを追求。
最新ニュース
日特建設(株) まとめ
ひとめ診断
「見えないところにこそ、誠実に。国土強靱化を支える特殊土木のリーディングカンパニー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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