(株)イチケン1847
ICHIKEN Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
普段よく訪れるショッピングモールやパチンコ店、スーパーマーケットの建物や内装。イチケンはこうした商業施設の建築・改装を手がけるスペシャリストです。バロー(スーパーマーケット)の店舗施工なども多数実績があり、街の商業空間づくりを支えています。マルハングループの店舗建築はもちろん、全国の商業施設で目に見えない形で日常に関わっています。
イチケンは1930年創業の商業施設建築を主力とする総合建設会社です。パチンコホール大手マルハンを筆頭株主(32.27%)に持ち、商業施設の新築・内改装で独自のポジションを確立。2025/03期は売上高990億円・営業利益69億円と過去最高益を更新しました。2026年2月には長期経営計画『ビジョン2035』と新中期経営計画(2026-2028)を策定し、売上高1,100億円・営業利益率7%以上を目指しています。PER 11.7倍・配当利回り2.48%と建設業の中では注目のバリュー株です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区港南二丁目15番1号 品川インターシティA棟
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
商業施設の新築・内改装が主力。パチンコホール、スーパーマーケット、ショッピングセンター等の施工を全国展開。売上構成比97%を占める中核事業。
不動産賃貸・管理事業。高利益率で安定収益を確保する補完事業。売上構成比3%。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2025/03期 | 24.5% | 13.9% | 6.9% |
営業利益率は2023/03期の3.0%を底に、2025/03期には6.9%まで大幅に改善しました。ROEも13.8%と二桁を回復し、建設業界の中では高い資本効率を実現しています。中期経営計画では営業利益率7%以上を目標に掲げており、達成が視野に入っています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025/03期 | 990億円 | 68.7億円 | 47.0億円 | 647.2円 | — |
イチケンの業績は、2023/03期に資材価格高騰の影響で一時的に利益が落ち込んだものの、2024/03期以降は回復基調に入り、2025/03期には売上高990億円・営業利益69億円と過去最高益を更新しました。2026/03期は売上横ばいの990億円・営業利益54億円と保守的な予想ですが、上期時点で上方修正済みであり、通期でも上振れの可能性があります。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建築事業 | 957億円 | 65億円 | 6.8% |
| 不動産事業等 | 33億円 | 4億円 | 12.1% |
建築事業が売上の97%を占める一本足打法の事業構造です。ただし、商業施設の新築から内改装まで幅広く手がけることで受注の安定性を確保しています。不動産事業は利益率12.1%と高収益であり、安定収益の源泉となっています。新中計では片岡工業の子会社化により土木分野への展開も開始しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 41億円 | — | 69億円 | +67.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 900億円 | — | 964億円 | +7.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
イチケンは2026年2月に『ビジョン2035』を策定し、2036年3月期に売上高1,500億円・営業利益率7%以上の長期目標を掲げました。中期経営計画(2026-2028)では売上高1,100億円を目標とし、2025期の990億円から10%成長を計画しています。業績予想の精度は保守的で、上振れ傾向があります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
長期経営計画『ビジョン2035』と新中計(2026-2028)を策定。売上高1,100億円・配当性向40%目標を掲げ、31年ぶり高値を更新。
上期業績を一転増益に上方修正し、通期も増額。配当を年間185円に45円増額(前年140円)。
2026年3月末を基準日とする1株から2株への株式分割を発表。投資しやすさの向上を図る。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2025/3末時点
自己資本比率は50.4%と建設業の中では高水準を維持しています。2024/03期以降は有利子負債が増加していますが、これは片岡工業の買収(26.5億円)や事業拡大に伴う戦略的な借入です。BPS(1株純資産)は3,390円から4,693円へと着実に増加しており、企業価値の向上が確認できます。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2025/03期 | 81.4億円 | ▲13.5億円 | 7,500万円 | 67.9億円 |
2025/03期の営業キャッシュフローは81億円と前年比4.3倍の大幅増加を記録しました。建設業は工事の完成・引渡しのタイミングでCFが大きく変動しますが、着実にキャッシュ創出力が向上しています。投資CFは片岡工業の子会社化に伴うM&A投資を反映しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性は1名(9.0%)で、女性役員比率は今後の改善が期待される分野です。社外取締役比率は54%と過半数を確保し、ガバナンス体制は整備されています。連結子会社は片岡工業の1社のみとシンプルな事業構造です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 805万円 | 687人 | - |
従業員の平均年収は805万円と、建設業界の中では良好な水準です。平均年齢44.1歳・平均勤続年数16.8年と定着率が高く、専門性の高い技術者集団としての基盤が確立されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
イチケンのTSR(株主総利回り)は5年間で274.1%とTOPIX(213.4%)を大幅に上回るパフォーマンスを達成しています。特に2024期以降はマルハンのTOBと好決算を背景に急上昇しました。配当の増額も寄与しており、今後も株主還元強化により高いTSRの維持が期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 8円 | 12.5% |
| 2017/03期 | 9円 | 10.7% |
| 2018/03期 | 80円 | 16.3% |
| 2019/03期 | 80円 | 18.4% |
| 2020/03期 | 90円 | 22.4% |
| 2021/03期 | 90円 | 20.6% |
| 2022/03期 | 100円 | 24.3% |
| 2023/03期 | 100円 | 42.5% |
| 2024/03期 | 110円 | 27.2% |
| 2025/03期 | 140円 | 21.6% |
株主優待制度はありません。
配当は3期連続増配中で、2026/03期は1株185円(予想)と前年比+32%の大幅増配を計画しています。新中期経営計画では配当性向40%程度またはDOE5%以上を掲げ、株主還元を大幅に強化する方針を打ち出しました。配当利回りは3.27%と建設業の中で魅力的な水準です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 178.1万円 | 78.1万円 | 78.1% |
| 2022期 | 170.4万円 | 70.4万円 | 70.4% |
| 2023期 | 172.2万円 | 72.2万円 | 72.2% |
| 2024期 | 242.2万円 | 142.2万円 | 142.2% |
| 2025期 | 274.1万円 | 174.1万円 | 174.1% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 11.7倍は建設業平均(12.5倍)とほぼ同水準ですが、配当利回り3.27%は業界平均を上回る高水準です。PBR 1.20倍とやや高めに見えますが、ROE 13.8%を考慮すると妥当な水準です。信用倍率は472倍と買い残が多く、個人投資家の注目度の高さを示しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2025/03期 | 68.0億円 | 21.0億円 | 30.9% |
税引前利益は2025/03期に68億円まで拡大しました。実効税率は27〜36%の範囲で推移しており、2024/03期は子会社化に伴う税務上の恩恵で26.9%と低下しましたが、概ね安定的です。
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(株)イチケン まとめ
「商業施設建築のプロ集団。マルハンを筆頭株主に持ち、内装から新築まで全国展開するスタンダード上場の建築中堅」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。