1847スタンダード

(株)イチケン

ICHIKEN Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE14.6%
BPS4692.9円
自己資本比率49.1%
FY2025/3 有報データ

商業空間を創造するプロフェッショナル。マルハンの信頼を背に、全国の商業施設を建て続ける建築の匠

進化・躍進 — 商業空間のプロフェッショナルとして社会に貢献する

この会社ってなに?

普段よく訪れるショッピングモールやパチンコ店、スーパーマーケットの建物や内装。イチケンはこうした商業施設の建築・改装を手がけるスペシャリストです。バロー(スーパーマーケット)の店舗施工なども多数実績があり、街の商業空間づくりを支えています。マルハングループの店舗建築はもちろん、全国の商業施設で目に見えない形で日常に関わっています。

イチケンは1930年創業の商業施設建築を主力とする総合建設会社です。パチンコホール大手マルハンを筆頭株主(32.27%)に持ち、商業施設の新築・内改装で独自のポジションを確立。FY2025/3は売上高990億円・営業利益69億円と過去最高益を更新しました。2026年2月には長期経営計画『ビジョン2035』と新中期経営計画(2026-2028)を策定し、売上高1,100億円・営業利益率7%以上を目指しています。PER 11.7倍・配当利回り2.48%と建設業の中では注目のバリュー株です。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都港区港南二丁目15番1号 品川インターシティA棟
公式
www.ichiken.co.jp

社長プロフィール

長谷川 博之
代表取締役社長
堅実経営者
イチケンは商業施設の建築をはじめとして、品質の向上と安全の徹底に努め、クリエイティビティを発揮し、商業空間のプロフェッショナルとしてお客様の期待に応えてまいります。長期ビジョン2035のもと、進化と躍進を続けます。

この会社のストーリー

1930
創業

建築業として創業。以来90年以上にわたり、日本の建設業界で技術を磨き続けてきた。

1963
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に上場し、資本市場からの信頼を獲得。全国展開への基盤を整えた。

2000年代
商業施設建築の専門化

パチンコホール・商業施設の建築に特化し、独自のポジションを確立。マルハンとの関係を深化させた。

2024
マルハンがTOBを実施

筆頭株主マルハンがTOBを実施し持株比率を引き上げ。経営基盤がさらに強固に。同年、片岡工業を子会社化し土木分野にも進出。

2026
ビジョン2035策定

長期経営計画『ビジョン2035』を策定。売上高1,500億円・営業利益率7%以上を掲げ、進化と躍進を宣言。

注目ポイント

3期連続増配&株主還元大幅強化

FY2026/3は年間185円配当(前年比+32%)を予想。新中計で配当性向40%程度・DOE5%以上を掲げ、株主還元を大幅に強化する方針です。

過去最高益を更新する成長力

FY2025/3は営業利益69億円と過去最高益を更新。営業利益率6.9%と収益力が大幅に向上しており、中計目標の7%以上も射程圏内です。

マルハンの後ろ盾と独自ポジション

筆頭株主マルハン(32%)との強固な関係を基盤に、商業施設建築で唯一無二のポジションを確立。安定した受注基盤と成長性を両立しています。

サービスの実績は?

185
1株当たり配当金
FY2026予想
+32.1% YoY
+67.4%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
6.9%
営業利益率
FY2025実績
687
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 140円
安全性
普通
自己資本比率 49.1%(有利子負債は片岡工業買収に伴い増加したが、自己資本比率50.4%と財務健全性は高い)
稼ぐ力
高い
ROE 14.6%
話題性
好評
ポジティブ 62%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
140
方針: 配当性向40%程度またはDOE5%以上(新中計で強化)
1株配当配当性向
FY2016/3812.5%
FY2017/3910.7%
FY2018/38016.3%
FY2019/38018.4%
FY2020/39022.4%
FY2021/39020.6%
FY2022/310024.3%
FY2023/310042.5%
FY2024/311027.2%
FY2025/314021.6%
9期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は3期連続増配中で、FY2026/3は1株185円(予想)と前年比+32%の大幅増配を計画しています。新中期経営計画では配当性向40%程度またはDOE5%以上を掲げ、株主還元を大幅に強化する方針を打ち出しました。配当利回りは3.27%と建設業の中で魅力的な水準です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
14.6%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
6.9%
業界平均
6.4%
自己資本比率下回る
この会社
49.1%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3838億円
FY2023/3881億円
FY2024/3964億円
FY2025/3990億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/341.0億円
FY2025/368.7億円

イチケンの業績は、FY2023/3に資材価格高騰の影響で一時的に利益が落ち込んだものの、FY2024/3以降は回復基調に入り、FY2025/3には売上高990億円・営業利益69億円と過去最高益を更新しました。FY2026/3は売上横ばいの990億円・営業利益54億円と保守的な予想ですが、上期時点で上方修正済みであり、通期でも上振れの可能性があります。

事業ごとの売上・利益

建築事業
957億円96.7%)
不動産事業等
33億円3.3%)
建築事業957億円
利益: 65億円利益率: 6.8%

商業施設の新築・内改装が主力。パチンコホール、スーパーマーケット、ショッピングセンター等の施工を全国展開。売上構成比97%を占める中核事業。

不動産事業等33億円
利益: 4億円利益率: 12.1%

不動産賃貸・管理事業。高利益率で安定収益を確保する補完事業。売上構成比3%。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
14.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/313.6%5.9%-
FY2022/311.6%5.2%-
FY2023/36.3%3.1%-
FY2024/310.2%4.6%4.3%
FY2025/314.6%6.9%6.9%

営業利益率はFY2023/3の3.0%を底に、FY2025/3には6.9%まで大幅に改善しました。ROEも13.8%と二桁を回復し、建設業界の中では高い資本効率を実現しています。中期経営計画では営業利益率7%以上を目標に掲げており、達成が視野に入っています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率49.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
161億円
会社の純資産
341億円

自己資本比率は50.4%と建設業の中では高水準を維持しています。FY2024/3以降は有利子負債が増加していますが、これは片岡工業の買収(26.5億円)や事業拡大に伴う戦略的な借入です。BPS(1株純資産)は3,390円から4,693円へと着実に増加しており、企業価値の向上が確認できます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+81.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-13.5億円
投資CF
借入・返済など
+7,500万円
財務CF
手元に残ったお金
+67.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/35.4億円-6,300万円-8.0億円4.8億円
FY2022/37.6億円-1.4億円-8.0億円6.2億円
FY2023/312.8億円-1.2億円-11.6億円11.6億円
FY2024/318.8億円4.2億円-9.3億円23.0億円
FY2025/381.4億円-13.5億円7,500万円67.9億円

FY2025/3の営業キャッシュフローは81億円と前年比4.3倍の大幅増加を記録しました。建設業は工事の完成・引渡しのタイミングでCFが大きく変動しますが、着実にキャッシュ創出力が向上しています。投資CFは片岡工業の子会社化に伴うM&A投資を反映しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設資材価格の高騰・供給不足リスク
2人手不足・労務費上昇リスク(建設業の2024年問題)
3主要顧客マルハングループへの依存リスク
4大型工事の受注変動リスク
5自然災害・感染症による工事遅延リスク
6法規制の変更リスク(建設業法等)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/346.7億円15.1億円32.4%
FY2022/346.4億円16.5億円35.6%
FY2023/325.9億円8.8億円33.9%
FY2024/340.2億円10.8億円26.9%
FY2025/368.0億円21.0億円30.9%

税引前利益はFY2025/3に68億円まで拡大しました。実効税率は27〜36%の範囲で推移しており、FY2024/3は子会社化に伴う税務上の恩恵で26.9%と低下しましたが、概ね安定的です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
805万円
従業員数
687
平均年齢
44.1歳
平均年収従業員数前年比
当期805万円687-

従業員の平均年収は805万円と、建設業界の中では良好な水準です。平均年齢44.1歳・平均勤続年数16.8年と定着率が高く、専門性の高い技術者集団としての基盤が確立されています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主44%
浮動株56%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関3.4%
事業法人等37%
外国法人等13%
個人その他43.9%
証券会社2.7%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はマルハン・一栄会持株会。

株式会社マルハン(2,342,800株)32.27%
一栄会持株会(263,800株)3.63%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(181,900株)2.5%
BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN(LUXEMBOURG)SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS-DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人 株式会社三井住友銀行)(150,000株)2.06%
原 久美(90,900株)1.25%
竹内 理人(84,500株)1.16%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(81,403株)1.12%
宇藤 秀樹(80,700株)1.11%
THE NOMURA TRUST AND BANKING CO.,LTD. AS THE TRUSTEE OF REPURCHASE AG FUND 2024-09 (LIMITED OT FINANC IN RESALE RSTRCT) (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(76,000株)1.04%
住友不動産株式会社(74,100株)1.02%

筆頭株主はパチンコホール大手のマルハン(32.27%)で、2024年にTOBを実施して持株比率を引き上げました。一栄会持株会(3.63%)は従業員持株会であり、安定株主として機能しています。事業法人の保有比率が37%と高く、住友不動産も1.02%を保有するなど、取引先との信頼関係が株主構成に反映されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億5,900万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建築事業957億円65億円6.8%
不動産事業等33億円4億円12.1%

建築事業が売上の97%を占める一本足打法の事業構造です。ただし、商業施設の新築から内改装まで幅広く手がけることで受注の安定性を確保しています。不動産事業は利益率12.1%と高収益であり、安定収益の源泉となっています。新中計では片岡工業の子会社化により土木分野への展開も開始しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
4,500万円
連結子会社数
1
平均勤続年数(従業員)
16.8

取締役・監査役11名中、女性は1名(9.0%)で、女性役員比率は今後の改善が期待される分野です。社外取締役比率は54%と過半数を確保し、ガバナンス体制は整備されています。連結子会社は片岡工業の1社のみとシンプルな事業構造です。

会社の計画は順調?

A
総合評価
FY2025は期初予想を大幅に上回る過去最高益を達成。新中計の目標はFY2025実績の延長線上にあり、達成可能性が高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2026-2028)
FY2027〜FY2029
売上高: 目標 1,100億円 順調 (990億円 (FY2025))
90%
営業利益率: 目標 7.0%以上 順調 (6.9% (FY2025))
99%
ROE: 目標 10%以上 達成 (13.8% (FY2025))
100%
配当性向: 目標 40%程度 順調 (38.4% (FY2026予))
96%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202541億円69億円+67.4%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024900億円964億円+7.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

イチケンは2026年2月に『ビジョン2035』を策定し、2036年3月期に売上高1,500億円・営業利益率7%以上の長期目標を掲げました。中期経営計画(2026-2028)では売上高1,100億円を目標とし、FY2025の990億円から10%成長を計画しています。業績予想の精度は保守的で、上振れ傾向があります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

イチケンのTSR(株主総利回り)は5年間で274.1%とTOPIX(213.4%)を大幅に上回るパフォーマンスを達成しています。特にFY2024以降はマルハンのTOBと好決算を背景に急上昇しました。配当の増額も寄与しており、今後も株主還元強化により高いTSRの維持が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+174.1%
100万円 →274.1万円
174.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021178.1万円+78.1万円78.1%
FY2022170.4万円+70.4万円70.4%
FY2023172.2万円+72.2万円72.2%
FY2024242.2万円+142.2万円142.2%
FY2025274.1万円+174.1万円174.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残188,900株
売り残400株
信用倍率472.25倍
2/27時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER 11.7倍は建設業平均(12.5倍)とほぼ同水準ですが、配当利回り3.27%は業界平均を上回る高水準です。PBR 1.20倍とやや高めに見えますが、ROE 13.8%を考慮すると妥当な水準です。信用倍率は472倍と買い残が多く、個人投資家の注目度の高さを示しています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
42
前月比 +8.5%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 25%
建設業 100社中 25位
報道のトーン
62%
好意的
32%
中立
6%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
株主還元・配当25%
M&A・経営計画20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月新中計発表

長期経営計画『ビジョン2035』と新中計(2026-2028)を策定。売上高1,100億円・配当性向40%目標を掲げ、31年ぶり高値を更新

2025年10月業績上方修正

上期業績を一転増益に上方修正し、通期も増額。配当を年間185円に45円増額(前年140円)。

2025年11月株式分割発表

2026年3月末を基準日とする1株から2株への株式分割を発表。投資しやすさの向上を図る。

(株)イチケン まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 140円
安全性
普通
自己資本比率 49.1%(有利子負債は片岡工業買収に伴い増加したが、自己資本比率50.4%と財務健全性は高い)
稼ぐ力
高い
ROE 14.6%
話題性
好評
ポジティブ 62%

「商業施設建築のプロ集団。マルハンを筆頭株主に持ち、内装から新築まで全国展開するスタンダード上場の建築中堅」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

建設業」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU