(株)不動テトラ
Fudo Tetra Corporation
最終更新日: 2026年3月24日
テトラポッドで海岸を守り、地盤改良で大地を固める。日本の国土を支える技術者集団
技術と信頼で、安全・安心な社会の実現に貢献する
この会社ってなに?
海岸に並ぶテトラポッドを見たことがあるでしょうか。あの波を弱める消波ブロックを開発・製造しているのが不動テトラです。港湾の護岸工事や河川の堤防強化、地震対策の地盤改良など、私たちの生活を自然災害から守るインフラ整備を担っています。近年は米国にも地盤改良の子会社を設立し、グローバル展開も進めています。
不動テトラは1947年に設立された土木建設会社で、消波ブロック「テトラポッド」で知られています。陸上・海洋の土木事業と地盤改良事業を二本柱とし、国土強靭化・防災インフラに貢献しています。FY2025/3は売上高696億円・営業利益32億円と堅調に推移。中期経営計画(2024〜2026年度)では売上高800億円以上・営業利益率5%以上を長期目標に掲げ、FY2026/3は売上高780億円・営業利益40億円を予想しています。ゴールドマン・サックスが筆頭株主として24.3%を保有し、外国人投資家からの注目度が高い銘柄です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋小網町7番2号 ぺんてるビル
- 公式
- www.fudotetra.co.jp
社長プロフィール
当社は創業以来、土木事業と地盤改良事業を通じて、安全・安心な国土づくりに貢献してまいりました。テトラポッドに代表される消波技術と、独自の地盤改良工法で、自然災害から人々の暮らしを守ることが私たちの使命です。
この会社のストーリー
戦後復興期に不動建設株式会社として設立。土木工事を手がけ、日本のインフラ整備に貢献を開始した。
東京証券取引所に株式を上場。フランスからテトラポッドの技術を導入し、消波ブロック事業を本格化。
不動建設とテトラが合併し、株式会社不動テトラが誕生。土木・地盤改良・ブロックの三事業体制を確立。
地盤改良事業を行う3社の全株式を取得し子会社化。事業基盤の拡大と技術力の強化を推進。
中期経営計画(2024〜2026年度)を策定。売上高800億円以上を目標に掲げ、米国地盤改良子会社での海外展開も加速。
注目ポイント
フランス発祥の消波ブロック「テトラポッド」の日本における製造・施工のパイオニア。津波対策・海岸保全で社会インフラを支えています。
配当を1株60円から90円に大幅増額。配当性向40%を基本方針とし、業績回復に伴う積極的な株主還元が進んでいます。
米国に地盤改良の子会社を設立し、独自工法を武器にグローバル展開を推進。国内の防災需要に加え、海外成長も期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 4円 | 32.8% |
| FY2017/3 | 6円 | 38.4% |
| FY2018/3 | 5円 | 33.5% |
| FY2019/3 | 50円 | 33.3% |
| FY2020/3 | 55円 | 31.5% |
| FY2021/3 | 60円 | 31.2% |
| FY2022/3 | 60円 | 44.4% |
| FY2023/3 | 60円 | 42.2% |
| FY2024/3 | 60円 | 45.5% |
| FY2025/3 | 60円 | 41.3% |
株主優待制度はありません。
配当はFY2021/3〜FY2025/3まで1株60円で据え置かれていましたが、FY2026/3は1株90円と50%の大幅増配を予想しています。配当性向は40%程度を基本方針としており、業績回復に伴い株主還元の強化が進んでいます。配当利回りは2.89%と建設業界の中では魅力的な水準です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
不動テトラの売上高はFY2021/3の723億円からFY2025/3の696億円まで横ばいで推移してきましたが、FY2026/3は780億円と大幅増収を予想しています。営業利益もFY2024/3に一時的に落ち込んだものの、FY2026/3には40億円とFY2021/3の水準を上回る回復が見込まれています。中期経営計画の最終年度として成長軌道への回帰が期待されます。
事業ごとの売上・利益
陸上・海洋の土木工事。港湾護岸、河川堤防、消波ブロック「テトラポッド」の設置工事が主力。売上構成比53%を占める最大セグメント。
独自工法による地盤改良。液状化対策や軟弱地盤対策で業界トップクラスの技術力。米国子会社も展開。売上構成比43%。
テトラポッド等の消波根固ブロックの製造販売。高い利益率が特徴。売上構成比4%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.4% | 5.5% | - |
| FY2022/3 | 6.5% | 4.0% | - |
| FY2023/3 | 9.5% | 3.9% | - |
| FY2024/3 | 8.7% | 3.6% | 3.9% |
| FY2025/3 | 6.3% | 3.4% | 4.6% |
営業利益率はFY2021/3の6.2%から一時3.9%まで低下しましたが、FY2025/3は4.6%に回復しています。FY2026/3は営業利益率5.1%を見込み、中計目標の5%以上を達成する見通しです。ROEは6〜10%の範囲で推移しており、資材高騰の影響が一巡したことで収益性の改善が進んでいます。
財務は安全?
FY2023/3までは実質無借金経営でしたが、FY2024/3から有利子負債が発生し、FY2025/3には293億円まで増加しています。これは地盤改良子会社3社の買収や設備投資による戦略的な借入です。自己資本比率は53.3%と依然として健全な水準を維持しており、BPSは2,263円と着実に増加しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 105億円 | -26.6億円 | -47.5億円 | 77.9億円 |
| FY2022/3 | -10.3億円 | -20.9億円 | 5.0億円 | -31.2億円 |
| FY2023/3 | 5.6億円 | -12.9億円 | 12.0億円 | -7.3億円 |
| FY2024/3 | 70.7億円 | -36.3億円 | -22.6億円 | 34.4億円 |
| FY2025/3 | 6.2億円 | -65.0億円 | 53.3億円 | -58.8億円 |
営業キャッシュフローは年度によって変動が大きく、FY2021/3の104億円からFY2022/3にはマイナスに転じるなど、建設業特有の工事進行に伴う運転資金の変動が見られます。FY2025/3の投資CFは-65億円と大幅に増加しており、これは地盤改良事業の子会社取得やM&Aによるものです。財務CFの+53億円は借入による資金調達を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 47.2億円 | 17.3億円 | 36.6% |
| FY2022/3 | 33.8億円 | 13.2億円 | 39.0% |
| FY2023/3 | 34.6億円 | 12.9億円 | 37.4% |
| FY2024/3 | 29.5億円 | 9.4億円 | 31.8% |
| FY2025/3 | 33.7億円 | 11.6億円 | 34.6% |
税引前利益はFY2024/3に29億円まで落ち込みましたが、FY2026/3には40億円まで回復する見込みです。実効税率は31〜39%の範囲で推移しており、概ね法定実効税率に近い水準で安定しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 744万円 | 992人 | - |
従業員の平均年収は744万円で、建設業界の中では平均的な給与水準です。平均年齢46歳・平均勤続年数19.3年と定着率が高く、専門性の高い技術者が長期にわたって活躍している環境がうかがえます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主は不動テトラ社員持株会氏・不動テトラ協力会社持株会氏。
筆頭株主はゴールドマン・サックス・インターナショナル(24.29%)で、外国人投資家の存在感が極めて大きい株主構成です。日本製鉄・日鉄鉱業といった日本製鉄グループが合計4.89%を保有し、歴史的な取引関係を反映しています。協力会社持株会(2.72%)と社員持株会(1.25%)も安定株主として機能しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 土木事業 | 371億円 | 18.5億円 | 5.0% |
| 地盤改良事業 | 296億円 | 15.2億円 | 5.1% |
| ブロック事業 | 26億円 | 2.8億円 | 10.8% |
土木事業が売上の53%を占める最大セグメントで、地盤改良事業(43%)と合わせて96%を構成しています。ブロック事業は規模は小さいものの利益率10.8%と最も高い収益性を誇ります。地盤改良事業は独自工法の強みを活かし、米国展開も進めるなど成長余地があります。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名中、女性が2名(22.2%)を占め、建設業界としては比較的高い女性比率を実現しています。7社の連結子会社を統括し、平均勤続年数19.3年と高い定着率が技術力の蓄積に貢献しています。2026年2月には架空発注事案に関して役員報酬の減額処分を発表するなど、ガバナンス強化にも取り組んでいます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 715億円 | — | 696億円 | -2.7% |
| FY2024 | 730億円 | — | 679億円 | -6.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
不動テトラは中期経営計画(2024〜2026年度)で売上高800億円以上・営業利益率5%以上を目標に掲げています。FY2025実績は売上高696億円・営業利益率4.6%と目標には未達ですが、FY2026/3予想の売上高780億円・営業利益率5.1%が実現すれば目標に大きく近づく水準です。Q3決算での上方修正は達成への期待を高めています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
不動テトラのTSRは5年間で196.8%と堅調に推移していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスです。ただし、FY2024からFY2025にかけて急速にキャッチアップしており、好決算・増配トレンドが続けばTOPIXを上回る可能性があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 154.8万円 | +54.8万円 | 54.8% |
| FY2022 | 128.0万円 | +28.0万円 | 28.0% |
| FY2023 | 141.2万円 | +41.2万円 | 41.2% |
| FY2024 | 179.3万円 | +79.3万円 | 79.3% |
| FY2025 | 196.8万円 | +96.8万円 | 96.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 17.8倍・PBR 1.38倍と建設業の業界平均(PER 12.5倍・PBR 1.1倍)を上回る水準にあり、好決算・増配を受けた株価上昇によりバリュエーションが切り上がっています。信用倍率は1.63倍と買い優勢。配当利回り2.89%は業界平均を上回っており、増配が続けば更なる見直し余地があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3第3四半期決算で経常利益が前年同期比2.0倍に急拡大。通期予想を上方修正し、配当も20円増額の90円に。
架空発注事案に関し役員報酬の減額処分を発表。ガバナンス強化への取り組みを表明。
FY2026/3上期の経常利益が3.7倍増益で着地。土木・地盤改良の両事業が好調。
最新ニュース
(株)不動テトラ まとめ
ひとめ診断
「テトラポッドの会社。陸上・海洋土木と地盤改良の二本柱で、国土を守るプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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