1904スタンダード

大成温調(株)

TAISEI ONCHO CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE8.6%
BPS4566.0円
自己資本比率52.7%
FY2025/3 有報データ

空気と水のプロフェッショナル。見えないところで快適な暮らしを支える総合設備企業

LIVZON — 総合設備のプロフェッショナルグループとして、快適な社会の実現に貢献する

この会社ってなに?

皆さんが普段利用するオフィスビルや病院、ショッピングモールの空調や給排水設備。これらの快適な室内環境を支えているのが大成温調のような設備工事会社です。エアコンの効いた快適なオフィス、清潔な病院の水回り、大型商業施設の換気システムなど、目に見えないところで私たちの生活を支えています。近年はデータセンターの空調設備需要も拡大中です。

大成温調は1952年設立の総合設備工事会社で、空気調和・給排水衛生・電気設備の設計・施工管理を主力としています。ブランドスローガン「LIVZON」のもと、オフィスビル・病院・商業施設など幅広い建物の設備工事を手がけます。FY2025/3は売上高625億円・営業利益31億円と過去最高水準を記録。中期経営計画「LIVZON DREAM 2030」に基づき、米国ハワイ・ベトナムなど海外事業にも進出しています。PER 17.6倍・PBR 1.14倍で、4期連続増配と株主優待(QUOカード)も魅力です。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都品川区大井一丁目49番10号 大成温調ビル
公式
www.taisei-oncho.co.jp

社長プロフィール

水谷 憲一
代表取締役 社長執行役員
堅実改革者
大成温調グループは「LIVZON」のブランドスローガンのもと、空気調和・給排水衛生・電気設備の設計・施工管理を通じて、快適で安全な室内環境を創造しています。社会インフラを支える総合設備のプロフェッショナルとして、サステナブルな未来の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1952
大成温調株式会社 設立

空気調和・給排水衛生設備の設計施工会社として設立。戦後の建設ラッシュの中、快適な室内環境づくりを担う。

1991
東京証券取引所に上場

JASDAQ市場(現スタンダード市場)に株式を上場。事業基盤の強化と信用力の向上を図る。

2020
新ブランド「LIVZON」始動

創業80周年を記念し、新ブランドスローガン「LIVZON」を発表。総合設備のプロフェッショナルグループへの変革を宣言。

2021
アドバンテッジアドバイザーズと事業提携

経営改革パートナーとしてアドバンテッジアドバイザーズと提携。ガバナンス強化と企業価値向上を推進。

2023
ウッドテックをグループ会社化

木造建築事業を手がけるウッドテックを子会社化。建築事業への本格参入で事業領域を拡大。

2025
過去最高益を達成・還元方針改定

FY2025/3に営業利益31億円で過去最高を更新。DOE 3%基準への配当方針改定で株主還元を強化。

注目ポイント

4期連続増配&利回り3.35%

FY2026/3予想配当は174円と4期連続増配。DOE 3%基準への方針変更で安定的な還元が期待できます。QUOカードの株主優待も魅力的です。

中計を前倒し達成する実行力

中期経営計画の営業利益目標25億円に対し31億円で大幅超過達成。業績予想も2期連続で上振れしており、経営の実行力に対する信頼が厚い企業です。

データセンター・脱炭素で追い風

データセンター建設ラッシュに伴う空調設備需要の拡大や、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)対応など、脱炭素社会への移行が設備工事業界の追い風となっています。

サービスの実績は?

174
1株当たり配当金
FY2026予想
+31.8% YoY
+2.4%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+3.3%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
784
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 132円
安全性
安定
自己資本比率 52.7%(FY2023/3まで実質無借金経営。FY2024/3以降の有利子負債増加は成長投資(M&A等)に伴う戦略的な借入)
稼ぐ力
普通
ROE 8.6%(営業利益率5.0%は設備工事業界では高水準。受注利益率の改善が継続中)
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
132
方針: DOE 3%を基準とした安定配当方針
1株配当配当性向
FY2016/31819.9%
FY2017/34615.3%
FY2018/34615.8%
FY2019/37080.8%
FY2020/37031.0%
FY2021/37241.3%
FY2022/37650.0%
FY2023/38233.3%
FY2024/312838.1%
FY2025/313232.3%
9期連続増配
株主優待
あり
オリジナルQUOカード(4,000円相当〜)
必要株数300株以上(約156万円)
金額相当4,000円〜8,000円相当
権利確定月3月・9月

配当はFY2021/3の72円からFY2026/3予想の174円へと4期連続増配で約2.4倍に増加しました。2025年5月に配当方針をDOE 3%基準に改定し、株主還元を強化しています。配当利回りは3.35%と建設業界でも高水準です。加えて、株主優待としてQUOカードが贈呈される点も個人投資家にとって魅力的です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.6%
業界平均
9.1%
営業利益率下回る
この会社
5.0%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
52.7%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3492億円
FY2023/3465億円
FY2024/3611億円
FY2025/3625億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/330.1億円
FY2025/331.1億円

大成温調の業績は、FY2024/3に売上高610億円・営業利益30億円と大幅増収増益を達成し、FY2025/3も売上高625億円・営業利益31億円と過去最高を更新しました。FY2023/3は一時的に減収となりましたが、大型案件の獲得とグループ会社ウッドテックの連結効果により急回復しています。FY2026/3は売上高602億円・営業利益27億円と保守的な予想ですが、受注残高の水準から上振れの可能性もあります。

事業ごとの売上・利益

設備工事事業(日本)
504億円80.6%)
建築事業
58億円9.3%)
設備工事事業(海外)
63億円10.1%)
設備工事事業(日本)504億円
利益: 24.5億円利益率: 4.9%

空気調和・給排水衛生・電気設備の設計・施工管理が主力。オフィスビル・病院・商業施設・データセンター向けの設備工事を手がける。売上構成比約81%を占める最大セグメント。

建築事業58億円
利益: 3.2億円利益率: 5.5%

建築一式工事の設計・施工。グループ会社ウッドテックの木造建築事業も含む。FY2024/3からの連結効果で貢献。

設備工事事業(海外)63億円
利益: 3.4億円利益率: 5.4%

米国ハワイ・ベトナムでの空調設備工事。現地の建設需要を取り込み成長中。売上構成比約10%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/34.1%2.8%-
FY2022/34.3%2.4%-
FY2023/35.0%3.6%-
FY2024/38.1%4.3%4.9%
FY2025/38.6%5.4%5.0%

営業利益率は2.7%から5.0%へと着実に改善しており、受注利益率の向上と原価管理の徹底が奏功しています。ROEもFY2021/3の4.7%からFY2025/3には9.0%まで上昇し、資本効率が大幅に改善しました。空調・衛生設備業界の平均PBRが0.8倍程度の中、同社は1.14倍と市場からの評価も高まっています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率52.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
108億円
会社の純資産
276億円

自己資本比率は56〜61%と業界内でも高水準の財務健全性を維持しています。FY2023/3まで無借金経営でしたが、FY2024/3以降は成長投資のために有利子負債を活用し始めました。BPSは3,671円から4,566円へ着実に増加しており、内部留保の蓄積による財務基盤の強化が進んでいます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+5.6億円
営業CF
投資に使ったお金
-1.1億円
投資CF
借入・返済など
+11.4億円
財務CF
手元に残ったお金
+4.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/375.0億円-22.1億円-5.0億円52.9億円
FY2022/3-5.3億円4,300万円-8.8億円-4.9億円
FY2023/37.2億円-2.4億円-13.8億円4.8億円
FY2024/330.1億円-7.7億円-32.3億円22.4億円
FY2025/35.6億円-1.1億円11.4億円4.5億円

営業キャッシュフローは年度によって変動が大きいものの、FY2021/3には75億円、FY2024/3には30億円の営業CFを創出しています。建設業の特性上、工事の進捗や入金タイミングにより変動しやすい構造です。FY2025/3の財務CFがプラスに転じたのは、成長投資に向けた借入の増加によるものです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設業界の受注環境の変動リスク(公共投資・民間設備投資の動向)
2人手不足・技術者確保リスク(建設業界全体の課題)
3資材価格・エネルギーコストの上昇リスク
4海外事業(米国ハワイ・ベトナム)の為替・カントリーリスク
5大型工事案件の進捗遅延・工事損失リスク
6情報セキュリティリスク(サイバー攻撃等)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/314.5億円3.1億円21.3%
FY2022/317.0億円7.3億円42.7%
FY2023/320.0億円5.3億円26.5%
FY2024/330.9億円11.2億円36.4%
FY2025/334.8億円10.0億円28.6%

税引前利益はFY2021/3の14億円からFY2025/3には35億円へと約2.4倍に拡大しています。実効税率は21〜43%と年度によって幅がありますが、FY2022/3の高税率は一時的な税務調整によるものです。FY2026/3は税引前利益27億円を見込んでおり、安定した納税額が予想されます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
726万円
従業員数
784
平均年齢
42.6歳
平均年収従業員数前年比
当期726万円784-

従業員の平均年収は726万円で、設備工事業界の中では標準的な水準です。平均年齢42.6歳・平均勤続年数17.4年と定着率が高く、専門性の高い技術者が長期にわたり活躍しています。健康経営優良法人2026にも認定されるなど、働きやすい環境づくりにも注力しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主40.9%
浮動株59.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関13.2%
事業法人等15%
外国法人等1.1%
個人その他70.6%
証券会社0.1%

経営者・創業家が12.7%を保有するオーナー経営企業です。 安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は大成温調従業員持株会氏・水谷氏・アクアウェッジ。

アクアウェッジ株式会社(993,000株)16.26%
大成温調取引先持株会(508,000株)8.32%
一般財団法人大成温調奨学財団(334,000株)5.48%
大成温調従業員持株会(157,000株)2.58%
水谷 日出夫(111,000株)1.82%
河村 和平(89,000株)1.46%
東テク株式会社(70,000株)1.16%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(60,000株)1%
河村 昌平(59,000株)1%
和田 ふみ子(50,000株)0.82%
株式会社オーテック(50,000株)0.82%

筆頭株主のアクアウェッジ(16.26%)は、アドバンテッジアドバイザーズ系のファンドで大成温調の経営パートナー的存在です。取引先持株会(8.32%)と奨学財団(5.48%)、従業員持株会(2.58%)を合わせると、関連安定株主で約33%を占めています。水谷日出夫氏(1.82%)は創業家関係者とみられ、オーナー系企業としての安定した株主構成が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億9,054万円
取締役7名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
設備工事事業(日本)504億円24.5億円4.9%
建築事業58億円3.2億円5.5%
設備工事事業(海外)63億円3.4億円5.4%

設備工事事業(日本)が売上の約81%を占める主力セグメントで、空調・給排水衛生設備の設計・施工管理が中核です。建築事業はグループ会社ウッドテックの連結効果で拡大しており、海外事業(ハワイ・ベトナム)も成長ドライバーとして期待されています。全セグメントで黒字を確保しており、安定した収益構造が特徴です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
4,500万円
連結子会社数
7
平均勤続年数(従業員)
17.4
臨時従業員数
177

取締役・監査等委員11名中、女性が2名(18.2%)を占めています。監査等委員会設置会社として適切なガバナンス体制を構築しています。平均勤続年数17.4年と定着率が非常に高く、7社の連結子会社を含むグループ経営において、専門技術を持つ人材の継続的な育成が行われています。

会社の計画は順調?

S
総合評価
中期経営計画の主要KPIをすべて達成・前倒し達成。営業利益は目標25億円に対し31億円と大幅超過。業績予想も2期連続で上振れ着地しており、経営の実行力が高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 1st Stage」
FY2023〜FY2025
営業利益: 目標 25億円 前倒し達成 (31.2億円 (FY2025))
100%
ROE: 目標 8%以上 達成 (9.0% (FY2025))
100%
DOE: 目標 3% 達成 (3.0% (FY2026方針))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025570億円625億円+9.6%
FY2024515億円611億円+18.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

大成温調は「LIVZON DREAM 2030」の第1ステージとしてFY2023〜FY2025の3カ年計画を策定し、営業利益25億円・ROE 8%以上を目標としていました。FY2025/3の実績は営業利益31億円・ROE 9.0%と大幅に目標を超過達成しており、計画の実行力に対する市場の信頼が高まっています。長期ビジョン「LIVZON DREAM 2030」に向けた次のステージも注目されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

大成温調のTSRは5年間で251.2%と、TOPIXの126.5%を大幅にアウトパフォームしています。特にFY2024には288.5%と株価が大きく上昇し、業績拡大と株主還元強化が市場に評価されました。中長期的に見ても、設備工事銘柄としては際立つリターンを実現しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+151.2%
100万円 →251.2万円
151.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021127.4万円+27.4万円27.4%
FY2022125.1万円+25.1万円25.1%
FY2023132.3万円+32.3万円32.3%
FY2024288.5万円+188.5万円188.5%
FY2025251.2万円+151.2万円151.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残56,700株
売り残6,500株
信用倍率8.72倍
3/13時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER 17.6倍・PBR 1.14倍は空調・衛生設備業界の平均(PBR 0.8倍程度)を上回っており、市場が同社の成長性と資本効率改善を評価していることがわかります。配当利回り3.35%は業界平均を上回る高水準です。信用買残が56,700株と多く、個人投資家の買い意欲が旺盛な状況です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
35
前月比 +8.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
建設業 130社中 50位
報道のトーン
50%
好意的
42%
中立
8%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
株主還元・配当25%
人材・働き方改革20%
その他15%

最近の出来事

2026年3月親会社決算開示

親会社等(アクアウェッジ)の決算に関するお知らせを開示。グループガバナンスの透明性を確保。

2025年5月還元方針改定

配当方針をDOE 3%基準に改定。株主優待制度も見直し、還元強化を明確に打ち出した。

2025年5月過去最高益

FY2025/3決算で売上高625億円・営業利益31億円と過去最高水準を記録。受注利益率の改善が寄与。

大成温調(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 132円
安全性
安定
自己資本比率 52.7%(FY2023/3まで実質無借金経営。FY2024/3以降の有利子負債増加は成長投資(M&A等)に伴う戦略的な借入)
稼ぐ力
普通
ROE 8.6%(営業利益率5.0%は設備工事業界では高水準。受注利益率の改善が継続中)
話題性
好評
ポジティブ 50%

「空調・給排水のプロフェッショナル集団。快適な空間づくりで社会を支えるスタンダード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU