1434スタンダード

JESCOホールディングス(株)

JESCO Holdings,Inc.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE14.2%
BPS1077.6円
自己資本比率42.4%
FY2025/3 有報データ

電気・通信インフラのプロ集団。日本の技術力を世界に届け、安心できる社会をつくる企業

JESCO VISION 2035 — 2035年に売上高500億円・営業利益50億円を達成し、グローバルEPCグループとして成長する

この会社ってなに?

街中の信号機や道路照明、オフィスビルの電気設備、通信基地局の工事など、私たちの暮らしに欠かせないインフラを支えているのがJESCOグループです。ベトナムでは国際空港の電気設備工事も手がけており、日本の技術力を海外に展開しています。再生可能エネルギー関連の工事にも積極的で、太陽光発電所やデータセンターの電気設備も施工しています。

JESCOホールディングスは1970年創業の独立系電気・通信設備工事会社で、国内外のEPC(設計・調達・施工)事業を展開しています。2025年8月期は売上高191億円(前年比+28.8%)、営業利益17億円と過去最高を更新。中期経営計画「JESCO VISION 2035」のもと、M&Aによる国内事業拡大とベトナム・ASEAN市場での海外展開を加速しています。PER 11.7倍と成長性に対して割安感があり、4期連続増配中の注目銘柄です。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
8月
本社
東京都港区赤坂4丁目8番18号 赤坂JEBL 3階
公式
www.jesco.co.jp

社長プロフィール

唐澤 光子
代表取締役社長
挑戦的経営者
「安心して暮らせる社会づくり」に貢献するため、FOR SAFETY FOR SOCIETYの理念のもと、電気・通信インフラの整備を通じて国内外の社会発展に貢献してまいります。技術者一人ひとりの力を最大限に活かし、グローバルに成長する企業を目指します。

この会社のストーリー

1970
JESCOグループ創業

電気設備工事会社として創業。国内の電気・通信インフラ整備に携わり、技術力を蓄積してきた。

2006
ベトナム事業進出

ベトナムに現地法人を設立し、海外EPC事業に本格参入。日系企業の工場建設を皮切りに事業を拡大した。

2015
東証二部上場

JESCOホールディングスとして東証二部に上場。公開価格540円、初値569円でスタートした。

2022
マグナ通信工業を買収

発電プラントの電気工事やメンテナンスを手がけるマグナ通信工業を買収し、事業領域を拡大した。

2024
ベトナム国際空港案件受注

ベトナムのロンタイン国際空港の電気設備施工管理を受注。JESCOの海外事業の飛躍的な成長のきっかけとなった。

2025
JESCO VISION 2035始動

2035年に売上高500億円を目指す長期ビジョンを発表。M&Aによる国内事業拡大とグローバル展開を加速する。

注目ポイント

過去最高益を連続更新する成長力

FY2025/8は売上高191億円・営業利益17億円と過去最高を更新。国内EPC事業とベトナム事業の両輪で高成長を実現しています。中期計画では250億円を目指します。

ベトナム・ASEANでの海外展開

ベトナムのロンタイン国際空港の電気設備施工管理を受注するなど、海外での大型案件の実績が豊富。日本の電気工事技術を世界に展開する成長ストーリーが魅力です。

4期連続増配と無借金経営

有利子負債ゼロの健全な財務基盤を持ちながら4期連続の増配を実現。FY2026/8は1株48円の配当を予想し、配当利回り2.59%と成長株としては高水準です。

サービスの実績は?

48
1株当たり配当金
FY2026予想
+20.0% YoY
+28.8%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+50.6%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
250億円
中計売上高目標
FY2028/8(3年後)

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 40円
安全性
普通
自己資本比率 42.4%(有利子負債ゼロの無借金経営で財務健全性は極めて高い)
稼ぐ力
高い
ROE 14.2%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
40
方針: 安定配当を基本とし、業績に応じた利益還元
1株配当配当性向
FY2016/3819.9%
FY2017/3948.0%
FY2018/3105.8%
FY2019/311-
FY2020/31531.3%
FY2021/31420.0%
FY2022/31519.6%
FY2023/33017.2%
FY2024/33020.4%
FY2025/34025.8%
4期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は4期連続増配を達成しており、FY2026/8は1株48円(予想)と過去最高を更新見込みです。配当性向は20〜30%と余裕があり、今後も業績成長に伴う増配が期待できます。FY2023/8に14円から30円へと大幅増配を実施した実績も注目ポイントです。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
14.2%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
9.0%
業界平均
6.4%
自己資本比率下回る
この会社
42.4%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3104億円
FY2023/3111億円
FY2024/3148億円
FY2025/3191億円
営業利益
FY2022/37.8億円
FY2023/34.3億円
FY2024/311.4億円
FY2025/317.2億円

JESCOホールディングスの業績は、国内EPC事業の拡大とベトナム事業の好調により、FY2025/8で売上高191億円・営業利益17億円と過去最高を更新しました。FY2023/8は営業利益が一時的に減少しましたが、純利益は子会社関連の特別利益により大幅増加。FY2026/8は売上高200億円・営業利益18億円を予想し、成長トレンドの継続が見込まれています

事業ごとの売上・利益

国内EPC事業
116億円60.7%)
海外EPC事業
65億円34.0%)
その他事業
10億円5.2%)
国内EPC事業116億円
利益: 10.4億円利益率: 9.0%

電気設備・通信設備の設計・調達・施工を行う主力セグメント。JESCOネットワークシステム、JESCOエコシステムなどグループ5社で構成。再エネ・データセンター向けが成長ドライバー。売上構成比約61%。

海外EPC事業65億円
利益: 6.0億円利益率: 9.2%

ベトナムを中心としたASEAN地域での電気設備工事。ロンタイン国際空港などの大型案件を受注。日系企業の工場建設に加え、現地政府プロジェクトにも参画。売上構成比約34%。

その他事業10億円
利益: 1.3億円利益率: 13.0%

不動産賃貸事業やコンサルティング事業。安定的な収益基盤として機能。売上構成比約5%。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
14.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/310.6%2.8%3.2%
FY2017/34.7%1.4%3.5%
FY2018/330.0%10.8%1.8%
FY2019/3-3.6%-1.4%-0.8%
FY2020/38.7%3.1%3.8%
FY2021/311.6%3.9%6.0%
FY2022/310.7%3.8%7.5%
FY2023/318.1%7.0%3.8%
FY2024/315.0%5.7%7.7%
FY2025/314.2%6.1%9.0%

営業利益率は6.0%から9.0%へと着実に改善しており、建設業界の中でも高い収益性を実現しています。ROEは10〜18%で推移し、資本効率の良い経営が行われています。FY2023/8のROE 18.1%は特別利益の影響が大きいですが、本業ベースでも営業利益率の改善トレンドが続いています

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率42.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
75.6億円

総資産はFY2021/8の約118億円からFY2025/8には約176億円まで拡大しています。特筆すべきは有利子負債ゼロの無借金経営を維持しながら成長を実現している点です。自己資本比率も32%から42%へと改善しており、財務健全性と成長の両立が図られています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+9.0億円
営業CF
投資に使ったお金
+1,700万円
投資CF
借入・返済など
-2.1億円
財務CF
手元に残ったお金
+9.1億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/3-4.7億円-16.5億円19.0億円-21.2億円
FY2017/34.5億円2.2億円-8.4億円6.7億円
FY2018/3-2.4億円22.9億円-11.7億円20.5億円
FY2019/35.3億円-1.7億円-5.8億円3.6億円
FY2020/3-1.5億円-16.9億円16.1億円-18.4億円
FY2021/311.6億円-23.9億円15.5億円-12.3億円
FY2022/37.0億円-1.9億円-2.4億円5.1億円
FY2023/3-24.0億円26.9億円4.7億円2.9億円
FY2024/3-8.5億円16.8億円-7.6億円8.3億円
FY2025/39.0億円1,700万円-2.1億円9.1億円

営業キャッシュフローはFY2023〜2024に一時的にマイナスとなりましたが、大型工事の売掛金回収サイクルの影響によるものです。FY2025/8には9億円の営業CFを回復しました。投資CFのプラスは子会社株式の売却益等を含みます。FY2025/8のFCFは9億円とキャッシュ創出力が向上しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1国内建設市場の景気変動リスク(公共投資・民間設備投資の変動)
2技術者・施工管理者の人材不足リスク
3海外事業(特にベトナム)の為替変動・政情リスク
4M&Aに伴うのれん減損リスク
5建設資材・人件費の高騰リスク
6大型プロジェクトの工期遅延・採算悪化リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/32.7億円2,600万円9.5%
FY2017/32.5億円1.3億円52.6%
FY2018/31.5億円0円0.0%
FY2019/3-8,200万円0円-
FY2020/33.9億円7,600万円19.5%
FY2021/36.0億円1.4億円23.0%
FY2022/37.3億円2.1億円29.5%
FY2023/35.0億円0円0.0%
FY2024/312.1億円2.0億円16.6%
FY2025/316.9億円6.2億円36.4%

税引前利益はFY2025/8に約17億円と過去最高に到達しました。FY2023/8の実効税率0.0%は繰延税金資産の計上や特別利益の影響によるものです。FY2025/8以降は36〜39%の正常な実効税率に戻っています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
650万円
従業員数
350
平均年齢
42歳
平均年収従業員数前年比
FY2025/8650万円350-

従業員の平均年収は約650万円で、建設・電気設備工事業界の中では標準的な水準です。技術者確保に向けたM&Aによる規模拡大と人材育成プログラム「JESCOアカデミー」の運営を通じて、技術者の育成と定着に注力しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主38.4%
浮動株61.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関5%
事業法人等28%
外国法人等5%
個人その他58%
証券会社4%

日本コムシスが筆頭株主として18.4%を保有し、経営基盤は安定。従業員・取引先持株会も合計5.8%を保有しており、関係者の参画意識が高い。

日本コムシス株式会社(1,280,000株)18.41%
京セラコミュニケーションシステム株式会社(400,000株)6.09%
JESCO従業員持株会(237,000株)3.62%
唐澤光子(170,000株)2.6%
JESCO取引先持株会(151,000株)2.18%
松下彰利(149,000株)2.15%
西武信用金庫(130,000株)1.87%
DAIWA CM SINGAPORE LTD.(100,000株)1.44%

筆頭株主の日本コムシス(18.41%)は通信工事大手で、事業パートナーとしての安定株主です。京セラコミュニケーションシステム(6.09%)も事業法人として上位に名を連ねます。代表取締役の唐澤光子氏が2.60%を保有しており、経営者と株主の利害が一致した体制です。従業員・取引先持株会が合計5.8%を保有し、関係者の帰属意識の高さがうかがえます。

会社の公式開示情報

役員報酬

5,800万円
取締役2名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
国内EPC事業116億円10.4億円9.0%
海外EPC事業65億円6.0億円9.2%
その他事業10億円1.3億円13.0%

国内EPC事業が売上の約61%を占める最大セグメントで、海外EPC事業(34%)が続きます。注目すべきは海外事業の高い利益率(9.2%)で、ベトナムでの大型空港案件などが寄与しています。中期経営計画では国内事業比率を70%に引き上げる方針で、M&Aによる同業者2〜3社の買収を計画しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 1名(12.5% 男性 7
13%
88%
監査報酬
2,000万円
連結子会社数
12
設備投資額
3.0億円
平均勤続年数(従業員)
12
臨時従業員数
200

代表取締役社長に女性(唐澤光子氏)が就任しており、女性活躍推進の先進的な取り組みが特徴です。12社の連結子会社を統括するグループ経営で、国内外のEPC事業を展開しています。人材育成機関「JESCOアカデミー」を設立し、技術者の育成と組織力強化に注力しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
過去2期連続で期初予想を上回る実績を達成。中期経営計画の初年度としてM&A推進と増配を計画通り実行しており、達成可能性は高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(JESCO VISION 2035)
FY2026/8〜FY2028/8
売上高: 目標 250億円 順調 (191億円 (FY2025/8))
76.3%
営業利益: 目標 25億円 やや遅れ (17億円 (FY2025/8))
68.8%
国内売上高比率: 目標 70% 順調 (61% (FY2025/8))
87.1%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/8180億円191億円+6.1%
FY2024/8140億円148億円+5.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

JESCOホールディングスは「JESCO VISION 2035」のもと、FY2028/8に売上高250億円・営業利益25億円を目標に掲げています。長期ビジョンとしてFY2035/8には売上高500億円・営業利益50億円を目指しています。M&Aによる国内EPC事業の拡大が成長の鍵で、技術者確保に向けた同業者の買収を2〜3社計画しています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

JESCOのTSRは5年間で295%とTOPIX(213%)を大幅にアウトパフォームしています。特にFY2025/8は業績の過去最高更新とベトナム大型案件の受注が株価を押し上げ、TSRが大幅に改善しました。中期経営計画の達成と増配の継続により、今後もTSR改善が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+195.0%
100万円 →295.0万円
195.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021100.0万円+0.0万円0.0%
FY2022112.0万円+12.0万円12.0%
FY2023118.0万円+18.0万円18.0%
FY2024155.0万円+55.0万円55.0%
FY2025295.0万円+195.0万円195.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残216,400株
売り残5,900株
信用倍率36.68倍
3/21時点
今後の予定
2026年8月期 中間決算発表2026年4月13日(予定)
定時株主総会2025年11月下旬(予定)

JESCOの株価指標は、PER 11.7倍と業界平均(12.5倍)をやや下回る水準にあり、成長性を考慮すると割安感があります。PBRは1.72倍と業界平均を上回りますが、ROE 14%超の高い資本効率が背景にあります。信用買残が多く、投資家の期待が高い銘柄と言えます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
35
前月比 +8.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
建設業 120社中 48位
報道のトーン
60%
好意的
32%
中立
8%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
M&A・事業拡大30%
海外事業・ベトナム20%
その他15%

最近の出来事

2026年1月1Q大幅増益

2026年8月期1Qは営業利益112.4%増と大幅な増益を達成。通期計画に対する高い進捗率が好感された。

2025年8月中期経営計画発表

「JESCO VISION 2035」を掲げ、2028年度に売上高250億円・営業利益25億円の目標を設定。M&Aによる国内強化が柱。

2025年10月過去最高益

FY2025/8通期決算で売上高191億円・営業利益17億円と過去最高を更新。ベトナム事業と国内EPC事業がともに好調。

JESCOホールディングス(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 40円
安全性
普通
自己資本比率 42.4%(有利子負債ゼロの無借金経営で財務健全性は極めて高い)
稼ぐ力
高い
ROE 14.2%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「電気・通信設備工事のプロ集団。国内外のインフラを支えるスタンダード上場の成長企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU