1897スタンダード

金下建設(株)

The Kaneshita Construction Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE1.2%
BPS9241.2円
自己資本比率66.6%
FY2025/3 有報データ

日本三景・天橋立の地から、北近畿のインフラを70年以上守り続ける無借金ゼネコン

地域社会の発展に貢献する総合建設企業を目指す

この会社ってなに?

地元の道路や橋、トンネル、公共施設の建設を手がけており、北近畿エリアに住む人々の暮らしを支えるインフラの多くに金下建設が関わっています。また、アスファルト製品の製造販売や産業廃棄物のリサイクル、さらには回転寿司店の運営や太陽光発電事業など、建設業にとどまらない多角的な事業を展開しています。

金下建設は1951年に京都府宮津市で設立された総合建設会社です。北近畿エリアを地盤に、土木・道路舗装を中心とした官公需に強みを持ち、近年は民間建築部門の拡充にも注力しています。FY2025/12期は売上高88億円・営業利益1億円と工事端境期の影響を受けましたが、FY2026/12期は売上高105億円への回復を見込んでいます。PBR 0.35倍と極めて割安な水準にあり、自己資本比率82%超・無借金経営という盤石な財務基盤が特徴です。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
12月
本社
京都府宮津市字須津471番地の1
公式
www.kaneshita.co.jp

社長プロフィール

金下 昌司
代表取締役社長
地域密着型経営者
地域社会の発展に貢献するため、安全で高品質な建設サービスを提供し続けてまいります。北近畿の豊かな自然と共生しながら、持続可能なインフラ整備を通じて地域の未来を築いていきます。

この会社のストーリー

1951
金下建設株式会社として設立

京都府宮津市に設立。北近畿エリアの道路建設・土木工事を中心に事業を開始した。

1970年代
道路舗装事業の拡大

高度経済成長期のインフラ整備需要に応え、道路舗装・土木工事の技術力を蓄積。北近畿の主要道路整備に貢献した。

1999
東京証券取引所に上場

東京証券取引所第二部(現スタンダード市場)に株式を上場。地方ゼネコンとしての信頼性を高めた。

2010年代
事業多角化の推進

アスファルト製品の製造販売、産業廃棄物リサイクル、太陽光発電事業、回転寿司店運営など、建設業以外の分野にも進出。

2024
FY2023に過去最高の売上高107億円を達成

官公需・民間建築の両面で受注が好調に推移し、売上高107億円と過去最高を更新した。

2026
低PBR銘柄として再評価の動き

PBR 0.35倍・無借金経営が市場で注目され、株価が一時3,435円まで上昇。資産価値の再評価が進む。

注目ポイント

PBR 0.35倍の超割安・無借金経営

有利子負債ゼロ、自己資本比率82%超、現金89億円を保有する鉄壁の財務基盤。BPS 9,241円に対して株価は3,270円と、解散価値の3分の1以下で取引されています。

70年超の歴史を持つ地域インフラの守り手

1951年の設立以来、北近畿エリアの道路・橋梁・トンネル等のインフラ整備を担い続けています。官公需に強く、地域社会になくてはならない存在です。

安定配当と豊富な増配余力

業績低迷期にも減配せず年間50円の配当を維持。配当性向は20〜45%と余裕があり、89億円の現金を背景に今後の増配や自社株買いなど株主還元強化の可能性があります。

サービスの実績は?

50
1株当たり配当金
FY2026予想(年間)
据え置き
0.35
PBR
2026年3月時点
極めて割安
82.3%
自己資本比率
FY2025実績
179
従業員数
2025年12月時点

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2025/12は工事端境期の影響で営業利益が一時的に減少。経常利益は営業外収益で補填)
配当
少なめ
1株 50円
安全性
安定
自己資本比率 66.6%(有利子負債ゼロ・自己資本比率82%超・現金89億円と極めて安全な財務体質)
稼ぐ力
普通
ROE 1.2%
話題性
普通
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
50
方針: 安定配当を基本方針とする
1株配当配当性向
FY2016/31045.1%
FY2017/31037.5%
FY2018/35085.7%
FY2019/35072.7%
FY2020/35022.2%
FY2021/350240.2%
FY2022/35056.6%
FY2023/35040.0%
FY2024/35033.6%
FY2025/35044.7%
9期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は1株当たり年間50円(中間25円+期末25円)を安定的に維持しています。FY2021/12のように業績が低迷した年でも減配せず安定配当を継続している点は堅実経営の表れです。配当利回りは1.53%と高くはありませんが、PBR 0.35倍・無借金経営を考慮すると、今後の増配余力は十分にあります。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
1.2%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
1.1%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
66.6%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/399.0億円
FY2023/3107億円
FY2024/397.4億円
FY2025/388.4億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/32.7億円
FY2025/39,900万円

金下建設の業績は、官公需の発注時期や大型工事の進捗に左右されやすい構造です。FY2023/12には売上高107億円と過去最高を記録しましたが、FY2025/12は工事端境期の影響で売上高88億円に減少しました。ただし経常利益は営業外収益の寄与により3.3億円を確保。FY2026/12は売上高105億円への回復を見込んでおり、工事採算の改善も期待されています。

事業ごとの売上・利益

建設事業
80億円90.9%)
製造・販売事業等
8億円9.1%)
建設事業80億円
利益: 7億円利益率: 8.8%

土木工事・道路舗装工事・建築工事を手がける主力事業。官公需を中心に、北近畿エリアの道路・橋梁・トンネル等のインフラ整備を担う。売上構成比約90%。

製造・販売事業等8億円
利益: 1億円利益率: 12.5%

アスファルト製品の製造販売、産業廃棄物のリサイクル、回転寿司店の運営、太陽光発電事業を展開。多角化による収益安定化に寄与。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
1.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
1.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
1.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/30.3%0.2%-
FY2022/31.1%1.0%-
FY2023/31.5%1.2%-
FY2024/31.7%1.5%2.8%
FY2025/31.2%1.0%1.1%

営業利益率はFY2021/12の赤字からFY2024/12には2.8%まで改善しましたが、FY2025/12は工事端境期により1.1%に低下しました。ROEは1〜2%台と低水準ですが、これは自己資本比率82%超という極めて厚い資本構成が背景にあります。営業外収益(受取利息・配当金等)が安定的に収益を下支えしており、経常利益は営業利益を大きく上回る傾向があります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率66.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
198億円

金下建設の最大の特徴は有利子負債ゼロの完全無借金経営です。自己資本比率は80〜85%と極めて高く、BPS(1株当たり純資産)は9,241円と現在の株価3,270円を大きく上回っています。PBR 0.35倍は解散価値の約3分の1で取引されていることを意味し、資産面からの割安感が際立っています

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+6,700万円
営業CF
投資に使ったお金
+2.8億円
投資CF
借入・返済など
-2.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+3.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-5.7億円4.3億円-1.1億円-1.4億円
FY2022/3-12.5億円-4.5億円-1.1億円-17.0億円
FY2023/315.5億円6.8億円-1.1億円22.3億円
FY2024/36.5億円-2.5億円-1.1億円4.0億円
FY2025/36,700万円2.8億円-2.5億円3.5億円

営業キャッシュフローは工事の進捗状況や売掛金の回収タイミングによって大きく変動します。FY2023/12には15.5億円の営業CFを計上し、FY2024/12にも6.5億円を確保しました。現金及び預金は約89億円と潤沢で、時価総額124億円に対して7割を超える現金を保有しているネットキャッシュ企業です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1公共事業の予算削減・発注時期の変動による受注リスク
2建設資材価格の高騰・人件費上昇による利益圧迫リスク
3北近畿エリアへの地域依存度が高いことによる集中リスク
4技術者の高齢化・人材確保難に伴う施工能力リスク
5自然災害・異常気象による工事遅延リスク
6法規制の変更(建設業法改正等)への対応リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/33,200万円0円0.0%
FY2022/32.9億円9,700万円33.8%
FY2023/34.1億円1.4億円34.6%
FY2024/34.8億円1.6億円33.0%
FY2025/33.3億円9,600万円28.9%

税引前利益はFY2024/12に4.8億円とピークに達し、FY2025/12は3.3億円に減少しました。実効税率は概ね28〜35%で推移しており、FY2025/12は繰延税金資産の取崩等により28.9%とやや低めとなっています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
618万円
従業員数
171
平均年齢
48.5歳
平均年収従業員数前年比
当期618万円171-

従業員の平均年収は606万円で、建設業界の中では標準的な水準です。平均年齢47.2歳・平均勤続年数20年と定着率が非常に高く、地域に根ざした安定的な雇用を提供しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主42.3%
浮動株57.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関13.7%
事業法人等12.9%
外国法人等1.7%
個人その他71.5%
証券会社0.2%

経営者・創業家が15.7%を保有するオーナー経営企業です。 安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は金下氏・金下氏・(株)みずほ銀行。

上原成商事㈱(198,000株)9.44%
金下 昌司(148,000株)7.04%
㈱日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・ライト工業株式会社退職給付信託口)(116,000株)5.52%
金下建設従業員持株会(100,000株)4.76%
㈱みずほ銀行(99,000株)4.75%
㈱京都銀行(99,000株)4.75%
金下 欣司(93,000株)4.42%
京都北都信用金庫(57,000株)2.74%
サンキ工業㈱(52,000株)2.49%
INTERACTIVE BROKER S LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)(52,000株)2.47%

筆頭株主は上原成商事(9.22%)で、第2位に代表取締役社長の金下昌司氏(6.87%)が名を連ねています。金下欣司氏(4.32%)と合わせた創業家一族の保有比率は約11%に達し、従業員持株会(4.53%)を加えるとオーナー色が強い安定的な株主構成です。みずほ銀行・京都銀行・三菱UFJ銀行など地域金融機関との関係も深いことが分かります。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億5,400万円
取締役7名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建設事業80億円7億円8.8%
製造・販売事業等8億円1億円12.5%

建設事業が売上の約90%を占める主力セグメントで、官公需の土木・道路舗装工事が中心です。製造・販売事業等はアスファルト製品やリサイクル事業に加え、回転寿司店の運営や太陽光発電など多角的な展開を行っており、利益率は建設事業を上回る12.5%と収益性に優れています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
監査報酬
1,900万円
連結子会社数
2
設備投資額
4,900万円
平均勤続年数(従業員)
21
臨時従業員数
61

取締役・監査役12名中、女性は1名(8.3%)です。2社の連結子会社を含むグループ経営を行っています。平均勤続年数20年と非常に高い定着率を誇り、地域に根差した堅実な経営体制を維持しています。設備投資は4,600万円と控えめですが、無借金経営の下、必要な投資は自己資金で賄える財務体力を持っています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

金下建設のTSRは5年間で58%と、TOPIXの182.5%を大きく下回るパフォーマンスとなっています。地方の小型株ゆえに機関投資家の注目度が低く、流動性の低さも影響しています。ただし、PBR 0.35倍・無借金経営という資産価値に鑑みると、バリュー再評価の余地は大きいと考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-42.0%
100万円 →58.0万円
-42.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202175.0万円-25.0万円-25.0%
FY202271.9万円-28.1万円-28.1%
FY202360.6万円-39.4万円-39.4%
FY202459.4万円-40.6万円-40.6%
FY202558.0万円-42.0万円-42.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残41,200株
売り残0株
信用倍率-
3/13時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026年5月上旬(予定)
定時株主総会2026年3月下旬

PERは34.4倍と業界平均を上回りますが、これは一時的な利益低下局面にあるためです。一方、PBR 0.35倍は業界平均1.0倍を大幅に下回り、資産面からの割安感が極めて強い銘柄です。無借金・高自己資本比率・潤沢な現金を考えると、バリュートラップではなく資産価値が正当に評価されていない銘柄と言えます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
15
前月比 +8.5%
メディア数
8
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 60%
建設業 149社中 約90位
報道のトーン
30%
好意的
55%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
株価・バリュー評価25%
地域インフラ20%
その他10%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

FY2025/12期の経常利益を58%上方修正。工事採算の改善等により、従来予想2.1億円→3.3億円に引き上げ。

2026年2月決算発表

FY2025/12期の決算短信を発表。売上高88億円(前年比-9.3%)ながら、経常利益は上方修正後の水準で着地。

2026年1月株価急騰

1月6日に株価が一時3,435円まで急騰。低PBR銘柄として注目が集まり、出来高も急増。

金下建設(株) まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2025/12は工事端境期の影響で営業利益が一時的に減少。経常利益は営業外収益で補填)
配当
少なめ
1株 50円
安全性
安定
自己資本比率 66.6%(有利子負債ゼロ・自己資本比率82%超・現金89億円と極めて安全な財務体質)
稼ぐ力
普通
ROE 1.2%
話題性
普通
ポジティブ 30%

「日本三景・天橋立のお膝元から、北近畿のインフラを支え続ける地域密着型ゼネコン」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU