五洋建設
PENTA-OCEAN CONSTRUCTION CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月22日
海を拓き、未来を築く。マリコン日本一の総合建設会社
サステナビリティ経営を実践する真のグローバル・ゼネラルコントラクター
この会社ってなに?
空港や港湾の埋め立て地、海底トンネル、そして洋上風力発電所の基礎工事など、五洋建設は「海の上のインフラ」を支える会社です。羽田空港D滑走路の建設や、シンガポール・香港の大規模干拓工事にも携わっています。普段は見えにくい場所で、私たちの暮らしを支えるインフラが五洋建設の技術で作られています。
五洋建設は海洋土木(マリコン)で国内首位を誇る準大手ゼネコンです。港湾整備や埋立工事に加え、東南アジアを中心に海外の大型案件にも豊富な実績を持ちます。FY2025/3期は売上高7,274億円と過去最高水準を更新し、防衛関連の受注比率が2割弱に上昇するなど事業構造の多角化が進んでいます。ベルギーDEME社との合弁でSEP船3隻体制を構築し、洋上風力建設市場の本格拡大に備えた積極投資を継続中です。FY2026/3期は営業利益395億円と大幅回復を見込み、配当も10円増額の34円を予想しています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都文京区後楽二丁目2番8号
- 公式
- www.penta-ocean.co.jp
社長プロフィール
五洋建設は「海洋の開発と利用」という使命のもと、港湾・埋立事業から洋上風力、防衛関連まで幅広いインフラ整備に取り組んでいます。これからも技術力と挑戦精神で、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
この会社のストーリー
海軍の軍港建設に関わる水島組として創業。海洋土木の原点はここから始まった。
戦後復興期に法人を設立し、港湾整備や埋立事業で日本の高度成長を支えた。
シンガポール・香港など東南アジアの大型干拓プロジェクトに参入し、グローバルマリコンとしての地位を確立。
ベルギーDEME社との合弁で洋上風力建設市場に本格参入。SEP船3隻体制で業界をリード。
防衛費拡大に伴い受注比率が急上昇。洋上風力と合わせて国策テーマの主役企業として注目を集める。
注目ポイント
海洋土木で国内トップの技術力を誇り、空港建設や港湾整備、大規模干拓事業など他社では対応困難な領域で独自の競争優位を確立しています。
防衛費拡大に伴う基地関連工事の受注増加や、SEP船3隻体制による洋上風力建設など、国策に直結した成長テーマの恩恵を最も受ける企業の一つです。
シンガポール・香港の大型工事損失が概ね完了し、FY2026/3期は営業利益2倍近いV字回復を見込んでいます。配当増額と自社株買いによる株主還元にも注力しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 6円 | 22.0% |
| FY2017/3 | 12円 | 22.5% |
| FY2018/3 | 14円 | 22.4% |
| FY2019/3 | 19円 | 28.7% |
| FY2020/3 | 24円 | 29.3% |
| FY2021/3 | 28円 | 38.0% |
| FY2022/3 | 23円 | 61.0% |
| FY2023/3 | 24円 | 1000.0% |
| FY2024/3 | 24円 | 38.3% |
| FY2025/3 | 24円 | 54.4% |
株主優待制度はありません。
中期経営計画(2023~2025年度)において連結総還元性向40%以上(配当性向30%以上+自己株式取得約10%)を掲げています。FY2023/3期は純利益が僅少だったため配当性向が異常値となりましたが、安定配当を維持。FY2026/3期には10円増配の34円を予想しており、利益回復に伴い株主還元の拡充が期待されます。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3期は売上高7,274億円と過去最高水準を記録しましたが、シンガポール・香港の大型海外干拓工事で追加損失が発生し、営業利益は216億円と前期比で減益となりました。FY2026/3期は海外損失が概ね解消に向かい、国内の防衛関連や土木事業の利益率改善を背景に、営業利益395億円と大幅な増益を見込んでいます。EPSも88.7円と2倍以上の伸びが予想されています。
事業ごとの売上・利益
港湾・河川・防衛関連のインフラ工事。防衛関連の受注比率が2割弱に上昇中
マンション・商業施設・工場などの建築工事
シンガポール・香港・東南アジアでの大型干拓・港湾工事。追加損失が利益を圧迫
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 14.0% | 4.6% | - |
| FY2022/3 | 6.5% | 2.3% | - |
| FY2023/3 | 0.1% | 0.1% | - |
| FY2024/3 | 11.9% | 3.2% | 4.7% |
| FY2025/3 | 7.5% | 1.9% | 3.0% |
FY2023/3期はシンガポール・香港の海外干拓工事で多額の追加損失が発生し、ROEが0.4%まで急落しました。FY2024/3期には国内事業の好調により10.3%まで回復しましたが、FY2025/3期は再び海外損失の影響で7.2%に低下しています。中期経営計画ではROE10%以上を目標としており、FY2026/3期の大幅増益が実現すれば目標水準に近づく見通しです。
財務は安全?
総資産はFY2025/3期に6,601億円と5年で約46%増加しており、SEP船建造や海外大型工事への投資が資産規模の拡大を牽引しています。一方で有利子負債は3,697億円まで増加し、自己資本比率は26.1%に低下しました。大型設備投資に伴う一時的な財務レバレッジの上昇であり、今後の洋上風力・防衛関連の収益寄与による改善が期待されます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 307億円 | -128億円 | -31.1億円 | 179億円 |
| FY2022/3 | -76.9億円 | -118億円 | 13.6億円 | -195億円 |
| FY2023/3 | 197億円 | -117億円 | -69.6億円 | 79.9億円 |
| FY2024/3 | 91.4億円 | -64.1億円 | 67.1億円 | 27.3億円 |
| FY2025/3 | -233億円 | -232億円 | 439億円 | -465億円 |
FY2025/3期は営業CFが-233億円と大幅マイナスに転落しました。これは海外大型工事の損失処理や工事代金の回収タイミングが影響しています。一方で財務CFは+438億円と大幅なプラスとなっており、SEP船建造などの大型投資に向けた借入調達が行われました。FY2026/3期の利益回復に伴い、営業CFの改善が見込まれます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 305億円 | 95.5億円 | 31.3% |
| FY2022/3 | 157億円 | 49.1億円 | 31.3% |
| FY2023/3 | 14.2億円 | 7.3億円 | 51.7% |
| FY2024/3 | 272億円 | 93.5億円 | 34.3% |
| FY2025/3 | 188億円 | 63.8億円 | 33.9% |
実効税率は概ね30%台前半で安定的に推移しています。FY2023/3期のみ税引前利益が僅少であったため実効税率が51.7%と異常値を示しましたが、これは一時的なものです。FY2026/3期は税引前利益395億円に対して145億円の税負担を見込んでおり、利益水準の回復に伴い税負担額も増加する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 925万円 | 3,888人 | - |
単体の平均年収は約925万円で、建設業界の中では比較的高水準に位置しています。平均年齢41.5歳と若く、海洋土木のスペシャリスト集団としての技術力が強みです。連結従業員数は約1万人規模で、国内外の大型プロジェクトを支えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。
大株主の上位は日本マスタートラスト信託銀行と日本カストディ銀行が占めており、機関投資家の保有比率が高い構成です。外国法人等の比率も約29%と高く、海外投資家からの注目度の高さがうかがえます。みずほ銀行や明治安田生命といった金融機関が安定株主として名を連ね、経営の安定性と市場流動性のバランスが取れた株主構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 国内土木 | 約2,200億円 | 約180億円 | 8.2% |
| 国内建築 | 約2,500億円 | 約100億円 | 4.0% |
| 海外建設 | 約2,500億円 | 赤字 | - |
3セグメント体制で事業を運営しており、国内土木が利益の柱として安定的に収益を稼いでいます。海外建設はシンガポール・香港の干拓工事で累計数百億円規模の追加損失が発生しましたが、これら工事は概ね完成に近づいており、FY2026/3期以降は損失が大幅に縮小する見込みです。防衛関連の受注増加や洋上風力事業が新たな成長ドライバーとして期待されています。
この会社のガバナンスは?
取締役14名中女性は1名で、女性比率7.1%と業界平均を下回る水準です。連結子会社31社を傘下に持ち、海外拠点を含む事業運営体制を構築しています。監査報酬として約1.2億円を計上し、平均勤続年数16.9年と定着率の高い組織文化が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6,550億円 | — | 7,274億円 | +11.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 325億円 | 185億円 | 216億円 | -33.2% |
| FY2026 | 290億円 | 395億円 | 進行中 | +36.2%(修正後) |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画は最終年度のFY2026/3期に入っており、売上高は計画通りの7,270億円水準を達成しています。一方で営業利益はFY2025/3期に海外損失の影響で計画を大きく下回りましたが、FY2026/3期は395億円への大幅増益が見込まれ、最終年度での巻き返しが期待されます。株主還元については総還元性向40%以上の目標を着実に実行しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間のTSR(株主総利回り)は146.6%と投資元本の約1.5倍になりましたが、同期間のTOPIXリターン213.4%には約67ポイントの差をつけられています。FY2023/3期の海外損失による業績悪化が影響しましたが、直近の防衛・洋上風力関連の株価急騰により今後のキャッチアップが期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 157.7万円 | +57.7万円 | 57.7% |
| FY2022 | 116.7万円 | +16.7万円 | 16.7% |
| FY2023 | 124.3万円 | +24.3万円 | 24.3% |
| FY2024 | 153.9万円 | +53.9万円 | 53.9% |
| FY2025 | 146.6万円 | +46.6万円 | 46.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは20.2倍と建設業平均(15.4倍)を上回っており、防衛関連・洋上風力という成長テーマのプレミアムが織り込まれています。PBRも2.93倍と業界平均(1.0倍前後)を大きく上回り、成長期待の高さがうかがえます。信用倍率15.69倍と買い残がやや多い状況で、短期的な需給面では注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3期第3四半期決算で連結経常利益を32%上方修正し、過去最高益予想をさらに上乗せ。配当も10円増額を発表した。
合弁会社ジャパンオフショアマリン(JOM)が74億円の増資を実施。1,600t吊SEP船の海外運用を本格化させる。
今期経常利益を32%上方修正し、過去最高益の見通しを発表。国内土木・建築ともに利益率が大幅改善。
上期経常利益が前年同期比89%増益で着地。7-9月期も2.5倍の増益を記録した。
FY2025/3期の本決算を発表。売上高7,274億円と増収も、海外工事の追加損失により営業減益となった。
最新ニュース
五洋建設 まとめ
ひとめ診断
「海洋土木(マリコン)国内首位の準大手ゼネコン、防衛・洋上風力で急成長中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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