1822スタンダード

大豊建設(株)

DAIHO CORPORATION

最終更新日: 2026年3月24日

ROE5.1%
BPS810.6円
自己資本比率45.6%
FY2025/3 有報データ

地下から日本を支える。シールド&ケーソン技術で、見えないインフラを造る総合建設会社

技術の力で安全で豊かな社会の実現に貢献する

この会社ってなに?

街の地下を走る地下鉄のトンネル、豪雨から街を守る地下貯留施設、上下水道のインフラ。これらの「見えないけれど暮らしを支える」構造物を造っているのが大豊建設です。東京外環道や首都高速の地下トンネル工事にも携わり、私たちの安全な日常を地下から支えています。また、オフィスビルやマンションなどの建築工事も手がけ、街づくりにも貢献しています。

大豊建設は1949年設立の総合建設会社で、泥土加圧シールド工法と無人ケーソン工法の2大独自技術を武器に、大型土木工事に強みを持ちます。2022年に麻生グループの連結子会社となり経営基盤を強化。FY2025/3は売上高1,434億円・営業利益55億円とV字回復を達成し、FY2026/3は売上高1,386億円・営業利益63億円を予想しています。2025年4月に1株→5株の株式分割を実施し、投資しやすい価格帯となりました。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都中央区新川一丁目24番4号
公式
www.daiho.co.jp

社長プロフィール

森下 覚恵
代表取締役社長
技術志向の堅実経営者
大豊建設は、シールド工法と無人ケーソン工法という独自技術を核に、社会インフラの構築を通じて安全で豊かな暮らしの実現に貢献してまいります。麻生グループとの連携を強化し、新たな価値創造に挑戦し続けます。

この会社のストーリー

1949
大豊建設として設立

戦後復興期に大豊建設株式会社として設立。社会インフラの再建に向けた土木建設事業をスタートした。

1961
東京証券取引所に上場

東京証券取引所第一部に上場。資金調達力を強化し、大型土木工事への参入を加速させた。

1970年代
シールド工法の確立

泥土加圧シールド工法を独自に開発・確立。地下鉄トンネルや上下水道の建設で圧倒的な競争力を獲得した。

2007
無人ケーソン工法の進化

ニューマチックケーソン工法を無人化。安全性と生産性を両立させた革新的技術として業界をリードした。

2022
麻生グループの連結子会社に

㈱麻生との資本業務提携を実施。旧村上ファンド系株主との対立を経て、麻生グループの傘下入りで経営基盤を安定化させた。

2025
株式分割と株主優待新設

1株→5株の株式分割を実施し、投資しやすい価格帯に。QUOカードの株主優待も新設し、個人投資家への還元を強化した。

注目ポイント

2大独自技術が競争力の源泉

泥土加圧シールド工法と無人ケーソン工法の2つの独自技術を保有。大型地下インフラ工事で他社が真似できない技術的優位性を誇ります。

配当利回り4%超+QUOカード優待

配当利回り4.22%に加え、年2回のQUOカード優待(年間2,000円〜)を新設。配当+優待利回り5%超が期待できる高還元銘柄です。

麻生グループの安定基盤

麻生太郎氏の一族が経営する㈱麻生が過半数を保有する親会社。グループの信用力と案件紹介により、経営基盤の安定性と成長機会の両方を確保しています。

サービスの実績は?

34
1株当たり配当金
FY2026予想(分割後)
4.22%
配当利回り
FY2026予想
+13.9%
営業利益成長率
FY2026予想 (YoY)
1,694
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2024/3の赤字はコスト高騰による一時的なもの。FY2025/3にV字回復済み)
配当
少なめ
1株 27円
安全性
普通
自己資本比率 45.6%(自己資本比率47.7%、有利子負債大幅圧縮で財務健全性は良好)
稼ぐ力
普通
ROE 5.1%
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
27
方針: 安定配当を基本とし、長期的発展の礎となる財務体質の充実と株主還元の向上を図る
1株配当配当性向
FY2016/357.4%
FY2017/3911.0%
FY2018/31516.4%
FY2019/37521.0%
FY2020/310025.3%
FY2021/311030.4%
FY2022/324370.2%
FY2023/3230139.0%
FY2024/3270.4%
株主優待
あり
QUOカード(100株:1,000円×年2回)
必要株数100株以上(約8万円)
金額相当2,000円〜4,000円相当
権利確定月3月・9月
長期特典1年以上継続保有で増額

FY2022〜23/3は自社株TOBに伴う特別配当等で高額配当となりましたが、FY2024/3は赤字により27円に急減。FY2025/3は147円(分割前ベース)へ回復し、FY2026/3は分割後34円(分割前換算170円相当)を予想しています。配当利回り4.22%は建設業界でも高水準です。加えて2025年からQUOカードの株主優待を新設し、配当+優待利回り5%超が期待できます。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.1%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
3.9%
業界平均
6.5%
自己資本比率下回る
この会社
45.6%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,565億円
FY2023/31,561億円
FY2024/31,632億円
FY2025/31,434億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/34.7億円
FY2025/355.3億円

FY2024/3は資材価格高騰や工事採算悪化により営業利益が4.7億円まで急減し、最終赤字20億円を計上しました。しかしFY2025/3にはコスト管理の徹底と工事採算の改善により営業利益55億円へとV字回復。FY2026/3は売上高は微減ながら営業利益63億円と増益を予想しており、収益力の回復基調が鮮明です。なお、2025年4月に1:5の株式分割を実施しており、EPSは分割後ベースで表示されています。

事業ごとの売上・利益

土木事業
754億円52.6%)
建築事業
609億円42.5%)
不動産・その他
71億円5.0%)
土木事業754億円
利益: 36億円利益率: 4.8%

シールド工法・ケーソン工法を駆使した大型土木工事が主力。地下鉄・道路トンネル・上下水道・地下貯留施設等のインフラ建設を手がける。売上構成比約53%。

建築事業609億円
利益: 15億円利益率: 2.5%

オフィスビル・マンション・商業施設等の建築工事。麻生グループとの協業案件も増加中。売上構成比約42%。

不動産・その他71億円
利益: 5億円利益率: 7.0%

不動産賃貸・開発事業および関連サービス。中期経営計画で新領域事業として強化中。売上構成比約5%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
3.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/38.6%3.7%-
FY2022/317.2%3.5%-
FY2023/32.3%1.7%-
FY2024/3-3.2%-1.3%0.3%
FY2025/35.1%2.5%3.9%

営業利益率はFY2021〜22/3に5.6〜5.7%と高水準を維持していましたが、FY2024/3には資材高騰の影響で0.3%まで急落しました。FY2025/3には3.9%まで回復し、中期経営計画では4.2%を目標に掲げています。ROEもFY2024/3の-3.0%からFY2025/3に5.4%へ改善しており、収益性は回復途上にあります。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率45.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
135億円
会社の純資産
731億円

自己資本比率は40〜48%と建設業としては比較的健全な水準を維持しています。FY2024/3に赤字計上で純資産が減少し、有利子負債も316億円発生しましたが、FY2025/3には自己資本比率47.7%まで改善し、有利子負債も135億円に圧縮。実質的に無借金経営に近い財務体質を有しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+118億円
営業CF
投資に使ったお金
-8.8億円
投資CF
借入・返済など
-66.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+109億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-43.6億円-88.9億円111億円-132億円
FY2022/355.4億円-21.9億円-120億円33.4億円
FY2023/3129億円7.6億円-54.3億円136億円
FY2024/3-115億円-10.0億円17.3億円-125億円
FY2025/3118億円-8.8億円-66.2億円109億円

建設業の特性上、工事代金の入金時期により営業キャッシュフローは年度ごとに大きく変動します。FY2024/3は工事立替金の増加等で営業CFが-115億円と大幅マイナスでしたが、FY2025/3には+118億円と大幅改善しました。FCFも109億円のプラスに転じ、キャッシュ創出力の回復を示しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設資材価格の高騰リスク(鋼材・セメント・燃料等の価格変動)
2公共工事の発注量変動リスク(国・地方の財政状況に依存)
3施工中の事故・品質不良リスク
4技術者不足・人件費上昇リスク(建設業界全体の課題)
5気候変動・自然災害による工期遅延リスク
6親会社(麻生グループ)との関係に関するリスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/394.2億円31.6億円33.5%
FY2022/393.2億円33.3億円35.7%
FY2023/350.5億円21.4億円42.3%
FY2024/312.6億円33.3億円264.6%
FY2025/352.0億円15.1億円29.1%

FY2024/3は税引前利益12.6億円に対し税負担33.3億円と実効税率264.6%という異常値を記録しました。これは繰延税金資産の取崩しや特別損失の影響によるものです。FY2025/3には実効税率23.8%と正常化し、FY2026/3は33%前後の標準的な水準を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
765万円
従業員数
1,694
平均年齢
45.1歳
平均年収従業員数前年比
当期765万円1,694-

従業員の平均年収は765万円で、建設業界の中では標準的な水準です。平均年齢45.1歳、平均勤続年数19.4年と定着率が高く、技術力の蓄積に寄与しています。単体従業員1,054名に対し連結では1,694名と、グループ全体で約1,700名の体制を構築しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主83.1%
浮動株16.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関9%
事業法人等74.1%
外国法人等2.8%
個人その他13.1%
証券会社1%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は麻生・南青山不動産・シティインデックスイレブンス。

㈱麻生(8,906,000株)50.17%
㈱南青山不動産(1,639,000株)9.23%
㈱シティインデックスイレブンス(1,617,000株)9.11%
住友不動産㈱(850,000株)4.78%
日本マスタートラスト信託銀行㈱ (信託口)(581,000株)3.27%
第一生命保険㈱(328,000株)1.85%
あいおいニッセイ同和損害保険㈱(310,000株)1.75%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(226,000株)1.27%
大豊建設自社株投資会(192,000株)1.08%
大豊建設㈱安全協力会(115,000株)0.64%

筆頭株主の㈱麻生が50.17%を保有する親会社であり、2022年の資本業務提携により連結子会社化されました。南青山不動産(9.23%)とシティインデックスイレブンス(9.11%)は旧村上ファンド系の投資会社です。事業法人の持株比率が74%と圧倒的に高く、従業員持株会(1.08%)と安全協力会(0.64%)も安定株主として経営基盤を支えています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億5,600万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
土木事業754億円36億円4.8%
建築事業609億円15億円2.5%
不動産・その他71億円5億円7.0%

土木事業が売上の約53%を占める主力セグメントで、シールド工法と無人ケーソン工法という独自技術が競争力の源泉です。建築事業(42%)は麻生グループ入り後に協業案件が増加しています。不動産・その他(5%)は利益率が高く、中計で新領域事業として注力する成長分野に位置付けられています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 17名)
女性 2名(11.8% 男性 15
12%
88%
監査報酬
7,000万円
連結子会社数
8
設備投資額
1.9億円
平均勤続年数(従業員)
19.4

取締役・監査役17名中、女性が2名(11.8%)を占めています。麻生グループの連結子会社として、親会社との連携によるガバナンス強化を推進。平均勤続年数19.4年と業界でもトップクラスの定着率を誇り、シールド・ケーソン技術の継承に貢献しています。2026年4月には益田浩史氏が新社長に就任予定です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
FY2024/3の大幅な業績悪化を経て回復途上。営業利益率は中計目標に接近しているが、売上高とROEは達成に向けてさらなる進捗が必要。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2023-27年度)アジャスト版
FY2024〜FY2028
売上高: 目標 1,600億円 順調 (1,386億円 (FY2026予))
86.6%
営業利益: 目標 67億円 順調 (63億円 (FY2026予))
94%
営業利益率: 目標 4.2% 順調 (4.5% (FY2026予))
108%
ROE: 目標 7%程度 順調 (5.4% (FY2025))
77.1%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,450億円1,434億円-1.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202458億円5億円-92.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画(2023-27年度)のアジャスト版では、FY2028/3に売上高1,600億円・営業利益67億円・ROE 7%を目標に掲げています。「人的資本経営の強化」と「事業構造の変革」を基本方針とし、不動産開発など新領域事業への展開も推進中。FY2024/3の業績低迷からの回復が順調に進んでおり、利益面での目標達成可能性が高まっています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

大豊建設のTSRは5年間で189.4%と堅調ですが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。FY2022にTOB関連で一時215.7%まで上昇しましたが、FY2024/3の業績悪化で後退。業績回復と増配継続により、今後のTSR改善が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+89.4%
100万円 →189.4万円
89.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021176.0万円+76.0万円76.0%
FY2022215.7万円+115.7万円115.7%
FY2023188.3万円+88.3万円88.3%
FY2024177.8万円+77.8万円77.8%
FY2025189.4万円+89.4万円89.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残176,700株
売り残85,000株
信用倍率2.08倍
3/21時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PERは16.9倍と建設業界平均(14.6倍)をやや上回りますが、これは業績回復途上のため利益水準が中計目標に未到達であることが要因です。PBRは1.00倍と解散価値並み。配当利回り4.22%は業界平均3.0%を大きく上回る高配当銘柄です。信用倍率2.08倍は需給面でやや買い超過の状態です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
35
前月比 +8.5%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 50%
建設業 170社中 80位
報道のトーン
50%
好意的
40%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
麻生グループ・経営体制25%
インフラ・土木技術25%
その他15%

最近の出来事

2026年3月役員異動

益田浩史氏が4月1日付で新社長に就任予定。森下覚恵社長は退任し、経営体制を刷新。

2026年2月増益・増配

FY2026/3 Q3決算で経常利益56.4%増。通期業績予想を下方修正も配当は2円増額。

2025年6月業務提携

富士ピー・エスとの業務提携を発表。橋梁工事等での技術融合と受注機会拡大を目指す。

大豊建設(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2024/3の赤字はコスト高騰による一時的なもの。FY2025/3にV字回復済み)
配当
少なめ
1株 27円
安全性
普通
自己資本比率 45.6%(自己資本比率47.7%、有利子負債大幅圧縮で財務健全性は良好)
稼ぐ力
普通
ROE 5.1%
話題性
好評
ポジティブ 50%

「泥土加圧シールドと無人ケーソンで地下空間を切り拓く。麻生グループ傘下の土木大手」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU