1450スタンダード

TANAKEN(株)

TANAKEN Inc.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE20.7%
BPS945.3円
自己資本比率71.5%
FY2025/3 有報データ

壊すプロフェッショナル。都市の新陳代謝を支え、再開発の起点をつくる解体のスペシャリスト

解体工事のリーディングカンパニーとして、都市の新陳代謝と持続可能な社会の実現に貢献する

この会社ってなに?

街で見かけるビルや建物の解体工事。TANAKENはその解体工事の施工管理に特化した会社です。老朽化したビルの建て替えや再開発プロジェクトに欠かせない存在で、不動産開発会社や自治体から直接受注(元請け)する比率が高いのが特徴。都市の新陳代謝を支える「壊すプロ」として、安全で効率的な解体を実現しています。

TANAKEN(旧・田中建設工業)は1982年創業の建築構造物の解体工事に特化した施工管理会社です。元請け比率が高く、付帯工事をワンストップで受注施工する独自のビジネスモデルが強み。FY2025/3は売上高122.9億円(前年比+15.1%)、営業利益23.3億円と営業利益率18.9%の高収益を実現しました。PER 11.5倍・配当利回り3.47%と投資妙味のある水準にあり、中期経営計画「Vision NEXT 10」のもとで更なる成長を目指しています。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都港区東新橋一丁目9番1号 東京汐留ビルディング9階
公式
www.tanaken-1982.co.jp

社長プロフィール

釆澤 和義
代表取締役社長執行役員
堅実経営者
建築構造物の解体工事に特化し、安全・確実・迅速な施工管理を提供することで、お客様の信頼を勝ち取ってまいりました。これからも「壊す」を通じて都市の未来を創造し、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。

この会社のストーリー

1982
田中建設工業として創業

田中建設工業株式会社として設立。建築構造物の解体工事の施工管理業務を開始した。

2018
東証JASDAQ(現スタンダード)に上場

JASDAQスタンダード市場に株式を上場。創業36年目にして資本市場デビューを果たした。

2023
社名をTANAKENに変更・本社移転

社名を「TANAKEN株式会社」に変更し、東京汐留ビルディングに本社を移転。ブランドイメージの刷新を図った。

2023
中期経営計画「Vision NEXT 10」策定

10年間を3フェーズに分けた中期経営計画を策定。Primary Phaseで売上高140億円を目指す。

2025
過去最高益を更新・株式分割

FY2025/3で営業利益23.3億円・営業利益率18.9%の過去最高益を達成。株式分割(1:2)も実施し、投資しやすさを向上。

2026
中計最終年度・売上高140億円へ

Vision NEXT 10 Primary Phase最終年度。売上高140億円の達成に向けて営業力を更に強化する。

注目ポイント

営業利益率18.9%の高収益体質

建設業界の平均営業利益率が5〜10%程度の中、TANAKENは18.9%と圧倒的な高収益を実現。解体工事の施工管理に特化し、元請け比率が高いビジネスモデルが競争優位の源泉です。

自己資本比率72.2%の盤石な財務

無借金経営に近い健全な財務体質を維持。有利子負債は事業拡大に伴い増加傾向ですが、自己資本比率72.2%と極めて高い水準です。アセットライトなビジネスモデルで、キャッシュ創出力も高い。

再開発需要を追い風に持続的成長

老朽化ビルの建替え・都市再開発の加速により、解体工事需要は構造的に拡大中。TANAKENは元請けとしての信頼と実績を背景に、成長市場でシェアを拡大しています。配当利回り3.47%も魅力的。

サービスの実績は?

18.9%
営業利益率
FY2025実績
建設業トップクラス
+15.1%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
72.2%
自己資本比率
FY2025実績
102
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 55円
安全性
安定
自己資本比率 71.5%(自己資本比率72.2%と極めて健全。有利子負債は事業拡大に伴い増加したが、財務リスクは低い)
稼ぐ力
高い
ROE 20.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
55
方針: 配当性向30%を目安とした安定的な利益還元
1株配当配当性向
FY2019/32030.8%
FY2020/32031.5%
FY2021/33430.1%
FY2022/336.532.8%
FY2023/34032.0%
FY2024/34031.9%
FY2025/35530.4%
6期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

FY2025/3に株式分割(1:2)を実施したため、1株当たり配当金は分割後の55円となっていますが、実質的な配当水準は維持されています(分割前換算で110円)。配当性向は30%前後で安定しており、業績成長に伴う増配が期待できます。配当利回りは3.47%と建設業の中では比較的高い水準です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
20.7%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
18.9%
業界平均
6.4%
自己資本比率上回る
この会社
71.5%
業界平均
50.9%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/398.2億円
FY2023/3112億円
FY2024/3107億円
FY2025/3123億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/316.1億円
FY2025/323.3億円

TANAKENの業績は、都市再開発需要の拡大を背景に堅調に推移しています。FY2025/3は売上高122.9億円・営業利益23.3億円と過去最高を更新しました。FY2024/3は大型案件の工期ずれにより一時的に減収となりましたが、FY2025/3には力強く回復。FY2026/3は売上高140億円を計画し、中期経営計画の最終年度目標の達成を目指します。なお、FY2025/3中に株式分割(1:2)を実施したため、EPS・配当は分割後の値となっています。

事業ごとの売上・利益

解体工事事業
122.9億円100.0%)
解体工事事業122.9億円
利益: 23.3億円利益率: 18.9%

建築構造物の解体工事の施工管理が主力事業。ビル・工場・プラント等の大型構造物の解体を元請けとして受注し、ワンストップで施工管理を行う。売上構成比100%の単一セグメント企業。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
20.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
13.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
18.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/322.5%14.0%-
FY2022/318.9%13.7%-
FY2023/318.6%13.6%-
FY2024/316.5%12.0%15.1%
FY2025/320.7%13.8%18.9%

営業利益率はFY2025/3に18.9%と建設業界では異例の高水準を達成しました。解体工事の施工管理に特化し、元請け比率が高いビジネスモデルが高利益率の源泉です。ROEも15〜20%台で推移しており、資本効率の高い経営を実践しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率71.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
15.0億円
会社の純資産
82.2億円

自己資本比率は72.2%と極めて高い水準を維持しており、財務基盤は盤石です。FY2023/3まで無借金経営を続けていましたが、FY2024/3から事業拡大に伴い有利子負債を活用し始めています。BPSはFY2025/3に株式分割の影響で945.3円となっていますが、純資産自体はFY2021/3の47.8億円からFY2025/3の82.2億円へ着実に拡大しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+21.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-7,800万円
投資CF
借入・返済など
-3.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+20.6億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/32,400万円-6,400万円1.3億円-4,000万円
FY2022/319.0億円-4,200万円-6.0億円18.6億円
FY2023/3-2.2億円-1.5億円-3.2億円-3.8億円
FY2024/35.1億円-4,400万円-3.5億円4.7億円
FY2025/321.4億円-7,800万円-3.5億円20.6億円

FY2025/3の営業キャッシュフローは21.4億円と大幅に改善し、フリーキャッシュフローも20.6億円のプラスとなりました。解体工事は大型案件の進捗によりキャッシュフローが変動しやすい特性がありますが、FY2025/3は工事代金の順調な回収が寄与しています。設備投資は軽量で、キャッシュ創出力の高いビジネスモデルが特徴です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設業界の景気変動リスク(解体工事需要は再開発・建替えサイクルに依存)
2人材確保・育成リスク(施工管理技術者の不足)
3労働安全衛生リスク(解体工事特有の事故リスク)
4アスベスト等有害物質の処理に関する法規制強化リスク
5大型案件の工期変動による業績変動リスク
6元請け先の経営悪化による債権回収リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/314.6億円4.8億円32.7%
FY2022/314.3億円4.7億円32.6%
FY2023/316.0億円5.1億円32.1%
FY2024/316.4億円5.5億円33.5%
FY2025/323.4億円7.7億円32.7%

実効税率は32〜34%程度で安定しており、法定実効税率に近い水準で推移しています。FY2025/3は税引前利益23.4億円に対し、税額7.7億円を計上しました。非連結企業のため、税務構造がシンプルで予測しやすいのが特徴です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
703万円
従業員数
102
平均年齢
44.3歳
平均年収従業員数前年比
当期703万円102-

従業員の平均年収は703万円で、建設業界の中では標準的な水準です。従業員数102名と少数精鋭の体制で、施工管理に特化した専門性の高い人材が活躍しています。平均年齢44.3歳、平均勤続年数7.3年と、2018年上場の比較的若い企業ながら安定した雇用環境を構築しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主68%
浮動株32%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関1.3%
事業法人等66.8%
外国法人等1.5%
個人その他28%
証券会社2.4%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はスリーハンドレッドホールディングス。

スリーハンドレッドホールディングス株式会社(5,180,800株)59.56%
富士倉庫運輸株式会社(222,800株)2.56%
田中 俊昭(222,400株)2.56%
大栄不動産株式会社(132,000株)1.52%
吉岡 和利(116,000株)1.33%
光通信株式会社(99,200株)1.14%
鈴木 徹(91,800株)1.06%
田中 俊恒(88,800株)1.02%
松野 洋子(88,800株)1.02%
鬼塚 麻紀子(88,800株)1.02%

筆頭株主のスリーハンドレッドホールディングスが59.56%と過半数を大きく超える持株比率を有しており、創業家を中心とした非常に安定した株主構成です。田中俊昭氏(2.56%)・田中俊恒氏(1.02%)など創業家関連の個人株主も上位に名を連ねています。事業法人の保有比率が66.8%と圧倒的に高く、浮動株比率は32%と限定的です。

会社の公式開示情報

役員報酬

8,269万円
取締役3名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
解体工事事業122.9億円23.3億円18.9%

TANAKENは解体工事の施工管理に特化した単一セグメント企業です。ビル・工場・プラント等の大型構造物の解体を元請けとして受注し、付帯工事も含めてワンストップで施工管理を行うビジネスモデルです。営業利益率18.9%は建設業界では極めて高い水準であり、専門特化による競争優位性が明確に表れています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 0名(0.0% 男性 8
100%
設備投資額
3,893万円
平均勤続年数(従業員)
7.3

取締役・監査役8名は全員男性で、女性役員の登用は今後の課題です。設備投資額は3,893万円と軽量であり、施工管理に特化したアセットライトなビジネスモデルを反映しています。平均勤続年数7.3年は2018年上場の若い企業としては相応の水準です。

会社の計画は順調?

A
総合評価
営業利益率目標を前倒し達成。売上高は中計最終年度の140億円目標に向けて着実に積み上げており、FY2026/3計画で目標達成を見込む。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「TANAKEN Vision NEXT 10 Primary Phase」
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 140億円 順調 (122.9億円 (FY2025))
87.8%
営業利益率: 目標 15%以上 前倒し達成 (18.9% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025130億円123億円-5.5%
FY2024120億円107億円-11.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

TANAKENは「Vision NEXT 10 Primary Phase」のもと、FY2026に売上高140億円を最終目標に掲げています。FY2025実績は売上高122.9億円と目標の87.8%に到達しており、FY2026/3計画の140億円で目標達成が射程圏内です。特に営業利益率は目標の15%を大幅に上回る18.9%を達成し、前倒しで目標をクリアしています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TANAKENのTSRは5年間で220.3%と、TOPIX(213.4%)をアウトパフォームしています。特にFY2023とFY2025に大きくTOPIXを上回るパフォーマンスを記録しました。解体工事需要の拡大を背景とした業績成長が、株主還元に直結しています。年度によって変動が大きいのは、大型案件の進捗に業績が左右される特性によるものです。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+120.3%
100万円 →220.3万円
120.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021191.9万円+91.9万円91.9%
FY2022139.6万円+39.6万円39.6%
FY2023210.1万円+110.1万円110.1%
FY2024164.6万円+64.6万円64.6%
FY2025220.3万円+120.3万円120.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率11.7倍
-時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

TANAKENのPER 11.5倍は建設業の業界平均(14.1倍)を下回る割安水準にあります。一方、PBR 1.68倍は業界平均をやや上回りますが、これは高いROE(19.2%)が反映されたものです。配当利回り3.47%は業界平均を大きく上回り、高配当・高収益のグロースバリュー銘柄として位置づけられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
28
前月比 +8.5%
メディア数
12
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
建設業 149社中 55位
報道のトーン
60%
好意的
35%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
再開発・解体需要25%
株価・バリュエーション20%
その他10%

最近の出来事

2026年2月Q3決算発表

FY2026/3 第3四半期決算を発表。売上高107.6億円(前年同期比+22.5%)と大幅増収で順調に進捗。

2025年5月過去最高益

FY2025/3通期決算を発表。営業利益23.3億円・営業利益率18.9%と過去最高益を更新。

2023年5月中計策定

中期経営計画「TANAKEN Vision NEXT 10 Primary Phase」を策定。10年間を3フェーズに分け、持続的成長を目指す。

TANAKEN(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 55円
安全性
安定
自己資本比率 71.5%(自己資本比率72.2%と極めて健全。有利子負債は事業拡大に伴い増加したが、財務リスクは低い)
稼ぐ力
高い
ROE 20.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「建築物解体のプロフェッショナル。元請け比率の高さと高利益率で成長を続けるスタンダード銘柄」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU