TANAKEN(株)
TANAKEN Inc.
最終更新日: 2026年3月24日
壊すプロフェッショナル。都市の新陳代謝を支え、再開発の起点をつくる解体のスペシャリスト
解体工事のリーディングカンパニーとして、都市の新陳代謝と持続可能な社会の実現に貢献する
この会社ってなに?
街で見かけるビルや建物の解体工事。TANAKENはその解体工事の施工管理に特化した会社です。老朽化したビルの建て替えや再開発プロジェクトに欠かせない存在で、不動産開発会社や自治体から直接受注(元請け)する比率が高いのが特徴。都市の新陳代謝を支える「壊すプロ」として、安全で効率的な解体を実現しています。
TANAKEN(旧・田中建設工業)は1982年創業の建築構造物の解体工事に特化した施工管理会社です。元請け比率が高く、付帯工事をワンストップで受注施工する独自のビジネスモデルが強み。FY2025/3は売上高122.9億円(前年比+15.1%)、営業利益23.3億円と営業利益率18.9%の高収益を実現しました。PER 11.5倍・配当利回り3.47%と投資妙味のある水準にあり、中期経営計画「Vision NEXT 10」のもとで更なる成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区東新橋一丁目9番1号 東京汐留ビルディング9階
- 公式
- www.tanaken-1982.co.jp
社長プロフィール
建築構造物の解体工事に特化し、安全・確実・迅速な施工管理を提供することで、お客様の信頼を勝ち取ってまいりました。これからも「壊す」を通じて都市の未来を創造し、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
田中建設工業株式会社として設立。建築構造物の解体工事の施工管理業務を開始した。
JASDAQスタンダード市場に株式を上場。創業36年目にして資本市場デビューを果たした。
社名を「TANAKEN株式会社」に変更し、東京汐留ビルディングに本社を移転。ブランドイメージの刷新を図った。
10年間を3フェーズに分けた中期経営計画を策定。Primary Phaseで売上高140億円を目指す。
FY2025/3で営業利益23.3億円・営業利益率18.9%の過去最高益を達成。株式分割(1:2)も実施し、投資しやすさを向上。
Vision NEXT 10 Primary Phase最終年度。売上高140億円の達成に向けて営業力を更に強化する。
注目ポイント
建設業界の平均営業利益率が5〜10%程度の中、TANAKENは18.9%と圧倒的な高収益を実現。解体工事の施工管理に特化し、元請け比率が高いビジネスモデルが競争優位の源泉です。
無借金経営に近い健全な財務体質を維持。有利子負債は事業拡大に伴い増加傾向ですが、自己資本比率72.2%と極めて高い水準です。アセットライトなビジネスモデルで、キャッシュ創出力も高い。
老朽化ビルの建替え・都市再開発の加速により、解体工事需要は構造的に拡大中。TANAKENは元請けとしての信頼と実績を背景に、成長市場でシェアを拡大しています。配当利回り3.47%も魅力的。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2019/3 | 20円 | 30.8% |
| FY2020/3 | 20円 | 31.5% |
| FY2021/3 | 34円 | 30.1% |
| FY2022/3 | 36.5円 | 32.8% |
| FY2023/3 | 40円 | 32.0% |
| FY2024/3 | 40円 | 31.9% |
| FY2025/3 | 55円 | 30.4% |
株主優待制度はありません。
FY2025/3に株式分割(1:2)を実施したため、1株当たり配当金は分割後の55円となっていますが、実質的な配当水準は維持されています(分割前換算で110円)。配当性向は30%前後で安定しており、業績成長に伴う増配が期待できます。配当利回りは3.47%と建設業の中では比較的高い水準です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
TANAKENの業績は、都市再開発需要の拡大を背景に堅調に推移しています。FY2025/3は売上高122.9億円・営業利益23.3億円と過去最高を更新しました。FY2024/3は大型案件の工期ずれにより一時的に減収となりましたが、FY2025/3には力強く回復。FY2026/3は売上高140億円を計画し、中期経営計画の最終年度目標の達成を目指します。なお、FY2025/3中に株式分割(1:2)を実施したため、EPS・配当は分割後の値となっています。
事業ごとの売上・利益
建築構造物の解体工事の施工管理が主力事業。ビル・工場・プラント等の大型構造物の解体を元請けとして受注し、ワンストップで施工管理を行う。売上構成比100%の単一セグメント企業。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 22.5% | 14.0% | - |
| FY2022/3 | 18.9% | 13.7% | - |
| FY2023/3 | 18.6% | 13.6% | - |
| FY2024/3 | 16.5% | 12.0% | 15.1% |
| FY2025/3 | 20.7% | 13.8% | 18.9% |
営業利益率はFY2025/3に18.9%と建設業界では異例の高水準を達成しました。解体工事の施工管理に特化し、元請け比率が高いビジネスモデルが高利益率の源泉です。ROEも15〜20%台で推移しており、資本効率の高い経営を実践しています。
財務は安全?
自己資本比率は72.2%と極めて高い水準を維持しており、財務基盤は盤石です。FY2023/3まで無借金経営を続けていましたが、FY2024/3から事業拡大に伴い有利子負債を活用し始めています。BPSはFY2025/3に株式分割の影響で945.3円となっていますが、純資産自体はFY2021/3の47.8億円からFY2025/3の82.2億円へ着実に拡大しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2,400万円 | -6,400万円 | 1.3億円 | -4,000万円 |
| FY2022/3 | 19.0億円 | -4,200万円 | -6.0億円 | 18.6億円 |
| FY2023/3 | -2.2億円 | -1.5億円 | -3.2億円 | -3.8億円 |
| FY2024/3 | 5.1億円 | -4,400万円 | -3.5億円 | 4.7億円 |
| FY2025/3 | 21.4億円 | -7,800万円 | -3.5億円 | 20.6億円 |
FY2025/3の営業キャッシュフローは21.4億円と大幅に改善し、フリーキャッシュフローも20.6億円のプラスとなりました。解体工事は大型案件の進捗によりキャッシュフローが変動しやすい特性がありますが、FY2025/3は工事代金の順調な回収が寄与しています。設備投資は軽量で、キャッシュ創出力の高いビジネスモデルが特徴です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 14.6億円 | 4.8億円 | 32.7% |
| FY2022/3 | 14.3億円 | 4.7億円 | 32.6% |
| FY2023/3 | 16.0億円 | 5.1億円 | 32.1% |
| FY2024/3 | 16.4億円 | 5.5億円 | 33.5% |
| FY2025/3 | 23.4億円 | 7.7億円 | 32.7% |
実効税率は32〜34%程度で安定しており、法定実効税率に近い水準で推移しています。FY2025/3は税引前利益23.4億円に対し、税額7.7億円を計上しました。非連結企業のため、税務構造がシンプルで予測しやすいのが特徴です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 703万円 | 102人 | - |
従業員の平均年収は703万円で、建設業界の中では標準的な水準です。従業員数102名と少数精鋭の体制で、施工管理に特化した専門性の高い人材が活躍しています。平均年齢44.3歳、平均勤続年数7.3年と、2018年上場の比較的若い企業ながら安定した雇用環境を構築しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はスリーハンドレッドホールディングス。
筆頭株主のスリーハンドレッドホールディングスが59.56%と過半数を大きく超える持株比率を有しており、創業家を中心とした非常に安定した株主構成です。田中俊昭氏(2.56%)・田中俊恒氏(1.02%)など創業家関連の個人株主も上位に名を連ねています。事業法人の保有比率が66.8%と圧倒的に高く、浮動株比率は32%と限定的です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 解体工事事業 | 122.9億円 | 23.3億円 | 18.9% |
TANAKENは解体工事の施工管理に特化した単一セグメント企業です。ビル・工場・プラント等の大型構造物の解体を元請けとして受注し、付帯工事も含めてワンストップで施工管理を行うビジネスモデルです。営業利益率18.9%は建設業界では極めて高い水準であり、専門特化による競争優位性が明確に表れています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役8名は全員男性で、女性役員の登用は今後の課題です。設備投資額は3,893万円と軽量であり、施工管理に特化したアセットライトなビジネスモデルを反映しています。平均勤続年数7.3年は2018年上場の若い企業としては相応の水準です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 130億円 | — | 123億円 | -5.5% |
| FY2024 | 120億円 | — | 107億円 | -11.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
TANAKENは「Vision NEXT 10 Primary Phase」のもと、FY2026に売上高140億円を最終目標に掲げています。FY2025実績は売上高122.9億円と目標の87.8%に到達しており、FY2026/3計画の140億円で目標達成が射程圏内です。特に営業利益率は目標の15%を大幅に上回る18.9%を達成し、前倒しで目標をクリアしています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TANAKENのTSRは5年間で220.3%と、TOPIX(213.4%)をアウトパフォームしています。特にFY2023とFY2025に大きくTOPIXを上回るパフォーマンスを記録しました。解体工事需要の拡大を背景とした業績成長が、株主還元に直結しています。年度によって変動が大きいのは、大型案件の進捗に業績が左右される特性によるものです。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 191.9万円 | +91.9万円 | 91.9% |
| FY2022 | 139.6万円 | +39.6万円 | 39.6% |
| FY2023 | 210.1万円 | +110.1万円 | 110.1% |
| FY2024 | 164.6万円 | +64.6万円 | 64.6% |
| FY2025 | 220.3万円 | +120.3万円 | 120.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
TANAKENのPER 11.5倍は建設業の業界平均(14.1倍)を下回る割安水準にあります。一方、PBR 1.68倍は業界平均をやや上回りますが、これは高いROE(19.2%)が反映されたものです。配当利回り3.47%は業界平均を大きく上回り、高配当・高収益のグロースバリュー銘柄として位置づけられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3 第3四半期決算を発表。売上高107.6億円(前年同期比+22.5%)と大幅増収で順調に進捗。
FY2025/3通期決算を発表。営業利益23.3億円・営業利益率18.9%と過去最高益を更新。
中期経営計画「TANAKEN Vision NEXT 10 Primary Phase」を策定。10年間を3フェーズに分け、持続的成長を目指す。
最新ニュース
TANAKEN(株) まとめ
ひとめ診断
「建築物解体のプロフェッショナル。元請け比率の高さと高利益率で成長を続けるスタンダード銘柄」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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