TANAKEN(株)1450
TANAKEN Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
街で見かけるビルや建物の解体工事。TANAKENはその解体工事の施工管理に特化した会社です。老朽化したビルの建て替えや再開発プロジェクトに欠かせない存在で、不動産開発会社や自治体から直接受注(元請け)する比率が高いのが特徴。都市の新陳代謝を支える「壊すプロ」として、安全で効率的な解体を実現しています。
TANAKEN(旧・田中建設工業)は1982年創業の建築構造物の解体工事に特化した施工管理会社です。元請け比率が高く、付帯工事をワンストップで受注施工する独自のビジネスモデルが強み。2025/03期は売上高122.9億円(前年比+15.1%)、営業利益23.3億円と営業利益率18.9%の高収益を実現しました。PER 11.5倍・配当利回り3.47%と投資妙味のある水準にあり、中期経営計画「Vision NEXT 10」のもとで更なる成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区東新橋一丁目9番1号 東京汐留ビルディング9階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
建築構造物の解体工事の施工管理が主力事業。ビル・工場・プラント等の大型構造物の解体を元請けとして受注し、ワンストップで施工管理を行う。売上構成比100%の単一セグメント企業。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2019/03期 | 14.7% | 11.7% | 12.5% |
| 2020/03期 | 14.6% | 11.3% | 11.9% |
| 2021/03期 | 22.5% | 16.1% | 15.9% |
| 2022/03期 | 18.9% | 13.8% | 14.4% |
| 2023/03期 | 18.6% | 14.4% | 13.9% |
| 2024/03期 | 16.5% | 12.7% | 15.1% |
| 2025/03期 | 20.7% | 15.4% | 18.9% |
| 3Q FY2026/3 | 11.6%(累計) | 8.6%(累計) | 14.3% |
営業利益率は2025/03期に18.9%と建設業界では異例の高水準を達成しました。解体工事の施工管理に特化し、元請け比率が高いビジネスモデルが高利益率の源泉です。ROEも15〜20%台で推移しており、資本効率の高い経営を実践しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 90.1億円 | 14.3億円 | 9.8億円 | 112.9円 | +35.3% |
| 2022/03期 | 98.2億円 | 14.2億円 | 9.7億円 | 111.2円 | +9.0% |
| 2023/03期 | 112億円 | 15.6億円 | 10.9億円 | 124.9円 | +14.5% |
| 2024/03期 | 107億円 | 16.1億円 | 10.9億円 | 125.3円 | -5.1% |
| 2025/03期 | 123億円 | 23.3億円 | 15.8億円 | 181.2円 | +15.1% |
TANAKENの業績は、都市再開発需要の拡大を背景に堅調に推移しています。2025/03期は売上高122.9億円・営業利益23.3億円と過去最高を更新しました。2024/03期は大型案件の工期ずれにより一時的に減収となりましたが、2025/03期には力強く回復。2026/03期は売上高140億円を計画し、中期経営計画の最終年度目標の達成を目指します。なお、2025/03期中に株式分割(1:2)を実施したため、EPS・配当は分割後の値となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上108億円(通期予想比77%)、営業利益15億円(同90%)、純利益9.8億円(同81%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 解体工事事業 | 122.9億円 | 23.3億円 | 18.9% |
TANAKENは解体工事の施工管理に特化した単一セグメント企業です。ビル・工場・プラント等の大型構造物の解体を元請けとして受注し、付帯工事も含めてワンストップで施工管理を行うビジネスモデルです。営業利益率18.9%は建設業界では極めて高い水準であり、専門特化による競争優位性が明確に表れています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 130億円 | — | 123億円 | -5.5% |
| 2024期 | 120億円 | — | 107億円 | -11.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
TANAKENは「Vision NEXT 10 Primary Phase」のもと、2026期に売上高140億円を最終目標に掲げています。2025期実績は売上高122.9億円と目標の87.8%に到達しており、2026/03期計画の140億円で目標達成が射程圏内です。特に営業利益率は目標の15%を大幅に上回る18.9%を達成し、前倒しで目標をクリアしています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期 第3四半期決算を発表。売上高107.6億円(前年同期比+22.5%)と大幅増収で順調に進捗。
2025/03期通期決算を発表。営業利益23.3億円・営業利益率18.9%と過去最高益を更新。
中期経営計画「TANAKEN Vision NEXT 10 Primary Phase」を策定。10年間を3フェーズに分け、持続的成長を目指す。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は72.2%と極めて高い水準を維持しており、財務基盤は盤石です。2023/03期まで無借金経営を続けていましたが、2024/03期から事業拡大に伴い有利子負債を活用し始めています。BPSは2025/03期に株式分割の影響で945.3円となっていますが、純資産自体は2021/03期の47.8億円から2025/03期の82.2億円へ着実に拡大しています。 【3Q 2026/03期】総資産112億円、純資産88億円、自己資本比率76.9%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2019/03期 | ▲1.3億円 | 2,200万円 | 0円 | ▲1.1億円 |
| 2020/03期 | 7.6億円 | ▲2,400万円 | ▲2.5億円 | 7.4億円 |
| 2021/03期 | 2,300万円 | ▲6,400万円 | 1.3億円 | ▲4,100万円 |
| 2022/03期 | 19.0億円 | ▲4,100万円 | ▲6.0億円 | 18.6億円 |
| 2023/03期 | ▲2.2億円 | ▲1.5億円 | ▲3.2億円 | ▲3.8億円 |
| 2024/03期 | 5.1億円 | ▲4,300万円 | ▲3.5億円 | 4.7億円 |
| 2025/03期 | 21.4億円 | ▲7,800万円 | ▲3.5億円 | 20.6億円 |
2025/03期の営業キャッシュフローは21.4億円と大幅に改善し、フリーキャッシュフローも20.6億円のプラスとなりました。解体工事は大型案件の進捗によりキャッシュフローが変動しやすい特性がありますが、2025/03期は工事代金の順調な回収が寄与しています。設備投資は軽量で、キャッシュ創出力の高いビジネスモデルが特徴です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役8名は全員男性で、女性役員の登用は今後の課題です。設備投資額は3,893万円と軽量であり、施工管理に特化したアセットライトなビジネスモデルを反映しています。平均勤続年数7.3年は2018年上場の若い企業としては相応の水準です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 703万円 | 102人 | - |
従業員の平均年収は703万円で、建設業界の中では標準的な水準です。従業員数102名と少数精鋭の体制で、施工管理に特化した専門性の高い人材が活躍しています。平均年齢44.3歳、平均勤続年数7.3年と、2018年上場の比較的若い企業ながら安定した雇用環境を構築しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TANAKENのTSRは5年間で220.3%と、TOPIX(213.4%)をアウトパフォームしています。特に2023期と2025期に大きくTOPIXを上回るパフォーマンスを記録しました。解体工事需要の拡大を背景とした業績成長が、株主還元に直結しています。年度によって変動が大きいのは、大型案件の進捗に業績が左右される特性によるものです。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2019/03期 | 20円 | 30.8% |
| 2020/03期 | 20円 | 31.5% |
| 2021/03期 | 34円 | 30.1% |
| 2022/03期 | 36.5円 | 32.8% |
| 2023/03期 | 40円 | 32.0% |
| 2024/03期 | 40円 | 31.9% |
| 2025/03期 | 55円 | 30.4% |
株主優待制度はありません。
2025/03期に株式分割(1:2)を実施したため、1株当たり配当金は分割後の55円となっていますが、実質的な配当水準は維持されています(分割前換算で110円)。配当性向は30%前後で安定しており、業績成長に伴う増配が期待できます。配当利回りは3.47%と建設業の中では比較的高い水準です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 191.9万円 | 91.9万円 | 91.9% |
| 2022期 | 139.6万円 | 39.6万円 | 39.6% |
| 2023期 | 210.1万円 | 110.1万円 | 110.1% |
| 2024期 | 164.6万円 | 64.6万円 | 64.6% |
| 2025期 | 220.3万円 | 120.3万円 | 120.3% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
TANAKENのPER 11.5倍は建設業の業界平均(14.1倍)を下回る割安水準にあります。一方、PBR 1.68倍は業界平均をやや上回りますが、これは高いROE(19.2%)が反映されたものです。配当利回り3.47%は業界平均を大きく上回り、高配当・高収益のグロースバリュー銘柄として位置づけられます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2019/03期 | 8.0億円 | 2.8億円 | 34.3% |
| 2020/03期 | 8.3億円 | 2.8億円 | 33.7% |
| 2021/03期 | 14.6億円 | 4.8億円 | 32.6% |
| 2022/03期 | 14.3億円 | 4.7億円 | 32.6% |
| 2023/03期 | 16.0億円 | 5.1億円 | 32.1% |
| 2024/03期 | 16.4億円 | 5.5億円 | 33.5% |
| 2025/03期 | 23.4億円 | 7.7億円 | 32.7% |
実効税率は32〜34%程度で安定しており、法定実効税率に近い水準で推移しています。2025/03期は税引前利益23.4億円に対し、税額7.7億円を計上しました。非連結企業のため、税務構造がシンプルで予測しやすいのが特徴です。
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