1802プライム

(株)大林組

OBAYASHI CORPORATION

最終更新日: 2026年3月20日

ROE13.9%(累計)
BPS1737.1円
自己資本比率30.3%
3Q FY2026/3 決算短信

最先端のインフラからグリーンエネルギーまで!未来の社会基盤を創るスーパーゼネコン

地球環境に配慮し、持続可能な社会を支える「Obayashi Sustainability Vision 2050」の実現。

この会社ってなに?

あなたが毎日利用する駅、職場のある高層オフィスビル、あるいは休日に訪れる巨大な商業施設やランドマークタワー。実はその多くが、大林組の確かな技術によって建てられています。普段何気なく通り過ぎているトンネルや橋などの社会インフラから、私たちが使うインターネットを裏で支える最先端のデータセンターまで、私たちの便利で安全な生活環境の土台を「造る」ことで支えている会社です。街を歩けば、同社が手がけた建物にきっと出会っているはずです。

大林組は、国内の大型建築や土木工事を強みとするスーパーゼネコンの一角です。FY2025の売上高は2兆6,201億円、営業利益は1,434.42億円を見込み、大幅な増収増益を予想しています。近年は米国のデータセンター建設会社GCON社の買収など、成長分野への戦略的投資と政策保有株式の縮減による資本効率の向上を両輪で進めており、投資家からの評価が高まっています。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟
公式
www.obayashi.co.jp

社長プロフィール

蓮輪 賢治
蓮輪 賢治
代表取締役社長 兼 CEO
ビジョナリー
時代と環境の変化を踏まえ、建設事業で培った技術やノウハウを活用し、収益基盤の多様化を実現するとともに、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1936
株式会社として設立

1936年に株式会社大林組として設立され、日本のインフラ整備や数々の歴史的建造物を手掛ける企業として歩みを始めました。

2010s
国内外での大型プロジェクトと事業領域の拡大

首都圏での大型建築・土木工事に加えて海外展開を本格化させ、日本を代表するスーパーゼネコンへと成長しました。

2022
中期経営計画による新たな挑戦

安定的な高収益体制の構築を目指し、グリーンエネルギー事業や開発事業など、建設以外の領域への挑戦を強化しました。

2025
米GCON社買収による次世代分野への参入

AI普及に伴い需要が拡大するデータセンターや半導体工場の建設分野へ本格参入し、新たな収益の柱を獲得しました。

2050
持続可能な未来社会の実現へ

「Obayashi Sustainability Vision 2050」を掲げ、環境問題の解決と豊かな社会の構築に向けた取り組みを推進します。

注目ポイント

成長市場であるデータセンター建設への本格参入

米国企業を買収し、AIの普及で急成長しているデータセンターや半導体工場などの高度な環境管理施設分野に注力しています。

グリーンエネルギー事業など非建設分野の拡大

再生可能エネルギーや木材事業など、従来の建設枠にとらわれない環境配慮型ビジネスを中長期的な成長エンジンに据えています。

強固な収益基盤と積極的な株主還元

営業利益1,000億円以上を安定創出する事業基盤を持ち、増配や自己株式の取得など投資家にとって魅力的な株主還元を実施しています。

サービスの実績は?

9,386
連結従業員数
2025年3月末現在
安定推移
20%以内
政策保有株式の縮減目標
連結純資産比(2027年3月末まで)
着実に縮減進行中
1,000億円以上
連結営業利益ボトムライン
中期経営計画目標
FY2025予想で大幅達成見込

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 81円
安全性
普通
自己資本比率 30.3%
稼ぐ力
高い
ROE 13.9%(累計)
話題性
好評
ポジティブ 70%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
81
1株配当配当性向
FY2016/31820.4%
FY2017/32821.3%
FY2018/32821.7%
FY2019/33220.3%
FY2020/33220.3%
FY2021/33223.2%
FY2022/33258.7%
FY2023/34238.8%
FY2024/37571.6%
FY2025/38139.7%
9期連続増配
株主優待
なし

なし

大林組の配当方針は、株主への利益還元を重要課題と位置づけ、安定的かつ継続的な実施を目指しています。2025年3月期の配当は1株当たり81円へと増配しており、業績の好調を背景に還元を強化する姿勢が鮮明です。配当性向を意識しながらも、強固な財務体質を活かして適切な還元水準を維持する計画です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
13.9%(累計)
業界平均
8.6%
営業利益率上回る
この会社
7.8%
業界平均
6.6%
自己資本比率下回る
この会社
30.3%
業界平均
51.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31.9兆円
FY2023/32.0兆円
FY2024/32.3兆円
FY2025/32.6兆円
営業利益
FY2022/3データなし
FY2023/3データなし
FY2024/3794億円
FY2025/31,434億円

大林組の業績は、国内建築事業における採算性の高い案件の増加や追加変更工事の獲得により、2025年3月期には売上高約2兆6,201億円、営業利益約1,434億円と大幅な増益を達成しました。一方、2026年3月期の予想では、売上高約2兆5,600億円、純利益約1,000億円と、高水準を維持しつつも前年比で落ち着く見通しを立てています。建設業界を取り巻く環境変化に対応しつつ、安定的な収益基盤の構築が進められています。 【3Q FY2026/3実績】売上1.8兆円(通期予想比72%)、営業利益1427億円(同117%)、純利益1318億円(同132%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。

事業ごとの売上・利益

国内建築
1兆3,400億円51.1%)
国内土木
4,023億円15.3%)
海外建築
4,988億円19.0%)
海外土木
2,587億円9.9%)
不動産事業
729億円2.8%)
その他
503億円1.9%)
国内建築1兆3,400億円
利益: 627億円利益率: 4.7%

国内の建築工事全般。採算改善が進み利益額はグループ最大

国内土木4,023億円
利益: 404億円利益率: 10.0%

国内の土木工事。高い利益率を維持する安定セグメント

海外建築4,988億円
利益: 133億円利益率: 2.7%

北米・アジア等での建築工事。データセンター建設等に注力

海外土木2,587億円
利益: 82.8億円利益率: 3.2%

海外の土木工事。前年比で売上高が大幅に増加

不動産事業729億円
利益: 161億円利益率: 22.1%

不動産開発・賃貸事業。利益率はグループ最高水準

その他503億円
利益: 21.9億円利益率: 4.4%

PFI・エンジニアリング等の関連事業

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
13.9%(累計)
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.3%(累計)
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/310.3%4.3%-
FY2022/34.0%1.7%-
FY2023/37.7%3.1%-
FY2024/36.7%2.7%3.4%
FY2025/312.1%4.8%5.5%
3Q FY2026/313.9%(累計)4.3%(累計)7.8%

収益性については、2024年3月期から2025年3月期にかけて劇的な改善が見られ、ROE(自己資本利益率)は6.3%から12.1%へ、営業利益率も3.4%から5.5%へと大きく上昇しました。これは、経営効率の改善に向けた取り組みが奏功した結果であり、資本効率の向上が着実に進んでいることを示しています。今後も高付加価値な工事案件の選別や生産性向上を通じて、持続可能な利益率の維持が期待されます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率30.3%
0%25% (注意ライン)40% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
4,308億円
会社の純資産
1.2兆円

2025年3月期時点で総資産約3兆428億円に対し、有利子負債は約2,852億円です。自己資本比率は約38.1%を維持しており、安定した財務基盤を背景に機動的な投資が可能な状態です。この財務の余裕を活用し、データセンター事業などの成長分野への戦略的投資を加速させる方針です。 【3Q FY2026/3】総資産3.1兆円、純資産1.2兆円、自己資本比率30.3%、有利子負債4308億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+856億円
営業CF
投資に使ったお金
+96.0億円
投資CF
借入・返済など
-506億円
財務CF
手元に残ったお金
+952億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3248億円-791億円-84.8億円-543億円
FY2022/3697億円-498億円-125億円199億円
FY2023/32,285億円-1,016億円221億円1,268億円
FY2024/3504億円-845億円-519億円-341億円
FY2025/3856億円96.0億円-506億円952億円

営業キャッシュフローは2025年3月期に約856億円へ増加し、本業での稼ぐ力が一段と強まっています。2024年3月期には投資によるマイナスが先行しましたが、2025年3月期には約952億円のフリーキャッシュフローを創出する好循環が生まれました。この潤沢な手元資金を配当や成長投資へバランス良く配分することで、株主価値の向上を目指しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設資材価格・労務費の上昇リスク
2建設技能労働者の確保難・人手不足リスク
3国内建設市場の縮小リスク
4海外事業における為替変動・カントリーリスク
5大型工事の不採算化・瑕疵リスク
6環境規制強化・脱炭素対応コスト増大リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/31,288億円300億円23.3%
FY2022/3498億円107億円21.5%
FY2023/31,008億円231億円22.9%
FY2024/3915億円165億円18.0%
FY2025/31,534億円73.3億円4.8%

2025年3月期の法人税等の負担が約73億円と低水準に留まったのは、繰延税金資産の取り崩しや会計上の利益と税務所得の差による一時的な税効果が主な要因です。通常期の実効税率は約18%前後で推移しており、健全な税務管理を行っています。2026年3月期の予想では、正常な税負担率へと戻ることを前提に計算されています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,140万円
従業員数
17,305
平均年齢
42.4歳
平均年収従業員数前年比
当期1,140万円17,305-

平均年収は4年間で約116万円上昇し、特にFY2025は前年比+74万円(+6.9%)と大幅な昇給を実現。スーパーゼネコン5社の中では鹿島建設に次ぐ2位の水準。従業員数も毎年100〜130名増加し、技術者の確保と処遇改善を両立しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主42.6%
浮動株57.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関35.6%
事業法人等7%
外国法人等33.9%
個人その他17.4%
証券会社6.1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主は日本生命保険相互会社・大林グループ従業員持株会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(119,567,000株)16.79%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(74,208,000株)10.42%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(24,070,000株)3.38%
日本生命保険相互会社(20,905,000株)2.94%
大林 剛郎(16,944,000株)2.38%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(14,325,000株)2.01%
大林グループ従業員持株会(12,905,000株)1.81%
JPモルガン証券株式会社(12,165,000株)1.71%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(9,470,000株)1.33%
住友不動産株式会社(9,159,000株)1.29%

大林組の株主構成は、金融機関の信託口が上位を占める典型的な機関投資家主導の構造です。日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行が合計で約27%を保有しており、安定した長期保有株主が中心です。創業家関連の大林剛郎氏も2%強を保有しており、経営への一定の影響力を保持しつつも、浮動株比率は比較的高い流動性のある構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

5億4,800万円
取締役13名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
国内建築1兆3,400億円627億円4.7%
国内土木4,023億円404億円10.0%
海外建築4,988億円133億円2.7%
海外土木2,587億円82.8億円3.2%
不動産事業729億円161億円22.1%
その他503億円21.9億円4.4%

EDINET開示情報によると、連結子会社123社を擁し、国内外での建設事業を中核としています。主な事業リスクとして、資材価格の高騰や熟練技術者の不足といった建設業界特有の課題に加え、海外事業展開に伴う為替やカントリーリスクが記載されています。また、近年はデータセンターや環境管理施設など、高付加価値な分野への投資を加速させ、収益基盤の多角化を図っています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 14名)
女性 2名(14.3% 男性 12
14%
86%
監査報酬
2億300万円
連結子会社数
123
設備投資額
189.0億円
平均勤続年数(従業員)
16.4
臨時従業員数
3791

女性役員比率は14.3%と依然として改善の余地がありますが、社外取締役を過半数とする指名委員会および報酬委員会を設置し、透明性の高い経営体制を構築しています。監査報酬も年間2億円超と十分な規模を投じており、監査体制の強化に余念がありません。連結123社を統括する巨大企業として、コンプライアンスとガバナンスの質的向上を最優先事項として推進しています。

会社の計画は順調?

S
総合評価
採算性改善と追加工事獲得により、利益目標を大幅に上回る推移

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧・中期経営計画2022
FY2022〜FY2024
連結営業利益(ボトムライン): 目標 1000億円 未達 (793.81億円)
79.3%
ROE: 目標 10% 未達 (7.0%)
70%
DOE: 目標 5% 達成 (5%)
100%
中期経営計画2022(追補含む)
FY2023〜FY2027
連結営業利益: 目標 1000億円以上 前倒し達成 (1434.42億円)
143.4%
政策保有株式割合(純資産比): 目標 20%以内 順調 (縮減進行中)
80%
ROE(自己資本利益率): 目標 10%以上 順調 (10%超見込)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20242兆2800億円2兆3000億円2兆3251.6億円+1.9%
FY20252兆4000億円2兆5000億円2兆6201.0億円+9.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024740億円780億円794億円+7.2%
FY2025874億円1,100億円1,434億円+64.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

大林組の現行中期経営計画では、連結営業利益1,000億円をボトムラインとする高収益体質の構築を掲げています。直近のFY2025予想では、国内建築事業での採算改善や大型案件の進捗により、営業利益1,434.42億円と目標を大幅に超過達成する見込みです。また、政策保有株式の縮減も計画通り進んでおり、資本効率の向上が高く評価されています。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,166,900株
売り残123,500株
信用倍率9.45倍
2026年2月27日時点
今後の予定
本決算発表2026年5月中旬予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬予定

現在のPERは26.9倍、PBRは2.34倍と、建設業界の平均(PER15倍程度、PBR1倍強)を大きく上回るプレミアム評価を受けています。これは、米データセンター建設会社の買収など次世代の成長戦略に対する市場の高い期待感を反映したものです。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 日刊建設工業新聞 ほか
業界内ランキング
上位 5%
建設業 500社中 12位
報道のトーン
70%
好意的
25%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・事業拡大30%
株主還元15%
建設技術・SDGs15%

最近の出来事

2025年10月海外M&A

米国の建設会社GCON, Inc.を買収し、データセンターや半導体工場などの環境管理施設分野への本格参入を表明。

2026年1月資本政策

発行済株式総数の2.1%に相当する自社株を消却することを決定し、株主還元の強化姿勢を明確化。

2026年2月上方修正

業績好調に伴い、通期の連結経常利益予想を上方修正し、過去最高益の更新を目指す方針を発表。

最新ニュース

ポジティブ
大林組、発行済株式総数の2.1%にあたる自社株を消却へ
1/22 · 楽天証券
ポジティブ
建設株の上昇基調続く、大林組など大手は最高値圏を推移
2/27 · 日本経済新聞

(株)大林組 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 81円
安全性
普通
自己資本比率 30.3%
稼ぐ力
高い
ROE 13.9%(累計)
話題性
好評
ポジティブ 70%

「データセンター建設への布石と資本効率の改善で高収益体質へ変貌するスーパーゼネコン」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU